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記事No 2178
タイトル
投稿日 : 2024/05/16(Thu) 02:34:38
投稿者 ブラスト
参照先
はじめまして、ブラストと申します。
いきなり質問失礼します。

ただいまワケありで腰下の割れたエンジンが手元にあり、新品のクランクは注文中で新品のクランクベアリングがあって先日ベアリングを熱膨張を使って入れました。
ベアリングは冷凍庫に30分ほど置いてケースはドライヤーで暖めたら手で簡単にはめることができました。

クランクシャフトもベアリングの内輪をドライヤーで暖め、シャフトをアイスノンあたりで冷やしてやれば簡単に入ることが予想できるのですが、組み込みの注意点などありますでしょうか?圧入よりも負荷をかけることなく入れれるので、冬場の現在、熱膨張使ったほうがいいと思われますが精度的な細かい注意点などがあればご教授お願いします

あと原付のHPページ持っているのですのでリンクしちゃいますね(笑

記事No 2184
タイトル Re: 初めまして〜
投稿日 : 2024/05/16(Thu) 02:34:38
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://wwwi.netwave.or.jp/~leader/
ブラストさん、初めまして。
当HP管理人の「ねぎのリーダー」でございます。
この様な僻地にようこそいらっしゃいました〜。


さてさて…ご質問の件ですが、クランクシャフトの挿入方法でしょうか。
これは…まず初めにご理解頂きたいですのですが、シャフトはベアリングとは違い、「入るところまで入る」と
いった物では無いんですよ。

どうやらブラストさんのお考えの方法では、「ケースに入ったベアリングを暖め、シャフトを冷却し、金属膨張率の差で入れる」と
いう事の様ですが…方法自体は十分理にかなっていて大変安全な方法だと思います。

しかし、そういった方法でクランクシャフトを入れた場合、運が悪ければクランクシャフト自体が
ケースに対して左右どちらかに「片寄って」組まれてしまう可能性が大きいです。

もちろんクランクベアリングにクランクウェブが当たってしまう様には設計されていませんが、
クランクシャフトやクランクケースの精度が悪いと、片側に寄ってしまったクランクシャフトが
ケースに接触する、といった事例もたまにあるんですよね。
(ノーマルでも「当たった跡」があるエンジンも存在しますので)

「シャフトが片側に寄る」というのは…腰下を組んだ状態でクランクウェブを眺めると分かりやすいですが、
左右のクランクウェブと外側のケース部分には、ほぼ左右均等のクリアランスがあるはずです。
もちろん、ノーマルでもこれが寄ってしまっていて、「右は2mmクリアランスがあるのに左は0.5mmしかない」
といった事もありえるんですね。

もちろん…クランクシャフトはクランクベアリングが一番良く回る箇所で固定しなければならないのが鉄則ですので、
それを合わせていくと左右全く均等なクリアランスにはならない場合もありますが。


ですので…細かなクランクとケースの「セリ」を出すには、熱膨張だけでは無くそれなりの
インストーラーを使って、本当に微妙にクランクシャフトの位置調整をしなければならないんですよ。

確かに理論的には熱膨張だけでもシャフトの挿入は可能ですが、せっかく腰下を割るのであれば
出来るだけ精度を出して組まないと…組んでも変わらないどころか悪くなる場合も多々あるんです。
「組んだは良いが、クランクウェブとケースが接触していた」「回転が重い」のでは悲しいですからね…


最後に…クランクシャフトを左右のケースに熱膨張で入れたとしても、最後にケースの固定ボルトを
締め付ける段階で、どうしてもクランクを「引く」作業が必要になりますので、絶対に専用工具は
あった方が良いかと思います。
コレをやらないと、ベアリングに無理な力がかかってしまい、クランクが軽く回る事はほぼ
ありえないんですよ…


長文になりましたが…不可解な所がありましたらご指摘下さいね。
(次回更新の内容からの引用が多数ありますので…)

後、リンクを貼って頂きありがとうございます〜。
ただ、当HPでは今の所、色々ありましてリンクコーナーは作成していないんです。
ですので現段階では相互リンクという訳には行きませんがご容赦下さいませ。


では本日はこれにて失礼します。
管理人でした〜

記事No 2186
タイトル Re: Re: 初めまして〜
投稿日 : 2024/05/16(Thu) 02:34:38
投稿者 ブラスト
参照先
返信ありがとうございます。

なるほど〜。中古で買ったエンジンでクランクウェブのクランクピンを受け止める部分に亀裂が入っていたエンジンだったせいか(というかその可能性が濃厚)右ケースにウェブが干渉した跡がありました。入れること自体よりも入れた後のバランス取りが必要ということですね。
少々認識が甘かったです(汗
幸いクランクベアリング自体が回った形跡がなかったケースだったのでよかったのです。クランクはバラで注文しててWPCとなんとかモリブデンなんとか処理を施してバランス取りと芯だしをするのでクランクの精度はいいと思います。
腰下の組み込みは行きつけの「カムイ二輪館」でやってもらうことにします。

記事No 2199
タイトル Re: Re: Re: 初めまして〜
投稿日 : 2024/05/16(Thu) 02:34:38
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://wwwi.netwave.or.jp/~leader/
ブラストさん、こんばんはです〜。


ええと本日、腰下の組み方のコンテンツをUPしましたので、参考にして頂ければと思います。
…結局は色々なツールが必要になってしまうのですが(汗

しかしクランクに亀裂とは…凄いですね。
どんな使われ方のエンジンだったのか分かりませんが…ケースにダメージが無いのでしたら
クランクシャフトをきっちりすれば回復すると思いますよ。

WPC&モリブデンショット?加工ですか。
う〜ん素敵ですねぇ。私そういった経験は無いので興味シンシンだったりしますよ(笑
しかも芯出しだけでは無く、バランスまで取られるとは…
これはカッチリ組めばかなり良い物が出来そうですねぇ。


それでは、腰下チューン頑張って下さいね。
管理人でした〜。

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