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記事No 41
タイトル 先日のKLS走行のネタ
投稿日 : 2011/02/09(Wed) 05:44:42
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
皆様ご無沙汰しておりますです。
放置記録更新の管理人でございます(汗


えーと、私も自分でこんな時期があるとは想像すらしていなかったのですが…
1ヶ月位も自身のHPを見るだけだった、ってのはちょっといただけませんね(汗

ネタが無いのはともかく、前年11月頃からちょっと…ではありませんが色々と
あり、なんか書く精神的余裕があまり無かったというのが実情でして。
正直、そういった状態だとモノを書くテンションも下がりきってしまい、ロクに
更新ネタも出来てませんがご容赦下さいな。

…というか2月になってもTOPがあけましておめでとうございますというのは
ちとどうかと(笑


で、久々にネタと言いますか近況なんかを少々。
先日、年末のKLS1日走行日から久々に、また地元KLSを走ってきましたよ。
最低、月一で走ってるペースは乱したくないのですが、こればっかりはやはり
ウデが落ちるのが一番怖いという(笑

車種はまたFN車にお遊びエンジンを載っけたライブなんですが、コイツのエンジンは
適当な物に載せ換えてボアアップしてるモノ、これの慣らしも済みそうなのでそこそこ
ガツンと走れそうなので目一杯走るセットを施してみました。

一応、懸念していたJCCピストンも11500〜12000rpm辺りの常用では一応持っていて、
排気ポートとかはおとなしめというか弦長70%程度とかだったら持ってるな、という
確証も取れましたよ。


ストレートスピード的にはさすがに一応は68cc改造スクーターなのでM12やNSF100の
レーサーにはタメ張れる程度までは底上げが出来てますね。
…ライブベースだとこんなもんかな、と思うのは秘密で(以下略

足廻りは最近定番の前後3.50だとフロントの余裕がかなりあり、パワーに対しては
非情に有用に働いているという事も付け加えておきます。
が、リヤサス長は325o程度ですがフロントが3.50だとこれでもまだちと低いと感じて
しまうのがミソで、あまり上げると重心が高くなりすぎバランス悪くなるのでこの辺も
今後の課題ですね。


エンジンはいつぞやの画像掲示板にのっけたボアアップ仕様なんですが、現状的には

・某社製シリンダー改造+47φJCCピストン+自家製フルポート加工で68cc
・ノーマルヘッド加工 圧縮比7.8:1
・デイトナマニホールド改+PWK28改+ノーマルリードブロック改で当然直キャブ
・キャビーナCDI+ローターコイルカット仕様+点火時期進角12000rpm/BTDC19°
・ラジコンバッテリーによるフルDC点火仕様
・チャンバーはBSC製市販モデルかWJ製ボアアップ用

・駆動系は基本ノーマル+オリジナルアルミフェイス+トルクカム加工のみ+ジャイロXセンターSP+
適度なクラッチシュー+Gダッシュギヤ

と、こんな感じでしょうか。
腰下はFN用の予備として置いてた新し目の物で勿体無いので無加工ですが、
上記の使用でおおむね11500〜12000rpmをピークとしています。

正直これはもうちょっと上乗せしたいんですが耐久性を考えたお遊び車という事で
それなりの余裕を持たせてますね。
目標はそこそこの「メンテナンスフリー」なので(爆


で、一つ面白かったのが、チャンバーです。
今回、慣らしも終えた事でWJのボアアップ用、と言いますかほぼSS用途の物を
サーキットラン車両にくっつけてみたんですよ。

当然、これはエキパイ径とか容積とかの問題で、50ccのチューンにつけても走れる
物ではありませんでしたが、68ccのそこそこチューンにくっつけるとどうなるかと
いうのを試したかったので。

結果的には、SS用途なので異常なパワーバンド手前の谷とピーキーさがあると
予想していたのですが、約8000rpm程度にある谷はかなり酷く、立ち上がりでここに
ハマってしまうといくら68ccあってもつらいLVでしたが(汗

とはいえ、この手のWJ製って個人的に結構パワーバンドがボケた印象しかなかったと
記憶しているんですが、パワーバンド内に関してはさすがにそれなりのパワーを
吹いていて、50用のBSCチャンバーと単純比較すれば同一駆動系セットにて
変速回転数が400〜500rpm程度上がってしまうという状況になりました。

単純にこれだと間違いなく同一回転域での力は勝っているので、トータル的な
ラップタイムでも、パワーの谷の扱いづらさを加味しても1秒程度速く走れましたね。

意外といっては何ですが、走らせ方によってはSS用途の物でも使えない事は無いと
いった結果でしたが…排気量に頼っているとも言え(以下略

あ、ちなみにこのチャンバーってエキパイ口径28φもありやりすぎ感が結構
あるので、25φまで絞れるカラーを作って突っ込んでます。
一般的な50cc用市販品だとあっても23φ程度ですし、68ccでも再加速等を
考えるなら28φはいくらなんでもオーバーだ、という事で。


で、これの出所は…もちろんこんな高級品をポンと買える程私は裕福では無いのは
皆さんご存知かと思いますが(笑
元は某地元のSB-GT車についてたモノ、って感じです。

SSを止めちゃった車両からの流れで手元にあるんですが、ライブの71ccのGT仕様で
SSで4秒2程度は出てたチャンバーなので、サーキットランに使えるかどうかはともかく
自分でこしらえたエンジンに合わせるとどんくらいパワーが出るのかな、といった
興味深さがありまして、実用を兼ねて実験したというオチですね。
いやはや、用途の違う物をあえてくっつけてみるというのもなかなかオツなモンでした(笑


そして、やっぱりここまでスピードと加速があるとブレーキがプアに思えてしまいます。
さすがにレーサーにしてる車両のブレーキとはいえ、基本ノーマルではちょっとどころか
かなりコーナー手前からブレーキング始めなきゃならんのでちとストレスが溜まりますんで
最低限、190φ程度のディスクローターは欲しい所で。

後、ハイスロも欲しいですね。
KN企画製のノーマルスロットル対応PWKワイヤーなので、これだと一応はアクセルを
全開にすればPWKを引ききれるのですが、開度は110°位あるので右コーナーの
アクセル操作でかなりイライラしたり(笑

この辺って実際の走りにかなり影響が出るので…やっぱしアクセルはサーキットランなら
極力小さな開度で全開なのが好みです。
特に私の体格とライブのステップとハンドルが近くて狭いポジションだと余計にきつくて
困ってますしね。



ほいでもって最後にネタなんぞを。

…この日、2月にしては温かくてそれなりの好天だったんですが、やっぱり寒いのは寒くて
普通にコースインし、適度にタイヤを温めてる段階でさくっと極低速な転倒をかまして
しまいましたが何か_| ̄|○

