金ちゃんさん毎度でございます〜 コンテンツ書き終えて気が抜けてる管理人です(汗
さてさて、いつも通りの長い文章をお読み頂けた様で嬉しいですよ。 どうもありがとうございますです。
駆動系変速比について基本的な所の一連の把握と計算としてみましたが、すでに 金ちゃんさんには何度か質問板等でアドバイス差し上げている件なのであまり 新鮮味は無かったかなと推測していますが(汗
ただ、これって事柄としては別に難しくは無いのですが、こういった概念と言いますか 物の捉え方を人様にお伝えするのはかなり難しい面がある、というのが正直な 所でして、悪く言えばそれだけ「ある程度でもきちんとした把握」といった点が おろそかにされてきていた、と私は感じていましたしね_| ̄|○
…今回のコンテンツもどれだけの方に活用して頂けるかは分かりませんが、 WEB上に記してさえいればマイナスにはならないであろう、と考えているのはいつもの パターンになります(笑
> チョット振り返って見ますと、私の場合はじめて社外ハイスピードプーリーに > 変更した頃は何も分からずただ装着して最高速が伸びたとか喜んでおりました。 > ですが徐々に「なんで最高速が伸びたんだ?」とか「どの位変速幅が増えたんだ?」 > ・・・っと疑問が沸いて来て、質問板の過去記事や変速比のコンテンツを繰り返し読んで > 実際計測方法を学習し計算して見る事にトライしたのです。
金ちゃんさんの経緯を伺いますと、社外品ハイスピードプーリーによる性能変化に対し 疑問点を持った、という点がやはり素敵だと思います。
これは人それぞれなのですが…不思議な事に、普通のバイクのスプロケットを変更したり する場合は歯数を数えて減速比を計算したりするはずなのに、スクーターの場合はギヤ以外の 駆動系という物のイメージの曖昧さから来るのでしょうが、あまりに適当になりすぎていると いうのはどうしても否定出来ませんしね。
とはいえ、これはシンプルな構造でも動作原理はかなり難しい、といった相反する物なので 厄介な物ではある、というのは百も承知ですが…
「どの位」といった疑問に対し、数値化出来る物であればやってしまえば精神衛生上も かなりすっきりする、といった思考の方であれば金ちゃんさんの様な方向性に向くのかな、と 私は考えていたりします。
> その当時、私の命題は・・・ > @駆動系パーツをバラさずに最大変速比を求める手法? > A計算に必要なベルトのグリッピングポイントは何処に有る? > > この2点でした、私の場合いきなりハイスピードプーリーでの計測でしたので > 基準が無く@の「実回転計測」を知る事で基準がとれました。
この、駆動系をバラさずに最大変速比、ローギヤ状態を知る方法というのは他の コンテンツ内にヒントだけは出していたのですが、本当にこれってコロンブスの卵だなと 自分でも思う位に簡単な事だったりするんですよね(笑
正直、私自身もこの手法での整合性が取れた時には嬉しかった反面、かなり落胆した 部分もあったりしましたし。 何でこんな事に長い間気付かなかったんだ、と_| ̄|○
> でもやってみると意外に「コレどうやるんだ?」っと言う点も多々あり・・・ > 初めての時はそれこそクラッチアウターに基点を書いてましたので(恥 > ドライブ側も歯数を数えて回転数を把握してましたが・・・ > その際「ドライブフェイスに8分割の線を引いて、0.125単位で把握せよ」と > 某リーダーからメールにてお告げがあったのは秘密です(笑 > 因みに某社外プーリー(ライブDioZX用)の最大変速比は概ね3.00でしたが(笑
実際の計測においては、やはり2方向から整合性を確認して実証する、といった点が 最大のポイントになっていまして、実回転のみでも、ベルト外周かかり径計測のみでも 確証には至らない、といった点がやはり大切です。
なので、ドライブ側ユニット回転数も、そこまでマメになる必要はありませんが出来る限りで 把握していかなければならない、という発想から生まれたのが8分割マジック十字という(笑 これは0.125あれば上等だろう、と思いましたが正直0.250でも把握にはさほど問題無い LVだったりしま(以下略
> その後マジックでかかり径を採り、そのφそのままで計算すると「実回転計測」 > とではズレがあり、Aのグリッピングポイントを探る事になりますが > これも質問掲示板過去記事からのヒントで、「芯線」の位置を計測して > ベルト外側から内側に向かって2mm(直径ですと4mm)の所を > 仮説のグリッピングポイントを想定し計算して見ると・・・ > これが「実回転計測」の概ね3.00と合致〜 > 「うわあ〜本当にそうなるんだ〜」っと感動しましたよ(笑
過去のご自身の計測で、納得された時には私も嬉しかった記憶がありますね〜 自分「だけ」で出来る手法では、この手の基本的な部分の把握といった面では ちょっと肩手落ちになってしまいますし、手法を人様に伝達した上で同様の計測と 把握が可能で無いと、汎用性がある手法とは言えませんから…
だからこそ、細かい点は端折ってもマジックとノギス、電卓のみで出来る手法と あいなっているワケですが(笑
