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記事No 2569
タイトル ZXのフォークOHについて
投稿日 : 2024/05/15(Wed) 20:56:19
投稿者 しん
参照先
ねぎのリーダーさん初めまして(^^)

突然で申し訳ありませんがフォークのことで質問させてくださいm(__)m
ライブディオZXのHDサスをオーバーホールしてる途中で気になる点がいくつかありました。
ドレンボルト(インナーチューブを固定?してるやつです)からオイルを抜いて
インナーチューブを抜くとこまでは普通でした。
しかしよくみるとオイルを入れるところがありません、インナーチューブの
上の蓋をとるとクリップらしき物は微かに見えますが物理的にとれそうにありませんでした。
ねぎのリーダーさんはどこからオイルを入れてますか?
自分はドレンボルト?からフォークを逆さにしていれました(^^;)

あとフォークのセッティングについてなんですが、ねぎのリーダーさんのページの
猪名川仕様を真似させてもらったつもりだったんですが
上のやり方では、減衰もなにもないただの柔らかいバネサスになってしまいました。
ちなみにKYBの15を約60cc程いれました。逆さにしてオイルをいれたので
油面調整はできませんでした。
宜しくお願いしますm(__)m

記事No 2571
タイトル Re: ZXのフォークOHについて
投稿日 : 2024/05/15(Wed) 20:56:19
投稿者 プラティー
参照先
しんさん、はじめましてこんばんは。
プラティーと申します、どうぞ宜しく。

早速ですがフォークオイルは上から抜きますですね。
通常下のボルト抜く前に上の黒いキャップを外すと今度は金属のキャップの様なのが出てきますよね?
それを押しますとCクリップが見えますのでほとんど力技になりますがそれを外すとフォークオイル交換、油面調整できます。

オイル交換だけでしたら下のボルトは抜かず、フルにやるのでしたら下のボルトは緩めて
Cクリップ外し、オイル抜き、下のボルト外すとバラバラにキッチリとオーバーホールできます。
ちとわかり難いかな?



記事No 2575
タイトル Re: ZXのフォークOHについて
投稿日 : 2024/05/15(Wed) 20:56:19
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://wwwi.netwave.or.jp/~leader/
しんさん、初めまして。
当HP管理人の「ねぎのリーダー」でございます〜。


ふむふむ、フロントフォークのO/Hをされたのですね?
方法としましては…しんさんの行った方法は通称「下抜き」と呼ばれる方法で、オイルの量を
正確に測るにはあまりお勧めできる方法ではありません。

これはプラティーさんのおっしゃる方法、通称「上抜き」で、インナーチューブの上側の「フタ」を外し、
その上で下側のボルトも抜いて、完全にバラバラにしてから洗浄し、古いオイルを完全に抜き取ってから
新規のオイルを入れる方法が一般的です。

特に違った銘柄のオイルを入れる場合、そして油量や油面を変える場合は、完全にオイルを
抜いてしまわないと絶対に正確なセッティングにはなりませんので…


私の場合ですと、完全にオイルを抜き取り、その後で「フタ」以外を組み付け、その状態で
上側からオイルを入れていきます。
その場合も、オイル量は油量では無く「油面」で測定していますよ。

実際規定量である68ccを入れるとしましても、メスシリンダーに残ったオイルや、左右のフォークの
わずかな誤差等で、油量が左右全く同じになる事はなかなか無いんです。

まずメスシリンダーに100ccの多量のオイルを入れ、そこから入れたい分量だけをインナーチューブに
注ぐと言う方法を取っています。
これだと、メスシリンダーの底にオイルが残ってしまうと言う、きっちり測った(つもり)の計測よりははるかに正確に
分量が計測出来ますしね。
硬いオイルだと、メスシリンダー内壁に残る分量は結構あるものなので。


そして片方のフォークにオイルを出来るだけ正確に注ぎ込み、フタを付けずにインナーチューブをストロークさせて
空気を抜き、インナーチューブをフルボトムさせた状態でしばらく放置し「エア抜き」を行います。
その上で、インナーチューブ上面から油面までの距離をノギス等で測り、それを「今回いれた油量の油面」として
決定します。

後は反対側のフォークにも同じ様にオイルを入れ、今度は分量では無く「油面」でオイルを入れる量を
決定出来ますね。
(ライブのHDサスは左右ともほぼ均等な作りになっているので、油面では無く油量でもセッティングは可能ですが)
…私、「油面測定器」を持っていないのでこんな方法ですが、油面も何度もセッティングをしていれば
データとして数値になるので問題はありませんが(笑


最後に私の「猪名川仕様」ですが、これははっきり言って、結構特殊なセッティングですよ(汗
当時はリヤサスが以上に長かったので、もちろんフロントフォークのキャスター角は立ってしまい、
ブレーキング時には結構な「圧側」の負荷がかかってしまいますよね?

もちろんバネの加工等はレギュレーション違反なので、それを抑制するためのカヤバ15番オイルだったのですが、
油面を下げているにもかかわらずかなり「圧側に硬い」フォークでしたよ?
この辺りはリヤサスとの車高バランスでも極端に変わって来る物なので一概には言えませんが…

伸び側は97年式(金フォーク)のシートパイプを使う事により結構な減衰力が稼げたのですが、
今思えばかなり「動きの悪い」フォークだったことは否めませんね…

しんさんはこれで減衰の無いサスになってしまったとの事ですが…フォークが動いていないがゆえに
そう感じているのでは無いでしょうか?
現状できちんとフルストロークしているかどうかを確認されてみてはいかがでしょうかね。

私はフロントは限界までストロークを使うセッティングが好きなので、現在でもインナーチューブに巻いている
タイラップがアンダーブラケットまで当たる位ストロークしていますよ。
仮に1cm等ストロークが余るのではあれば、それは何かを間違っている可能性が大きいですね。


後、オイルを極端に変えても減衰が発生しないと言う場合、「シートパイプリング」が劣化している
可能性も大きいです。
コレ、要はピストンリングと同じ働きをする物なので、フォークをO/Hする際には絶対に交換すべき
パーツなんですよ。
(ただのプラスチックですからね…)

これが劣化していると…「フォークがすかすか」→「オイル変えても代わらない」→「硬いオイルを入れる」→
「結局圧側だけが硬くなり、シートパイプの劣化で伸び側の減衰力が思ったほど出ない」→
「結果、ガチガチで動かないサス」という風に…最悪のエンドレスな罠に陥る事がありますので(汗

オイルシール等の交換も大事ですが、コレを忘れてはフォークのオーバーホールとは言えないと
私は思ってますのでね…
(もちろん減衰のセッティングの為に、劣化したシートパイプリングを使うと言うのもアリですが)



すごい長文失礼しました(汗
不明瞭なところがありましたらご指摘お願い致しますね。
では、参考にして頂ければ幸いです。
管理人でした〜

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