ひでおやじさん、こんばんはです。
>1 どういう効果があるのでしょうか?
1次圧縮は、簡単にご説明しますと「クランクケース内の混合気圧縮率」です。 閉じたリードバルブから閉じている各ポートまでの「容積」ですね。 感覚的には、クランクケース内の容量が小さい程、掃気の勢いが強くなるといった感じですね。 混合気が閉じ込められる所ですので、狭い程「充填効率」も上がります。 =トルクアップします。
リードバルブが閉じて掃気が開始されるまでの間に、クランクシャフトの回転によって少々 混合気が圧縮され、その勢い&チャンバーの「引っ張り効果」で掃気が行われるんです。 (エンジン関係の専門書にある様に、混合気がクランクケース内を1回転する訳では無いはずです)
すなわち、1次圧縮を高めても悪い事はありません。 ただ、限界まで高めると2次圧縮のポンピングロスが高くなり、上が回らないといった弊害も ありますが… そんな時は2次圧縮比を落とせば良いですね。
>2 UPさせるには、どのような方法があるのでしょうか?
これはホンダ縦置きエンジンでは、混合仕様にしてオイルポンプギヤのあった部分を埋めて しまうのが定番です。 最近はアダプターもありますしね。 昔は確かベリアルが出してました…
私、オイルポンプギヤの駆動ギヤ部分のみを削り、ガスケット等で埋めてクランクケースに 入れていた事もありますよ(笑
>3 リードバルブ〜クランクケースまでの容積を、へらせばいいんですか?
そんな感じですが、正確には「掃気ポートの出口まで」の容積ですね。 上の補足になりますが、リードブロック周辺を埋めるよりも、クランクケースの「掃気立ち上がり」 部分を狭くするのも方法としてはアリです。
少々掃気通路が狭くなっても流速が早まりますし、シリンダー下部への掃気の立ち上がり角度を 滑らかにしてやれば一石二鳥ですね。
>4 なんでクランクにジュラコンなんか貼るんですか・・・?
これは、クランクウェブの容積を稼ぐといった狙いが1番ですね。 車種によってはクランクウェブの片側(コンロッド側)がかなり切削されている物もあるんですよ。 それをなるべく1次圧縮を稼ぐ方向に持って行く「容積稼ぎ」ですね。
後、クランクに回転慣性を持たせる為の重り的な要素がある場合もありえると思います。 (この場合タングステン鋼等だと思いますが) トルクがあるエンジンなら回転部分は軽くても良いですが、逆にトルクを出す為にクランクを 重くするのも、SS1/32mileの様な競技だと有効な場合があるはずです。 (0発進が大事ですんで)
またまた長文失礼しました(汗 …分かりにくい様でしたらヘタクソな絵でご説明しますよ(笑
|