記事No |
: 5137 |
タイトル |
: Re: ジョルノ キャブレター(型式. PA35) |
投稿日 |
: 2008/09/03(Wed) 04:09:58 |
投稿者 |
: ねぎのリーダー@管理人 |
参照先 |
: http://wwwi.netwave.or.jp/~leader/ |
ジョルノおやじさん毎度です〜 最近多忙の為お返事遅れ気味ですみません。
さてさて、なかなか色々と試されている様ですね。 では早速アドバイスなんかを少々。
※これ、私はパイロットジェットではなくスロージェットって呼びますんで 略称が「SJ」になりますが適当に脳内変換でお読み下さいね。
> 現在のセットはMJ85→82となってます。(途中ノーマル番数の78も試しました。結果→×)それでもスローが濃いのかと勘違いしながら、ネジをあれこれ回してワケ解らなくなり、分解確認となりました。そこでこのキャブレター。。。まさかというかやっぱりと言うか、パイロットジェットの交換が不可能なタイプなんです。 > > こういうキャブってそもそもがスロー絞りの調整出来ないのですね。
まず、AF24ジョルノのキャブは…おっしゃる通りSJが交換不能で ASのエア量調整でしかアクセル小開度域の濃い薄いは調整が 出来ない物なんです。
が、ノーマルのSJ(?)がASをいくら調整しても調整不可能だと言うなれば これはさっさとキャブを他のモノに変更した方が良いでしょうね。
>このようなPJ交換不可能なタイプでもスロー側の燃料調整とかMJ側のピークとか出せるものなのでしょうか?
全開域のセットはもちろん出せるでしょうが、だからといってスロー系が 全く無関係にはなる物では無いので、スロー系も調整幅があるのが 普通なんですが…これはそこまで体感出来るかどうかにもよりけりなので 一概には言えませんね。
>ハイとスローの独立したコントロールが出来ないキャブレターに困惑してます。
という事ですが、ASのみでの調整範囲では知れていると思いますし、 このキャブはあまりシビアな調整は無理と言いますか、こんなキャブは 現在は普通なかなか無いのでこれを標準としてはダメですよ(笑
>メインジェットから素通りでなんの調整も無しに通気路へ出てるし。。。
いや、厳密に言えば「ニードルジェット」がありますからメインノズルから 直接噴射の調整なしって訳では無いのですよ? ですがこれは通常は考えてもあまり意味が無いので、これを言うならば まだ油面を管理した方が直接的な影響を出す事が出来ます。
>エアーは全開閉してもエンジン動いてたしで、もうワケ解らないんだびょ〜ん(OoO)。。。
これはですね、「ノーマルキャブ」のASってそんなもんですよ? 確かに全閉でもエンジンが動かないってコトはありませんが、それは 口径の小さいキャブでなおかつエアクリもあるからこそのアバウトさで、 「どういじろうがそれなりに」動いているだけの話です。 ぶっちゃけ、どういじくろうかそれだけで壊れたりエンストこいたりする LVの「大きな影響力」は、ノーマルキャブ程度のざっとした物体の AS調整ではなかなか出す事が出来ない物だと考えて下さいな。
>(JNのクリップ上げ下げ調整の意味は解るけど、三段溝。手加減解らないから弄りようが無くて)
ふむ。これは5段溝であればそれに越した事はないのですが、これは メーカーに文句を言わないと始まりません(笑 手加減とはおっしゃいますが、たかが3段であればさほど差も出ないので 1段目と3段目、両方やってみてどの程度変化があるかを体感されるのも お勉強になると思います。
>今は、二つの調整ネジのうち下の小さい方を目一杯閉め込もうとも全開にユルユルにしようともアイドリング意外は普通に走ってしまう変な状態です(でした。)
ASをいじくっても大差ないというコトで、これはその程度の影響力しか 出せていないと言う事なんですよ。 さすがに全閉と2回点半戻しではそれなりに違いは出るかと思いますが、 「ノーマルキャブ+ノーマルエアクリ」での実走では、なかなか明確な 違いを体感するのは難しいと思います。
そもそも、ASはガスの流量を調整するのではなく、エア量の「微調整」なので おっしゃる通りSJを変更しないと思った様な変化は得られないですしね。
> 調整ネジは二つとも締め込みから1.5回転にしてみました。これらの着手した内容に危ないところがあるかどうかは、試すしかないのですが。。。
で、ここまで読んでアレ?っと思ったのですが。 調整ネジを2つとも1.5回転戻しと言う事は…これって大きい方の ネジはアイドリング調整ではありませんかね?
