金太郎飴さん毎度でございます〜 暑くて溶けそうな管理人です(笑 さてさて今回も補足を少々。
> 今も勤めている会社の社長からミントを譲っていただくことになり、乗るようになりました。 > JOGの時みたいな失敗はしたくないと思い、改造・維持について勉強した後にエンジンを載せ替えました。 > ミントだと変速無しのチェーン駆動ですので、シグナルスタートでママチャリに抜かされるという・・・(笑)
なるほど、元々SA16のJOGにお乗りでミントに乗り換えられたのですね。 しかしおっしゃる通りミントはパワーもさる事ながら変速しない 駆動系ですからあまり楽しさは無いかなとも(泣 …「エンジン回転上昇と速度上昇が比例している」という特性がいかに スクーターらしくないのかを体感出来る車種ではありますね〜
> カッタウェイ、ニードルについて、今時間があったので確認したところ、カッタウェイが5番(一番薄い?)でして、ニードルは「JJH」の刻印がありました。 > 「JJH」が、本家PWKの何番相当になるのかが分からないという・・・ > カッタウェイって、本家PWKだと標準が3.5でしたっけ。 > OKOはずいぶん薄いものを標準で付けてくるんですね(汗)
スロットルバルブに関しては現在の装着品が5番なんですね。 これ、PWKでも一応5番の設定はありますが少なくとも私はそれを 必要とした事は一切ありません。 …小排気量でSJを何がなんでも60番にして走りたい、とかでも なければまず必要ないでしょうね。
なおPWKの標準装着品というのは3.0番もしくは3.5番が基本ですが、 50cc〜ならば3.5番、80cc〜程度なら3.0番とかの選択肢になる事が 大半になります。
ちなみにスロットルバルブの番手というのは、底面側を0°とした場合 吸入側の斜めになっているカット部分の角度を表しています。 なので5番なら50°の角度が切り上がっているという事になりますね。 番手が分からない時にはここの角度を測ると目安にはなりますよ。
ニードルに関しては「JJH」…これが本家の何に相当するのかは 開発元にでも問い合わせないと分からないでしょうね。 N68JなのかHなのか?といった邪推も出来ますが…もしそのあたりの 寸法のコピーならば薄くなるスロットルバルブの補正を行っている つもりなのかもしれません。
少なくとも、ニードルの番手違いというモノはノギスレベルで正確に 分かる寸法差では無いので、ケイヒン製をいくつか揃えておくのが 一番混乱しにくくなると思いますよ。
> 油面に関しては、仰る通り問題ないと確信しました。 > 確かに、負圧ポンプからコック式に変えてますので、それで燃料追っつかなくなるとなればチョット・・・ですよね。 > > キャブ本体は、横向きに装着しています。
油面に関しては正直、余裕を持ってセットしていればまず困らないでしょう。 排気量に対してかなりのオーバーキャパであるPWK28系のあのフロート室の 容量を持ってすれば、排気量100ccあっても困ってはおかしいワケでして。 元々は1気筒で125ccとかの車両に採用されるキャブですから、そうそう 余裕がなくなってくるとなれば他がおかしい可能性が高いですしね。
ただし、落下式のコックの燃料通路があまりにも小さいと問題が出るかも しれませんが、4st50cc用とかでなければまず大丈夫でしょう。 …おそらく、ですがTZMとかのヤマハMT車のコック流用だと思いますしね。
> これは、カッタウェイの5番がモロに影響してるんですかね。 > 結構値段高いんですよね・・・ > SJも確認したところ、やはり48番でした。
と、前述の様に本当にスロットルバルブの角度が50°である5.0番で あればビンゴでしょうね。 …他をいくらいじくっても気持ちよくは走れないと私は考えます。
余談ですが昔、PWKではありませんがPEで5.0番のスロットルバルブを 用いてセットしてみた事があったりしますが、SJをいくら上げても 繊細なアクセルワーク大前提の上それでもガボガボ、といった どうにもならないバランスにしかなりえませんでしたよ(笑
お値段の方は…メッキ品なのでそれなりには高額ではあるのですが、 このあたりのパーツが「選択して選べて購入出来る」のがこういった 高性能キャブのセッティングパーツの融通の利きやすさなのであって、 スロットルバルブなんて流用で2種類とかしか選びようの無い純正の ノーマルキャブに対してははるかにメリットがある、と考えていかないと いけませんね。
