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記事No 733
タイトル つーさんへのレス ツリー長いので新しくします
投稿日 : 2014/02/10(Mon) 05:18:31
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
つーさん毎度でございます〜

さてさてリード90ですが進行されているみたいで。

> 今日、リード90の駆動系を交換したのですが、ベルトの幅が13.1ミリと限界を超えていました(汗)
> ウエイトローラーは片減りしており、ドリブンは低速側が 錆びており、これによってベルトが摩耗していたと考えられました。
> KN企画の補習用プーリーとベルトを使用しましたが、プーリーボスとプーリー本体にバリがあったためバリ取りをしてから組つけました。
> ベルトは、幅17.7ミリあり4ミリもベルトの幅が違えば確実に特性が変わるだろうと思いました。

色々とパーツ効果やメンテを行われていたみたいですが、ベルトがそれだけ減って
まともに走れていたのはある意味驚きですよ(汗
リード90だとベルト幅は18o規定なので、出来ればメーカーの推奨通り1o幅が減れば
交換してやりたいところですね〜


> 走行した結果、最高速65~85km、変則幅は0~65辺りまででそこからエンジン回転で加速していく感じになりました!
> リフレッシュ前は、30キロ辺りからエンジン回転が上がっていき、スロットルに対してレスポンスが良かったので、変化しすぎて驚きました!

と、これでやっと二種らしい性能と言いますか速度が出たみたいで私も
ほっとしておりますです。
詳細は割愛しますが、ベルト等が減りまくっているとどうしても変速回転数が
上がってしまうのと、本来レスポンスの良い回転域を使ってしまう様になるのは
スクーター劣化の基本なので、ある意味では特性激変だと思いますよ(汗

…ちなみに完全な新車の状態で、全開加速時にパワーバンドより下を使った
セッティングになっていたりするのは、こういったメンテ不足状態の車輌にて、
あまりに無駄にオーバーレブ領域を使わない様な狙いもあるかと勝手に
分析していたりしますしね。

新車時にばっちりパワーバンドを掴んでいる加速状態だと、劣化しまくった
状態では完全にオーバーレブ変速になってしまうので(笑


> ノーマルのリード90はこんな感じなのかなと思いました。
>
> そこまで速くはないが、おっさんスクーターらしい特性になり、走行が楽になりました(笑)

ええ、オッサンスクーターらしいマイルドな特性こそリード90の持ち味とも言えるかと
思いますので、メンテは成功だと思いますよ〜


> ここまでは近況報告ですが、管理人さんに質問があります。
>
> トルクカムに使用するグリスはどんな成分のグリスなのでしょうか?またおすすめのグリスはありますか?

グリス、ですが…
これはですね、一般的な純正指定のグリスで上等といえば上等なんですよ。
オイルシールがあるのでモリブデン系のモノを避けていればさして大差は
無かったりしますし、問題なのはシールやOリングの変形等なんですよね。

ここは本来ならば、一度でもバラせばせめてOリングは新品交換すべき所で
あるのですが、変形した中古Oリングをそのまま再利用したりするといくら
グリスが良くても全く意味を成さないので、グリスより周りの部分にこそ
気を遣うべきだったりしますよ。


> トルクカムにグリスを塗り付ける時の手順を教えてもらえませんでしょうか?
> 今回ゾイルグリスを使用したのですが、グリス不足だったのではとふと心配に思ったので…

手順、というのはこれはメーカー指定でもあまり細かくは記されては
いないのですが、ドリブン皿を新品購入するとおまけで付いてくる10〜15g
程度のグリスをほぼ全てトルクカム周りに押し込む、位の勢いが必要です。

成人男性の指1.5本位の長さ&太さのチューブのグリスを全部入れるのが
「指定」なので、これを見た事が無い場合だとグリス自体は結構少なめの
イメージかあるかもしれませんが、必要量は結構多いですよ。


具体的には、まずはトルクカム中央の円筒部、これの内側にはグリスを溜める
幅広の溝が掘られていますよね?最初はここにどっぷりとグリスを塗りたぐり、
その上でドリブン皿の中央の軸に対して、グリスがはみ出るのは無視しながら
むにゅ〜っとトルクカムを「回しながら」差し込んでいきます。

これ、何故に回すのかと言いますと、リップ式オイルシールという物を軸に対して
入れるときにはリップがめくれない様に回転させながら入れるのが基本なので、
トルクカムのオイルシール位、径がでかければまずそんなトラブルは起こりませんが
シールガイドを使ったりしない場合の機械の基本、という事で覚えておかれると
宜しいかと思いますよ。
(※もちろんシールのリップ部分にもグリスを塗布しておくのをお忘れなく)


で、次にはみ出たグリスをふき取りつつ、今度はトルクカムの溝に対してこれまた
ぐにゅ〜んとグリスをねじ込んでやり、その上からピンを差しこみます。

そして最後に、そのトルクカム溝が見えなくなる位まで、中央の筒自体の周りに
薄めにグリスを「全周に渡って」塗布してやり、これでやっとトルクカムのピンカバーを
差し込む事になります。

あ、このカバーも内側にOリングが居るので、少しづつねじりながらはめ込んで
行くのが基本なのでご注意をば。
…ここがヘタクソだとOリングが歪んだり伸び気味で固定されたりしてしまい、
すぐにダメになったりしますんでご注意下さいな。

そしてはみ出たグリスをしっかりと拭き取って脱脂し、何度かすこすこと手で動作を
行い、ドリブン軸の内側、ベアリングが入っている部分から覗き込み、新しいグリスが
はみ出て来ている事を確認した上で、その内側部にも気持ち追加でグリスをねじ込んで
おしまいです。


とまあ、一連の手順を書くと結構面倒くさいのですが、まともにトルクカム部分に
グリスアップを行う、となればこうやってきちんと塗布してやらないと意味が無いので
注意です。

…トルクカムピンや溝の周りにグリスを撫で付けただけでは全く意味が無いどころか
そんな事をするなら最初から入っていた劣化グリスたっぷり仕様の方がはるかに
まともな状態である、と言えますからね(笑

なお、この位の大量のグリスを突っ込んでいると少し走らせると取りきれていない
グリスが放射状にわずかに出てきますから、最後にそれもチェックしましょう。

オイルシールや各部パーツが正常であれば、多量のグリスをねじ込んでも漏れては
来ないのが正常ですが、初期の漏れはどうしても避けられないのでグリスアップ後は
走行後に再度チェックするのが「必須」ですね。


ではでは、参考にして頂けますと幸いです。
管理人でした〜

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