リフォームさん、初めまして。 当HP管理人の「ねぎのリーダー」でございます。 この様な僻地にようこそいらっしゃいました〜。
さてさて…ご質問の件ですが、太軸エンジンの相違についてでしょうか。 これは、スーパーDio&SR、そしてスーパーDioZXの2種類に大別されますね。
まず、リフォームさんのおっしゃる様に、プーリー、ランプ、ボス、ベルト、は全く別物になります。 他には、ドリブン側シーブ(フェイス)、トルクカムも違っています。 (ギヤについてはそんなに大差はありませんが)
ホンダエンジンの駆動系が2種類あるのはご存知かと思いますが、太軸&細軸関係無く、 どちらかのパターンで構成されている物なんですね。 AF27スーパーDio&AF28SRは、駆動系全般が小さい「小径」の駆動系&細ベルト、AF28ZXは駆動系が 大きくベルトも太い「大径」の駆動系構成になっています。
前置きが長くなりましたが…腰下の相違点はこれだけでは無いんです。 ゆうさんのおっしゃる様に、クランクシャフト自体に大きな違いがあるんですよ。 長さ自体はちょっと手元に無いので比べられないのですが、ボスの入る部分の長さが違うんです。 (長さについては失念しましたので…正確な寸法は分かりませんがご了承下さい)
ランププレートをクランクシャフトに差し込むと、クランクの出っ張り部分まで差し込めますよね。 ここの位置が、SDioだとZXより「手前側」にあるんです。 すなわち、クランクシャフトの長さが同一だと仮定しても、ボスが短くなっているんですね。 SDioはボス長33mm、ZXは36mmですので、この部分で約3mmの違いがあるんです。 (これに対応し、ベルトも幅的に同じ様な差がありますね)
これにより、最小変速状態でフェイスとボスの感覚が小さくなり、ベルトが落とし込めないという現象が起き、 それがサービスマニュアル上での「変速比」の違いとなって現れているワケです。 (もちろんドリブン側が小径の為、ベルトが上がりきらない、という事もあわせて起こっていますが)
…ここは勘違いしている方が多いのですが、決してプーリーの径やベルトの太さ&長さのみで SDioとZXのギヤ比(変速&減速比)の違いが出ているワケでは無いんですよね。 このボスの長さ、そして取り付けられた各パーツすべての影響で、絶対的なギヤ比の違いに なっているんです。
前述しました通り、SDioとZXにはクランクシャフトという腰下の相違があるため、駆動系の 互換性はほとんど無いと思って頂きたいです。 ランプやプーリー、ドリブンは入らない事は無いですが、各部分の取り付け位置がかなりズレて しまうので、そのあたりを確実に計測して使用しないと、全く持って走らないエンジンになって しまいますので…
話がズレましたが、太軸同士なら基本的にはクランクシャフト左側、ボスの取り付け位置にのみ大きな差が あると思って下さい。 他は全く同一といって良い程同じですよ。
あ…最後にクラッチ軸のギヤシャフトなのですが、これはSDio(12丁)、ZX(13丁)となっていますが、 実質はギヤの歯数だけの違いでは無く、クラッチを取り付ける部分のオフセットが違っていますので 単純にギヤシャフトだけを交換したのでは、ドリブンユニットがズレてくっついてしまいますので お気を付け下さいね。
長くなりましたが…不明瞭な点があればご指摘下さいね。 参考にして頂ければ幸いです。 管理人でした〜。
|