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記事No 5837
タイトル Re: 燃料系?トラブル
投稿日 : 2010/08/22(Sun) 04:51:08
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
おっとにけさんお久しぶりでございます〜


さてさて、今回もV100ではなくAF28DioZXのお話みたいですが…
始動性の問題ですね。

> AF28ディオZXなのですが、毎回エンジンをかけるときに、やたらと長いクランキングが必要なのです。
> ちょうど、キャブをOHして、フロート室にガスが無い状態からエンジンをかけるような感じです。
> ほんの暫くなら問題ないのですが、半日置くと同じような症状になります。

ふむふむ、足元タンクのDio系は確かに多少の時間を置くと、
わずかにタンクへ燃料が逆流しているといったフシも確かに
見受けられますね。

ですが、数十回もキックしないといけないとなればちょっとおかしいかと
思います。
数日程度であればフロート内部がカラになるとまでは行かずとも、
多少の油面の低下はありえますが、わずか半日でそうなるとなれば
あからさまにトラブルの香りがしますよ。


> キャブから漏れているのかと3つのキャブを取っかえ引っかえ試したのですが、結果同じでした。

さすがに停車時にキャブからガスが漏れていると気付くかと
思いますが、キャブを換えても直らないとなれば他の所に
原因があるかなと。

これ、有名な話ではライブ後期の燃料逆戻りのメーカー対策で
燃料ポンプ直後に装着する逆止弁ってのがあります。
某Dioスレにも出ている参考URLですが↓

ttp://www3.ocn.ne.jp/~nakazrt/engine2.htm

私は使った事はありませんが、ワンウェイバルブ的な物であれば
多少は改善が見られるのではと思いますよ。


が、これはあくまで「起こってしまった症状への対策」と考えて
いますが、私の経験上では、各部のメンテがきっちりしていると
そこまでフロートでガス欠すると言う事はなかなかありませんでしたよ。

巨大なボアアップ等であれば物理的にフロートのガスが足らなくなる
場合もありますが、多少の事ではそうはならないかと。


これ、ケース各部は当然とし、オイルポンプ部分のシール性や
燃料ポンプ部分に行く負圧用ホースの劣化等があり、1次圧縮が
ポンプに対し適正に正圧負圧として働いていない場合だと、燃料ポンプの
動作は確実に悪くなってきます。
この辺の再チェックも行ってみれば何かの発見があるのではないかと。

足元タンクの場合、フロートからガスが逆流したりするのはある程度
避けられない設計ですが、その落ちたガスを吸い上げるのには
きちんとしたメンテが無いと正常動作は難しい、とも言えますね。

始動性は確かに点火圧縮混合気のどれが欠けても駄目なんですが、
それ以外でも車種特有の劣化しやすい箇所かあるというのが
足元タンク+汲み上げ式ポンプなんですね(笑

特に、ダイヤフラム式燃料ポンプであるDio系の燃料ポンプは、
負圧のみならず正圧も動力源として使っているので、半落下式+
負圧のみの動作である他車の物に比べてずっとシビアな物であると
いう事です。



> それとアイドリングで置いておくと暫くするとスッと止まります。
>
> 特別アイドリングが低いわけではないのですが・・・。

そしてコチラはまた別の要因があるかなと思いますよ。
キャブのおかしさでアイドルストップしてしまうのであれば、確実にトラブルが
出ているでしょうし、キャブ交換を行っても駄目となればちょっと簡単には
分からないLVです。

疑わしいのはもちろん二次エアの可能性ですが、前述の燃料ポンプの件も
含めると、どこかに穴でも開いているのではといった最悪の想像も出来て
しまいますね(汗


後、アイドル不調であればスロージェットを新品交換するのも手です。
見た目では穴が通っていても、穴が小さいスローの場合はブツが古いと
意外とおかしくなっていたりもしますし、ホンダ+純正ケイヒン特有かかどうかは
分かりませんが、「ジェット穴の精度が悪く穴が曲がっている」というのも
低い確率ですが存在しますんで。

スローを純正新品で取っても穴が曲がってるのを2、3回見た事あるので
おかしいと思えば即交換、が私のスタンスですね>ホンダ純正スロージェット


> その状態からセルでかけようとすると、なかなか掛かりづらく
>
> キックならすんなりかかるという、訳のわからない状態です。

キックならすんなり、となれば…1次圧縮の不備の可能性がますます大きいですね。
セルとキックでは「1発」の勢いが違いますから、多少不備があってもエンジン始動は
行えてしまいますし、そもそもキックはその時の為のおまけですから。


そして、前述の始動性不良も含め、「一日、もしくは半日置いた時のフロートからの
ガスの排出量」も測ってみる事をお奨めします。
正常時に比べて半分くらいしかないとなればいくらなんでもおかしいですし、本当に
フロートが空になっているか否か、を「目視で確認」する事も大切ですね。


> もちろんバッテリーは正常です。

バッテリーは、DC化してライブCDIを使っているとかしない限り、CDI自体が劣化して
いなければ、AF28Dio-ZXの場合はバッテリーの残量は始動や点火には関係ありません。
が、もちろん無いよりはあった方が良いですが(笑

…点火不良の可能性も高いですが、プラグやキャップ、CDIを変更してみるのも
手かもしれませんね。
ちなみに始動性を求めるなら、純正のCDIの点火力にかなう物はありませんから、
ノーマルもしくはライトが常時点灯式のAF27の物等を流用して試してみるのも
良いでしょう。



> もちろん二次エアの可能性も考えて、パーツクリーナーでチェック済みです。

最後に2次エアはもちろんチェック済みと言う事ですが、保護プラスチックが
装着されている負圧ホース部分なんかは意外と中身が割れてたりしますし、
あそこはエキパイの真下ですから結構熱にやられやすいという事もあります。

キャブやマニ等は正常でも、リードバルブ以降は全てクランク室になるので、
負圧ホースが逝かれていても駄目ですし、オイルポンプ部分からもわずかでも
エアを吸っていると駄目、というのがこの手のエンジンですから…
もう一度、目に見えない部分を入念にチェックされる事もお奨めしますよ。

そして仮に何も無かったとしても、年式を考えるとこの辺は「Dio」にとっては
とても大切な部分なので、おろそかにしてはいけないという事ですね。



ではでは。
単純な割に長くなってしまいましたが(汗
本日はこの辺で失礼をば。
管理人でした〜

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