低速4コーナーだったので別になんともない所か5秒で立ち上がって何事も無かったかの
様に走ってたんですが、やっぱ人に見られててツッコまれたという(笑

…転倒時にはハングオンスタイルを取ってなかったので余計に対処が出来ず、モロに
「すってーん!」といった感じで倒れたんですが、かなり間抜けだったのではと(以下略
いやはや、この辺はホントに油断しちゃ駄目ですね。


後もういっちょ、普通に走ってて最終コーナーに差し掛かった時、イン側の縁石の上を
膝がかすめていくのが定番なんですが、何故かこの日は縁石より内側の土部分が
「草刈り」が行われてた直後だったらしく、縁石を超えたコース内側の土ゾーンか結構
盛り上がってた、というか泥団子が散乱してたんですよ。

それに対して見事に膝がHITしてしまい、泥の中に膝をめり込ませつつコース上まで
泥を撒き散らしてしまい、後続車をびびらせてしまいまして。

さすがにこれは不味いと思ったので次の周回で速攻でマシンをクラッシュパッドに放り投げ
コースに侵入してぶちまけた泥をささっと処理しましたが。
…走ってた皆さんごめんなさい(汗


と、久々に自分のライブに乗って楽しんできました、という事で。
年末にも慣らし走行してるんですが、ある程度真面目に走ったのは数ヶ月ぶりでして
正月のお雑煮耐久の人様のライブでももちろん楽しかったですが、やっぱし自分のが
一番しっくり来るな、と思った一日でしたよ。


ではでは。
興味ない人には面白くないレポートだと思いますがそれ位日常ネタがない、という事で。
なのでSSマシンや街乗り車等に変化はありませんのでよろしくです(笑
管理人でした〜

記事No 42
タイトル Re: 先日のKLS走行のネタ
投稿日 : 2011/02/12(Sat) 10:34:36
投稿者 nyanta28
参照先
管理人様こんにちは。
なんとなく新年初書き込みの"次"を様子見する空気を勝手に
感じてしまいROMっていました(笑
KSL走行レポ、読んでいてゾクゾクくる内容でした。
68ccでそこまで速いのを作れるなんて凄いと思います。
自分は通勤用のエンジンで手一杯で、車体バランスの事まで
まだまだとても気が回りません(^^;
自分は前回盗まれたAF28-SRの代わりを製作中なんですが、
この連休は珍しく雪が降って来てちょっと屋外作業ができません。
でもこの記事読んでスイッチが入りウズウズしてきましたので、
部屋の中で数ヶ月転がってるエンジンでも弄ろうかと…。
触発されて今年こそは少し色々な事に挑戦したいと考えています。

記事No 43
タイトル Re^2: 先日のKLS走行のネタ
投稿日 : 2011/02/15(Tue) 06:15:29
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
nyanta28さんお久しぶりでございます〜

…"次"の書き込みがなかなか出来ずにすみません(泣
ネタが無いのはやっぱり致命的ですね。


> KSL走行レポ、読んでいてゾクゾクくる内容でした。
> 68ccでそこまで速いのを作れるなんて凄いと思います。

いやー文章のみでも楽しんで頂けたのなら幸いですよ。
サーキットランなのでちょっと雰囲気が伝わりづらい点も
あるかと思いますが(汗

排気量はですね、現状での「排気量なり」のパワーを出せる様な
詰め方をしないと、排気量だけ大きくても上手く行かない事も
多いのが、2stの面白い点でもありますし。

排気量の差が絶対的性能差にはならない…と言いたいところでは
ありますが、本来の排気量なりのパワーなのであればおかまが
でっかい方が速い方向性にならないといけないので(笑


> 自分は通勤用のエンジンで手一杯で、車体バランスの事まで
> まだまだとても気が回りません(^^;

これは人間側の好み等にも左右されますしね。
私はパワーだけがあっても全然面白いと感じないタチなので
何に乗っても自然とそうなる傾向が(汗


> 自分は前回盗まれたAF28-SRの代わりを製作中なんですが、
> この連休は珍しく雪が降って来てちょっと屋外作業ができません。

以前おっしゃってた件ですよね…
しかし、車両が違えども自身にて積み重ねられた事は決して
無くなりはしませんから、またがつんと好みの車両を作られる事を
祈っておりますよ。

ちなみに先週から我がうどん王国でも25年ぶりという5cmもの
スーパー積雪があり、恐怖を感じると同時に雪だるまなんぞを
こしらえて遊んでみたのは内緒で(以下略


> でもこの記事読んでスイッチが入りウズウズしてきましたので、
> 部屋の中で数ヶ月転がってるエンジンでも弄ろうかと…。
> 触発されて今年こそは少し色々な事に挑戦したいと考えています。

ええ、是非とも触発されて頂きたく(笑
冬場は色々と考えて頭と手を動かすのも面白いですからね〜
また面白いエンジンを作られる事を期待しておりますです。


ではでは。
極端に寒いと行動自体が麻痺する管理人でした〜

記事No 47
タイトル Re^3: 先日のKLS走行のネタ
投稿日 : 2011/02/23(Wed) 06:49:13
投稿者 ☆とぉる☆
参照先
WJは、やはり速いんすね( ̄▽ ̄;)
セットをきちんと出せるリーダーさんだからこそ使いこなせるんすねf^_^;自分は街乗りエンジンにチャンバー付けたら壊れそうで辞めました(笑)
今のシリンダーを自作水冷化したらチャンバーイケるっすかね?(*_*)(笑)

記事No 49
タイトル Re^4: 先日のKLS走行のネタ
投稿日 : 2011/02/24(Thu) 04:33:29
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
どもども☆とぉる☆さんまた毎度でございまっす。

> WJは、やはり速いんすね( ̄▽ ̄;)

そうですね、ハナからSS用途として比較的「大きめ」のサイズで
作られているものなので、ボアアップにも余裕があるというのも
大きいですね。

これ、だいぶ前ですがWJがこういった明らかにオーバーサイズじゃ
ないの?って感じのサイズを出し始めた時には本当にこれって
走るのか?って思った時もあったんですけど、いざ他人様のとかを
セットしたりしてると意外といってはアレですが結構行くなあ、と
思った記憶もありますよ。

ぱっと見た目だと、50cc用でもこれって真っ当に走るのか?と
思わざるを得ない位に、それまでの知識と常識では考えられない
サイズでしたからね>WJ製チャンバー


> セットをきちんと出せるリーダーさんだからこそ使いこなせるんすねf^_^;

いや、これは私見ですがWJ系統のチャンバーって、よく言えば
詰めなくてもそこそこ走る、と言えますし、悪く言えばパワーバンドが
ボケ気味なのでピンポイントな使い方をしてもあまり変わらない、とも
言えますんで。

あまりにエンジンそのものの構成がおかしくない限り、そこそこは
走るでしょうし、ピークパワーのみであれば一般市販品とは
一味違ったフィーリングが出る事は間違い無いでしょうね。

セッティングに関してはですね、実はほとんど詰めて無いんですよ(笑
エンジン自体をそこまで気張っている特性にはしてないのと、上記の
チャンバー特性により、さほど詰めなくても走りましたんで。

