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記事No 5311
タイトル 原付スクーター改造の限界
投稿日 : 2008/12/09(Tue) 20:40:42
投稿者 あらきま
参照先
管理人様、常連の皆様はじめまして。
ライブDioを弄り始めて、三年弱の"あらきま"と申します。
このHPは常々拝見しており、大変参考にさせて頂いておりました。

今年、19歳になったばかりの若輩者では御座いますが宜しくお願いします。

さて、私は規制前後期のライブDioSR一筋で、ここを含め様々なHPを参考に、ただ早くしたい一心で改造しておりました。(ちなみに、ストリート走行のみです(汗)
先日、度重なるエンジントラブルに見舞われ水冷ヘッドなるものを装着し熱対策は万全かと思われた矢先、ピストンピンのニードルベアリングが砕け、その破片がシリンダー内で暴れエンジンストップしました。当然、シリンダーやピストンそして、水冷ヘッドまでも使い物にならなくなってしまい、腰下にも疑問を抱いております。

この状況にとうとうスクーター改造の限界を考えるようになり、皆様の意見を聞きたく思い質問させて頂きました。
原付スクーター改造の限界点はどこにあると思いますか?
今回は、エンジンに関してということでお願いします。(ライブのエンジンが弱いということは少なからず理解しているつもりです)

以下が壊れる直前の私の改造点です。

車体…97年式 ライブDioSR
その他改造点…規制前後期のzxエンジン一式、デイトナ赤デジタルCDI、デイトナ71ccボアアップ、ベリアル水冷ヘッド、武川ウォーターポンプ、TZR50Rラジエター、某赤ロングクランク、某国製強化ベアリング?(玉が8つ)、キタコハイスピードプーリー、ゼロ社製アルミプーリーフェイス、ウエイトローラー(すいません、重さ忘れました(汗)、クレアカム、カメレオンファクトリー軽量クラッチ、WJユーロチャンバー、デイトナPEキャブ用マニホールド加工、pwk28キャブレター、KNパワーフィルター、オイルポンプ増量加工

使用オイル…カストロールTS

また、足回りが
ZXフロント一式、ブレンボキャリパー、リード純正ブレーキディスク

乗り方は、普段は8000回転前後を使用し、たまに全開11000回転以上を10秒以内という感じです。

自分でこつこつと弄ってきたため、マシンの限界だと思っていてもなかなか諦めがつかないのが現状です。
マシンの性能的には壊れやすいことを除いて、概ね満足しているのですが…
やはり諦めて安全マージンを取るという意味で性能を下げざるおえないのでしょうか?

つたない文章力で、誤字や言葉足らずなところが有るかもしれませんが、宜しくお願いします。






 

記事No 5312
タイトル Re: 原付スクーター改造の限界
投稿日 : 2008/12/10(Wed) 00:13:14
投稿者 山田貞夫
参照先
こんばんは、初めまして。山田と申します。

う〜んどうなんでしょうね。
ソコソコいじれる方とお見受け致しますが、肝心の圧縮比の設定やロングクランク投入時のポートタイミング(高さではなく角度)の値等が書かれておりませんので限界ともそうで無いとも取れます。

全ての物を何も考えずに分離給油のまま(たとえ怪しげな増量がしてあっても)「ポン」で付けたなら言わずもがな。壊れてしまった物を責めるのは酷なのでは。あなた様はその統一性の無いパーツ群のポテンシャルを発揮させることなく、愛車のエンジンを自らの手で破壊してしまった、とも言えるでありましょう。
元が50ccの市販車に71cc+ロンクラ、しかも常用回転数が大幅に異なりますからニードル君も確かにストレスを感じておったでしょうが。

このサイトをしっかりと読み、かみ砕いて理解しながらでしたらそのような選定には行かなかったのではないかな、と残念でなりません。

> やはり諦めて安全マージンを取るという意味で性能を下げざるおえないのでしょうか?

早計ではないでしょうかしら。恐らく管理人さんならば同じパーツ群を使っても各所変更しまくるでしょうから壊れずに同等かそれ以上の速さを維持する事も可能だと思うのです。他にもそのような技量の方はおられると思います。「ポン付け大明神」と「チューナー」が触った物は似て非なる物です。

ま、管理人さんが例のごとく「はぁ?そりゃ壊れて当然ですね」と冷たく突き放すかも知れません。その場合はやはり「限界」なのでしょう。

記事No 5313
タイトル Re: 原付スクーター改造の限界プラスα
投稿日 : 2008/12/10(Wed) 14:17:59
投稿者 埼玉の鈴木
参照先
あらきま様
はじめまして 鈴木と申します。



〉この状況にとうとうスクーター改造の限界を考えるようになり、皆様の意見を聞きたく思い質問させて頂きました。

上記の件で少々多角的角度から分析しますと・・・
自分自身との戦いであり、いろいろやってみたが結果・・
負けちゃったみたいな。
誰もが通る壁であり、それを克服できるか否かは自分自身で
道なき道、壁で止まればそれが、限界点だと思います。

もちろんその壁を越えれば何か見えてくるかもしれませんが!

(無謀な行為を助長するものでは御座いませんので悪しからず。)

まずは壊れた原因をさがして(そうそう簡単ではないですが)
各部寸法を参考書とにらめっこし、データーを自分で作ってみては
いかがでしょうか?
(膨大な時間がかかりますがまだ若いので(略
そうすれば言葉は厳しいですが、無知ゆえの結果というのが
見えてくると思います。

知らなければ知らないほど落胆は激しいものです。
そ・れ・を絶えるか耐えるでは雲泥の差!
チューニングとは人生そのものの縮図のようなもの!(←ホントか?

