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記事No 7640
タイトル Re: DJ-1RRのエンジンについて
投稿日 : 2018/07/09(Mon) 01:27:25
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先
ツインRさん初めまして。
管理人ねぎのリーダーでございます〜

と、以前から当HPをご活用頂けている様で嬉しいですよ。
しかしDJ1-RRとはこれまた希少な車両ですねえ(汗


不動車を譲り受けられた、という事ですが、ドライブフェイス部のスプラインを
破壊してしまっているとなればちょっと問題かと思われます…
こちら、運用に関してであれば電動インパクトを用い、スプラインを無視して
そのままドライブフェイスナットを締め付ければ走れない事は無いのですが。

このタイプのエンジンだとフェイスナットはM10なのでさほど高トルクが必要な
訳ではありませんから、最悪手ではありますがそれも手段の一つ、という事で。


で、本題ですが。

> RRのエンジンは駆動系やマフラー・配線類以外は初代DIOと同じなのでしょうか?(100%同一ではないでしょうけど)

こちら、DJ-1RRはDJ-1という名称とは違い、形式的にはAF18系エンジンの
分類にカテゴライズされます。
(DJ-1系はRまでAF05E系エンジンです)

すなわち、AF18からAF28あたりまでのDio系の腰下とは車体装着部位に
おいてはボルトオンになるので、「エンジン交換」という事であれば全く問題は
無いでしょうね。あ、ローターベースあたりも構造は同じです。


が、パーツ単体の分類で物を言えば、ご存知かとは思いますがホンダ縦型系
AF18系エンジンの場合、クランクシャフトと駆動系構成の違いにより大きく分けて
4種類の腰下が存在しますが、DJ-1RRの場合は「細軸クランク・大径駆動系」の
タイプであり、他にはGダッシュしか存在しないタイプの腰下になっています。

なので、初期型AF18Dioだと「細軸クランク・小径駆動系」の為にプーリー等が
はまるクランクシャフト左側の寸法が根本的に異なりますから、駆動系パーツの
「真っ当な」互換性は全く無いと言っても良いでしょう。

このあたり、はまる事ははまるパーツは多いですが真っ当な構成にはならず、数ミリ
単位で位置がズレるとかになるのでしっかりとパーツの種別を把握した上で無いと
流用での修理、というのはとてもではありませんがお奨め出来ないです。
(言葉悪いですがこれを知らずに無茶苦茶にする人は結構おられます)


クランクシャフトの交換を考える場合、私も新品で見比べた事が無いので確証は
持てませんが、寸法的にはAF23Gダッシュの物であれば合うはずです。
が、当然ですがDJ1−RRもGダッシュも純正新品は出ませんし、安価社外品も
この手のタイプの物はほぼ出回っていないので修理自体が不可能に近い、と
いうのが近年の見解になってしまうんですよ。

一部、「細軸&大径駆動系」タイプの社外品クランクシャフトも存在する様ですが、
構造や寸法を私自身が分析した訳では無いので、安易なお奨めはしかねますね。


で、現実的なところで言えば、性能や特性を一切無視し、Dio-ZXに繋がる大径
駆動系の恩恵を受けずとも構わない、というのであればAF18でも何でも良いので
中古のAF18系エンジンを用意し、腰上程度のみ6.8psDJ-1RR仕様とすれば
一番ベターでしょうか。

純正シリンダーのみで物を言うなれば、DJ1-RRの物は結構なハイチューンなので
7馬力スーパーDio-ZXの物を除けばAF18系で最良の物ではありますしね。

ただし、駆動系構成は変速比2.45〜0.85の小径仕様になりますし、流用や加工等の
楽しみはほとんど無くなりますので、何でも良いエンジン交換修理、というパターンは
本当に動けばOK、といったスタンスでしかお奨め出来ないです。


ある程度、手間やコストをかけられるのであれば太軸系クランクケースを探し、
社外品の太軸・大径タイプクランクシャフトを投入し、「太軸クランク・大径駆動系」
仕様の腰下をこしらえ、腰上やチャンバーはDJ1-RRの物で運用するのが一番良く、
かつ、耐久性も増す上にDJ1-RRの「味」も消さない最良の方法でしょう。

後、もう一つ記しますがもはやAF18系といえど30年近く前のエンジンなので、
中古品を持ってきてそのまま使える、といった事は絶対に不可能と言っても
良いですね。

ただでさえ材質的に柔らかいクランクシャフト、かつどんな使われ方をしているか
分からない車両の場合、最初は真っ当に動いてもすぐにボン、となっても文句は
言えない物なので、今の時代の「中古エンジン」なんてのは信頼に値しない、と
いった点はご留意下さいな。

最低限、腰上は当然ですが腰下を割ってクランクシャフトの具合をチェックして
いかないと、手間をかけるだけ損になってしまってもおかしくは無いので…
クランクベアリングが破損する要因がクランクシャフトにある事は多いです。

DJ1-RRにしても、年式的にはもう30年前の車両になりますし、何が起こっても
おかしくない、といったスタンスで取り組まないと危険な面も出てくる可能性は
あるかな、といった点もふまえて楽しまれると宜しいかとも。


ではでは、今回はこの辺りで失礼しますね。
不明瞭な点があればツッコミ下さいませ。
管理人でした〜

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