cressidaさんお久しぶりでございます〜
以前の件はACジェネレーター不調の件でしたね。 電装系は目に見えないので本当につらいですよね…
さてさて、今回はヘッドの件と言う事ですが。
> ご存知であれば教えていただきたいのですが、AF28ZXエンジンに初期ディオのシリンダー > ヘッド(プラグ角度がもっと斜めのタイプ)を取り付けると壊れやすい、と聞いたことが > あるのですが、実際のところ、どうなんでしょうか?
ん?これの根拠は一体何なのでしょうかね。 私はこう言う事は聞いた事ありませんが、別にそれをやっても致命的なトラブルを 起こす要因というのもちょっと考えただけでは見当たらないですよ。
単純な容積比較だけだとGW0が5.5cc、GZ0が5.7cc程度なんですが、仮にGW0の ヘッドをAF28Dio-ZXにポン付けしたとしても、圧縮比はほとんど変わらないと 言いますか、危険なまでには絶対に上がらないですし。
なお、もちろんトラブルが起こるのはピストン上死点時のピストンとヘッドのフチの隙間、 スキッシュクリアランスの問題や、ピストンの「肩」とヘッドスキッシュの角度の相違等の 要因もありますが、これも双方共にそこまで無茶苦茶にはならないです。
と言いますか、スキッシュクリアランスも元々がっばがばでエンジンの影響力には 皆無に等しいLVですし、そのヘッドの変更にて影響させようと思っても無理です、と いうLVでしょう。
これがAF28ZXだと…
ヘッドスキッシュハイト1.7o+ヘッドガスケット0.5o+ピストン肩落ち0.2o=2.4o
ノーマル状態でスキッシュクリアランスは2.4oもあるんですが、これがGW0ヘッドを くっつけヘッドスキッシュハイトが1.0oしかないとしても、まだスキッシュクリアランスは 1.7o「も」ありますんで、これじゃ性能やトラブルに影響するLVではありません。 1oを切ってこないと良い方向にも悪い方向にも変化させるのは難しいので。
なので、その二種類のヘッド互換のみであれば壊す方が難しい、と私は分析します。 全く根拠が思い当たりませんし、分析の上でもそのお話に関してはまったくもって 眉唾である、と言い切らせて頂きますね(汗
…その程度でぶっ壊れていたら、スーパーDioにライブDioのヘッドガスケットを 入れただけでボン!とならねば筋が通りませんよ(笑
> 実際にはAF28ZXエンジンに、デイトナのセンターリブタイプのボアアップキット(ヘッド)を > 組もうと思っているものの、躊躇しているところです。 > ヘッドのプラグ角度は、初期ディオ同様の角度です。
と、これは組まれるのは「デイトナ製のヘッド」なのですよね? それであれば、仮に上記のGW0ヘッドがかなりおかしい物という件が事実であったと しても、デイトナ製なら全くその理屈は通らないのでは、と思いますが…
それは正直杞憂ですし、そのデイトナボアアップ自体のポートタイミングや圧縮比、 ピストンクリアランス等を把握していった方がはるかに建設的です。
いつも通り言葉が悪いですが、そういった風聞みたいな物でエンジンの特性が ああだこうだと変わったりするのであればチューニングなんてやってられないですし、 壊れやすい壊れにくい、というのはそういった「モノの分析」をちゃんと行った上で 良い所悪い所を把握しないと意味が無いんですよ。
いつもの口ですが、私は社外アフターパーツメーカーのキットだとボアアップキットは ハナから信用すらしていませんので(笑 自分で全て計測して分析して把握しないと、ポン付けではいかに適当な物が多いかと いう事を身に染みて知っていますから…_| ̄|○
> 壊れやすい、というのが事実であれば、GZ0タイプのシリンダーヘッドの加工をお願い > させていただこうかとも思っています。 > もしご存知であれば、教えてください。
えっと、壊れやすいというのは無いと断言しても良いですが、キット自体のヘッドを そのまま使う方が危険度は高い可能性がある、と私は推測しますよ。
ご自身にて圧縮比やポートタイミング等の計測、計算を行われているのであれば それにあわせて何ccのヘッドが要る、というのもあるかと思いますが、その辺は 私で宜しければお手伝いしますよ。
ただ、先述した様にパワーだけではなく「安全性、安定性」を求めるのにもヘッドと いう物は容積や圧縮比だけが合っていれば良いという物では無いので、その辺を 吟味してこしらえる事が「本当にきちんと作る」のであれば必要だと私は考えます。
が、その斜めプラグタイプの物は…単純にホンダがメットインの犠牲にしていると 言うだけの非効率な物な上に、加工するとなるとその斜めプラグ部分がネックとなり ちゃんとした設計寸法を反映させられないんですよ…
そして、私が加工するとしても斜めプラグヘッドは私の卓上旋盤ではサイズ的に 掴みようがないので、コストの掛かる外注加工になってしまいます。 なので私は、基本的に縦型Dio系にてヘッドを作成する場合は、ライブヘッドを 流用した上でセンタープラグ化、それをベースに加工してきちんとした寸法を 反映する、といった手法をお奨めしていますね。
ライブヘッドはヘッド自体はスーパー系に比べて小さめですが、フィンが奥深いのも あいまって、別段冷却効率が低過ぎる、という訳ではありませんしね。 後、コストはちょっとかかりますがセンタープラグのビッグフィンヘッドというものも 加工ベースに出来る物が存在しますよ。
タマ数のない純正品なので新品で単体4000円位しますが…私が街乗りGダッシュに 装着しているヘッドのベース品となっているブツです。
せっかくボアアップキットに対してちゃんとしたヘッドをこしらえる、といった 方向性なのであれば、シュラウドの小加工は必要になりますがセンタープラグ化と あわせてのヘッド作製がコスト的にも性能的にも安定性にも良い方向に向く、と 私は考えています。
少なくとも、「ボアアップキットのオマケ」程度のヘッドではまともな圧縮比にも 設計にもなっていない事は多い、という事もあわせてご留意下さいな。
…ご希望であれば適当なものを槍玉に上げて指摘しますが(笑 少なくとも、斜めプラグヘッドは百害あって一利なし、です。
> また、DJ-1RRとGダッシュのクランクって同一品番なのでしょうか? > Gダッシュのパーツリストの手持ちがないため、教えていただけますと幸いです。
最後にコチラですが、これは微妙に異なっていますね。
DJ1-RR=13000-GR1-880 Gダッシュ=13000-GR1-881
なので、実際の互換性はあると思うんですが品番は異なりますね。 実際にやった事は無いのですが多分いけるとは思いますよ。
ではでは。 ヘッドの件はそれはまずありえないだろう、という事と、加えてデイトナ製の物で あれば全く別のお話になるでしょう、という事で。 管理人でした〜
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