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記事No 1173
タイトル アルミクラッチの破損
投稿日 : 2017/11/28(Tue) 15:54:11
投稿者 月海玖珠
参照先
初めまして、スマートディオに乗る月海玖珠と申します。
4st50cc系に主に使われているフェイスがアルミでできたクラッチ、あまりスクーターチューンでは注目されませんが、一般的な鉄クラッチよりも500g近く軽量な地味にすごいヤツなんです。
本題に入りますが、先日走行中に異音と加速感の異常が発生しました。音の出方からして駆動系だろうと思い、点検してみました。
そしたらなんと、フェイスと勘合するスプライン部とクラッチプレートの間にクラックが入っていました。つまり樹脂パーツだけでクラッチスプリングと駆動力を支えている非常に危険な状態…
クラッチシューとプレートが相当暴れたらしく、クラッチアウターの内側はズタズタ、シューの金属部にはスプリングがめり込んだような跡が多数見られました。
現在走行距離2万キロ半ばですが、クラッチが壊れるという話はめったに聞かない気がしましたのでご報告させていただきました。


記事No 1174
タイトル Re: アルミクラッチの破損
投稿日 : 2017/12/02(Sat) 23:04:25
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
月海玖珠さん初めまして。
管理人ねぎのリーダーでございます〜


さてさて…スマートDioにお乗りという事ですがこの車種だと4st50ccのDioに
なりますが2st系からは駆動系が色々と変わった車両になっていますよね。

写真拝見しましたが、このアルミドリブンユニットは2stでも排ガス規制後の
ZXを除くライブDio系では採用されており、その構造がほぼそのまま4st車にも
採用された、といった経緯があります。

…これ、深読みではあるのですが「2stの末期モデル」でこの手のアルミドリブンを
採用していたのは、今後来るであろう4st化に向けての実験台でもあったのではと
私は分析していたりしますね。


4stエンジンの場合だと、1発の力、ベルトを「引く」トルクとなれば2stよりも
強くなりますが…単気筒の場合だと2回転に一回しか全力でベルトを引かないので
そこまでの材質的強度は耐久性、耐摩耗性に対しては必要ない、とホンダさんは
判断していたのでは無いでしょうか。

もちろん、焼き入れ鋼である2st系のドリブン、トルクカムでも過剰に走行すれば
磨耗変形は出てきますが、写真の様なクラックとなればこれはもうアルミが
材質である、といった点が最大限に悪さをしているという事になります(泣


私自身はこの手のドリブンユニットで、トルクカム溝…というか山部分とか
樹脂締結部分が破損したのは見た事が無いのですが、さすがに2万キロ以上も
走ってしまうとこうなっても全くおかしくないであろう、とは思えますね。

元々、2st原付一種スクーターの耐用年数と言いますか距離的には、1万kmも
持てば御の字といった感じではありましたが、4stだとエンジンそのものは
もっともっと持つのはありますが駆動系パーツに関してはどうしても
2st並には磨耗消耗は激しいのでは、と考えてます。

実際、この手のアルミ性トルクカムだと溝というか山部分、ベルトを挟む
力の作用を起こす部分に関しては意外と言って良い程磨耗は進んでは
いかない感がありますが、だからといって他が持つわけではない、という
現実が目の当たりにされているという事で…


とまあ、貴重な写真をお見せ頂いてありがとうございますです。
しかし、グリス潤滑も無いアルミドリブンユニットでは2万kmオーバーの
走行距離的にはこうなっても仕方が無いかな、と私から見ると思えましたと
いう事で(泣

ではでは、今回はこのあたりで失礼しますね。
管理人でした〜

記事No 1176
タイトル Re^2: アルミクラッチの破損
投稿日 : 2017/12/04(Mon) 14:44:27
投稿者 月海玖珠
参照先
返信ありがとうございます。
> 4stエンジンの場合だと、1発の力、ベルトを「引く」トルクとなれば2stよりも
> 強くなりますが…単気筒の場合だと2回転に一回しか全力でベルトを引かないので
> そこまでの材質的強度は耐久性、耐摩耗性に対しては必要ない、とホンダさんは
> 判断していたのでは無いでしょうか。
確かに、同じ4stエンジンでもジャイロキャノピーは鉄製のトルクカムでしたね。
車重があきらかに重たいジャイロ系、アクセル全開で走り回らされるZX系は鉄クラッチ、
それ以外は強度をすこし我慢しても、燃費の良さと非力さを補うために
アルミ製になったのではと改めて考察しました。
フェイス面も当然アルミなので、ドライブ側ほどではないですが使いこむと段付き摩耗を起こします。

> 元々、2st原付一種スクーターの耐用年数と言いますか距離的には、1万kmも
> 持てば御の字といった感じではありましたが、4stだとエンジンそのものは
> もっともっと持つのはありますが駆動系パーツに関してはどうしても
> 2st並には磨耗消耗は激しいのでは、と考えてます。
脱線しますが、いきつけのバイク屋さん曰く動かなくなって担ぎ込まれる原付バイクは大半が4stだそうで…
2stは走れば嫌でもオイルが減ったり警告灯がつきますが、4stは痛んだオイルで無理をして焼き付かせるようですね。
そもそも、メーターの走行距離計が同じ原付バイクでも、スーパーカブは万の桁まであって
スクーターはそこまでないのを見ても、一万キロ以上走ることはあまり想定されていない気がします。