自分で組んだエンジンは何者にも変えられない
自分自身なのですから・・・

こ・わ・し・た部品も何かの役に立つときが必ず来ますので
捨てないほうが・・(略


なんて書いてますが、自分の耳が痛くなって来たので
この辺で失礼します。

記事No 5314
タイトル Re: 原付スクーター改造の限界
投稿日 : 2008/12/10(Wed) 23:07:26
投稿者 マッハ豆蔵
参照先 http://nanja.fc2web.com/mach_mamezo/
はじめまして、豆蔵です。

いやはや、まるで盆と正月がいっぺんに来た様なスペシャルパーツ郡ですねぇ〜〜
例えば私が同じパーツを組んだとしても、恐らくノーマル車両より性能は上げられないと思います。
なぜなら、その様なパーツを組むことを前提にエンジンそのものが設計されていないから(笑

あらきまさんがそれらのパーツを駆使して一定の成果を上げているのであれば、それは素晴らしいことだと思います。
しかしながら、必ずどこか(今回は小端ベアリング)に不具合が生じるはずです。
エンジンなんてものは恒久的なパーツなどは一つも存在しないし、全てが消耗品で構成されていると言っても過言ではないでしょう。

それだけ多くの社外品を使用してそれらを含めたパーツの使用限度等を含むマシン管理をどこまでできるか・・・・
それが改造の限界だと思いますね。

無精な私はノーマルですら壊してしまいます(泣

記事No 5315
タイトル Re: 原付スクーター改造の限界
投稿日 : 2008/12/11(Thu) 00:17:47
投稿者 もっちー
参照先
感覚的にですけどボア&ロングストロークで常用8000r/minは高すぎると思います。
あと部品の中にTPIのベアリングと思われるクランクベアリングを使用していますが、確かに玉が大きいのですが、国産に比べあらゆる点で劣ります。
私は台湾車のベアリング交換時は国産を入れています。

記事No 5316
タイトル Re: 原付スクーター改造の限界
投稿日 : 2008/12/11(Thu) 09:28:52
投稿者 ジョルノおやじ
参照先
あらきまさん、初めまして。
ジョルノおやじと申します。

> ここを含め様々なHPを参考に、ただ早くしたい一心で改造しておりました。

その気持ち、理解できます。。。(私もネット情報から改造始めたので)

”原付きスクーターの限界”これを知るためには50ccを極める事が大切かな。。。と、私はここで学びながら感じてます。

壊れず限界を超えず、理想の原付き目指して頑張りましょう!

記事No 5317
タイトル Re^2: 原付スクーター改造の限界
投稿日 : 2008/12/11(Thu) 13:09:32
投稿者 あらきま
参照先
携帯電話からの書き込み失礼します。

早速の返信ありがとうございます。
皆様の言葉が本当に心に染みました。

山田貞夫さんの言うように確かに私は「ポン付け大明神」で各パーツの特性やそれらが組み合わさった時の特性などを良く理解せず、ただ闇雲にパーツを取り付けて行きそれなりに変化していくマシンに自己満足していただけでした。
言われてみれば簡単なことかもしれませんが、自分一人では気付くことができなかったかもしれません・・・
また、埼玉の鈴木さんがおっしゃるデータを取ることの大切さには薄々気付いて居りましたが、面倒くさいことを理由に全く信頼性の無い己の感覚のみを頼りにしていたこともいけなかったのだと、改めて考えさせられました。
もっちーさんや豆蔵さんの書かれた、台湾クランクベアリングそのものの再検討や社外品を多用することによって増える不安要素についても良く考えた上で見直して行きたいと思います。
最後に、ジョルノおやじさんの言う「50ccを極める」という点にも共感致しまして、一度スタート地点へと戻ってみようと思います。
今だから分かるような新たな発見が見つかり、そこから前に進んで行けるような気がしてきました。
これからは決して焦らず、一歩ずつチューナーとして成長出来るように精進して行こうと思います。

この度は、見ず知らずの自分の為に貴重な意見を下さりありがとうございました。
皆様のおかげで自分のチューニングのやり方を再考でき新たな一歩を踏み出すことが出来ました。
本当にありがとうございました!

記事No 5318
タイトル Re^3: 原付スクーター改造の限界って?
投稿日 : 2008/12/11(Thu) 16:29:49
投稿者 abi
参照先
こん○○は、此方では始めまして、abiでございます。

ロンクラ・ボアで、ノーマフで12000回転は、ブン回す大馬鹿者です。
常用域9800回転でも、焼いたのは何時だったか、思い出せない程昔です。

普通な回答をすると、オイルが寒くなると硬くなる物もある。
そして、インペラも含めて、キャビテーションが、ごく当然に起こりうるものである。
以上の観点から、混合を推奨するものである。


嫌われる発言をしますと、掃気が適正では無い。
ニードルベアリングが、適正でない。
サイドベアリングが、○○コ製大玉(これは、冗談です
燃調・熱価の不適切。
クランクの変芯。

構成を考えて、実走行限界点は13500回転付近と、予測されます。
ピークは、12000回転付近です。
限界点を作れば、そこが自分の限界点です。
レーシングエンジンを作るプロセスを完全にこなせば、限界点は上がっていきます。

あぁ〜、多分完全に、嫌われ者だな…
しかも、もしかして、回答終了?
ご機嫌を損ねた方が、居られましたらご容赦くださいませm(_ _)m

記事No 5319
タイトル Re^4: 原付スクーター改造の限界って?
投稿日 : 2008/12/11(Thu) 16:37:47
投稿者 abi
参照先
こん○○は、abiでございます。
追記とさせていただきます。

コンロッドが長い・ピストンピン径太い、ホンダ車の方がニードル負担は少ないです。

山羽は、面倒くさい…

台湾ピストンピン焼き付きで、エンジン死亡を多数見ました(見ただけです)

記事No 5320
タイトル Re^4: 原付スクーター改造の限界って?
投稿日 : 2008/12/11(Thu) 20:45:50
投稿者 マッハ豆蔵
参照先 http://nanja.fc2web.com/mach_mamezo/
再び登場の豆蔵です。

abi氏の様なチューンの段取りを踏むと・・・・
趣味の領域を大きく越えてしまうかと(笑
それはさておき、パーツそのもの性質と他のパーツとの相関関係を理解すれば壊れにくく性能の良い原付が出来上がるという良い例ですね〜。

abi氏の「限界点を作れば、そこが自分の限界点です。」という言葉を借りるなら、原付改造の限界は自分の限界であって、原付そのものの限界ではないということなのでしょうね。

そのうち、こちらサイトの管理人様からのコメントもあるでしょうから、そちらの方もお楽しみに〜〜〜〜♪

ではまた!

