記事No |
: 2465 |
タイトル |
: Re: 水冷エンジンのラジエターと排気量について |
投稿日 |
: 2024/05/16(Thu) 22:17:06 |
投稿者 |
: ねぎのリーダー@管理人 <neginoleader@yahoo.co.jp> |
参照先 |
: http://wwwi.netwave.or.jp/~leader/ |
慎さん、初めまして。 当HP管理人の「ねぎのリーダー」でございます〜。 この様な僻地にようこそいらっしゃいました。
さてさて…ラジエターのご質問でしょうか。 リモコンZRを水冷化とは、なかなか素敵な仕様ですね〜。
うーんTZR50のラジエターですか。それですと…正直、68cc&フロントカウル内装着では 全く容量が足りないと思われますよ。 私、内蔵型というマウント方法は経験が無いのですが、足元にラジエターを置くよりも 空気の「抜け」が悪くなるのでは?と思いますし。 現在NSR250のラジエターなのでしたら、おそらくどうマウントしても絶対的に熱問題が 厳しくなると思われます…
私は基本的に、フロンカウルの前側に、「地面と垂直に立てて」ラジエターをマウントするのが 基本だと思っているんですよ。 カウルとのクリアランスを取れば、空気の抜けも悪くはありませんから。 ただこれは見てくれの問題もありますので一概にはおすすめ出来ませんが、これだと50ccクラスの ラジエターでもなんとかなる範囲だと思って下さい。
排気量に関しては、50〜59cc程度でも、常用の回転数が高ければかなりの熱を持ちますよ。 実質、68ccでも59ccでも熱の持ち方は変わらないLVだと思われます。 (もちろん、圧縮比やパワーの出方にもよりますが)
参考までに…私のFS-JOGが59ccで、常用は10000rpm、MAX12000rpm程度でラジエターはTZR125用です。 サーキットでの走行しかしませんのでアイドリングはさせませんし「風の当たり方」は常に 走行風が当たっているので冷却効果は高いです。
しかし、それでも水温は最高で60度をリミットとしていますし、それ以上に上がる場合だと 確実に焼きつきやピストン破壊の可能性がありますよ。 あくまでラジエター入り口の水温ですが、これは街乗りでも70度が限界だと思って下さい。 それ以上の温度になる様だと、明らかに冷却が追いついていませんので。
その位の冷却性能を出すとなると、最低でも2st125ccクラスのラジエターは必須だと思います。 カウル内部に内蔵するとなると、50ccの薄いラジエターなら2個装着する必要があるかもしれませんね。 コアの厚い2層式等なら、かなり冷却性能も上がりますが、小型の物がなかなか無いのが悩み所ですよね…
そしてエンジンが横置きマウントのJOGだと、ウォーターラインが非常に長くなる&落差が大きくなるので これも冷却性能の低下に大きく影響しているんですよ。 ラジエターとヘッドの位置は、極力落差を付けないのが基本なので。 (ラジエターまでが「高い」と、対流効果が悪化し水が回りにくくなりますし、ポンプの負担も大きいです) 横置きエンジンだと、このあたりの影響もかなり大きいです。
慎さんは現在足元マウント+250ラジエターの様ですが、そこから変更するとなると、かなり 犠牲にする物は大きいと思った方がよろしいかと。 実質、私の中では慎さんの方法が横置きエンジン車としては最高に理想的だと思っていますので…
最後に水冷シリンダーですが、これは私使用した事が無いので憶測になりますが、効果はかなり あるのではないでしょうか? ただ、個人的には壊した時のリスクが大きすぎると思うので…当分はやらないと思います(汗
水冷ヘッドだとプラグの焼けのみではエンジンの状態は判断出来ませんし、性能を安定化させる といった意味では非常に魅力的ではあるんですけれどね。 …本音を言いますと、ストリートチューンでしたら水冷ヘッドのみで充分な冷却が行われている、 とも思いますけれどもね。 私も冷却不足で焼きつく事は無かったですし、どちらかと言うとそれ以外の要因が大きいと思われますよ。
長くなりましたが…参考にして下さいね。 不明瞭な点がありましたらご指摘下さい、
それでは失礼します。 管理人でした。
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