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記事No 690
タイトル パーツ名とかの方言みたいな呼称についてのコラム(?)
投稿日 : 2013/10/25(Fri) 23:16:39
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
皆様毎度でございます〜
めぼしいネタが無いので雑談でも書きなぐってみる管理人です(笑

…最近はめっきり自分自身がメイン板に書く事も少なくなってしまっているのですが。
別にネタが無いだけではなく、直接メールのやりとりとかだといつも通りマニアックな
お話やらご相談ご質問等のやりとりは行ってたりしますので、逆にそれらの頻度が
高い場合だとココがおろそかになる、という悪循環は昔から変わってないという(汗

正直、メイン板等のネタが無い時には色々な方とのメールのやりとりなんかを
転載してみればそれなりに面白いかな、とも思うのですがさすがに勝手にそれを
やるのはダメなので。


で、脈絡がありませんが先日ふとそういった感じの話題の中でぽろっと出てきた
話題、と言いますかネタがありまして。

タイトル通り、パーツ等に対する名称、呼称の違い、ある意味では「方言」とも取れる
呼称なのですが、こういうのって今の時代はかなり色々な物があるなあ、と
感じてたりしまして、ざざっと頭に浮かんだ物を羅列してみたりしますね。

コンテンツのどこかに書きましたが、仮に「吸気ポート」って言葉だと第3掃気ポートの
事をそう呼称する方もおられるみたいですが、これはピストンリードバルブエンジンが
メインだった頃のシリンダーの穴の吸気ポート部分、といった物との混同があるのかなと
思ったりしますし…

「リードバルブ」にしても三角形の物体を指し示して「バルブ」っていうのはかなり
おかしくバルブは板のみで三角はブロックでしょ、と思ったりもするので、別にそこまで
厳密にどうこう、という意味ではありませんがいくつかピックアップしてみましょう。
あ、もちろん個人的リサーチの結果なので異論反論大歓迎です(笑


・クラッチベル

まずはこれなのですが、これって一般呼称では「クラッチアウター」になるかと。
クラッチシューがミートするガワの円盤なのですが、これの呼称はマロッシ社の
輸入モノを直訳したのがはしりみたいで、マロッシ製品のアウターだと製品名が
「クラッチベル」となってたのがアウターの呼称として広まった、といった感じを
受けていますね。

…個人的に「ベル」ってのはかなり違和感があるのですがこれは少数派かなと。


・ウイナースプリング

これは主に、と言いますか主にKN企画製の「クラッチスプリング」の製品名になってます。
が、これって古くはデイトナが販売していたクラッチスプリングの販売製品名として
「ウィナースプリング」といった名称があったので、それを踏襲している感じでしょうか。

私の知る限り、クラッチスプリングをウイナースプリング、と称して販売しているのは
デイトナとKNのみかと思います。
が、これもクラッチスプリングを指してウイナーってのはちと違和感がありますが(汗


・バックプレート

これは何の事なんだ?と思われるかと思いますが私もこれを伺った時にはちと
何を指し示しているのかすぱっとは分からなかったという(笑

たまーにこう言われる方もおられますが、これってランププレートの事みたいでして。
ランププレート呼称はかなり昔から変わっていないのですが、ヤマハだと「カム」とか
一発では分からない呼称なので、本来の呼称は何なのかが分かりづらいという
パーツなのかもしれません。


・トルクカム

これは皆さんも何の事なのか一発でお分かりかと思いますが、実はこの当然とも
思える「トルクカム」って呼称は結構新しく、ネットが普及してきた頃にこれが
全国的に広がっていった、と私は感じてたりしますね。

実質、90年代頃ではこの呼称は全くといって良い程に使われておらず、バイク
メーカーによっても呼称が異なるので個人的には「ムーバブルドリブン」だと
認識していましたが、私がレースを始めた頃だとヤマハ呼称ともいえる「スライドシーブ」
もしくは「シーブ」と呼称されていた事が多かったです。

で、その後国産のトルクカムという社外品が一般に販売され始めた頃に、
どこかのメーカーがトルクカムという呼称を使い始めたのが浸透した、と記憶して
いますが、この呼称の先駆者はキタコがどこかだったのでは、と。

ちなみに余談ですが、このトルクカムってパーツは社外品としては歴史は新しい方で
私の若かりし頃には存在しておらず、マニアックな雑誌等で当時の台湾部品としては
存在していた、というパーツだったりしますよ。
もちろん、今とは異なり個人が台湾系パーツを手に入れるのは不可能だった時代です。


・プライマリ&セカンダリ

そしてこれはパーツそのものではなく部位的な呼称になりますが。
ご存知の方は当然、駆動系ユニットの前側と後ろ側を指し示した物である、と
認識されていると思います。

んが、こう呼称する方だと基本をヤマハメインとしている事がほとんどでして、
ヤマハはプーリーを「プライマリ・スライディング・シーブ」としていますし、トルクカムは
「セカンダリ・スライディング・シーブ」でして、動かない方のお皿は「フィクスド」として
いたりするので、「前後」の区分けに「プライマリ&セカンダリ」を使われる方は
おそらくヤマハ育ちなんだな、と分かるという特徴があったりしますよ。