さすがにSS用チャンバーなので多少クセはありますが、エンジン側の
特性を無難にしておいたからこそ、ではありますよ。


>自分は街乗りエンジンにチャンバー付けたら壊れそうで辞めました(笑)

街乗りだと高回転を常用するにあたってはそれなりの気遣いも
必要ですからね〜
ただ、常にパワーバンドを使って走れるって訳ではありませんから
ある意味、50ccライトチューンで常にガンガン全開、といった
使い方の方がエンジン的には宜しくない場面も多々あったり。

仮に88ccで13000rpm変速でそこそこのハイギヤとかであれば
常にそこばっかり使って街乗りするという事自体が不可能ですし
そんな事やってたら死んでしまいます(笑
「使えない」と壊さない、とも言えるんですよ。


ちなみに余談ですが、上記のSS用チャンバー、これって元々は
SB-GTクラスに出場されてた方が普段街乗りでも使ってた物で、
エンジンそのものは街乗りもこなせる様な無難な特性にしてました。
その為、数年間ノントラブルで実用されてましたよ。

そのエンジン自体は実は私が基本骨子をこしらえてまして、SSにも
出場してはいましたがそこまでカツカツにはしていなかったので
確か抑え気味の11500rpm変速程度だったと思いますが、それでも
そこまで怖い面というのは無かったはずです。

この辺は作り方も運用の仕方もどちらも必要である、と言えると
私は考えていますね。


> 今のシリンダーを自作水冷化したらチャンバーイケるっすかね?(*_*)(笑)

水冷にしても、ピストンクリアランスが不味かったりすればどうあっても
抱き付きますし、あくまで「限界が高い」だけであって他の所が
マズっていると水冷だから確実にOK、という保障は無いですよ(汗

いくら保険が大きくともエンジンそのものの作りがおかしければ
壊れるときは壊れますし、常に高負荷をかけ続けているとかでも
同じですから。


…後、自作水冷ってのが気になります(汗
ジャケット巻きの溶接かな?と思いますがあれってかなり技術的に
難しいというのは知ってるので。
自分ではやった事はありませんがかなり茨の道になるのは覚悟して
トライされた方が宜しいかと思いますよん。


ではでは。
水冷化に密かなる期待を抱きつつ(笑
本日はこれにて失礼をば。
管理人でした〜

記事No 50
タイトル Re^5: 先日のKLS走行のネタ
投稿日 : 2011/02/24(Thu) 06:51:55
投稿者 ☆とぉる☆
参照先
ねぎのリーダーさん


WJって全域でパワフルって事なんすか?(*_*)

自分の街乗りエンジンはノマフでミートが7000くらいからで9000ぐらい変速で、そこから一気に11000ぐらいまで回って伸びになるので負圧が追い付かなくなるのかもですね( ̄▽ ̄;)
一応、ほぼパワーバンドキープ何で…中型とかスポーツカーと街乗りでシグナルになると、まず負けないです♪(笑)

ちなみにメットインは潰してタンク(4L確保)が入ってます♪(笑)

自作水冷化はパテで何とか…と甘い考えで(笑)
水冷はピストンの当たりとかきちんとしてれば丈夫ですよね♪
一応、元MTX50R乗りの自分はそう感じました↑

ヘルメットはスクーター始めたばかりの時に友人から頂いた物でおっしゃる通りの初代レプリカです(笑)

サスはリジットですよ(笑)
コーナー攻めたら怖かった…((゜Д゜ll))(笑)

後、自分の手持ちチャンバーが下が無いので上をキープなセット出すとアウターとファンが付いただけのSSマシン化するので壊れそうだから水冷じゃないとやれないっす(笑)

記事No 52
タイトル Re^6: 先日のKLS走行のネタ
投稿日 : 2011/02/27(Sun) 02:33:50
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
とぉるさん毎度でございます〜
さてさて今日もいつものパターンで。


> WJって全域でパワフルって事なんすか?(*_*)

いや、そんな事は無いですよ。
パワーバンドの中では、比較的安定しているという意味合いです。
もちろんパワーバンド突入直前にはでっかい谷がありますし
そこで変速させようとしても全く前に進まないという、高性能な
チャンバーの定番パターンは当然のごとくあります。
「全域パワフル」なんてのは排気デバイスがあっても2stエンジンでは
不可能なので(笑


> 自分の街乗りエンジンはノマフでミートが7000くらいからで9000ぐらい変速で、そこから一気に11000ぐらいまで回って伸びになるので負圧が追い付かなくなるのかもですね( ̄▽ ̄;)

排気量や仕様にもよりけりだと思いますが、MAX11000rpmだとどうなんでしょうね(汗
その状態で長時間全開にしてる、とかであれば足らなくなってくる
可能性もあるかなと。

後、これは私の基本的な対策なんですが、私ってキャブの油面は
多少漏れても良いから限界まで高めておくクチなんです。
PWKだと20mmを切る事も珍しく無いですよ(笑

濃い薄いってのはジェットで調整するものであり、油面自体が
高めで困る事って無いので、安定性を出すためにもこれはどんな
車両でも行ってたりしますよ。
だからこそガス供給においての弊害も少なめだと分析しています。


> 自作水冷化はパテで何とか…と甘い考えで(笑)

いやー、さすがにそれは無理でしょう、と言っておきます(汗
水ってそうそうバカには出来ないんですよ。

確実に漏れると思いますし温度が上がって圧がかかるとパテの
部分から漏れて来ても文句は言えないですね。


> 水冷はピストンの当たりとかきちんとしてれば丈夫ですよね♪
> 一応、元MTX50R乗りの自分はそう感じました↑

えっと、私が言いたかったのは、溶接でシリンダーのジャケットを
巻いて水冷シリンダーを作製するのであれば内壁の歪みを取る為に
ボーリングが必須ですが、その時点でトンチンカンなピストン
クリアランスにしてしまうと、いくら水で冷やしててもそれとは
異なる次元でトラブルが起こる、と言う事なんですよ。

元々ノーマルで水冷、とかであればそれに応じてきちんと作られて
いるものなので、そうそうトラブルなんて起こりえないですが、自分で
こしらえるとなると話は別ですので。


> 後、自分の手持ちチャンバーが下が無いので上をキープなセット出すとアウターとファンが付いただけのSSマシン化するので壊れそうだから水冷じゃないとやれないっす(笑)

いやーそんなもんでしょう(笑
ハイチューンになってくるとレーサーと変わらないLVにまでなって
しまってもおかしく無いですよ。

が、だからといって短期間で壊れるとかトラブルが出る様な物だと
駄目なので、この辺がレーサーと街乗りとの一番異なる点でも
ありますね。

チャンバーを変更するのが前提なら、よほど排気量が大きく無い限り
高回転でパワーを出して低回転もそこそこ欲しいという事自体が
2stエンジンでは不可能なので、ある程度の折り合いをつけないと
満足するものを作るのは難しいですし。
…だからこそ楽しいのですが(笑


