リーダー様、先日はトルクカムのお話を聞かせていただきありがとうございました。G太郎様、初めまして。月海玖珠と申します。
まず、横綱プーリーというものですが、いわゆるヤフオクやアマゾンで売っているもので合っていますよね?私は以前実際に入手して、簡単な計測と実走行を行いました。 まずは形状ですが、純正より直径で2mm強大きいようです。ローラーガイドの形状は最初から最後まで一定。 ランププレートはアドレスv100のような後半で寝る形状になっていました。 ハッキリ言ってこの地点で意味不明ですね。変速が進行するにつれウエイトローラーが外側に行ってプーリーを押す力は増えていくのに、 さらに後半でその力を増長させるような形状です。純正プーリーのローラーガイドが後半て立ち上がっているのは、 ウエイトローラーの回転半径の変化によるプーリーを押す力の変動を相殺するためのものですから。
実走行においては、やはり回転数がどんどん下がっていくような特性でした。直線溝トルクカム(笑)との相性はいいんじゃないですかね。 駆動効率は間違いなくガタ落ちしてます、燃費がリッターあたり5kmも落ちたのはそれの証明でしかありません。 余談ですが、リューターで削ると信じられないほど簡単に削れます。プーリー加工の勉強をしたいなら悪くないかもしれません。
さて、純正プーリーとGダッシュファイナルギアの組み合わせで65km/hとのことですが、初歩的なことですがウエイトローラーとベルトの幅は計測されましたか? ベルトが1mm減ると最高速は約5km/h落ちていきます。社外品を入れる前に純正のベストな状態を知ることは、疎かにされがちですが非常に重要ですよ。 純正プーリーは外側まで使えてないからスピードが出ないという話を聞きますが、 プーリーとフェイスをくっつけて、慣らしが終わったくらいのベルトを乗せると、プーリーの外周部ってほとんど余らないんです。 これで外周部が2mmも3mmも余る場合、ベルトを交換するタイミングです。
ただ、実走行においてはプーリーがスライドできる幅より、ウエイトローラーがプーリーをスライドさせられる幅の方が狭いので、 プーリーの外側か内側が必ず余ってしまうのです。 これを解決する手っ取り早い方法はプーリーボスの長さを調整することです。変な話、これって設計の範囲内の動作をはみ出さないので安全ともいえます。 改造マシンに安全もなにもないと言われればそこまでですが、壊れにくいに越したことはないですから。 メーカーの設けた大きめのマージンは、チューニングにおいてセッティングの幅として利用することだってできるのです。
ハイスピードプーリーなる品物は、軒並み純正より径が大きいのですが、直径にして数mmですよ?最高速にして5km/hも変われば奇跡です。 そのわずかの効果は駆動系のバランスを崩すリスクに見合いませんよね。子供だましのインチキもいいとこです。 それに、ドライブ側が大きくなったらドリブン側を小さくするか、ベルトを長くしないとつじつまが合いませんよね? 長いベルトならたまに見ますが、私は一度として純正より小さい社外ドリブンフェイスを見たことがないのですが… 泥沼にはめてインチキパーツをいっぱい売ってやろうって魂胆が丸見えです。そうは言っても、パーツメーカーだって商売ですからね。
では、今回はこれにて失礼します
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