記事No 5322
タイトル Re^5: 原付スクーター改造の限界って?
投稿日 : 2008/12/12(Fri) 00:27:05
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://wwwi.netwave.or.jp/~leader/
あらきまさん初めまして〜
管理人ねぎのリーダーでございます。
当HPも参考にして頂けている様で嬉しいですよ〜


と、皆さん怒涛のレスで大歓迎の様ですが、なかなか珍しいですね
こういうのも(汗

私も早速内容拝見しましたが…ツボは「耐久性と性能の限界値のバランス」と
言う事ですね。

これは…皆さん色々な意見を下さってますが、私としてはやはり
ストリートでもレーシングでも、「考えて詰める部分&気を遣う部分」と
いうのは、全く変わらないと言う事になるでしょうか。

なので、いくらチューン具合が凄かろうが、その気を遣う点と
いうモノを履き違えていては、どんな人間がいじくろうがあっさりと
ぶっ壊れますので、ね。


まず、今回のエンジン破損の原因となる点を上げてみましょう。
と、内容はかなりの箇所を変更している様で素敵だと思いますよ。
ロングクランクまで投入とはなかなか出来ないですからね。

ではでは、私がこのチューン内容で、大きく破損の原因になったと
思われる点は2つあります。
それを解説していってみますね。


>ピストンピンのニードルベアリングが砕け、その破片がシリンダー内で暴れエンジンストップしました。

まずこれは、ニードルベアリング自体はabiさんのおっしゃる通り、
ホンダは50ccベースでもピン径は12φあり、結構強い部類なんです。
ニードルベアリングも、改造するならばNSR50用の物を使うのが
定番ではありますが、ノーマルでもそうそう壊れはしないんですよね。

ですが…今回ベアリング破損と言う事で、一番怪しいのはその最高回転数の
高さもありますし、ロンクラ+ボアアップだとコンロッドには洒落に
ならない負担が掛かっているんです。

特に台湾コンロッドの場合、強度の出る「H断面」ではありませんし、
小端ではなく大端部にオイルラインを切ってあるといった対策も
されていたりしますが、おそらくコンロッド〜先端に対しての
耐久性に関してはノーマルより劣る事は間違いありません。


しかし、これだけではベアリングが飛ぶという原因にはなりませんが、
これ、このベアリングに負担をかけている犯人は「ピストン」だと
思いますよ。

まず、ニードルベアリングってノーマルピストンに合わせた「幅」で
設計されていますよね?
対して…71ccですとピストンは48φだと思いますが、このピストンを
裏返して見て下さい。

「ニードルベアリングが左右にずれまくる」といったピストン形状に
なってはいませんかね(笑

これ、たまーにちゃんとしてるピストンもあり、ニードルベアリングと
ピストンピンの入る部分のクリアランスが1o程度まで詰められていて、
高回転時にもベアリングの横ズレが押さえられる物もあるのですが、
たいていのピストンはそうなっていません。

この点は、事前に対策を行っておかないと、ノーマル比で8φも大きい
ピストンであれば、憶測ですがニードルベアリングは左右に4oずつ
ずれるクリアランスが開いてしまっている、と言う事も考えられますよ?

正直、ノーマルマフラー程度でMAX10000rpmも回らないのであれば
無対策でも「普通は」そんなとこ壊れませんが、さすがにそこまで
回される事があり、なおかつ排気量的にはかなりのパワーが出ていると
思われるので、無対策ピストン&ベアリングではある意味「壊れて当然」だと思います。


これ、私が過度なボアアップを薦めないひとつの要因でもあるんです。
ピストン径にして3、4o程度の増大であれば裏側の構成もそれなりに
ニードルベアリングにガタの出ない様な、もしくは出てもなんとかなる
クリアランスで組み込めますが、あまりに大きいピストンですと
ニードルベアリングなんて横ブレしまくりなんですよ。
「常用回転」が低く、大して無理もしなければそこまで一気に破損は
しないでしょうが、あらきまさん程の構成であるのであれば壊れても
当たり前のLVだと分析しますよ。


昔はこのクリアランスを埋めるためのパーツが付属していたピストン等も
あったのですが、最近はとんと見ませんし。
と言いますか、メーカーさんはそんなトコまで気を遣って無いと
断言しても良い位ですけど、ね…


とまあ、これが一つ目の理由になります。
小端ニードルベアリング破損、ってのは、でかいボアで無対策だと
当たり前に起こりえる可能性のある症状なんですよ。



2つ目は、これは熱問題ですね。
腰下破損に近い症状なので、と言うのが大きいですが、水冷ヘッドを
装着されている様ですが、これはファンは殺してしまっていますかね?

もしもファンを取っ払いシュラウドも無いのであれば、シリンダーの
冷却が絶対間に合っていませんね。
ライブはエンジンが横置きで、でかい水冷ヘッドを取り付けた場合は
シリンダーフィンが自然空冷になっていても、フィンに風が効率よく
当たって行かないんです。

なので、ヘッド同様に熱くなる「排気ポート&ピストン回り」が
強烈な熱に晒されている事になりますね。

ちなみに、昔の改造スクーターが「水冷ヘッドのみ」で冷却を
カバー出来ていたのは、基本的に湾岸仕様の様なホネホネマシンで、
なおかつシリンダーが縦置きで、走行風が強烈に当たっていたからなんです。

現在の横置きエンジン+カウルありの様な仕様では、そこそこのパワーで
あれば持ちますが、そこまで行くと明らかに冷却が足らないですよ。

そして、水冷ヘッドとはいえラジエターがTZR50R用では小さすぎます。
最低限、2st125かモトクロッサー80系の物が必要ですからね。
ヘッドのみ水冷の場合、水温はラジエター直前で60°がリミットです。
冷却は「ヘッドのみ」ですから、ヘッドがそれ以上に高温になると
他のところなんてもう爆熱だ、って事ですね…


後もう一つ、オイルポンプ増量加工と言う事ですが、ここまでやるのであれば
割り切って混合給油でないとつらいですよ。

いくらオイルポンプを増量しても、エンジン内部には液体のオイルが
だらだら流されるだけで、実際に「噴霧化」してはいかないのです。
元々ガスとオイルが混じっている混合ガスであれば、その噴霧化の
効率は分離給油とは比較にならないですからね。

もちろん、熱にも弱い分離給油ですから、そのまま長い事乗っていると
「シリンダーやリングの磨耗」もどんどん早くなって行きます。
手間とオイルをけちると大事なところの減りが早くなるのですよ。


とまあ、ざっと見たところでは以上の点が、「運用において無理を
かけている点」になります。

ご質問の本題である、「チューニングの限界点」と言う事ですと、
これは正直、常用8000rpmでMAX11000rpmであれば、十分に街乗りで
維持していける性能だと私は思いますよ。
(もちろん頻繁なチェック、ピストンヘッドの焼け具合等の確認等も
必須とした上で、ですが)