ではでは。
相変わらずぐだぐだですが(汗
管理人でした〜

記事No 51
タイトル Re^5: 先日のKLS走行のネタ
投稿日 : 2011/02/25(Fri) 22:55:04
投稿者 nyanta28
参照先
管理人様、☆とぉる☆さん、お晩です。
クリアランスの話題がありましたのでちょっとこの間実験してみた
事を。
JOG90用の輸入ボアアップキット(54mm)のポート加工とコーナー丸めが
終わり、清掃後の歪出しを兼ねて暖めたり冷やしたりをしていました。 
JOGやDIOで何度も抱きつきを起こしまくってきた自分としては
所謂"慣らしは〜キロ"とか、"バリ取りを十分しないから抱きつく"等の
都市伝説ならぬ"原付伝説"を守ってもダメだったのが腑に落ちなかったのです。

分かった事1 言うほど残留応力による変形は起きなかった。

   これは起きているのでしょうが、クリアランスに対しては
   致命的となるほどの大きなものではなかったようです。
   ただし、あくまで均一に熱した場合の話です。(EXポートなど)


分かった事2 
   冷間時はスコスコ動くピストンもある温度を超えるとロックする
   各部の温度を測定しながらピストンの動きを確認するとある温度を
超えると全く動かなくなりました。
それが自分には意外なほど低い温度だったので、ビックリしました。
運用時の最高温度を設定し、その状態でもロックしないように修正
しました。
スラップ音はしないが広いクリアランスになるのは仕方のない事ですね。
それと、ロアデッキ付近の締め付けが強くなる傾向がありました。
同様にEXポート付近も急須の付け根がキツくなりました。
これは構造を考えれば当然かと思います。

以上、ご報告でした。

記事No 53
タイトル Re^6: 先日のKLS走行のネタ
投稿日 : 2011/02/27(Sun) 02:35:55
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
nyanta28さん毎度こんばんはです〜
自分のネタは無くても掲示板は見てる管理人です(笑


さてさて、ピストンクリアランスに関しての話題ですが、面白いですね〜
新品状態からの馴染みというか慣らしというか、考察と共に色々試されているみたいで。


> JOGやDIOで何度も抱きつきを起こしまくってきた自分としては
> 所謂"慣らしは〜キロ"とか、"バリ取りを十分しないから抱きつく"等の
> 都市伝説ならぬ"原付伝説"を守ってもダメだったのが腑に落ちなかったのです。

この辺は色々と諸説がありますが…私もその辺はある意味都市伝説だと考えて
いますよ。

小さい負荷でだらだら長距離の慣らし走行をやった後で一気にぱいーんと回したら
それでは本来の慣らしになってないです。
走行距離や使用時間に応じ、少しづつ負荷を増大させていくのが「慣らし」ですので。
アイドリングで2時間置いていても十分な慣らしにはなりませんし。

バリ取りはもちろんした方が良いですがバリ取りをしない位で明確に破壊してしまう様な
ブツだと、バリ取りなんぞ行わなくても同じ運命を通る事は明白ですしね。

やり方が間違っていたらいくら手間をかけて「やった気」になってても意味が無い、と
いうのは大いにあるかとも。


> JOG90用の輸入ボアアップキット(54mm)のポート加工とコーナー丸めが
> 終わり、清掃後の歪出しを兼ねて暖めたり冷やしたりをしていました。 
>
> 分かった事1 言うほど残留応力による変形は起きなかった。
>
>    これは起きているのでしょうが、クリアランスに対しては
>    致命的となるほどの大きなものではなかったようです。
>    ただし、あくまで均一に熱した場合の話です。(EXポートなど)


まず残留応力、でしょうか。
ふむふむ…これは鋳造での製造時の温度差等により、パーツのどこかが引っ張られてると
いうか、構造的に力が掛かっている部分が残っている事を指します…よね(汗

で、これは確かに、新品状態であればいくばくかは残っている可能性はありますが、
それを実用の温度まで上げたり冷ましたり、はてはリングやピストンとの摺動運動にて
「慣らし」て行く事により、実用段階になる頃には問題ないLVにまで到達していると
私は分析しています。

仮に、残留応力が強く残っているとすれば、一度熱をいれて歪みを起こした場合であれば
鋳鉄なんてぱっくりヒビが入らないとおかしいと思いますんで。
影響がある、とするならそういった症状が明確に出ないと駄目でしょう。

スリーブを薄くしか残さない等で、一部分だけが熱による歪みが出る事はありますが
だからといって製造時の応力を実用段階において勘定に入れる事は特に必要ないと
私は考えています。
nyanta28さんのおっしゃる通り、影響が無いとは言いませんが弊害が出るLVにはまず
なりえないと分析していますよ。


一応、私もボアアップをこしらえるときにミリ単位でボーリングする場合は、元ネタとなる
シリンダーは極力使い込んでいる物や一度ハデに焼き付いてしまったモノをベースと
する傾向にありますが、これはこれで一つのおまじないなんですよね。

その上からボーリングするので実際には慣らしをしなければなりませんしが、だからと
いって熱を入れただけでシリンダーとピストンのクリアランスが不適切になる程にまで
シリンダーの円筒内部が歪む、なんてありえないLVですし。

あまり慣らしをしない場合等にはちょびっとは役に立つかな、といったLVであり、
実際には、新品から作製する場合でも、「ピストンプロフィールを考慮して」クリアランスを
決定してやれば、よっぽどスリーブがぺらんぺらんで無い限りはそうそうおかしくは
ならない物なので…

「残留応力」となれば気にしてもしょうがないモノかな、と私は考えていますね。
そもそも、それがどこかに出たとしてもそれに合わせて徐々に慣らしてやるのが
「慣らし走行」だと思います(笑



> 分かった事2 
>    冷間時はスコスコ動くピストンもある温度を超えるとロックする

次にコチラですが、これまた面白い事を実験されてますねえ〜

冷間時というのは当然のごとく、測定値そのままのピストンクリアランスがあるもので
一番ピストンの太いスカート下から数mm部分でも、5/100でもあればまず手で動かして
ロックするなんてありえないですね。

が、これがエンジン実働の熱により、どんどん膨張して鋳鉄シリンダーの熱膨張具合を
超えるまでピストンがでかくなってしまうとロックし…抱き付いてしまいます。
鋳鉄とアルミではアルミの方が熱膨張率は大きいので当然の結果になりますが…


>    各部の温度を測定しながらピストンの動きを確認するとある温度を
> 超えると全く動かなくなりました。
> それが自分には意外なほど低い温度だったので、ビックリしました。
> 運用時の最高温度を設定し、その状態でもロックしないように修正
> しました。

これ、シリンダーとピストンを温めていった場合はまずスカート部分がロックするはずですが
仮にこれが油で煮込んで100℃程度でロックするならまず実用には耐えられないでしょう。