SJに関しては、走行を考えない場合だと別に30番台でもアイドリングは させられると思いますし、でかすぎるのも問題なのでこのあたりは 最低限度アイドリング出来る番手を選んでおき、後から微調整するのが ベターでしょう。
> 純正キャブの時はガバ開けしても(というかその開け方でないとチャリンコに抜かれ・・・)ストールする事は無かったので、最初は驚きましたが・・・ > 仕事柄(運転手)オンオフ操作的なアクセルコントロールは(クルマでは)しないタイプなのですが、ついどんな加速をするのかと試したくなって(笑)
ふむふむ、そういった繊細なアクセルワークの感覚をお持ちであれば キャブセットって結構スムーズに進むと思いますよ〜 …また極端な表現になりますが、50cc+α程度の小排気量であるからと いって全開と全閉しかしない様な人だといつまで経っても真っ当な キャブの機微って分からないモノなので。
ジェットニードルとスロットルバルブの感覚なんて特に、ですが このあたりは「開度」で担当範囲の感覚を掴んでいくものなので、 エンジンを高回転状態まで回し、かつアクセルオフしてすぐに ニードルの担当範囲まで開けなおして症状がどう出るか、といった 手法を用いていくのもセオリーになっていますね。
> KNカップの動画?で観たあの感じが忘れられなくて・・・
えーっとこれはSS1/32mileの動画だと思いますが、あの競技に関しては あくまで「0発進〜加速だけ」を行っているので、通常ではあまり 考えられない様な状態からオーバーキャパのキャブを全開でいきなり 吹け上がらせる、といったかなり特殊なセッティングになるので、 一般的な用途の車両だとああいった方向性はかなり難しいですよ(汗
もちろん出来なくはありませんが、金太郎飴さんが陥っている様な 「巡航状態からのワイドオープン」等の状態ではどうやっても上手く 走れなくなってしまう事は間違い無いので…
ただ、あくまで私はですがSS競技でも一気にアクセルを全開まで開けて すぱーんと吹け上がる様なセットは好みませんし、アクセラレーションの 機微を感じられない様な「雑」なセットはいくら短距離走でも好まない、と いった点はあったりしますけれどね(笑
> やはりネックなのはカッタウェイでしょうか・・・ > 安物故の悩みというかなんというか・・・
そうですね、番手を正確に反映しているのであればそこがまず大問題に なっているかと推測しますよ。
しかし、これは安物ゆえの問題ではなく…物の売り方ひとつかなと。 ヘボい吸入負圧のエンジンでもある程度エアを吸い込ませたいが為に 極端なセットで販売しているのでは、と私は推測しますね。 (昔、某メーカー品のキャブキットでもこういうセット品ありましたが)
余談ですが、スロットルバルブの角度が大きい、すなわち番手が大きく なっていくとエアの吸入量が増えるというのとはちと違います。
あくまで、「一定の負圧が発生した時にどれだけエアを吸い込めるか」の 調整になっているんですね。
分かりやすいところでヤマハの横型JOG、これって同一に近い構成パーツを 用いている50ccのボアアップ版で3WF型JOG90ってのがありましたが。
3YK型の50ccJOG系だとスロットルバルブは純正で3.0番なのに対して、 90ccエンジンだとキャブが同一でもスロットルバルブは2.5番が標準で セットされています。 これは排気量が大きい分、エンジンの「吸入負圧が大きい」為に同じ番手では エアを吸い込みすぎるからスロットルバルブの番手で制限しているんですね。
MJもそうなんですが、これもJOG90だと76番なんですが下手すると50ccよりも 小さいですが…それも吸入負圧が大きいからこそMJの穴が小さくても50ccの エンジンよりは多量にガスを吸い上げる、というだけの話だったり。 …仮に50ccエンジンと同じ量のガス&エアしか吸っていないのなら排気量が でかくても50ccと同じパワーしか出せませんので(笑
2st+キャブレターという物はターボーチャージャーの様にエアをがんがんと 送り込んで燃料まで噴射するものではなく正反対の構造ですから、 「吸い込む力」すなわち吸入負圧がどうなっているのかをイメージしながら いじくらないとどうしても混乱してしまうものですね…(泣
とまあ余談ばかりになりましたがまずはスロットルバルブ番手の変更と、 出来ればジェットニードルもいくつか揃えての下準備を行っていくのが ベターかな、と私は思いますという事で。
ではでは何か不明瞭な点があればツッコミ下さいませ。 管理人でした〜
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