さかな大明神さん毎度様でございます〜
さてさて…今年も暑くなってまいりましたがもはやこの気候に対しては自身での 健康管理が大切ですねえ。 ヤバい、と思う前になんとかしないと命あっての物種ですから(汗
> 最近、私は趣味用に購入したRF400のレストアをしていたのですが年式が年式なので > 部品が(以下略 > そしてまた懲りずにスーパーディオを二台も購入しました。
RF400、となるとこれまたかなり古い車種ですね〜 マイナー車だと余計にパーツが無いでしょうし、今の時代ですと余計に愛好家が パーツを集めていて世の中に回りづらい、というのもあるかと思います(泣
そしてスーパーDioをさらに2台とは…完全に泥沼ですね(笑
> そんなこんなで本題のベアリングに関してなのですが私もホンダのベアリングの規格には > 泣かされました..... ただでさえ重いクランクを支えるベアリングがあんな物で良いのかと > やはり思う所がありましたので色々情報を収集してみました。
うーん…これに関しては私は、純正クランクベアリングは確かに他社採用品に比べて 貧弱にしているのは間違いありませんが、扱いを間違わなければそこまで無茶苦茶に 酷い物ではない、という結論ですね。
これはホンダ2st系スクーターのみに見られる傾向で、クランクシャフト自体は材質的に 柔らか目の物を使っており、ヤマハやスズキに比べると簡単に歪んだり曲がったりして しまうモノなんですよ。
これが前提の場合、駆動系の脱着等でクランクシャフトを曲げてしまったりした場合だと、 その影響でクランクベアリングの寿命は「本来よりは」かなり短くなってしまいます。
よくホンダ系2stスクーターのクランクベアリングがトラブルを起こすというのは 間違いありませんが、その要因としてはクランクシャフトの状態にもよりけりですし、 クランクケース側の純正の公差で悪い方で傾いており、新品組み立て時にすでに どうやっても右と左がちぐはぐで、ちゃんと組んでもクランクにガタが一切無いとかの 「外れケース」だと、これまたクランクベアリングへの負担はかなり増大するものです。
こういった経緯もふまえ、クランクベアリングが貧弱だから壊れにくい物にする、と いった対策のみでは根本的な解決にはなりづらい、といった点がある事も ご留意下さいな。 …このあたりは複合的な要因かつ、パーツの精度や公差も含めて考えていかないと 意味が無い、という事で。
> そしてSKFのBB1B447205Aというアチラ物の同寸のベアリングを発見しました。 > こればかりは購入して試してみないとわかりませんが16ユーロ(2500円ほど)とお安いです。
この品、調べてみると画像を鵜呑みにするならC3の刻印がありましたが… クランクベアリングでC3隙間となるとおかしくは無いのですが、ヤマハの一部や二種等では C3ではなくもっと隙間の広いC4を採用している車種もあります。
かつ、個人的には純正何十個も見た結果としては、ホンダ純正のクランクベアリングって クリアランス的にはどう見てもC4どころではなくC5位の隙間を持つガタガタ品である、と いった感じでした。
…なので、もしそのベアリングが本当にC3隙間だったとすれば、正直言いますと 「どんなクランクケースにも適合出来る」モノだとは言えないと私は感じますね。
それこそ組んでみないと分かりませんが、組んだ状態でクランクシャフトを揺すっても 一切ガタが出ない様なケースだったならば…仮にベアリング自体が「強い」モノであっても おそらく耐久性に関してはまったく変わらないと思われます。
このあたり、ご存じかとは思いますがベアリングという物は構造や玉精度より前に、 使用箇所によって必要な「隙間=クリアランス」が何種類も設けられており、当然ですが 純正ベアリングだとC〇という刻印はありませんが、だからといって全てが標準隙間の モノでは無い、といった点は勘違いしやすいのでご注意をば。
(※純正供給のベアリングはパーツリストに仮にC3と記されていてもベアリング側に 刻印が無かったするのは当たり前だったり)
> そしてさらに東南アジア系の爆速カスタムディオを研究していた所、エンジンすら新設計で > 何が何やらという感じでしたorz
あちらさんは今でも研究が進んでおり、もはやクランクケースのみをAF18ベースとした 完全なる別物なので、正直やりすぎ感しか私は感じませんが(笑
AF18系ケースはそこまで基本設計が良い物ではありませんが、それでも手を入れて 行く人が多数居る、というのは喜ばしい事ではあるのですけれどね〜
> しかし収穫もあり、クランクベアリングを円筒ころ型の物を使用して荷重耐性を取って > いるようでした。他にもウクライナのとある方がエンジンを加工してKoyoのNJ304RC3 > という円筒ころ型のベアリングを使用していました。
次にこちらですが…これは面白い発想ですね。 NJ304RC3、これは完全にスラスト方向への荷重を無視していると言いますか、 ニードルベアリング的な物だとラジアル方向への耐荷重だけはいけると思いますが…
しかしこのベアリング、内輪自体が片方から差し込んでフリーになる構造の様ですが。 これだと内輪側へシャフトを引き込んで固定しているエンジンの仕組み的には結構 デンジャラスなのでは、と私は感じますね…
そして寸法は52x15x20という事で、幅が3o厚いですからこれを許容するとなれば おっしゃる通りケース側を加工するか、肉厚のあるベアリングをスライスするしか 無いですね。
が、そこまでして互換を求めて何が得られるのか…となればはっきり言いますが おそらく道楽の類にしかならないです。 あ、もちろんそれを否定する訳では無いですよ。
私自身、Koyoの分解出来る6304や某社純正のC3をスライス加工して使った事も あるのですが、間違いのない組み方や運用だと、そのベアリング自体の恩恵を 受けると言いますか、体感出来る程の違いは全くありませんでしたからねえ…
> やはりチューンを突き詰めるとエンジンのポートだけでなく > ベアリングの溝までをも加工しないとパワーには耐えきれませんね....
いや、それを言う前にですね、純正のベアリングを高負荷運用でも壊さない、と いった、対処療法ではなく根本的なところをやってから、になるかなと。
いつもながらはっきり申しますが、ホンダのクランクベアリングが必要以上に弱い弱いと 言っている人は、運用自体も真っ当だったのか、と問い詰めたいですし。
仮に、ベアリングが破損した、もしくは異音が出ている状態でエンジンをバラし、 クランクシャフト自体にどれだけ異常が出ているのか、をはっきりと分析してから モノを言っている人、ってどれだけ居るのでしょうかね?
クランクシャフトがおかしくなってきたからこそ、その影響でベアリングが耐えられなく なってきている、といった方向性を見極めてからベアリングも弱いな、と言うのが 本筋なんですよこれってば…
何度も記しますが、私自身ホンダ純正クランクベアリングが弱めの設計である事は 間違い無いと分析していますが、トラブったら何でもかんでもそのせいにするのは ちょっと違う、という事ですね。
> 同寸のベアリングで円筒ころ型があれば良いのにと嘆いております
いや…クランクシャフトというのはスラスト方向への融通が0では駄目なので、 それはちょっといかがなものかと私は思いますよ。 力の掛かる方向性としては狙いは間違いではありませんが、それを行った場合に 悪影響が出る個所や場面、という物も考えないとチューニングになりませんので、ね。
> と、言うわけで一度AliExpressにて販売されている縦ディオ系の > モンスターチューンエンジンを購入して研究してみようかと企んでおります(笑)
…怖いもの見たさで私も気になるので購入されたら是非インプレお願いしますね(笑
ではでは、長くなりましたが今回はこのあたりで失礼をば。 管理人でした〜
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