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記事No 3869
タイトル ポート弦長
投稿日 : 2024/05/17(Fri) 06:10:59
投稿者 大熊
参照先
 管理人さん、チャンバーに関しては興味深いお話ありがとうございました。社外の評判が良い
物を見ると、フランジ直後からダイバーコーンまでゆっくりと広がっている物が多いようです
ね。これに関してはつじさんはダイバーコーンは「その中間ですっぱり管が切断されている
タイミングで」、コンバージェンスコーンでは、「その閉端で」圧力波が伝わると書いている
のに対し、和歌山さんはコーンの膨らんでいる距離に応じて負圧発生時間が延び、ふくらみ
具合で負圧の強さが異なると述べています。極端に言えばつじさんの理屈だとコーンのテーパー
が多段になっているタイプは説明するんですが、現在の主流がなめらかなテーパーだとすると
余程負圧は関係ないのか(吸出しは排気慣性がメインなのか)、負圧タイミングは一点だけ
と言う事になります。まあ製造の難易度と得られる性能のバランスもあるでしょうから、やはり
使われた方の意見がエンドユーザーには一番気になる点ですが。

 セピアですが、スクエアにしようとポート形状を調べたら、すでに上端はほぼ直線、最大弦
長もシリンダー径の65%に達していて、中を真っ直ぐにする事しかできませんでした。
何故純正でこんな素晴らしい形状なんでしょ。逆に言えばどこかでデチューンしているハズ。
データー取りも兼ねて圧縮は同じで0.3mmだけポートタイミングを上げてみた所、リング
のお陰か圧縮は1kg上昇しましたが、最高速自体は変わらず。若干高回転が良くなった
程度だったので、WRをトータル3gだけ軽くしましたが、トルクピークを越して使っている
ような変な感じです。数字的にはそこそこ速いんですが、やはり理屈通りにはいかない物
ですね。リングの慣らしが進めば多少変わるかも知れませんが(ガスも混合で濃いですし)
トータルで速くするのは一点のみではダメだと感じましたが、ポートをいじれば排気音が
うるさくなるのが通例だったので、何が間違いがあったのかも知れません。

記事No 3887
タイトル Re: ポート弦長
投稿日 : 2024/05/17(Fri) 06:10:59
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://wwwi.netwave.or.jp/~leader/
大熊さん、こんばんはです〜


今回もコアなお話をありがとうございます〜
そろそろ脳味噌が爆裂しそうですが、保存しておいて参考にさせて頂きますよ。

>コーンの多段テーパー
これは私の教科書にも同様の事が書かれてますねぇ。
ですが大熊さんのおっしゃる通り、負圧はあまり重視されず、排気慣性を主とした
構成になっているチャンバーが、「現在では」高性能、かと思いますね〜
(結局私もそういう方向性が良いのかなと思ってたりもしますよ)

でも…理論通りに行かないのがチャンバーです(笑
私も自分でチャンバーを製作出来るワケではありませんが、いずれはやってみたい気もしますので
もっと修行と勉強が必要ですね(汗


んでセピアですが…ノーマルの排気ポートって結構良い形なんですね?
私専門外なのでデータがありませんが、弦長は実際、スタッドボルトの対角まで広げても
大丈夫といえば大丈夫です。

もちろんその場合はスクエアポートではダメですが、ポート開口面積のみを追求すると
結構行けるものではありますね。

…排気ポートタイミングをほぼ変えずにトルクピークを越した雰囲気、というのはまた面白いですが(汗
ひょっとしたら2次圧縮が足りていない可能性もありますね。
元々排気ポートが広いエンジンでのパワーバンド内の厚みを増やすのでしたら、2次圧縮を
上げる事も排気ポートとの有効圧縮比の関係があるので大事かと思います。
(ノーマルで元々2次圧縮が高いかもしれませんが)

最後に排気音ですが、これはよっぽど排気を「抜かないと」音量的には大差は無いでしょう。
逆に、排気ポートを少々加工した位では、明確な排気音の変化は無い、とも言えますしね。
(チャンバーにもよりけりですが…)


っと。いつも通り長くなってしまいましたが、セピアの方もさらなる進化を期待しておりますよ〜
管理人でした。

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