しかし実際には、この方法では「ピストンもシリンダーも全体的に均一に熱くなる」ので、
エンジンの実同時とはちょっと違った状態になっています。

ピストンはトップ周辺が一番温度が高くなるので、寸法的にもピストンの「上と下」では
百分単位どころではなく十分単位、0.3mmとかで上が細いのが定番ですし。

これが「上」が先にロックするLVまでトップ部分の温度のみを上げるというのは難しいと
言いますか実質不可能に近いので、スカート部分がある程度の温度でロックしないから
いけるだろう、と考えるのはちょっと早計かもしれませんね。
「下」がロックしないからと言って上がロックしない保証は無い、と言う事です。


ここで大事なのがピストンプロフィールで、仮に40φのピストンで上と下の寸法が
0.3mm違う、となっているのと、50φのピストンで上と下が同じく0.3mm違う、と
いった状態を比較すると、ピストンクリアランスが同じで同一の熱が加わるならば
後者の方が危険度は高いです。

同じ「0.3mm」の寸法の違いでも、50φピストンの方は「寸胴」に近いので、こっちの方は
下のピストンスカート部分をアテにして十分なピストンクリアランスを取ったとしても、
「上」が抱き付いてしまう可能性は高くなる、と言う事ですね。

なので、この辺は一概には言えない部分がとても大きく、私としてもボア径やピストンの
プロフィールを加味していると、実際のピストンクリアランスの数値というのは
5/100にする時もあれば9/100になる時もあったりしますんで。

…最初の話ではありませんが、社外品とかで冷間時にピストンをシリンダーに入れ
仮にするっと落ちない様なモノだといくら慣らしをしても意味なし、と言い切っても
良いですしね(笑



> スラップ音はしないが広いクリアランスになるのは仕方のない事ですね。

そうです。と言いますかそうせざるを得ないです(泣
いくらガバガバだとしても、熱膨張率を考えるとそうしておかないと確実に抱き付く、と
いった分析が出来てしまうのであれば、いくらピストンが首を振りそうだとか暖機を
きちんとしないとやばそうだ、とかになってもそうするのはやむを得ないんですよね…

仮に、ピストンがアルミのぴっかぴかの材質だとすればそれだけで混じり物が少なく
純正系統の黒っぽい物よりは熱膨張率は高そうだ、という分析も出来ますし、寸法が
寸胴ピストンであるのなら余計にがっばがばにしておかないと危険なのは明確なので
元々の設計を恨みながら「調整」するしか無いんですよ(笑

ここだけの話、私40φの社外品で上と下の寸法差が0.1mmしかないという極端に
寸胴なピストンというのも見た事ありますしね…_| ̄|○


社外品だとピストンクリアランスが元々11/100とかの常識の範疇を超えたがっばがばな
ものも見ますが、こういうのは狭くしたくても出来ないので逆に困る事も多々あったり
しますし。

いくら分析しても寸法上理想なブツに出来ないという物もあり、チューンってのは本当に
難しいモノですね。
多少、カタカタとスラップ音がしていてもやむを得ない場合というのは珍しくないですし。

ピストンを一から作製してプロフィールを決めた上で、シリンダーもそれに合わせて
ピストンクリアランスを設定して掘る、とでも出来れば良いのですが(笑



> それと、ロアデッキ付近の締め付けが強くなる傾向がありました。
> 同様にEXポート付近も急須の付け根がキツくなりました。
> これは構造を考えれば当然かと思います。

締め付け、という表現はアタリのきつさ、と受け取らせて頂きますが、シリンダーの
「下の方」がきつめの傾向が見られる、というのであればもう少し余裕を持たせても
良いと私は考えていますよ。
前後方向だけが強めに当たる、といった方が理想に近いのでは、と…

排気ポートの周りがきついのは熱の問題と首振りの問題があるのでどうしようも
ありませんが、これは排気弦長を抑える程度しか解決策が無いでしょうね。
が、ここも熱で逝かれている傾向が強いのならばもう少し余裕を持たせるべきでしょう。

が、あれもこれも完璧、というのはハイチューンになればなる程無理が出てくるのが
難しくもあり、面白い所でもあると思いますけれど、ね(笑


と、久々に頭を動かせる話題でハッスルしてしまいましたが(笑
ツッコミ大歓迎なのでまたどんどんご意見下さいませ〜
管理人でした。

記事No 60
タイトル Re^7: 先日のKLS走行のネタ
投稿日 : 2011/03/01(Tue) 22:29:42
投稿者 nyanta28
参照先
管理人様、皆さんこんばんは。
レス、ありがとうございます。

>小さい負荷でだらだら長距離の慣らし走行をやった後で一気にぱいーんと回したら
>それでは本来の慣らしになってないです。
>走行距離や使用時間に応じ、少しづつ負荷を増大させていくのが「慣らし」ですので。
>アイドリングで2時間置いていても十分な慣らしにはなりませんし。

そこなんです、徐々に負荷を上げていって、300キロぐらいで最大回転数を
登りで1分程度維持できるぐらいまでなって終了、とならない物が半分ぐらいだった
事と、無事なものでも完全にホーニングが消えていてピッカピカになっている場所が
ある事、また、その光っている場所がいくつかのシリンダーで同じだった事が
あります。
そこで今回の実験に至りました。
慣らし走行をする前に、徹底的に原因を摘んでおきたいと。
クリアランス測定にしても、シリンダーの全面を検査するのはかなりむずかしい事、
そのクリアランスが果たして正しい結果なのか⇒慣らしが終わって全開⇒抱きつきと
ならないか。
そこのところをなんとかできないかと模索している一環でもあります。

シリンダーに熱入れて枯れさせるというのは、昔読んだ本で、アメ車のブロックやヘッドを
夏場に鉄板の上に何機もしばらく放置しておき、その中で一番歪の少ないものを
加工してレース用に使う・・・なんて本当かどうかは分かりませんがそれっぽい事を
読んだもので。 改造原付はいわばレース用エンジンみたいなもので熱的には厳しいから
幾ばくかは良い方に作用するかと思ったのです。
でも、ボアが小さすぎてあまり意味なかったのでしょうか・・・。
いずれにしても、それ以上に問題な点が多かったのが実際でした。


>実際には、新品から作製する場合でも、「ピストンプロフィールを考慮して」クリアランスを
>決定してやれば、よっぽどスリーブがぺらんぺらんで無い限りはそうそうおかしくは
>ならない物なので…
まさにその通りで、クリアランスが確保できていないのが一番の問題でした。
これでは、いくら慣らしをやっても、最後の方で温度が上がって膨張量が多くなってしまうと
逃げ場がなくなってロックする=抱きつくですね。
今回のブツでは、ピストントップのクリアランス不足は無かったのですが、ボーリングの
精度が良くない、、、一口に精度といっても色々な要素がありますが、今回は円筒の内壁の
真直度が悪いという印象でした。
極端に言えば、キャブレターの内径の推移のようなシリンダーですね。 ロアデッキ付近が
一番すぼまっていたので。

