記事No |
: 1412 |
タイトル |
: Re: あらら… |
投稿日 |
: 2019/11/09(Sat) 23:42:20 |
投稿者 |
: ねぎのリーダー@管理人 <neginoleader@yahoo.co.jp> |
参照先 |
: http://www.neginoleader.com |
SU−27さんもっぺん毎度でっす。 …やはり、と言いますかやっぱりといった感じでしたかね(泣
> (左上)AF30「ツンデレさん」のトルクカム、やはりご指摘のとおりひどく磨耗していました。しかも片方だけなんですよね、反対側はそうでもない。 > どうも片側だけフェイスセットの穴(ピンが差さるところ)にガタもあるようでトルクカムだけ換えても長くは保たなそうです…51ドリブンに頑張ってもらいましょう。
この手の「小径駆動系構成」でのトルクカム頂点部の磨耗の要因は、 幅が減ったベルトで最大変速させ続けているから、といった点が 一番大きいんですよね。
この45→90°の切り替わり点からおおむね1o程度ストロークした90°の 溝部分が、純正駆動系構成+新品ベルト幅で「最大変速時」の箇所に なっているんですが…それがベルト幅が1o以上減っている場合、90°溝 ではなく45°溝の最後の所で最大変速になっており、一番負荷の掛かる 45°溝を全開に効かせながら最高速度を出している、という事なんです。
メーカーはこうならない可能性も鑑みているのか、だからこそベルト幅は 1o以上減ったら交換しろ、としている理由が見て取れたりしますね。 …正直、45°溝ロック状態でずっと走っていたらトルクカムがいくら硬くとも 長持ちしないのが現実なので。 メンテ不良というか、ベルトをちゃんと定期交換していなかった中古だと ものすごくよくあるパターンなんですが、一度段付きが始まってしまうと、 もはや磨耗は加速度的に進むので…参考までにどうぞ。 (以前にも記したかもしれませんが…)
> (右上)開けたついでにウェイトローラーも見直し。前回のセッティング(7.0gx3、6.5gx3)では出足、勾配での加速がもう一声欲しいところ。 > 写真の6gx6ではAF35「駄女神」同等の出足を見せたものの五月蝿い。ラに近いソ♯で甲高いですね。 > 結局6.5gx6としました。これでソ♯、出足も勾配も楽になりました。
WRに関しては好みもありますが、全開加速時に加速が悪い、というのが 一番駄目なので(笑 その上で他が落ちる、となればそれはWRではなく他の手法で解決せねば ならない点なので…一番悩むところではありますよね。
> Airsalシリンダーは相当パワーバンドが上がるようですね、これだとポート切削の必要は無くむしろガスケット厚でパワーバンドを下げられるかどうか。
うーん…私は現物を分析した事が無いのでなんとも言えませんが、 純正の排気ポートタイミング83°あたりが、90°に近くなるにつれで パワーバンドの「上」への移行具合ってかなり大きいんですよね。 逆に90°を超えるとその具合はかなり小さくなって来ますが…
社外品で「狙って」それをやっている場合、ノーマルマフラー前提でも ピークが1000rpm程度上がっても問題は無く、パワー前提ならばむしろ その位は上げないといけないので、90°に近いタイミングになって いる可能性は大きいですね。
逆に、ポートタイミングを遅くするのは至難の業でして、仮に排気ポートの 位置がo単位で上がり、クランク角度で数°も変更がなされている場合、 仮にベースガスケットが1oあり、それを0にしたとしても大きな特性の 変更は不可能なんですよ。
このあたりはメーカーの設計が物を言いますが、少なくとも純正風では なく、パワー目的の品ならば排気ポートタイミングをノーマル同等にして 販売する、という事はまず無いので… 手間は掛かりますが、しっかりとそのあたりを納得されたいのであれば 特性分析を行う事もお奨めしたいですね〜
…ただし、排気ポートタイミングではなく横幅、すなわち「弦長」が狭いと パワーもクソもあったものでは無いのでそれも注意です(笑
> ついでに、クラッチベルも薄皮を剥いて僅かながら軽量化。熱ダレもしにくくなるとこの加工をやってる方は多いものの実際にはどうなるか?
クラッチベル…アウターですね(笑 確かクラッチ「ベル」はマロッシの商標なので私はアウターと呼びますが。
で、ここのガワですが、これって高負荷(急発進)時にインナー側の極度の 広がりを防ぐ意味で取り付けられています。
なのでこれを取っ払ってしまうと、軽量化の意味合いはありますがあまりに ハイパワーで運用したり、長期間使い続けたりするとクラッチシューの当たる インナー面が変に歪んできてしまい、目で見て分かる位にシューが当たって いる所と当たっていない所が「飛び飛び」に出てくる様になる可能性がある 事を補足しておきますね。
この薄皮一枚でも無意味ではなくちゃんと役目はあるので、少しでもおかしいなと 思ったらノーマルに戻された方がダメージが少なくて済みます(汗 (具体的にはゆるい発進時に何か違和感が出始めます)
なお、熱ダレ防止という事ですが私は一切この手法で体感した事はありません。 駆動系が熱ダレするのはベルトが不味いかプーリーがボロいかのどちらかが 基本なので、アウター薄皮一枚で熱ダレ解消、となれば多分気のせいです(笑
> (左下)そして「駄女神」のねぼすけ症(数日置くと始動性がすこぶる悪く数十回キックしないと掛からない) > ですが、どうやらこれのようです。オートチョークに割れ。グレーの部分が割れていたため液状ガスケットで応急処置した部分。 > ようやく新品が届いたので交換。さてこれもどうなるか。
あらら…こちらは見過ごせないトラブルですね。 ここも黒色で紫外線の影響が小さいプラスチックとはいえ、かなり年数が経つと 劣化して脆くなるのは必然ですから、二次エアはかなり吸い込みがあったかと 推測します。
> しかし何度も外して見ていたはずなのに見落としているとは…神様、というか物理法則は見逃してくれませんね。
そうですね、こういうのはぱっと見て分かるレベルならもはや致命的に駄目で 何かしらの症状も出ているハズですから、なかなか点検で発見すると いうのはシビアかなとも思ったり。
が、二次エアを疑った場合には始動性の悪さに直結しますから、オイルポンプの Oリングやクランクオイルシールではありませんがそのあたりと同様に劣化の 可能性は全てにおいて考えておかないといけない、というのが今の時代ですね(泣
と言いますかこれ、割れている部位を見ますと何かが接触してオートチョークの ユニット自体が倒されている、的な感じにも見受けられますね。 作業中に「当てた」とかの要因もありそうな気はしますが真実は闇の中、かなとも。
ではではいつもながら長くなりましたが今回はこの辺りで失礼しますね。 管理人でした〜
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