で、ホンダとしての前後の区分は「ドライブ&ドリブン」でして、私は基本的に
ホンダ育ちなのでこれを使用していますが、同じくスズキもこの呼称を採用しており
スズキのプーリー&トルクカムは「フェイス・ムーバブルドライブ」と「フェイス・
ムーバブルドリブン」だったりするので、ホンダ呼称と変わらないんですね。

別に多数決でモノを決める訳ではありませんが、色々やってる方の場合だと
ドライブ&ドリブン、という呼称を使われる事が多いな、と私は感じてたりします。


・センタースプリング

これも何の事なのかはすぐ分かるかと思いますが、実はこのセンタースプリングって
本来の呼称が安定していない度合いではダントツだったりします(笑

ホンダ=「ドリブンフェイス・スプリング」
ヤマハ=「スプリング・コンプレッション」
スズキ=「スプリング」

と、三社三様に全然違うんですよね。

これってバイク屋さん相手とかだと話が通じない事も多く、「センタースプリング」と
いうのはアフターパーツメーカーが取って付けた商品名なのですが、要はクラッチ
スプリングとの区別化を明確にする為に行った物である、と私は分析しています。
…とはいっても駆動系の中にはバネは二種類しかないという(爆


・セットとセッテ(?)

で、こっちはパーツではなく状態を指し示している呼称ですが。
この「セット」というのはセッティング、すなわち「setting」の略称であって、「set」を
現在進行形で行っている、といった取り付けや装着中、といった意味合いです。

実際は調整を行っているのであれば調律、「tuning」なのですが…WRやジェットを
あれこれやってても「セッティング」といわれるのは何故なのか、とちと疑問だったり(笑

そして、これはあまり耳にはしませんがたまに「セッテ」といった、「セッテイング」を
略したと思われる呼称を使われる方がおられたりしますね。

これ、なんとなくですが意味合い的にはちとおかしく、セッティングという呼称を
簡略化するのであれば「セット(している)」、という事で通じるはずなのですが、
それを「セッテ」と呼称されるとちとおかしく感じてしまうのは私だけでしょうか(汗
「セットする」とは言っても「セッテする」とは言わない物だと思っていたり…


・クランクケース

これは定番ですが、駆動系カバー、いわゆるクランクケースカバーを取り外して
駆動系パーツをどうこうする、といった場合に「クランクケースを開ける」といった
呼称になってしまっている場合がある、という(笑

通常、クランクケースを開ける、となればクランクケースってのは内部がある訳でして
その内部というのは本来一次圧縮室を指す訳で、駆動系カバーを外してもそこには
アクセス出来ませんから、WRを交換するのにクランクケースを開ける、と表現するのは
ちとおかしいんですよね。

これも定番の「吸気ポート」や「リードバルブ」と同じく、方言と言うよりは初歩的な
勘違いの部類に入ると思われます。


・チャンバーとマフラー

そして最後に、これももはや今更感がありありなのですが、個人的には2stの
排気管を「マフラー」と呼称するのはかなり嫌いだったりしますね(笑

ノーマルマフラー、だと純正でも「エキゾーストマフラー」とかって呼称なので、
ある意味ノーマルマフラーはやむなしかなと思ったりしますが、アフターパーツの
社外品で2st用のブツをマフラー、と呼称してるのはやはり少し違和感があったり。

スポーツマフラー的なモノでも昔は「スポーツチャンバー」だったのですが、時代が
流れるにつれ「スポーツマフラー」という呼称に切り替わってきましたしね。
これ、呼称がチャンバーだとうるさいイメージがあるからでは、と勝手に妄想して
いたりしますが、ノーマルマフラーだって中身はそれなりにチャンバーなので(笑

どっかで書きましたが、ノーマルマフラーでもあの中身でちゃんとチャンバーの作用は
起こされており、ただの排気管&巨大サイレンサーではありませんからねえ。
筒だけをくっつけて走ると無茶苦茶パワーダウンする、という事を知っていれば
「2stにマフラー」といった呼称には納得行かないというホントどうでも良い事ですが(爆



とまあ、細かい上にどうでも良すぎる事を思いつくまま書き連ねてみましたが。

「昨日、クランクケースを開けてクラッチベルを交換してついでにウイナースプリングも
交換してみたし、バックプレートにサビが出てたので掃除してセカンダリのシーブも
グリスアップしてやって、コンプレッションスプリングも強いのを用意したから明日から
新しいマフラーを取り付けてWRのセッテしようと思ってるわ」