あと、ピストンのピストンピン穴から1cm程下の部分が一番当たりがキツイ状態でした。
何らかの理由でそういう設計になっているのでしょうが、すり合わせをすると
丁度1周、白いこすれた跡が付きました。これが出っ張っているうちはスムーズに
ピストンが上下しませんでした。(ポートに引っかかる感じ)

上記の問題をクリアし、加熱状態でスムーズに動く程度までクリアランスを調整する事で
輸入シリンダーも安心して使えるかな?と思っております。 

排気ポートからの全開全負荷時の排気ガス温度を測定してみると、だいたいターボ車と
似たような感じでしたので、排気ポート周りの熱膨張対策は特に必要なようでした。
なので、管理人様の指摘の通り、妥協点を何処に置くかがノウハウなのでしょうね。
そこらへんの経験値を増やしたいものです。



> nyanta28さん毎度こんばんはです〜
> 自分のネタは無くても掲示板は見てる管理人です(笑
>
>
> さてさて、ピストンクリアランスに関しての話題ですが、面白いですね〜
> 新品状態からの馴染みというか慣らしというか、考察と共に色々試されているみたいで。
>
>
> > JOGやDIOで何度も抱きつきを起こしまくってきた自分としては
> > 所謂"慣らしは〜キロ"とか、"バリ取りを十分しないから抱きつく"等の
> > 都市伝説ならぬ"原付伝説"を守ってもダメだったのが腑に落ちなかったのです。
>
> この辺は色々と諸説がありますが…私もその辺はある意味都市伝説だと考えて
> いますよ。
>
> 小さい負荷でだらだら長距離の慣らし走行をやった後で一気にぱいーんと回したら
> それでは本来の慣らしになってないです。
> 走行距離や使用時間に応じ、少しづつ負荷を増大させていくのが「慣らし」ですので。
> アイドリングで2時間置いていても十分な慣らしにはなりませんし。
>
> バリ取りはもちろんした方が良いですがバリ取りをしない位で明確に破壊してしまう様な
> ブツだと、バリ取りなんぞ行わなくても同じ運命を通る事は明白ですしね。
>
> やり方が間違っていたらいくら手間をかけて「やった気」になってても意味が無い、と
> いうのは大いにあるかとも。
>
>
> > JOG90用の輸入ボアアップキット(54mm)のポート加工とコーナー丸めが
> > 終わり、清掃後の歪出しを兼ねて暖めたり冷やしたりをしていました。 
> >
> > 分かった事1 言うほど残留応力による変形は起きなかった。
> >
> >    これは起きているのでしょうが、クリアランスに対しては
> >    致命的となるほどの大きなものではなかったようです。
> >    ただし、あくまで均一に熱した場合の話です。(EXポートなど)
>
>
> まず残留応力、でしょうか。
> ふむふむ…これは鋳造での製造時の温度差等により、パーツのどこかが引っ張られてると
> いうか、構造的に力が掛かっている部分が残っている事を指します…よね(汗
>
> で、これは確かに、新品状態であればいくばくかは残っている可能性はありますが、
> それを実用の温度まで上げたり冷ましたり、はてはリングやピストンとの摺動運動にて
> 「慣らし」て行く事により、実用段階になる頃には問題ないLVにまで到達していると
> 私は分析しています。
>
> 仮に、残留応力が強く残っているとすれば、一度熱をいれて歪みを起こした場合であれば
> 鋳鉄なんてぱっくりヒビが入らないとおかしいと思いますんで。
> 影響がある、とするならそういった症状が明確に出ないと駄目でしょう。
>
> スリーブを薄くしか残さない等で、一部分だけが熱による歪みが出る事はありますが
> だからといって製造時の応力を実用段階において勘定に入れる事は特に必要ないと
> 私は考えています。
> nyanta28さんのおっしゃる通り、影響が無いとは言いませんが弊害が出るLVにはまず
> なりえないと分析していますよ。
>
>
> 一応、私もボアアップをこしらえるときにミリ単位でボーリングする場合は、元ネタとなる
> シリンダーは極力使い込んでいる物や一度ハデに焼き付いてしまったモノをベースと
> する傾向にありますが、これはこれで一つのおまじないなんですよね。
>
> その上からボーリングするので実際には慣らしをしなければなりませんしが、だからと
> いって熱を入れただけでシリンダーとピストンのクリアランスが不適切になる程にまで
> シリンダーの円筒内部が歪む、なんてありえないLVですし。
>
> あまり慣らしをしない場合等にはちょびっとは役に立つかな、といったLVであり、
> 実際には、新品から作製する場合でも、「ピストンプロフィールを考慮して」クリアランスを
> 決定してやれば、よっぽどスリーブがぺらんぺらんで無い限りはそうそうおかしくは
> ならない物なので…
>
> 「残留応力」となれば気にしてもしょうがないモノかな、と私は考えていますね。
> そもそも、それがどこかに出たとしてもそれに合わせて徐々に慣らしてやるのが
> 「慣らし走行」だと思います(笑
>
>
>
> > 分かった事2 
> >    冷間時はスコスコ動くピストンもある温度を超えるとロックする
>
> 次にコチラですが、これまた面白い事を実験されてますねえ〜
>
> 冷間時というのは当然のごとく、測定値そのままのピストンクリアランスがあるもので
> 一番ピストンの太いスカート下から数mm部分でも、5/100でもあればまず手で動かして
> ロックするなんてありえないですね。
>
> が、これがエンジン実働の熱により、どんどん膨張して鋳鉄シリンダーの熱膨張具合を
> 超えるまでピストンがでかくなってしまうとロックし…抱き付いてしまいます。
> 鋳鉄とアルミではアルミの方が熱膨張率は大きいので当然の結果になりますが…
>
>
> >    各部の温度を測定しながらピストンの動きを確認するとある温度を
> > 超えると全く動かなくなりました。
> > それが自分には意外なほど低い温度だったので、ビックリしました。
> > 運用時の最高温度を設定し、その状態でもロックしないように修正
> > しました。
>
> これ、シリンダーとピストンを温めていった場合はまずスカート部分がロックするはずですが
> 仮にこれが油で煮込んで100℃程度でロックするならまず実用には耐えられないでしょう。
>
>
> しかし実際には、この方法では「ピストンもシリンダーも全体的に均一に熱くなる」ので、
> エンジンの実同時とはちょっと違った状態になっています。
>
> ピストンはトップ周辺が一番温度が高くなるので、寸法的にもピストンの「上と下」では
> 百分単位どころではなく十分単位、0.3mmとかで上が細いのが定番ですし。
>
> これが「上」が先にロックするLVまでトップ部分の温度のみを上げるというのは難しいと
> 言いますか実質不可能に近いので、スカート部分がある程度の温度でロックしないから
> いけるだろう、と考えるのはちょっと早計かもしれませんね。
> 「下」がロックしないからと言って上がロックしない保証は無い、と言う事です。
>
>
> ここで大事なのがピストンプロフィールで、仮に40φのピストンで上と下の寸法が
> 0.3mm違う、となっているのと、50φのピストンで上と下が同じく0.3mm違う、と
> いった状態を比較すると、ピストンクリアランスが同じで同一の熱が加わるならば
> 後者の方が危険度は高いです。
>
> 同じ「0.3mm」の寸法の違いでも、50φピストンの方は「寸胴」に近いので、こっちの方は
> 下のピストンスカート部分をアテにして十分なピストンクリアランスを取ったとしても、
> 「上」が抱き付いてしまう可能性は高くなる、と言う事ですね。
>
> なので、この辺は一概には言えない部分がとても大きく、私としてもボア径やピストンの
> プロフィールを加味していると、実際のピストンクリアランスの数値というのは
> 5/100にする時もあれば9/100になる時もあったりしますんで。
>
> …最初の話ではありませんが、社外品とかで冷間時にピストンをシリンダーに入れ
> 仮にするっと落ちない様なモノだといくら慣らしをしても意味なし、と言い切っても
> 良いですしね(笑
>
>
>
> > スラップ音はしないが広いクリアランスになるのは仕方のない事ですね。
>
> そうです。と言いますかそうせざるを得ないです(泣
> いくらガバガバだとしても、熱膨張率を考えるとそうしておかないと確実に抱き付く、と
> いった分析が出来てしまうのであれば、いくらピストンが首を振りそうだとか暖機を
> きちんとしないとやばそうだ、とかになってもそうするのはやむを得ないんですよね…
>
> 仮に、ピストンがアルミのぴっかぴかの材質だとすればそれだけで混じり物が少なく
> 純正系統の黒っぽい物よりは熱膨張率は高そうだ、という分析も出来ますし、寸法が
> 寸胴ピストンであるのなら余計にがっばがばにしておかないと危険なのは明確なので
> 元々の設計を恨みながら「調整」するしか無いんですよ(笑
>
> ここだけの話、私40φの社外品で上と下の寸法差が0.1mmしかないという極端に
> 寸胴なピストンというのも見た事ありますしね…_| ̄|○
>
>
> 社外品だとピストンクリアランスが元々11/100とかの常識の範疇を超えたがっばがばな
> ものも見ますが、こういうのは狭くしたくても出来ないので逆に困る事も多々あったり
> しますし。
>
> いくら分析しても寸法上理想なブツに出来ないという物もあり、チューンってのは本当に
> 難しいモノですね。
> 多少、カタカタとスラップ音がしていてもやむを得ない場合というのは珍しくないですし。
>
> ピストンを一から作製してプロフィールを決めた上で、シリンダーもそれに合わせて
> ピストンクリアランスを設定して掘る、とでも出来れば良いのですが(笑
>
>
>
> > それと、ロアデッキ付近の締め付けが強くなる傾向がありました。
> > 同様にEXポート付近も急須の付け根がキツくなりました。
> > これは構造を考えれば当然かと思います。
>
> 締め付け、という表現はアタリのきつさ、と受け取らせて頂きますが、シリンダーの
> 「下の方」がきつめの傾向が見られる、というのであればもう少し余裕を持たせても
> 良いと私は考えていますよ。
> 前後方向だけが強めに当たる、といった方が理想に近いのでは、と…
>
> 排気ポートの周りがきついのは熱の問題と首振りの問題があるのでどうしようも
> ありませんが、これは排気弦長を抑える程度しか解決策が無いでしょうね。
> が、ここも熱で逝かれている傾向が強いのならばもう少し余裕を持たせるべきでしょう。
>
> が、あれもこれも完璧、というのはハイチューンになればなる程無理が出てくるのが
> 難しくもあり、面白い所でもあると思いますけれど、ね(笑
>
>
> と、久々に頭を動かせる話題でハッスルしてしまいましたが(笑
> ツッコミ大歓迎なのでまたどんどんご意見下さいませ〜
> 管理人でした。