今回壊れたのはやむなしなんですが、ニードルベアリングなんてこの「横ズレ」を
考慮してチューンをする人って少数ですし、正直「知らないと分からない」
事なので、言葉が悪いですが、売られている物を取り付けて組み合わせた
だけでは、そういう「元々の不備&悪い点」を見極めるのは難しいんです。

「世の中に溢れているパーツ」と言うのは、謳い文句はともかくそんな
必要最低限の点まで考えている事などまず無い、というのも覚えておかれると
宜しいかと思いますよ。


後はですね…山田さんのおっしゃる通り、圧縮比やポートタイミングを
きっちりしてない場合、別にポートタイミングは悪くとも走らないだけで
済みますが、圧縮比が異常に高かったりするとこれも良く無いですし、
「デイトナのピストン」と「水冷ヘッド燃焼室」の形状が異なっていると
これも死ぬほど悪い点になります。

正直、同一メーカーのヘッド&ピストンでも相互の形状を考えて
作っている物など全く無いのに、違う物同士の組みあわせである程度
無事に使おうとすれば、排気量やチューン内容に見合わないLVまで
性能を落として常用しないとまず持たないんですよ。


これ、いい機会ですから最近の傾向をぶっちゃけておきますが…
近年は「改造」といえばSS1/32mileが主流で、あの競技を元ネタとし
それに使えそうなパーツ郡等が多いですよね。

ですが、これは1種エンジンに対して45oのロンクラ等や50φ等の
バケモンボア等しかり、「50mを走りきる為」のモノだと言う事が
大きいんです。
あの競技だと耐久性なんて要りませんからね?冷却すら要らないのですから…

こういった風潮の中で生み出された&輸入されているパーツと言うのは
私の様に昔のほどほどチューンで耐久性もそこそこ持った、という
パーツ市場を知っている物としては、無茶苦茶以外の何者でも無いんです。

もっとぶっちゃけますと、それらを売っているメーカーさんというのは、
その自社製品を使い、ある程度の性能でちゃんと維持出来ると言う
エンジンなんて作っている訳無いですから。
と言いますか、作れる訳ないんですよ(笑

SSとストリートでは訳が違います。
そして、サーキット周回マシンでも、ストリートの負荷には全く
かなわない位優しいですからね?

ストリート街乗りというのは、その位負荷がでかく難しいと言う事も
踏まえておかれると良いですよ。



とまあ、長くなりましたが。
私的には、その仕様であればきちんと圧縮比や各部を考えて作り、
なおかつもっと冷却等に気を遣い、といいますか最低限度の仕様に
作り変え、その上で現在の様な使い方であれば十分持つと思いますよ。

とはいっても、ノーマルみたいに何千kmも乗りっぱなしというのは
絶対無理で、500kmに一回はヘッドはぐって中身を確認、程度は
必須になるかと思いますけれど、ね。

ですが、まずは色々なパーツを使いまくり、これだけでは駄目なんだ!と
言う事を一度は思い知らないと、本当に楽しめるLVにまでは達さないと
いう、ある意味「洗礼」みたいなのもあるんですけどね(笑
私も若かりし頃にそういうのを何度も経験したからこそ、自分で物を
考える様になったんですよ。


ではでは。
言葉きつくて申し訳ありませんが、本当の「限界」というのは「ポン付け」の
限界とは大きく異なると言う事で。
管理人でした〜

記事No 5323
タイトル Re^6: 原付スクーター改造の限界って?
投稿日 : 2008/12/12(Fri) 15:00:48
投稿者 もっちー
参照先
私の書いたベアリングはスモールエンドベアリングのことではなくて、クランクサイドベアリングのことです。
台湾のTPI製のことだと思いますが、確かに玉は大きいのですが、全体的にNSKやNTNには劣ります。
今は大丈夫でしょうが、国産よりも寿命は短いと思いますよ。

abiさんがおっしゃった通り、台湾キットについているピンは物凄く弱いです。
あっという間に段減しします。
私は長さが合うなら国産を使用しています。
ちなみに国産でもWPC処理を施したV100ピンでも段減りの経験があります。

何mmロングかわかりませんが、ストロークが長くなったことによりピストンスピード(加速度)は増します、ピストン重量も当然増えているでしょう。
かかる力はノーマル比1.3倍位でしょうか。
さらに常用回転数が上がれば当然力も増します。
ということで今の構成で一番弱い(?)スモールエンドベアリングがやられたのではないでしょうか?

でも私はラージエンドがやられたことはありますが、スモールエンドがやられたことはないので、なんとも言えません。

リーダーがおっしゃったピストンの設計不良によるベアリングのスライドですが、そんな酷いのはありませんでした。
もっとも私は排気量2割増し程度のボアしか組まないので。

今度組むときにコンロッドとスモールエンドベアリングとピンのクリアランスを確認してはいかがでしょうか?
ひょっとして大きいのかもしれません。

あとabiさんは何を気にしているのかさっぱり判りません。
歓迎されることはあっても嫌われる事はないと思いますが?

「限界点を作れば、そこが自分の限界点です」

このフレーズ素敵すぎます。今後拝借しますねw
オイルのキャビテーションの件ですが、あの機構&速度で起こりますか?私は馬鹿でかい機械&水での経験しかないので判りませんが、オイルほど粘度が上がるとあの機構でも起こりやすいのでしょうか?

記事No 5324
タイトル Re^7: 原付スクーター改造の限界って?
投稿日 : 2008/12/12(Fri) 18:55:59
投稿者 abi
参照先
再度、登場いたしました、abiと申します。
皆様、健康にお過ごしでしょうか?

> オイルのキャビテーションの件ですが、あの機構&速度で起こりますか?私は馬鹿でかい機械&水での経験しかないので判りませんが、オイルほど粘度が上がるとあの機構でも起こりやすいのでしょうか?