これはスロットルバルブの物理的開度を決定付ける物なので、これを 何回転ってのは通常ありえないですよ。 アイドリング回転数の上下を行う物であって、A/F比の調整には 全く関係ありません。
しかし、ノーマルキャブであればMJさえ合っていればそうそう 走らなくなったりはしないので、別にもっと冒険してみても良いかと 思いますよ。
オートチョークの是非は理解されている様なので割愛しますが、 これも手動自動問わずにチョーク機能が効いているのかいないのか、 位は体感で判断出来ないと、そもそもジェット番手をどうこう変えていく キャブセッテイングを体感で感じ取る事はほぼ不可能です。
キャブセッティングという物は、「アクセル開度に対してのガスと エアの混合比」を決定付けるなので、スローが合っていないと 「高回転でのアクセル1/4開け」でもおかしくなりますからね。
> で、ですね(^^;)。こんなこと悩むくらいなら、JP交換可能なキャブで同じ口径使うのが賢明ですよね?(エアクリBOXも使えそうだし、今の部品構成に近いワケだし)でも部品の口金が上手く合うのか解らない。。。
結局コチラが一番建設的なんですよ(笑 いじくれない特殊な物で悩むよりは、基本に則った調整が学べる 普通のキャブを装着するのが一番です。
ですが、何が合うのかと言われれば私も明確なお返事は出来ないです。 このタイプのキャブは取り付けボルトピッチが通常のAF18系エンジンとは 違うので、縦型Dio系のキャブはおろかライブ系の流用も出来ないでしょうし。 (確かDj-1や旧型ジャイロ系と同じキャブの取り付けピッチです)
なのでキャブ自体を流用するならばマニから変える必要があるのですが、 AF24ジョルノのマニ自体、取り回し的にかなり短い物みたいですし、 これに合わせるとなるとジャイロキャノピーやG´、後はちょっと長いですが AF18Dio系の物しか思い浮かびませんね。
そもそも、リードブロック側の取り付けも何かに干渉したりする可能性も あるので、エアクリの取り付け方等もふまえ、現物合わせで無いと なんともならないLVになりますね。
エアクリ側口径は一般的な35φ程度だと思いますし、コチラ側は つじつま合わせはやろうと思えばなんとでもなります。
とりあえずは初期型Dioのマニやキャブでも入手してみて、その辺りの 互換性を探っていく方向性が一番近道でしょうね。 もし取り付けが出来ればライブ用ノーマルキャブの流用も視野に 入れられますから。
もちろん、社外品って手もありですけど(笑 パーツの揃っている社外品の方がはるかにセットがやりやすいのは 言うまでもありませんが、ほどよい口径が無いのが一番の悩みになりますね。
> 【以下は翌日(本日)の追加記載です。】 > オートチョーク手動化改造したら(各調整ネジの意味も把握)上手くアイドリング調整とフルハイでの調整は出来ました。スローの問題もぼこつきが無くなったようです。でも、やはり、このキャブレターだと上が濃いめで下がやや薄めとかの割り振りが出来ないようですね。
なるほど、これでスロー系担当のアクセル小開度での不具合は 無くなったのであれば、オートチョークが悪さをしていた可能性も 否定は出来ませんね。
完全冷間時にエンジンの始動が出来、なおかつある程度は走行出来る 状態まで「濃くする」のがオートチョークなので、これの影響力はバカには 出来ませんから。 ジェットがもうひとつ増えてるといっても過言ではありません(笑
> 下り坂スロットルONで、バイィィィイイン!!の問題はアイドリングを上げることが出来たので気にならない範囲に落ち着きました。
うむむ(汗 今度は私の方が理解しにくくなってきているのですが、これは アクセルOFFでも「回転落ちが少ない」と言うコトでしょうか?