ちなみに社外品プーリーの最大変速比は3.0程度という事ですが、実際にはドリブン側の ベルトかかり径の余裕、アクセルON時の閉じ側の余裕を鑑みればどうあってもその位が 限界ですね。
ベルト裏のボスヒットをギリギリまで詰めても純正構成ベースであればいくら加工修正を 行っても3.05程度が事実上の限界ですし、Dio-ZX系はJOG系に比べても結構ローな 最大変速比が取れますがそれでもその辺りが上限値である、という点も覚えておかれると 宜しいかとも。
> 基点となる最大変速比(最小変速状態)が正確に把握出来ていないと > 最小変速比(最大変速状態)を正確に把握出来ませんし、最高速度計算で予測を立てたり > 変速開始時の速度を知りセッティングの参考値とする事も望めません。 > 〇km/h・〇rpmの時、ベルトかかり径はドライブ側〇φドリブン側〇φで > プーリーは〇mmスライドしている・・・とか、トルクカムのピン位置は(略
基点、日常生活ではちょっと馴染みのない言葉になるのですが、最初が間違っていたら 後が全部ズレてくる、というのが恐ろしいポイントなので(汗
金ちゃんさんはこの手の変速比の数値を使った速度分析やトルクカム等への応用を いつのまにやらお勉強されて実用化されているご様子ですが、このあたりも手数を こなしていけば計算間違いやうっかりミスも減らせますし、何より実際に試すまで 方向性すら把握出来ない、といった時間のロスを防げますので大いに大人向けの チューン方向かなと私は受け取っていたりしますよ。
> ですので、今回のコンテンツは入り口大解放と言っても過言ではないかと。 > これから興味を持ってこの計測・計算をマスターしようとされている方々にとって > かなり重要な参考書となりますね〜 > もちろん私も始めから全部拝読させて頂き、再度おさらいをさせて頂きました(笑 > 「ピッチ円」と言うワードも初耳でしたし勉強になります。
出来る事ならば、文章の長さや書いてる事のクドさにめげず多数の方に読んで頂き お役に立てて頂きたい物ですねえ。 ざっとでも把握しているのとしていないのとでは天と地の差がありますし、この辺りこそが スクーターの無段変速CVTである「駆動系」の難しさにも繋がっている、と思いますよ。
で、「ピッチ円」なのですがこれは本邦初公開ですみません(汗 言葉自体はもちろん用語として存在している物なのですが、言葉を先に出しておいて 検索されると一発で概要が掴めてしまうので、あえて今回のコンテンツ完成までは 出してはいなかったという、これまたいつものクチなのでよろしくです。
「ピッチ円」というのは本来はギヤの歯の三角山同士の当たりポイント的な物でして、 実際に歯同士が接触して、減速比となる回転半径を生み出している「点」という物が 歯車には存在していて、回転する直径とした「円」も存在する訳ですね。
これ、金ちゃんさんがすでに試されたパーツで、各種ハイギヤの組み合わせで12丁の ドライブギヤを使われている事があったかと思いますが、それも同じ事になりますね。
そのギヤだと同じ12丁でも、非ZXグレードに使われている42丁のカウンターギヤ相手の 設計ではなく、34丁カウンターギヤ相手の設計ですから、同じ12丁のシャフトでも ギヤの歯の外径は当然異なっていますし、実際のピッチ円径は異なります。
これがVベルトにも存在し、工学的なややこしい計算式も一応存在はしていますが、 Vベルトにもそのピッチ円が存在する上、スクーターのVベルトの場合はまたちょっと 特殊で話が異なる為、余計にややこしいという難題なんですよね…
だからこそ、実回転計測からの逆算にて物を考えれば分かりやすい、といった物に まとめられますし、これはポートタイミングやら圧縮比やらと同じで、各部を把握して いけば答えはおのずと出てくる、という事ですしね。
少なくとも、人間がこしらえた物なのであれば同じ人間が分析出来ないはずは無い、と 考えれば、どこかにツボというモノは見えてくる、と私は信じて生きていますよ(笑
> ひとつ気になったのは、今回の計測ですとドライブ側はベルト幅が重要かと思われますが、 > 計測に使われたベルトの幅サイズが気になる所ではあります(汗 > (どこかに記載がありましたら申し訳ございません) > 当然ながら何かケチを付けようと言う訳ではないので誤解なき様御願い致します。
えーっとベルトの寸法ですが、これはコンテンツ内にさらっと表記していますよ。 「23100-GAG-751」にて慣らし終えた物、長さ671o幅17.9oの物になります。 ボスは36o、他は全て中期型ライブDio-ZXのノーマル品で構成していますね。
現行の「23100-GAG-J52」に比べて元からわずかに細いですが、ライブDio-ZXと いう車輌は本来GAG-751が正規のベルトなので例としてこちらを使っていますよ。
んが、幅はともかく長さは1o程度の計測誤差はあっても当然だ、と私は考えているので シビアになりすぎるのも駄目ですんでよろしくです。
ではでは。 いつもながらの感じになりましたが本日はこれにて失礼しますね。 管理人でした〜
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