金ちゃんさん毎度でございます〜
さてさて今回は混合仕様についてのご質問ですね。 ポイントはピックアップされてますんでひとつひとつアドバイスを 行ってみたいと思います。
> @オイルタンクは取り外すか、オイルを抜いて栓をする。
これは問題ありませんね。 出来ればオイルは抜いておいた方が良いですが、割り切るためにもタンクごと 取っ払うとなかなか気持ちが良いですよ(笑
> Aオイルポンプのシャフトギア部を削りクランクシャフトと噛み合わない様にする。
これも問題ありませんね。 近年ではアルミのフタが売られてますが、別に一次圧縮が極度に低い訳でもない ライブ系エンジンではそこまでする価値があるかどうかは値段との兼ね合いです。
で、そういった既製品だとそのフタをきっちりと固定する為の手法も必要なので、 手間を考えればギヤだけ削って入れておく方が安心出来ますね。
> Bオイルポンプのチューブ差し込み口は栓をする。 > > Cデイトナマニのチューブ差し込み口も栓をする。
これらは栓をするならきっちりしないといけません。 オイルポンプの方は要らないポンプの通路を埋めてしまって ただのフタにしてしまうのも良いでしょう。
デイトナマニとだとゴムのしょぼいフタがおまけで付いてきますが、あれだと きっちりフタになってない上にすぐ経年劣化でやられるので、通路自体を 完全に埋めてしまうほうが安全です。
この辺をしっかりやらないと、無駄に二次エアを吸っているという事は結構 ありますので、必須事項だと私は考えていますよ。 …元々Dio系のオイルポンプの密封性ですら怪しいモンですし、さらに やばそうな事を追加するのはオススメ出来ません(笑
> D混合比は30:1とする。
ええ、それで上等だと思います。 ボアアップ仕様であれば基本的な数値ですし、色んな所を減らしたくないので あれば、30:1仕様でもエンジンがカブって走れないLVにまでオイルが濃くなければ それで十分ですね。
ケチっても良い事はありませんし、チャンバーが汚れるのは2stならやむを得ないと 割り切って他を生かす方向性が現代では一番良いでしょう。 阿呆の様に絞ってもストリートでは明確なメリットはありません。
で、最後にちょっとだけ構成的な点についての私的感想も述べさせて頂きますね。 エンジン自体は諸所の事情でとりあえず置いておきまして…
> CDI デイトナデジタル
まずコチラ、デイトナのデジタルCDIですが、これは8000rpm以降はノーマル比で 3°程度の進角なので悪くは無いのですが、ボアアップ仕様だとちょっと火花的に 弱い気がしますね。
50ccでのチューンだと火の強さうんぬんよりも点火時期進角のおかげてちょろっとは 効果が出るのですが、私はボアアップ仕様ならこれはやめた方が良いかと思います。 点火時期を激変させて行きたい、とかの理由が無い限りはキャビーナとかのCDI+ ピックアップ加工進角の方がはるかに無難に安定していけますんで。
> OIL カストロールTTS+ゾイル(1:1)
で、オイルなんですが… これ、ゾイルはともかくとしても、カストロールのTTSは正直値段分の働きは全く していないと言っても良いでしょう。
カストロールは安価クラスの物は信用ならないと言いますか、性能的にはヘボいと 私は分析していたりしますね。
粘度もさらさらですし、耐焼き付き性に優れている訳でも無いので個人的には全く お奨め出来ないです。
基本的にどんなメーカーのオイルでも、一番下のグレードとその次位の物は いまいちである、と割り切っても良いでしょうね。 特に「オイルメーカー」でも一番下のグレード品なら間違ってもチューン車に使う LVの物ではありません。
その500ccで1000円ちょい程度のクラスだとヤマハのスーパーRSの方がまだ上だと私は 考えていますよ。
混合給油で行くならオイル的にはかなり本来の性能が発揮される様にはなるのですが、 可能であれば「混合専用」で売られているLVの物を使うのが混合給油の理想です。
…そうでもなければ、単純に排気量が1.4倍にもなっているエンジンに対して安物の オイルなんて間に合う訳無いんですよね。
ニ種車両の様にノーマルでも30:1以上に濃い位でなおかつ巨大なファンとシリンダー& ヘッドのフィンがあるならは話は別ですが、「べース車両は原付一種である」という事、 そしてそれがどれだけ元々に余裕の無いモノなのかをきちっと把握していかねば、 ボアアップの維持というものは難しいです。
腰下等も含め、長持ちしなくても良いのであれば私もこんな事は奨めませんが、 金ちゃんさんの様にクランクケースを新品で買われる方なのであれば、こういった事は けちっても良い事は無い、という事になると私は思いますよ。
ではでは。 参考にして頂けると幸いです。 管理人でした〜
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