記事No |
: 3914 |
タイトル |
: Re: クランクケースのクリアランス |
投稿日 |
: 2024/05/16(Thu) 13:58:48 |
投稿者 |
: ねぎのリーダー@管理人 <neginoleader@yahoo.co.jp> |
参照先 |
: http://wwwi.netwave.or.jp/~leader/ |
ゆうさん、こんばんはです〜
ふむ…「サイドクリアランス」のお話ですね? これ、正直ホンダやヤマハでは、そこの数値の指定はありませんよ。 サービスマニュアルを隅から隅まで読めばお分かりかと思いますが、書いてません(笑
スズキとかだと、クランクの劣化によってはその部分にシムワッシャーを入れて ベアリングとのサイドクリアランスを調整するエンジンもありますが、基本的に圧入の 力の強い?と思われるホンダ&ヤマハエンジンではそれはあまり関係する数値ではありませんね。
しかし…ゆうさんはそこのクリアランスが「腰下のセリ出し」に関係していると思われているのですかね? それ、正直関係無いですよ??
私がサイドクリアランスの計測を推奨しているのは、あくまで「クランク引き込み時の補正」と 「ウェブのブレによるケースへの接触の可能性」を低くする為にといった意味合いなんです。
正直、サイドクリアランスが左右ぴったりに決まろうが、それで組んだ直後のクランクのセリが 出せるかと言うのとは全く話が違いますので…
ゆうさんは今まで組んできた腰下で一度も「組んだ直後のクランクのガタ」が出なかったのですね。 これ、私も全部が全部成功する、と言うワケではありませんが、きちんと組めばそれなりに ガタは出せますね。
もちろんクランクシャフトを100分の1程度まで芯出しした上で、シャフトの曲がりも絶対に無いといった状態だと、 組んだ直後のオイルシールを取り付けない状態で、クランクを指2本でするする回せる状態までには100%組めます。
しかし、クランクケースの精度によっては、クランクシャフトのガタはそれでも出ない場合は ある程度ありますね…(泣 (1回走らせて走行負荷によるせり出しを行えば、ガタが出ると言う事もあります)
こればかりはケースの精度なので、他を自分なりに精一杯頑張って精度を出しても、結局は 運任せ、という傾向も強いと言う事を覚えておいて下さいな。
失礼ながら…こればかりは「見えない所の分析力」と経験が物を言う、職人芸に近い物かと 私は思っておりますので。 練習と分析あるのみですよ? (こんなの誰でも簡単に出来たらチューニングショップは商売あがったりです)
あ、もちろん他の所がいいかげんでは何の意味もありませんが。 「全てのところに気を遣わないと最後の仕上げが失敗する」といった気持ちで望むのが良いかと思いますよ。
ではでは。 長くなりましたが、不明瞭な所があればご指摘下さいね。 管理人でした〜
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