記事No 62
タイトル Re^8: シリンダーやピストンの精度とかの話(笑
投稿日 : 2011/03/02(Wed) 06:25:34
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
nyanta28さん毎度でございます〜

やっぱしこういうお話は楽しいですねえ。
ネタ提供は本当にありがたいですし頭の体操にもなりますんで。


> そこなんです、徐々に負荷を上げていって、300キロぐらいで最大回転数を
> 登りで1分程度維持できるぐらいまでなって終了、とならない物が半分ぐらいだった
> 事と、無事なものでも完全にホーニングが消えていてピッカピカになっている場所が
> ある事、また、その光っている場所がいくつかのシリンダーで同じだった事が
> あります。

ホーニング跡が消えているとなればちゃんとそこは「当たっている」といった
解釈は出来ますが、それが酷すぎるとこれまた駄目ですしね。
変な所についてるのも駄目ですし、まずはこの辺の判断から始まるでしょう。


> クリアランス測定にしても、シリンダーの全面を検査するのはかなりむずかしい事、
> そのクリアランスが果たして正しい結果なのか⇒慣らしが終わって全開⇒抱きつきと
> ならないか。
> そこのところをなんとかできないかと模索している一環でもあります。

測定に関しては、さすがに全面を正確に検査する事は出来ないですが、
最低でも内壁に対して前後左右とその間、そしてそれをシリンダーの上から下まで
3〜4箇所では私は計測してみますし各々の箇所の平均値も出します。

この位の計測であっても、どこが広いのか狭いのか、縦に歪んでるのか横に
広いのか等の判断は出来ますしね。
まずは、真円度+真直度に「ばらつき」がないかどうかを見極めるのが第一歩だと
思います。
ピストンとのクリアランス数値を考えるのはその後ですね。


> シリンダーに熱入れて枯れさせるというのは、昔読んだ本で、アメ車のブロックやヘッドを
> 夏場に鉄板の上に何機もしばらく放置しておき、その中で一番歪の少ないものを
> 加工してレース用に使う・・・なんて本当かどうかは分かりませんがそれっぽい事を
> 読んだもので。 改造原付はいわばレース用エンジンみたいなもので熱的には厳しいから
> 幾ばくかは良い方に作用するかと思ったのです。

なるほど、そういう手法があるんですねえ。
確かに、ある程度熱を入れて構造的変化が少ないのであれば、実際の運用においても
歪みは少なくなる、といった解釈もありかとは思います。

が、実際には各パーツが組まれている上、材質も異なるものがせめぎあっている
場合も多いので、ヘッドもしくはシリンダー単体でそれを行ってもあまり意味は無いのかと
私は考えていますよ。