オイルのキャビテーションの件
これは、面倒くさいので、キャビテーションと言っていますが、気泡が出来てラインをエア噛み起こす→キャビテーションを理解してくれたら、説明楽かな?→キャビテーションで良いや、どうせ人事だし(完

以下説明
水の方が、粒子が細かい。
粒子が大きくなる、粘度が上がる事によって、よりキャビテーションが起こり易いと考えています。
硬いオイルの方が、気泡発生率が高い。
気泡が出来て、エア噛み。
ラインからは、オイルが来ない。
エンジンの明日は、来ない(ちぃ〜ん


こんな、占いがでましたが、皆様お元気でお過ごし下さいませ。

記事No 7880
タイトル 1713
投稿日 : 2018/09/12(Wed) 04:08:33
投稿者 エルメス激安
参照先 http://www.jpbrandok.com/brand-11-fake-0-min-0-max0-attr0-7-sort_order%20Desc,goods_id-DESC.html
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記事No 5325
タイトル Re^4: 原付スクーター改造の限界って?
投稿日 : 2008/12/14(Sun) 00:32:47
投稿者 あらきま
参照先
abiさん

> ロンクラ・ボアで、ノーマフで12000回転は、ブン回す大馬鹿者です。
> 常用域9800回転でも、焼いたのは何時だったか、思い出せない程昔です。

そういう方、大好きです!
しかし、水冷なしで常用域9800回転!!
正直、驚きです。
前に台湾のアルミシリンダーを使っていたときは、焼き付くことは全くなかったのですが、別の問題が有りましたので・・・

私の場合ですが、10000回転を超えたあたりからアドレナリンが出てきちゃいますね(笑
実際、その興奮がスクーターを弄ることのモチベーションにもなってますし。


> 普通な回答をすると、オイルが寒くなると硬くなる物もある。
> そして、インペラも含めて、キャビテーションが、ごく当然に起こりうるものである。
> 以上の観点から、混合を推奨するものである。

"キャビテーション"初めて聞きました。
混合にする意味は、オイルがガソリンと一緒に気化されてエンジン内へ向かうため、分離の場合より潤滑性能が上がるのが主な理由だと思っておりました。
しかし、そう言った観点も存在するんですね〜


> 限界点を作れば、そこが自分の限界点です。
> レーシングエンジンを作るプロセスを完全にこなせば、限界点は上がっていきます。

今回、この件で皆様の貴重なアドバイスを頂けたことは、確実に自分の限界を上げることに繋がったと思っており、大変感謝しております^^



ねぎのリーダーさん

じつは・・・
ヘッドを開けたときあまりのショックに見て見ぬふりをして、バラバラのままほったらかしにしていました。
後日よく観察してみると、小端ニードルベアリングの破片によってできたピストントップの凹みとは別に、ピストントップの縁が0.5〜1mm凹んでいてヘッドと干渉したような後がありました。
もしかすると、ヘッドと干渉したときの衝撃荷重が小端ニードルベアリング付近集中して破損した可能性も考えられるかもしれません。
もちろん、小端ニードルベアリングが壊れてピストンがヘッドと干渉したとも考えられますが・・・
というより、エンジン組み立てて30〜40q走ったあと突然「バンッ!!」という音とともにエンジンが止まったので後者の可能性が高いようですね。
ちなみに、使用した小端ニードルベアリングはホンダ純正の新品でした。


> ベアリングに負担をかけている犯人は「ピストン」だと
> 思いますよ。
>
> まず、ニードルベアリングってノーマルピストンに合わせた「幅」で
> 設計されていますよね?
> 対して…71ccですとピストンは48φだと思いますが、このピストンを
> 裏返して見て下さい。
>
> 「ニードルベアリングが左右にずれまくる」といったピストン形状に
> なってはいませんかね(笑
>
> これ、たまーにちゃんとしてるピストンもあり、ニードルベアリングと
> ピストンピンの入る部分のクリアランスが1o程度まで詰められていて、
> 高回転時にもベアリングの横ズレが押さえられる物もあるのですが、
> たいていのピストンはそうなっていません。
>
> この点は、事前に対策を行っておかないと、ノーマル比で8φも大きい
> ピストンであれば、憶測ですがニードルベアリングは左右に4oずつ
> ずれるクリアランスが開いてしまっている、と言う事も考えられますよ?
>
> 正直、ノーマルマフラー程度でMAX10000rpmも回らないのであれば
> 無対策でも「普通は」そんなとこ壊れませんが、さすがにそこまで
> 回される事があり、なおかつ排気量的にはかなりのパワーが出ていると
> 思われるので、無対策ピストン&ベアリングではある意味「壊れて当然」だと思います。
>
> これ、私が過度なボアアップを薦めないひとつの要因でもあるんです。
> ピストン径にして3、4o程度の増大であれば裏側の構成もそれなりに
> ニードルベアリングにガタの出ない様な、もしくは出てもなんとかなる
> クリアランスで組み込めますが、あまりに大きいピストンですと
> ニードルベアリングなんて横ブレしまくりなんですよ。
> 「常用回転」が低く、大して無理もしなければそこまで一気に破損は
> しないでしょうが、あらきまさん程の構成であるのであれば壊れても
> 当たり前のLVだと分析しますよ。
>
>
> 昔はこのクリアランスを埋めるためのパーツが付属していたピストン等も
> あったのですが、最近はとんと見ませんし。
> と言いますか、メーカーさんはそんなトコまで気を遣って無いと
> 断言しても良い位ですけど、ね…

> とまあ、これが一つ目の理由になります。
> 小端ニードルベアリング破損、ってのは、でかいボアで無対策だと
> 当たり前に起こりえる可能性のある症状なんですよ。

この件に関しては今まで全然気にも止めなかった点なので大変興味があるんですが、現在ピストンピンがとれなくなっていてピストンの裏が見れらないんですよ(泣
今度、筒と長いネジ、ダブルナット等を駆使してがんばってみます。

それと、ここでもう一つ質問したいことがありまして。
じつは、ロングクランクを組み込んで以降、ピストンピンのちょうど小端ニードルベアリングと接するの片方の端(スクータを正面から見て左側のみ)の辺りにぐるりと細い段がつくようになっていました。(見た目はごくわずかな段差で、ピストンは抵抗もなく自由に可動します)
ピストンピンを抜こうとすると途中でその段が引っかかり、なかなか抜けなかったのでその都度、上記に書いたようなDIY工具を使用してなかば強引に引き抜いておりました。

台湾クランクそのものの精度や腰下の組み立てに失敗したのか、などいろいろ原因を考えてみましたが結局分からずじまいで、もし何か心当たりが有りましたら、ご享受宜しくお願いします。

> 2つ目は、これは熱問題ですね。
> 腰下破損に近い症状なので、と言うのが大きいですが、水冷ヘッドを
> 装着されている様ですが、これはファンは殺してしまっていますかね?

