ともにゃんさんお久しぶりでございます〜 …花粉症とはこれまた難儀ですねえ(泣 といいつつ私も結構ヤられるのでこの時期はマスク必須だったりします_| ̄|○
とまあそれは置いておいて本題へ(笑
> 以前リーダ様がはぶしょう氏のV100でサーキット走行を行った際に、ローラーを5.5g×6セッティングというのを見たのですが、なぜそこまで軽くなったのでしょうか? > > 自分のV100でセンタースプリング弱体化をし公道においてパワーバンドに回転を合わせていくと現在9.5gと10gを3個ずつで6500回転というセッティングなのですが、サーキット走行ではそれよりも軽くなるという事が起こるものなのですか?
V100ノーマルエンジン車におけるWRの重量ですが…いつぞやの草レース記では 確かに33gあたり、といった記録になっていますね。
で、これが起こりえるのか、と言われればですね…駆動系の基本に立ち戻って 貰えればお分かりかと思いますが、WRというのは「トルクカム作用力+センター スプリング反力」の合力が発生させる、「ベルトを挟んで張る力」に対して、 「WR重量x遠心力x角速度」が発生する「プーリーをスライドさせる力」が 打ち勝たないと変速が始まらない、という事になります。
ならば…33gのWRで7000rpm弱の変速であった、となれば、WRの遠心力がそこまで 大きくならずとも加速(変速)が出来ていた、という事なので、これは至極単純に センタースプリングにノーマルよりはるかに弱いものを使っていたから、なんですよ。
具体的にはヤマハの流用で、確か3YK-ZRの物だったかと思いますが、それを 用いて2速発進になるのは承知の上で、無駄に強いセンタースプリング反力が起こす ベルト側圧を和らげて走っていたから、というオチになります。
以前にも少し記しましたが、V100の駆動系構成はトルクカム溝は45°一直線であり、 常に最大の作用力を発生させている上、タンデム前提のセッティングもありますが それにしてもあまりにも過剰すぎる反力を持つセンタースプリングが純正で セットされているので、そのあたりを改善しているという事です。
これはグランドアクシスとかでも同じなのですが、タンデム前提の原付二種の スクーターだとノーマルではセンタースプリングはかなり過剰なので、それを 一人乗り様にセットしなおすだけ、という実にシンプルな理屈ですね(笑
もちろん、センタースプリングを弱体化させた場合、WRを再調整して「自身の エンジンの一番美味しい回転領域」に変速回転数を合わせるのは必須であり、 それをやらずにセンタースプリングをあれこれ語っても意味は無い上、WRの 重量も、「比較する場合」は「他が全て同一構成」である事が絶対条件です。
…一例で、私のFN仕様ライブDio-ZXだと…フルノーマルではWR8.5gx6個で 7000rpm変速ですが、FN仕様だとWRは5.5gx6個程度で7000rpm変速ですから(笑 これも理屈としては同じ事ですね。
> サーキット走行中は必死すぎて回転数を見てる余裕がないへたっぴなもので、なぜなのかという理由を教えてください。
理由は前述の通りですが、当然のごとくセンタースプリングがノーマルでは 絶対にそうはならない、といった点はご留意をば。
後、サーキット走行中だと確かに余裕は無いとは思いますが、少しだけでも 余裕を持った走行時間を設け、変速回転数やストレートエンドでの状態も 記録していかないと不味いです。 2stスクーターってのは完調な状態が長く続くものではなく、何かしらの劣化等が あると覿面にそのあたりに響いてくるので、たまにで良いのでそういった点は ちゃんと見ておくといざという時に困らないと思いますよ。
私は結構そのあたりを走行中にも気にしまくるタイプなのですが、たまには 全力で走っていても無理矢理タコメーターを見たりする事もあるので、 データロガーでも搭載していない限りはそれは必須テクで(以下略
> やはりNSR80やNSF100に立ち上がりで置いていかれるというのを少しでも解消したく、ローラーセッティングについて悩んでいるところです...
このあたりの12インチMT相手ではどうしてもノーマルでは厳しいでしょう。 WRセット、というのはあくまで「現状のエンジンパワーを最大限使って加速する」と いった目的の為のセットであり、突き詰めればエンジンパワーが上がるとかと いった魔法の様な事は起こりえないので、限度というモノはあります。
なので、その限度を見極める為には自分であれこれ調整してみて、自分自身で 落としどころを作らないといつまで経ってもありえるはずのない願望を目指す事に なってしまいますので…そのあたりもご注意下さいな。
ではでは、いつもながら長くなりましたが参考までにどうぞ。 管理人でした〜
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