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記事No 6930
タイトル Re^2: パワージェットの補修について・・
投稿日 : 2015/10/14(Wed) 17:22:14
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com/
AF35ZX仕様さん初めまして。
管理人ねぎのリーダーでございます〜


さてさて、AF35ZX仕様さんはお名前の通り、ライブDioのZX仕様にて
4st125ccスクーターを目標とされているのですね。
…おっしゃる通り、駆動系の融通や互換性等に関してはどうしても
「大径駆動系」で無いと厳しい物があるので大正解だと思いますよ。

ちなみにいきなり余談ですが、125ccクラススクーターの性能に
追いすがるとなれば、エンジンパワーは当然ですが二種スクーター
並みのファイナルギヤ比を用いた上できちんと使えないと、どうあっても
速度が出れば出る程加速が続かなくなる、といった点がポイントに
なるでしょうか。

ギヤ比で8台の物程度を平気で使える程度で無いと、スムーズに3桁の
速度にまで到達してしまう4st125ccに追いすがるのはかなり難しい、と
思います(汗


と、それでは本題ですが…
画像拝見しましたが、これはニップル部分が脱落してしまっていると
いった状態の様ですが、これを再生したい、という事ですね。

いくつか手法を試された様ですが、エポキシ系接着剤と半田はダメだった、
という事であれば、まずは「物理的接着」の具合を鑑みないといけません。
これは、「状態に対して適した手法」で無いといくら有用な手法を用いても
無駄にしかならない、という作業の基本になりますね。


エポキシ性接着剤であれば、多少の隙間、とはいってもコンマ何mm程度の
クリアランスがあっても埋めてくれると思うのですが、それでダメなら
ニップルとキャブ本体はかなりスポスポの状態になっているかなと推測が
出来ます。

そういった場合だと、接着剤という物はあくまでパーツ同士が完全に
面で接触している場合でしか役に立たないので、こういった場合には
「接着剤が接着出来る条件」を満たしていないので上手く行かないと
思われますね(泣


次に半田ですが、コチラは多少の隙間があり、かつ異なる素材同士でも
そこそこ固定出来る、といったメリットがありますが、あくまで個人的な
検分では半田付けならばある程度固定出来るのでは?と思いますよ。

ただ、こういった場所に半田付けを行う場合、ニップル側は簡単に熱を
持ちますが、キャブ側で半田が融解する温度まで熱するのはかなり至難の
業、と言いますかよほど強力な半田ごてが無いと不可能でしょう。

一般的な半田の融解温度は200℃前後のはずですが、キャブ側に半田ごてを
当て続けた上で、こて先に触れた半田がする〜っと流れ込む様な温度の状態を
作り出さないと、「隙間埋め」としては難しいかなとも。


写真を見る限りでは、上手く半田が流れていない様にも見えますが…
ニップル側にある程度半田が乗っている場合だと、「追い半田」といって
すでに付いている半田の面から追加で半田を乗せていって溶かす、と
いった技法もあるのですが、他のブツでそれを練習してから取り組んで
みるのも宜しいかと思いますよ。

なお、半田こてはこういった場合だと可能な限り高出力(60w〜とか)で、
かつ温度がブースト出来る物でないとまず上手く行かないでしょう。
半田そのものも径の細い物を選んでみるとやりやすいかなとも。


> そこで、調べているとアルミロウ付けや銀ロウ付けが適しているのかなと思います。

いや、さすがに相手が真鍮とアルミでは銀ロウ付けの温度には耐えられないかと。
パーツそのものも小さいですし、加えてそのわずかな隙間にロウを流すと
なれば、半田付けとは比較にならない程の技量が必要になりますしね。


> @アルミソルダー
> Aアルミ用ハンダ SN1819(MAL)
> 懲りずに、色々調べてましたらアルミと真鍮は@のアルミソルダーのロウ付けだそうです。
> もう一点Aアルミ用のハンダがヒットしました。

次にこちらですが、これは私自分で使った事が無いのでなんとも
言えないのですが…手法としてはいけそうではあるかなとも。
しかし、ロウの付け方にかなりコツが要りそうなのでこれはかなりの
練習が必要かなと思いますよ。

問題は母材の余熱方法で、キャブという物体である上、繊細な寸法を
必要とする通路部分ですし、かつキャブ側の「穴」の奥にはジェット的な
精密パーツがあるので、熱しすぎるとかなり不味い事になるでしょうね。
キャブをバーナーで予熱する、というのはさすがに避けたいです(汗
なので、私なら半田でダメなら他の手法を取りたいと思いますが…


見た目をある程度妥協出来るのであれば、二液性のエポキシ系パテ、と
言いますか、よくクランクケース等を埋めるのに使われているブツを
用い、ニップルの根元を覆う様にキャブに固定してしまう、というのは
いかがでしょうかね?

真鍮パイプとキャブ側のクリアランスががたがたのスポスポであるので
あれば、最初にその隙間にパテをねじ込みつつニップルを差し込み、
効果後に足付けを行い周りを盛っていく、と。

現状、おそらく穴も軸もかなり変形していると思いますんで、逆にそれを
逆手に取った固定、となりますが私ならおそらくこれで行きますね。

こういうのって接合部の足付けをきっちり行っておけばそうそう剥がれる
物ではありませんし、剥がれるならクランクケース内部になんてまず
使えませんので(笑


もう一つ、これは接着、接合ではありませんがニップル自体を新たに
作り直す、というのも手でしょうか。
(※私だとおそらく自分で作成出来るかも?といった前提ですが)

ニップルの根元にねじ山をこしらえ、キャブ側にはM3〜4程度のタップを
切った上でエポキシ系接着剤併用であればまず行けるかなとも。

半用品のニップルでも、差し込み部が現状の穴にタップが切れるサイズの
物を選べばなんとかなるかと思いますが…これは現物の穴サイズが
分からないのであくまで想像になりますね。

ただしニップルの「差し込み部」はかなり短い上、キャブ側の穴深さにも
制限があるので汎用品では上手く行かないかもしれませんが、こういった
再作成、というのも一つの手ではある、という事で参考までにどうぞ。


最後に、参考写真を添付してみますがこれは0.8mmの鉄板に4φ程度の
大穴を開け、そこに1.6mm径の胴の棒を突っ込んで半田の隙間埋めにて
固定を行う、といった手法を昔練習した時のワンショットです(笑

この場合、母材の鉄板がかなり薄く熱が通りやすい反面、銅製の棒は
熱しづらいので先に「追い半田」を行い、その上で鉄板側を適温まで
熱して半田を流した、といった感じでしょうか。

が、これでもかなりの「盛り具合」にならないと隙間を埋める、と
いう事は難しく、棒をぐにゃりとひん曲げられるだけの強度を持たせると
なればかなり「土台」が強固でないとダメであった、という事で。
(※右側のイモ半田は穴に対して半田のみの埋めになります)

しかし、やり口によっては大きな隙間でも半田を流すことは不可能では
無い、という事で一例とさせて頂きますね(汗
ただし、キャブの場合だとここまで半田を流すと奥のジェットまで
ふさがってしまう可能性も0では無いので、やってみないと分からないです。


と、あまり有用な手法をご提示出来ず申し訳ありませんが、まずは半田での
再トライが良いかと思いますし、それでダメならアルミ半田の練習、最後に
どうにもならなければニップル作成&ネジ留め法、という事で(汗

ではでは、参考にして頂けますと幸いです。
管理人でした〜


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