壊れた時、ファンもシュラウドも使用しておりました。しかし、シュラウドはファン側のみでした。


> そして、水冷ヘッドとはいえラジエターがTZR50R用では小さすぎます。

水冷ヘッドということだったのでNS-1等の水温対策として流用されているTZR50Rのラジエターで十分ではないかと思ったのですが・・・
実際、7〜8q走った後に5〜8秒程度全開(11000回転〜12000回転)で走行し、すぐにシリンダーに触れてみても、4秒程度なら触れる温度でした。(感覚てきには60℃くらい?)

水温計をつけていなかったので何とも言えませんが、この季節エンジンが壊れるまでオーバーヒートよりオーバークールの方を気にしていましたので。
夏はどうなるか分かりませけど(汗

次回水冷化の際はちゃんと水温計をつけたいと思います。


> 後もう一つ、オイルポンプ増量加工と言う事ですが、ここまでやるのであれば
> 割り切って混合給油でないとつらいですよ。

怠け者なんで分離給油にこだわっていましたが、これを機会に混合給油チャレンジしてみたいと思います。

> 「デイトナのピストン」と「水冷ヘッド燃焼室」の形状が異なっていると
> これも死ぬほど悪い点になります。

正直、ピストンの形状やスキッシュエリアの形状が違うことによる特徴の違いは、ほんと何となくしか知りませんでしたので、まだまだ勉強不足なんだということを痛感しました。時間がある時にでも調べてみたいと思います。

> > ストリート街乗りというのは、その位負荷がでかく難しいと言う事も
> 踏まえておかれると良いですよ。

確かにそうですよね、私の地元は田舎ですので信号の無い3,4qの直線道路や長い坂道なんてざらにありますし。そんなとこずっと全開走行なんてしてたら結果は目に見えてますよね。
有る意味ストリートでの負荷はそのマシンにのるライダー次第なのかもしれないですね。

> 言葉きつくて申し訳ありませんが、本当の「限界」というのは「ポン付け」の
> 限界とは大きく異なると言う事で。

いえいえとんでもない、誰かがきつく言ってくれないと本当の限界に気づくことが無かったんじゃ無いかと思います。


もっちーさん

> 台湾のTPI製のことだと思いますが、確かに玉は大きいのですが、全体的にNSKやNTNには劣ります。
> 今は大丈夫でしょうが、国産よりも寿命は短いと思いますよ。
 
もっちーさんのおっしゃる通り、ずばりTPI製です。
しかし私は、玉の大きいベアリングはこれしか知りませんので。
ライブ純正と比較した場合の寿命はTPI製でも強いかなと思ったもので、「やってみなきゃわからん」と思って装着した次第であります。

また某オークションで、たしかNTN製の強化ベアリング相当のものを見たような気がするのですが一般入手は可能なのですか。
もし差し支えがなげれば、教えてもらえないでしょうか。

> abiさんがおっしゃった通り、台湾キットについているピンは物凄く弱いです。
> あっという間に段減しします。

台湾キットの品質の悪さには最近ようやく気づいたのですが、精度のみならず材質等も疑ったほうが良いのでしょうね。

> 何mmロングかわかりませんが、ストロークが長くなったことによりピストンスピード(加速度)は増します、ピストン重量も当然増えているでしょう。

定かでは有りませんが1oのロングだったと思います。

> 今度組むときにコンロッドとスモールエンドベアリングとピンのクリアランスを確認してはいかがでしょうか?
> ひょっとして大きいのかもしれません。

是非、確認したい点だと思います。コンロッドの寸法が原因だったときは、もう台湾製のもにはなかなか近づけ無くなりますね(汗

記事No 5327
タイトル Re^5: 原付スクーター改造の限界って?
投稿日 : 2008/12/16(Tue) 03:51:46
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://wwwi.netwave.or.jp/~leader/
あらきまさん毎度でございます〜
管理人ねぎのリーダーです。


さてさて、皆様の助言はさらに加速しておりますが。
私もこうなると楽しくてしょうがないタチなので(笑


と、エンジンを再度改められた様ですが…

> 後日よく観察してみると、小端ニードルベアリングの破片によってできたピストントップの凹みとは別に、ピストントップの縁が0.5〜1mm凹んでいてヘッドと干渉したような後がありました。

あらら、これはかなり不味い、と言いますかおかしいですよ。
ピストントップのフチがヘッドと干渉という事であれば、これは
正直問題外なLVです。

…とはいっても、この辺は自身で「スキッシュクリアランス」の余力を
計測しておく、もしくは定番ハンダ計測でどの程度の余裕があるかを
性能的な物は差し引いても確認しておかなかれば話にもならないです。

しかもこれが、シリンダー関係は当然としてもストロークまで違うと
何がどうずれるかなんて皆目見当もつかない事なので。
万が一、本当にピストンとヘッドが接触していたのであれば、わずかとは
言えど、ニードルベアリングの破損の大きな原因となった事は間違い
ありませんね…


> というより、エンジン組み立てて30〜40q走ったあと突然「バンッ!!」という音とともにエンジンが止まったので後者の可能性が高いようですね。
> ちなみに、使用した小端ニードルベアリングはホンダ純正の新品でした。

こっちが原因であれば…ニードルベアリングの破片がヘッドまで飛び込んだので
あれば、そんな生易しい壊れ方では済んでいないと思いますよ?
ヘッド内に異物がある場合だとフチだけ破損なんてまず無いですから。
ヘッドどころかピストン上面べっこべこでもおかしくありません。

と、これはどちらが原因でも、といいますかどちらも可能性は
ありますが、物の寸法と言う物を測っていなかった事に一番の
原因があるでしょうね。

これまたきつくなって申し訳ありませんけれども、「ポン付け」と
いうのは私から言わせると「そんなトラブルは起きて当たり前」と
言う事なんですよ…

ちなみに、スキッシュクリアランスってのはノーマルだと効率なんか
考えていませんから数mm単位で存在するので、よっぽど無茶しないと
ピストン&ヘッドの接触ってありえない物だったり。


> この件に関しては今まで全然気にも止めなかった点なので大変興味があるんですが、現在ピストンピンがとれなくなっていてピストンの裏が見れらないんですよ(泣
> 今度、筒と長いネジ、ダブルナット等を駆使してがんばってみます。

…定番ですがまずそうなるでしょうね。ピストン取れないのはホント
私もイヤです(笑

こんな場合、筒やダブルナットってのは最良の方法で、とにかく
コンロッドにダメージを与えない方法で頑張ってみて下さいな。


> じつは、ロングクランクを組み込んで以降、ピストンピンのちょうど小端ニードルベアリングと接するの片方の端(スクータを正面から見て左側のみ)の辺りにぐるりと細い段がつくようになっていました。(見た目はごくわずかな段差で、ピストンは抵抗もなく自由に可動します)