…なんて会話があったとしてもおかしくはないのが世の中なので(爆

別にだからといってどうこう言うワケではありませんが、文章でやり取りする場合は特に
出来る限り万人向けの言葉を選んだ方が意思の疎通は行いやすいという事だけは
確実だと思いますよん。

が、私にしてもこういうのをいちいち揚げ足取ってる訳ではありませんし、意味が
通じれば相手さんに合わせるのが普通なので、これはあくまでネタという事で
よろしくです。


ではでは。つまらないネタですが今回はこれにて退散しますね(汗
管理人でした〜

記事No 691
タイトル Re: パーツ名とかの方言みたいな呼称についてのコラム(?)
投稿日 : 2013/10/26(Sat) 00:30:42
投稿者 ロドヘム
参照先
管理人さん、常連のみなさんこんばんは!さて・・・

> 「昨日、クランクケースを開けてクラッチベルを交換してついでにウイナースプリングも
交換してみたし、バックプレートにサビが出てたので掃除してセカンダリのシーブも
グリスアップしてやって、コンプレッションスプリングも強いのを用意したから明日から
新しいマフラーを取り付けてWRのセッテしようと思ってるわ」

管理人さーん?おもいっきりビール吹いたんですが、注意書きがないので
ビールの損害請求しときますねwいちおーw

さてここでの話ではありませんが、圧縮比と圧縮圧力、エンジンストップと
エンジンストール、バックファイアーとアフターファイアー等々、意味を取り違えて
使っている例もちらほらと見受けられますねー。気をつけたいものです!

クラッチベル・・・落とすと良い音色しますねあの部品♪まるでマ・クベの壷☆

記事No 692
タイトル Re^2: パーツ名とかの方言みたいな呼称についてのコラム(?)
投稿日 : 2013/10/31(Thu) 03:50:14
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
ロドヘムさん毎度でございまっす〜

えーっととりあえずビール代は自腹ということでお願いしますね(笑
まず飲み物を口に含んでからご覧下さい、といった注意書きを付けた方が
良かったのかとも思いますが(以下略


> さてここでの話ではありませんが、圧縮比と圧縮圧力、エンジンストップと
> エンジンストール、バックファイアーとアフターファイアー等々、意味を取り違えて
> 使っている例もちらほらと見受けられますねー。気をつけたいものです!

そうですね、探すと色々と誤解や誤用があるかと思うのですが、メカニカルな
話題の場合だと出来る限り正確な意味合いで言葉を選びたいものですよ。
誤解が生まれるとそれだけ意思の疎通が行いづらいのと同義ですしね。


そしてエンスト、これだと本来「エンジンストール」の略語のはずなのですが、
「エンジンストップ」の意味合いだと取られている気がしたり…

自分で意図的にエンジンを止めるのならエンジンストップで、意図せずに
トラブル等で止まってしまった場合がエンスト、エンジンストールであると私は
解釈していたりしますね。


バックファイヤーとアフターファイヤーもよく間違われている気がします、と
言いますか言われてみてこれも一覧に入れるべきだったと思う今日この頃です。

キャブから火を噴くのが文字通り、逆流の意味での「バック」ファイヤーのはずが
マフラーから火が出たり遅延燃焼が起こったパンパンってのをバックファイヤーと
言うなれば、マフラー側から吸気してるんですか?という解釈になるという。

私自身、さすがに数度しかありませんがキャブから火を吹いた事ありますし…
やり方としては直キャブで極限までスロー系を濃くし、ニードルを極度に細くして
スロットルバルブをは薄くしてやれば起こりやすいかなと妄想してみたり(笑

その時には完全に暖まったエンジンで、単純にカブったのではなく死ぬ寸前で
なおかつ電極突出の小さいタイプのプラグを使い、パワーバンドは出来るだけ
高回転にあるエンジンとチャンバーを使えば、パワー谷のあたりで無理矢理に
混合気を吸わせ続けてそのままパワーバンドに突入する様にしてみれば
結構起こしやすい気もします…といっても狙って起こすのはかなり至難の業と
いう事で(以下略


> クラッチベル・・・落とすと良い音色しますねあの部品♪まるでマ・クベの壷☆

落としてしまったらこれは良いものだ…とは言えませんが確かにかっきーんと
良い高音を奏でると思ったり(笑

ベル、と聞くとなんとなく楽器を連想してしまうのは私だけではなかったという事で
ある意味安心していますが、外国の言葉だとベル、って単語には別の意味が
あるのかなと勝手に推測していたりしますね〜


と、これを書いてて思ったのですが、こういった小さな誤解や解釈の間違いと
いった物で、チューニング等に関する事をまとめてもちょっとしたお役立ち
コンテンツの一つになるかな、と思ったりもしましたので次回更新はこれで
行こうかなとも思ったりしてますよん(笑

ではでは本日はこれにて失礼をば。
管理人でした〜

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