>しかし、グリス潤滑も無いアルミドリブンユニットでは2万kmオーバーの
>走行距離的にはこうなっても仕方が無いかな、と私から見ると思えましたと
>いう事で(泣
グリスはきちんと塗られていますよ!写真を撮るときに分かりやすいように
パーツクリーナーで落としました。


では、今回はこれにて失礼します

記事No 1177
タイトル Re^3: アルミクラッチの破損
投稿日 : 2017/12/08(Fri) 05:50:08
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
月海玖珠さん毎度でございます〜
さて今回も定番レスをば。


> 確かに、同じ4stエンジンでもジャイロキャノピーは鉄製のトルクカムでしたね。
> 車重があきらかに重たいジャイロ系、アクセル全開で走り回らされるZX系は鉄クラッチ、
> それ以外は強度をすこし我慢しても、燃費の良さと非力さを補うために
> アルミ製になったのではと改めて考察しました。
> フェイス面も当然アルミなので、ドライブ側ほどではないですが使いこむと段付き摩耗を起こします。

このあたりは車両の実用度合いを見越してパーツの選定がなされていると
いった感じになっているかなと。
基本、スポーツモデル以外だと30km/h+α程度の速度域で常用するというのが
コンセプトになっているはずですから…そのあたりの車両で60km/hとか
出しっぱなしで走らせていると寿命は何分の一にもなる、というのは当然の
事になってしまいますからねえ(泣

ただ、このアルミドリブンに関しては明確な交換時期、距離というものは
指定されていない為にどれ位持たせるものか、といった点は分かりませんが
トルクカムの作用力を鑑みた場合、あまりにも恐ろしいレベルではあるかなと
私は分析した事があったりもしますね…


> 脱線しますが、いきつけのバイク屋さん曰く動かなくなって担ぎ込まれる原付バイクは大半が4stだそうで…
> 2stは走れば嫌でもオイルが減ったり警告灯がつきますが、4stは痛んだオイルで無理をして焼き付かせるようですね。

そうですね、オイルを継ぎ足さなくて良い、といったスタンスでの運用に
なってしまうとどうしてもマメなオイル交換というのはやりづらくなって
しまうのは分からないでも無いんですよね。

ただ、4st原付一種スクーターの場合だと強制空冷式ならまだマシですが、
水冷式だとホンダ系ではかなりのトラブルが出るというのも定番となって
しまいましたし(泣

水温も油温も上げず、50km/h出すにも7000rpm〜オーバーでまでいきなり
常用した上、短距離でエンジンを止めるとかの使い方であればシビア
コンディションどころか最悪のエンジン運用になってしまいますし…

ちょい乗り主体の「原付一種」だという事を鑑みればこのあたりはもっと
改善の余地があったのでは、と思ったりもしますしね。
インジェクションならだいぶマシだとは思えますが、それもどこまで制御が
働いているのかは素人では把握のしようがありませんからねえ_| ̄|○

小排気量かつ高回転型のエンジン、かつバイクであるという事を鑑みれば
オイル交換をサボるなんて自殺行為以外の何者でもありませんし。
多少ぶっ壊れていてもある程度「動く」カブ系とは話が違う、という(略

3000km指定のエンジンオイル交換を守って運用している方がどれだけ居るのか、
メーカーさんは交換指定は結構なロングスパンで指定するのが定番ですが、
それをふまえると3000kmではもう遅すぎる、と考えても良いのですから…


> そもそも、メーターの走行距離計が同じ原付バイクでも、スーパーカブは万の桁まであって
> スクーターはそこまでないのを見ても、一万キロ以上走ることはあまり想定されていない気がします。

以前だと2stでも原付二種クラスだと万の5桁までオドが振られているのは
定番でしたし、原付二種だと使われているパーツ等も一種とは違っている
面も多々あり、一見同じに見えてもそこそこの耐久性を付与している部分も
結構ありましたしね。

ホント、実際の運用としては原付一種のスクーターだとメンテナンスをほぼ
行わなければ1万km持てば御の字ですし、それがお値段なりの耐久性という
事になっていますし。

とはいえ、ベルト幅なんかはメーカー指定で1o減であれば交換が指定に
なっている事がほとんどですが、荒い使い方であれば6〜7000kmも走って
しまえば使用限度なんて簡単に超えてしまいますが、これにしてもそこで
交換していればプーリーやトルクカムに追加ダメージをあまり与えなくても
済みますが、そうでない運用だと1万km時にはもう駆動系パーツはほぼ
全滅してしまいますからねえ(笑

だからこそ、「使い捨て」のイメージが今の原付一種スクーターにおいても
抜け切らないのであろう、と私は割り切っておりますよ。


> グリスはきちんと塗られていますよ!写真を撮るときに分かりやすいように
> パーツクリーナーで落としました。

あ、これは「メンテナンスしてない運用」といった意味でのグリスレス、と
いう事でひとつ(汗
…普通に運用していればこういった所をメンテする人はまず居ませんから
それだけでも寿命がかなり違ってくるのにな、というのは言っても詮無き事で
あるかな、という。


最後に個人的な換装ですが、4st原付一種のホンダスクーターに関しては、
駆動系構成に関しては中華系のモノの方が優れていると私は感じますし、
エンジンにしても全水冷は要らないだろう、と思っていたりしますね。
国産タイプだとシリンダーが分離出来ないのも気に入らないですし…
基本、私はDio系が好きですがあまりにも食指が動かなかった珍しいタイプで
あった、というのが所感だったり…


ではでは、余談ばかりになりましたが今回はこれにて失礼をば。
管理人でした〜

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