次にコレなんですが。
うーん、普通ではなかなか見られない症状ですね。
粗悪品や耐久性の悪いピンだと、思いっきり均等に段差がついてしまって
ガッタガタってのはたまにありますが…
(皆さんのおっしゃるピン自体の質の問題です)

左だけ、ってのはかなりおかしいですが、原因を考えるならばこれは
物の精度と異常な劣化具合だと思われますよ。
ピストン裏のピン横形状ももちろん要因としてはあります。

で、台湾コンロッドに関しては私も懐疑的ではあるのですが、まさか元から
コンロッド斜めになってるってのはさすがにちょっと考えづらいですが、
上記のピストンとヘッド接触のおかげでそうなってしまった可能性も
0ではありません。

私、大昔にこれも上記の様に、「ヘッドとピストンのスキッシュクリアランス」を
ハンダを入れて計測している時に、間違って硬い材質のハンダを
ピストンの上に置いてキックを踏んでしまい、見事にコンロッドを
曲げたことがありますから(爆
コンロッド、といいますかクランクウェブも完全にハの時になってしまい
一発で駄目になりましたが…「想定外の応力」が掛かると意外と脆いパーツって
一杯あるって事ですね。

あ、そしてこの件に関しては「組み立て」はまず関係無いでしょう。
腰下を組むときに無理をしてはいけませんが、ちゃんと組んだ状態で
するっとクランクが回せていたのであれば、思いっきり斜めに組んだとか
いうのはまず無いです。

インストーラとかを力任せに引き込んだりするとクランクがハの字に
歪んでしまう事はありますが、そこまで行くとまともに組めているLVでは
無いので、目視でクランクがブレておらずちゃんと軽く回っていれば
OKの範囲ですね。
…プレス使ってコンロッド組み直したってのなら話は別ですが(笑


> 壊れた時、ファンもシュラウドも使用しておりました。しかし、シュラウドはファン側のみでした。

なるほど、強制空冷併用だったのですね。それなら幾分安心感は出ます。
が、シュラウドが半分しかないのではシリンダーの左半分は全く冷えて
いませんから、これではどうにもいけません。

コンテンツのどこかで書いていますが、強制空冷システムをきちんと
作動させるには、プラッグキャップ周辺は当たり前で、シュラウドの
隙間すらあってはならないのです。
ノーマルならともかく、油断してるとハイチューンの場合持つ訳ありませんからね。


> 水冷ヘッドということだったのでNS-1等の水温対策として流用されているTZR50Rのラジエターで十分ではないかと思ったのですが・・・

これはですね…NS-1とかですとノーマルで下手すれば90度オーバーとかの
水温になってしまいますから、ノーマルですらすでに限界を超えて
爆熱なんですよ。
それを多少カバー出来る物でも、「普通」LVになっているかといえば
なっていないですからね。

これは今の時代、なかなか分からない物ではあるのでやむなしだとは
思いますが、水冷ヘッドを効率よく冷やせるラジエターってのは
少なくとも2st50cc用程度では絶対に足らないのです。

それでも、走行風の一番当たるフロントカウルの前にラジエターを
マウントし、なおかつ地面と垂直に立てて装着していればだいぶマシに
なるのですが、こういうマウントされる方は今時居ませんよね(笑

そして水冷ヘッドに対し大容量のラジエターが必要なもう一つの理由として、
「水冷ヘッドは製造誤差が大きく、悪い物もある」と言う事も現実的にあります。
…これは企業秘密なのでさわりだけでご勘弁をば。


> 実際、7〜8q走った後に5〜8秒程度全開(11000回転〜12000回転)で走行し、すぐにシリンダーに触れてみても、4秒程度なら触れる温度でした。(感覚てきには60℃くらい?)

ええ?シリンダー触れるのですかね(汗
これが事実ならばオーバクールどころじゃないですよ?
暖機以前の問題で高負荷走行をしている自殺行為です…

それでいて水温計も無いのであれば、これは水冷システムの意味が
無いです。
各部を管理してこそ初めて生きてくる物ですからねこういうのは。


> 正直、ピストンの形状やスキッシュエリアの形状が違うことによる特徴の違いは、ほんと何となくしか知りませんでしたので、まだまだ勉強不足なんだということを痛感しました。時間がある時にでも調べてみたいと思います。

これは、「形状がこうだから理想」ってことではなくて、仮に丸い
燃焼室に台形のピストンが組み合わされるとすれば、どう見ても効率は
良さそうではないでしょう?
これが先述の「ピストン&ヘッドのフチ=スキッシュエリア」にて
形状の整合性が取れていないと駄目、って事ですね。
「形状による特性変化」を考えるのはまずそれを把握してからになります。


> 確かにそうですよね、私の地元は田舎ですので信号の無い3,4qの直線道路や長い坂道なんてざらにありますし。そんなとこずっと全開走行なんてしてたら結果は目に見えてますよね。
> 有る意味ストリートでの負荷はそのマシンにのるライダー次第なのかもしれないですね。

ええ、条件が厳しいかどうかは乗り方次第なのですが、その過酷な状況にて
「ちゃんと走って耐久性も持たせたい」のであれば、各部を勉強して
行くしかないのですよ。

自身のLVが上がってくればそれも不可能ではありませんし、乗り方も
エンジンの理屈がそれなりに分かっていれば人間の方が無意識に無茶を
しなくなりますし、もし壊れそうな症状が起こってきた場合でも
早期にそれを察知する事が出来る様になりますからね。


最後にもういっこ補足なのですが、TPI製クランクベアリングに
ついては…過度な期待はしない方が良いかと私も思います。
もっちーさんのおっしゃる通り、タマがでかいからと言って
見た目の耐久性は高そうですが、本当にNTN製品と同等の精度が
出ているかなんて誰も分析していないですからね。

これも物の比較には大事なことで、「純正新品」と「TPI製」と
どちらも同条件で比べてテストしないと差なんて分からないんです。
劣化したノーマルをTPI製に変えたら、そりゃ調子は良くなって
当たり前ですからね。

余談ですが、私車用エンジンオイル添加剤等に凝ってた時があったのですが、
基本的に汚れたオイルの上にまずそれをぶちこんで性能比較して
ましたからね。
それで変わらないのであれば意味は無い、って事で(笑

