埼玉の原付野郎さん初めまして。 管理人ねぎのリーダーでございます〜 当HPを参考にして頂きどうもありがとうございます。
さて、プラグでの圧縮比UPのコンテンツを参考にされたみたいですが、あれは あくまで「無理矢理」と言いますか…他に圧縮比UPの手法が無い場合の 一つの手段である、という点はご了承下さいな。
あまりな無茶苦茶をやってしまう事を推奨しているものではありませんので よろしくです。
> プラグで圧縮比UPの記事をみて、Eリーチのプラグを購入したのですが、家に古いプラグが一つしかなく二枚で運用しようと思っています。
まず、古いプラグをお持ちでないのであれば友人知人をあたってみてでも ワッシャーはいくつか用意しておかないとダメですよ。 これはあくまで「調整」を行うものなのですから、一発でぽん、と決められるものでは 無いので私からは1枚のみのワッシャー追加でやってみる、というのは推奨出来ません。 それをやるならばせめて4枚仕様でいくか、6o程度の市販アダプターを購入した方が 良いでしょう。
> そこで、自分が買ったプラグがピストンヘッドにあたってしまうのか、もしくはぎりぎり使えるものなのかわからず質問してみようと思った次第です。 > 購入したプラグは > 「NGK BPR6EIX」というものです。 > このプラグがあたるあたらないというのもそうなのですが、あたるあたらないということの判断の仕方を教えていただきたく思います。
そして次に、Eリーチプラグのワッシャー1枚追加でピストントップに当たるか当たらないかと なれば、ヘッドをばらして実測してみればすぐ分かるのですが… ヘッドはばらしたくないご様子なので、私のデータから判断してみますね。
まず、プラグの種類は「BPR6EIX」という事ですが、Eリーチのイリジウムで電極は PRタイプ、このタイプは碍子部分や電極の突出がかなり大きい為、こういった プラグ先端位置の調整を行うには不向きなんですよ。
せめてBR○EIXにすべきでしたし、番手も圧縮UPを行うのであれば1番程度は 上げておく方がベターなんですね。
で、中古ワッシャー一枚の追加となれば、ワッシャーの潰れ具合によっても数値は 変わりますが、標準Hリーチのプラグに対してプラグ先端の突出具合はおおむね 4.5o程度増大してしまいます。
ノーマルヘッドに対してBPR○HSを突っ込んだ場合、ピストンTDC時でのピストントップと BPR○HSプラグ先端のクリアランスは5o程度なので、0.5o程度しかクリアランスは 残せない事になりますね。
別に当たっていなければ問題は出づらいですが、ワッシャーの潰れ具合やヘッド自体の 個体差、プラグが着く座面からヘッド下面までの寸法も個体差により0.5o位は平気で 存在するので、その仕様では当たってもおかしくない、といった計算になりました。
これがBR○EIXならもう少しクリアランスは稼げますが、そもそもこういった無理矢理な 圧縮比UPを行う場合、先端突出は小さいプラグを使うのが絶対条件でして、 BPRタイプでは正直、調整範囲も小さいですし行わない方が無難だと私は思いますよ。
ちなみにBRタイプならばプラグ先端突出はBPRタイプに比べて2.5o程度小さいので まだマシになりますね。
> キックペダルをゆっくり踏むとどの様になるのかというところが気になります。
プラグ先端がピストントップに当たっている場合、ドライブフェイスやフライホイールを 手で回した感触でかつん、といった感触を感じる事は出来ますよ。
が、キックではそのパワーゆえ、手でゆっくり下ろさないとまず分かりませんし、 ほんの少し当たっている程度では、プラグのアースフックが曲がってしまって衝撃を 吸収してしまうので正確な判断は難しいです。
これはですね、前述しましたがいらないプラグを用意して自身の感覚にて 体感してみる方が良いんですよ。 こういうのはいくら文章でご説明しても上手く伝わらない面もありますからね。
そして最後に余談ですが。 プラグの銘柄にもよりますが、一応の限度LVであるワッシャー4枚仕様であれば 私のデータでは標準的なプラグを使ってヘッド容積は5.6cc、フルノーマルの平均的な パーツにこの容積を組み合わせたとすれば圧縮比は7.6:1程度まで向上します。
圧縮比的にはもうちょっと言っても行ける範囲ではありますが、このプラグ突出の 調整では、ヘッド内部の形状やら効率はある意味で完全無視なので、雑なチューンで 圧縮比を上げているのと同じですから、ヘッドを1から作ったとして本来行けるLVの 圧縮比までは安全には上げられない、といった点もミソですね。
なおワッシャー2枚+BPRタイプだと圧縮比は「無理矢理に」8.5:1位になるので、 絶対に不味いという事は私的意見として記させて頂きます。 コンテンツ内で記しているのはあくまで、「FN仕様」という限定的な運用を行う ノーマルエンジンに対して、の話ですから、その仕様にてストリートで全開巡航を 続ければ間違いなくボン、となる事は目に見えていますので…
と、ややこしくなってしまいましたが。 プラグによる圧縮比UPは手法としては簡単ですし、ある程度のいけるいけない面と いうモノははしょってコンテンツを書いてはいますが、わけもわからず無理をすると トラブルが出て当然である、という点は留意した上でお試し下さいね。
ではでは本日はこれにて失礼します。 管理人でした〜
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