にけさん毎度でございます〜
さてさて、コチラであれば本腰を入れてレス出来ますので今日も いつものやつを一発(笑
> Gダッシュステムの件、大変参考になります。 > > オクで探しましたら意外に沢山あるので驚きました。 > > 様子を見て入札しようと思います。
まずGダッシュステムですが、これは出物は結構あるかなと思いますが、 アンダーブラケット部分が一直線で、フォークボルトを止める部分が ぐにっとオフセットしていないモノが正真正銘のGダッシュ用の物になります。 業者とかだと平気で間違えてる事もあるので購入の折にはご注意下さい。
…なお、古いものなので曲がっていて当然、といったスタンスで望むのが 宜しいかとも(汗
> ハンガーの件ですが、なるほど、確かに反対の方向かもしれません(汗) > > そうなると、ハンガーが下方向に向くのでディオのフレームと干渉する部分を切り取り > > 新たに補強を入れたほうがよさそうですね?
そうですね、動作方向が反対だと仮定するならばフレーム部分は ある程度すぱっとカットしないとどうにもならないと思われます(汗
補強は入れないと絶対に不味いと思いますが、もはやここまで来ると やるしかないかな、といった感じになってしまいますね…
しかし、逆向きスイングで振動が「増えた」のであればある意味考える 方向性は間違っていないかな、と私は思ったりしますね。 間違っていたら大事ですが、他に考えようが無いのでこれでビンゴだと 思いますです。
> それと、ここからが本題なのですが、先日、あるスポマフを落札して > とりつけたのですが、全くセットが出ず、転売いたしました。 > > しかしそのマフラーは、全くのノーマルの車両に取り付けたら > > WRの調整だけで普通に、そしてそれなりに速く走るんです(汗) > > おそらく私のポートタイミングだと早すぎてセットが出なかったと > > 推測するのですが、ここまで極端だとちょっと驚きました。 > > 基本ノーマル前提でほとんどの市販チャンバーは作られているはずですよね(汗) > > 以前、リーダー様もチャンバーについて触れられてましたが > > このような極端な事が何故に起こり得るのか、お教えいただければ > > ありがたいです。
で、本題ですが。
市販チャンバーをノーマルにくっ付けると走る、でもポートタイミングが速めの 車両にくっ付けると走らない、という事ですね。
ふむふむ…これは一概には言えませんが、仮にノーマルにくっつけて ノーマル+2000rpm程度上でピークが出るチャンバーならば、これでノーマルの 排気タイミングがBBDC85°程度だとし、これを95°まで速めてみるとすれば さらに+1000rpmとかのピークパワーの移動が起こりえる、といった感じになります。
が、だからといってパワーバンドやピークの出る回転域が「消失」するといった事は まずありえないですし、弱弱しくはなるかもしれませんがパワーがボケて走らないと いう事はなかなかありえないと私は認識していますが…
そもそも、その程度の変更にてパワーバンドが消え去るのであれば、元々 11000rpmとかにピークのある2stMT車のチャンバーで14000rpmとかもっと 上を狙う場合であればもっともっとシビアにならねばおかしいです。
にけさんもおっしゃる通り、基本的に「これは50ccを80ccまでボアアップした時に 使うチャンバーです」みたいな表記が無い限り、フルノーマルの新車エンジンを 元にして開発しているモノですから、ノーマルポートタイミングにくっつけると パワーバンドはここからここまで、ピークはココくらい、といった特性を決定して いるのが市販品です。
たまにはそうでもないうんこチャンバーもありますが、そういった物だとノーマルに つけてもパワーバンドが探り当てられませんから、単純にポートタイミングを変更して いるからパワーバンドが分からなくなる、という事はまずありえないんですよ。
そもそも、にけさんの排気ポートタイミングは現状でBBDC92°とされていますが、 これだと別にそこまでオーバーでもなんでもないですし、V100のノーマルと 比較すればかなり速めですが、8000とか9000rpmにピークが来ている2stの エンジンとしては全く問題無い角度ですしね。
これが100°オーバーとかだとさすがに不味いかもしれませんが、それでも どこかにはピークが発生している回転域は出るはずで、全く走らないというのは 私には一切経験がありません(汗
排気ポートの弦長的な物も、これも広いとセットが出ない、という事はまず無く、 ノーマルマフラーでもリングがぶっ飛ぶLVまで弦長拡大してもいける物が普通の 2stエンジンであり、マフラーがよっぽど詰まっているとか50用のオクムラの 様に、極端にギリギリな設計で無ければこれでもセットが出ないなんてありえないと 私の経験と分析では考えていますね。
ノーマルマフラーより容量が小さいと思われるオクムラでも弦長拡大したからと いってもそうそうパワーバンドがボケたりはしないですし。
ただし、掃気タイミングだけは、これは基準設定が速すぎるとあわせるチャンバーの 特性によってはパワーバンドがボケたり、いきなりスカスカになったりはしますね。
が、これもにけさんの場合はBBDC62°で、正確であるならばスーパーDioZXの ノーマルよりまだ遅い位という、個人的上限にはまだまだ程遠い値なので、 直接的な悪さをしているという事は考えられません。
…企業秘密なのでどの位が不味いかは割愛させて頂きますが、62°位を目標として セットしているのならば、多少計測がミスった所でおかしくなる範囲にはまず 突入していないです、と断言しても良いでしょう。 なのでこれも要因にはなりえないかな、と推測します。
とまあ、ポートタイミングに関しては掃気の不具合が一番怪しいですが、 かといって全くセットにならないとまで行くのは本当に不思議です。
排気量は変更せずになおかつポートタイミング以外となれば…後は排気出口の 加工具合も多少ミソになるでしょうか。
これは基本的に、JOG系の様に排気ポート出口<チャンバーエキパイ内径で あればおかしくはなりませんが、逆だと明らかに再加速しづらくなったり 谷が酷くて実走行ではそこを乗り越えられなかったりする事もあります。
V100だと特に出口ラッパな上に排気量に対してもオーバーサイズだと私は 考えているので、ここをむやみに広げたりしていると市販ノーマルに合わせた チャンバー相手だと不具合が出る可能性は高いと思われます。
よく、エキパイ口径と排気出口をイコールに加工というのもヤマハ系でよく見ますが、 あれはちょっとでもミスると排気ポート出口>エキパイ内径になってしまうという 諸刃の剣なので、やりすぎは絶対に禁物なんですね。
私の好物であるAF18系シリンダーもノーマルだとかなり出口ラッパな上、 ノーマルエキパイ口径に対してはギリギリのサイズなので、過度な拡大は絶対に 行ったりしませんし、やるならエキパイ口径の大きなチャンバーがある事が 大前提になってきますんで。
いくらポート内側から出口までを大きく抜いても、チャンバーのエキパイ部分との 整合性が取れていないとどこかでパワーの出方の不具合が出るので、 一応の注意点かな、という事でひとつ。
とまあ、切り分けてひとつひとつ理屈を並べましたが、なかなかそういった症状の 要因というのは断言出来ずに申し訳無いです(泣
が、にけさんの設定されたポートタイミングが正確であるならば、それが原因で セットが出ないとかパワーバンドが無くなるという事にはまずなりえない、少なくとも 私は経験した事が無い、という事でまとめさせて頂きますね。
…レース用途のチャンバーであれば、数度ポートタイミングを変更したら結構 パワーバンドが高回転側に移動する、という事はありますが、それでも無くなりは しない、というのが定番ですしね。
ではでは、不明瞭な点があればご指摘下さいませ。 管理人でした〜
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