だから私がボアアップ加工ベースに「こなれた」物を選ぶのも「おまじない」なんですが…
本音は新品だと勿体無いという場合もあ(以下略



> でも、ボアが小さすぎてあまり意味なかったのでしょうか・・・。
> いずれにしても、それ以上に問題な点が多かったのが実際でした。

いや、本当にその歪みの変化等が存在するのであれば、寸法的にモノが
小さい方が余計にその類の変化は顕著に出ないとおかしいのでは?
だからこそ、上記のお話のでかいエンジンで効果があっても小さいと無い、というのは
おかしいな、と感じた訳ですね。



> まさにその通りで、クリアランスが確保できていないのが一番の問題でした。
> これでは、いくら慣らしをやっても、最後の方で温度が上がって膨張量が多くなってしまうと
> 逃げ場がなくなってロックする=抱きつくですね。

そうですね。いくら各部のアタリの場所が正常になったとしても、クリアランス不足では
簡単に抱き付き、焼き付きを引き起こしてしまいますんで。


> 今回のブツでは、ピストントップのクリアランス不足は無かったのですが、ボーリングの
> 精度が良くない、、、一口に精度といっても色々な要素がありますが、今回は円筒の内壁の
> 真直度が悪いという印象でした。
> 極端に言えば、キャブレターの内径の推移のようなシリンダーですね。 ロアデッキ付近が
> 一番すぼまっていたので。

なるほど、ロアが狭まっているというのはそういった意味合いでしたか。
しかし…普通は「下」が広がっている傾向が多いのですけれどね(汗
意図してやってるのかどうかは分かりませんが、変わった一例だなという事で
勉強になりましたよ。

で、真直度が悪いとなれば正直何をやっても駄目、といいますかクリアランスを
考えても意味が無いLVだと私は割り切っています。
もちろん、「そういう形状になっている」事を確かめるのは絶対に必要ですが、
それに対する対策を考えないと使う気にはなれませんしね。


> あと、ピストンのピストンピン穴から1cm程下の部分が一番当たりがキツイ状態でした。
> 何らかの理由でそういう設計になっているのでしょうが、すり合わせをすると
> 丁度1周、白いこすれた跡が付きました。これが出っ張っているうちはスムーズに
> ピストンが上下しませんでした。(ポートに引っかかる感じ)

ピストンのピン下寸法にもよりけりだと思いますが、一番当たりがきつかったのは
スカート下部では無い、と言う事ですよね。
うーむ…それはさすがにおかしいかと思いますが。

そこだけぶっといとなるとシリンダー内に入れても当たりがつくのはその中途半端な
所で正解でしょうが、なんともおかしな寸法ですね…

しかしそれでもピストンだけシリンダーに入れて引っかかるとなれば、洒落にならない
位にギッチギチである、と言う事は現物を見なくても判断出来ます(泣



> 上記の問題をクリアし、加熱状態でスムーズに動く程度までクリアランスを調整する事で
> 輸入シリンダーも安心して使えるかな?と思っております。 

となれば、ピストンの中間部(?)の一番太い所をスカート部分と同等寸法にまで
手作業で加工し、その上でピストンクリアランスを決めてそのピストンに対していくつ、で
ホーニングに出すしか無いでしょうね。

シリンダーがそこまで酷くなく、なおかつ真円、真直度も悪くない上にクリアランスも
適切なのであれば、ピストン側だけ手作業で修正というのもありっちゃありです(笑
ただし作業中に発狂する可能性があるのでお奨めは出来ませんが。


と、この辺は分析した上で内燃機屋送りというのが定番中の定番になりますが、
自身で測定されるのであれば、絶対的寸法はさすがに本職さんが測った物との
差は出るかもしれませんが、ピストンとシリンダーの「寸法差」とかは把握出来ますし。

同一のマイクロメーターを基準としてピストンとシリンダーを測るのであれば、本来の
数値と異なっていたとしても双方の「差」ってのは間違えようがありませんから。

それが出来るだけでもピストンクリアランスは把握出来るので、被測定物の
測定温度管理さえきっちりやっておけば決して無駄にはならない、と私は考えてます。
(さすがにプロ測定とコンマ1単位とかで狂う様であれば問題ですが…)

…私は最終的にプロ任せホーニングするとしても、これこれこういうピストンだから
この位のクリアランスにしてくれ、という事が言えないと意味が無い、というスタンスなので。
また言葉が悪いですが、外注ホーニング加工にしても丸投げってのは私はやらないです。


どっかで書いたかと思いますが、私は純正以外のモノだと最初にこういう事を
把握して対策していなければ怖くて使えないタイプですんで(笑
仮にお金やるからポン付けしてくれ、って言われても間違いなくイヤですって言いますね。

社外品とかを測ってたりすると純正というのはいかに誤差がなく精度が良く出来てるか、と
常に実感してますしね…



> 排気ポートからの全開全負荷時の排気ガス温度を測定してみると、だいたいターボ車と
> 似たような感じでしたので、排気ポート周りの熱膨張対策は特に必要なようでした。

おっと、これは興味深いですよ。
排気ポートから出る排気ガスの温度を測定されたのですか(汗
ターボ車と同等となればかなりの高温になっているという事ですが、その辺はさすが
2st、って感じですねえ〜

が、強制空冷システムってのは自然空冷とは全く訳が違うので、ちゃんと排気ポートの
周辺に冷却風を送り込む方式になってますしね。
それでも冷却はある程度しか出来ないとはいえ、ピストン上半分の熱膨張にもちゃんと
気を使ってエンジンを「作らないと」駄目ですから…ホントこの辺は面白いです。


> なので、管理人様の指摘の通り、妥協点を何処に置くかがノウハウなのでしょうね。
> そこらへんの経験値を増やしたいものです。

ええ、元からガバガバなモノとかだとそこまで危険性が無いLVなのであればそれで
我慢する事も必要ですし、ピン上ピン下トップ部分が似たり寄ったりの寸法で、
0.1とかだけオーバーサイズになっているピストンを探して掘りなおす、なんてやるのも
時と場合によりけりでしょうし。

そして、これが元々ピストンクリアランスがガバガバ気味のモノでそのまま使うとなれば、
ボア径が小さいと排気ポート弦長は控えめにしたりする事も、首振りによる二次的な
トラブルを防ぐ意味では絶対に必須ですし、なんでもかんでも他と同じにして良いのでは
無いという面も色々あるので、考えなければならない事というのはホントたくさんあります。

リングの張力にしてもビンビンなのにいきなり排気弦長75%にして上一直線、ってのも
まずやらないですし(笑


私もシビアな事言ってるワリにはその辺の妥協点と言う物はある程度ありますし、
どうしようもないものはどうしようもない、と諦めるコトも必要だと思ってますね。
そしてその境界線を見極める為にはやはり経験も必要かと思いますよ。
…こればっかりは色んなモノを見ないとなかなか難しいですよね。

が、だからこそ「面白い」と私は考えてますよん(笑


と、またぐだぐだと長くなってしまいましたが、本日はこの辺で失礼をば致しますね。
管理人でした〜

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