そうなればスロー系をちゃんと調整した事により、アクセルOFF時で エンジンは高回転、といった状況でのセットがちゃんと取れたと 言う事でOKだと思います。 あまりアクセルOFF時の回転が高いのはスロー系が薄いという事も ありますからね。 後、2次エア吸っていてもモロに出ます(笑
>(その代わり、キックダウンタイミングがほんの少し遅くなるものなんですね。当たり前ですね。うん。理解できてます。)
むー… キックダウンタイミングというのは、減速+エンジン回転が下がった 状態から再度アクセルを開け、再加速に移った時の回転の乗り具合と 言う事ですかね?
これであれば、確かにエンジンの回転数は低くなっているのですから、 そこからまたアクセルを開けた時に、ある程度の回転数に達するまでに ラグが生じていたと。
確かにこれは道理なのですが、多少「回転数の幅」が違った所で、 その一瞬で吹け上がりが鈍い、鋭いと感じられるのであれば、それでは その辺りのキャブセットが正常だとはいえない証拠にもなります、
そもそも、そんな「一瞬」の時間で、ラグを感じたり無くなったりする程の 体感が出来ると言う事は、明確にキャブセットがズレている証拠にも なりますから。
現在の「鋭い」という感覚こそが「正常」な状態であり、そしてそれは 駆動系の動きとはなんら関係の無い事も付け加えさせて頂きますね。
> こんな時に『黄色〜。』の出番なのですか?それとも、限界までアイドリング下げて素早く回転下げるか。。。
あのですね、これは前にも言いましたが、「センタースプリングを 強化した所で、アクセルOFFのシフトアップは抑制出来ない」んですよ。
そもそも、現在のチャンバー装着仕様でも、センタースプリングに 関してはかなり過剰な硬さだと言う事でご理解下さい。
ジョルノのトルクカムですと、確かにホンダ特有の2段階溝で、 前半45°後半90°ですが、フルノーマルだとしてもその後半溝と いう物は、変速幅の最後の最後でちょびっとピンが入る位にしか 使われていないので、8割方は「45°溝で走っている」という 駆動系の構成なんです。
これはZXとは致命的に違う点なので、これを混同してしまうと 「自作加工した溝の使い方」に「意味の無い所」も出てしまうので お気をつけ下さいな。
なので、仮にフルノーマルだとしても、私ならばセンタースプリングは 確実に弱体化の方向でチューンしますね。 90°溝部分がトルクカム溝に全く存在しないのであれば、ノーマルセンター スプリングなど過剰すぎて全く無意味ですし、強化など具の骨頂ですよ。
私の街乗りG´でも、チャンバー+エンジン内部加工のチューンですが 90°溝の無い加工トルクカムだとセンタースプリングはジャイロX用で 丁度良いセットになっていますから。 ノーマルは明らかに不必要なんです。
この、アクセルOFF時の回転落ちと駆動系の動きと言う物は本当に 難しく、意外な動きをしている事があるので、理解するにはかなりの 熟練が必要なんですね… この辺はまたコンテンツに書きますんで長い目でお待ち下さいませ(汗
そして、どうしてもセッティングや加工でキックダウン具合に 満足が行かないのであれば、プーリーやボス、トルクカム等の パーツを全て新品交換する事も必要です。 「劣化しすぎている物」でいくら最高の理想を突き詰めても、「マシ」には なりますが「最高」にはなりませんので…
> 何はともあれ、オートチョークって有害ですねぇ。やっぱり記事を読みまくって頭の中に入れておくことで、こういう困難もどうにか乗り切れてます。(改造初めてなのにメチャクチャハイエンドに近いことやってるのかな!?)
話が戻りますが、そうですね、オートチョークは有害と言いますか、 安定動作してくれれば良いのですが、それはそれで暖機なしの走行を 誘発してしまいますんでこれは良いとは言えません。
この辺りはエンジンの基本を知っていればおのずと答えが出てくる事では あるのですが、セル回していきなり走行出来るのが当たり前の車両しか 知らない場合だと気付きにくいと言う事もあるので、ある意味では ハイエンドな理解といえなくも無いですね(笑
> あっ。自分のアイディア安直手動チョーク改造はとっても快適に作動してくれました。
これはなかなかの物だと思いますよ〜 手動化は何は無くともやっておいて損はありませんからね。 あ、私は暖機しないとエンストこく仕様にわざとしているので、 ノーマルキャブではチョーク手動化はあえてやりません(汗
と、またまた長くなってしまいましたが、またツッコミあればよろしくです。 管理人でした〜
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