そして…これは私的な経験上ですが、クランクベアリングの耐久性は
確かにヤマハ等に比べてホンダは短いのはあります。
が、無茶をして組んだりクランクに大きなショックを与えたりしなければ
そうそう壊れはしません。
私がコンテンツにてシビアに書いているのは、「扱う場合には特に慎重に
行って欲しい」というのが一番にありますからああ書いているだけなんです。
少なくとも私個人としては、ハイチューンでもちゃんと出来ている
エンジンであれば、「耐久性が低い」とは思っていませんからね。


> 台湾キットの品質の悪さには最近ようやく気づいたのですが、精度のみならず材質等も疑ったほうが良いのでしょうね。

ええ、私もその通りだと思います。と言いますか全部疑ってかかった方が
身の為だとは行っておきますね(汗


と、またまた長くなりましたが…
次回復活の折には今回の教訓を生かせることを祈っておりますよ。
ではではまた何かあれば遠慮無くどーぞ。
管理人でした〜

記事No 5353
タイトル Re^6: 原付スクーター改造の限界って?
投稿日 : 2008/12/22(Mon) 18:14:41
投稿者 あらきま
参照先
ねぎのリーダーさん、皆さん、こん○○は。
返信遅れてすいません。
なかなか、ゆっくり文章を書く時間がありませんでしたので・・・

では、早速ですが、

> ピストントップのフチがヘッドと干渉という事であれば、これは
> 正直問題外なLVです。

実は、ベリアルの水冷ヘッドが68cc用に対しデイトナのシリンダーが71cc、
直径の差が約1mmありまして、ヘッドの方が若干小さいんですよ(汗
今回、初めて水冷化するにあたってとりあえず形にして、試験的にでも
エンジンを動かしたかったので、細かい調整は後回しに気にせず組んでおりました。
案の定壊れましたが(泣


> …とはいっても、この辺は自身で「スキッシュクリアランス」の余力を
> 計測しておく、もしくは定番ハンダ計測でどの程度の余裕があるかを
> 性能的な物は差し引いても確認しておかなかれば話にもならないです。

「スキッシュクリアランス」の余力についてですが、今まで一度も計ったこと
がありませんでした(汗
ピストンがヘッドに当たればエンジンが回転しなくなるから分かるだろう、
ぐらいのスタンスでしたので。
お恥ずかしいかぎりです。

エンジンを組み立てる際、私は車体にエンジンを載せたまま、車体ごと
壁に立て掛け垂直にし、セルを回して芯だしを行っているのですが、
壊れる直前の芯だし時にヘッドと干渉したような感じは有りませんでしたので
そのまま組んでおりました。
(いま思えば、万が一のことを考えて、このときいきなりセルを回すのでなく、
フライホイールを一度手で回したほうが良かったですね)

あくまでも感覚でしたので、記憶を振り返ると絶対干渉していなかったという
自信はありませんけど(汗


> ヘッド内に異物がある場合だとフチだけ破損なんてまず無いですから。
> ヘッドどころかピストン上面べっこべこでもおかしくありません。

http://t.upup.be/?wIsk1SZQoC
この写真を見てもらうと分かりやすいと思うのですが、
ヘッドもピストンも異物でべこべこになりました(汗

特に水冷ヘッドは、私にとって安く無いものなので、見たとき血の気が引きました(笑
貧乏学生にはつらい現実です。

シリンダー&ピストンは仕方ないとして、
水冷ヘッドはどうにか安く直すor買うことが出来ないか検討中です。
TIG溶接で燃焼室のべこべこ部分を盛ったあと、旋盤等で成形し直す等

学校の機械を使えれば・・・
と自分の持つ低い技術は無視してサクセスストーリーのみ日々妄想しております(笑


> と、これはどちらが原因でも、といいますかどちらも可能性は
> ありますが、物の寸法と言う物を測っていなかった事に一番の
> 原因があるでしょうね。

様々なパーツを使っている以上、パーツ同士の相性もあるでしょうから、今後
気をつけたいところです。



> > この件に関しては今まで全然気にも止めなかった点なので大変興味があるんですが、現在ピストンピンがとれなくなっていてピストンの裏が見られないんですよ(泣
> > 今度、筒と長いネジ、ダブルナット等を駆使してがんばってみます。
>
> …定番ですがまずそうなるでしょうね。ピストン取れないのはホント
> 私もイヤです(笑
>
> こんな場合、筒やダブルナットってのは最良の方法で、とにかく
> コンロッドにダメージを与えない方法で頑張ってみて下さいな。


先日、上記の方法で試みたのですが、ダメでした(泣
ボルトが千切れるわネジ山がつぶれるわで、出来るかぎりやってみたのですが
結局ピストンピンがピストンの半分あたりまで来たとこりで、抜けなくなりました。
ボルトをステンレスに変えると良いかもしれませが、丁度良いものがありません。

最終手段は、グラインダーでピストンを破壊してピストンを取ろうかと思って
いるのですが、やはり無謀でしょうか?
もうこれくらいしか、手段が思いつきません(汗


> > じつは、ロングクランクを組み込んで以降、ピストンピンのちょうど小端ニードルベアリングと接するの片方の端(スクータを正面から見て左側のみ)の辺りにぐるりと細い段がつくようになっていました。(見た目はごくわずかな段差で、ピストンは抵抗もなく自由に可動します)
>
> 次にコレなんですが。
> うーん、普通ではなかなか見られない症状ですね。
> 粗悪品や耐久性の悪いピンだと、思いっきり均等に段差がついてしまって
> ガッタガタってのはたまにありますが…
> (皆さんのおっしゃるピン自体の質の問題です)
>
> 左だけ、ってのはかなりおかしいですが、原因を考えるならばこれは
> 物の精度と異常な劣化具合だと思われますよ。
> ピストン裏のピン横形状ももちろん要因としてはあります。
>
> で、台湾コンロッドに関しては私も懐疑的ではあるのですが、まさか元から
> コンロッド斜めになってるってのはさすがにちょっと考えづらいですが、
> 上記のピストンとヘッド接触のおかげでそうなってしまった可能性も
> 0ではありません。
>
> 私、大昔にこれも上記の様に、「ヘッドとピストンのスキッシュクリアランス」を
> ハンダを入れて計測している時に、間違って硬い材質のハンダを
> ピストンの上に置いてキックを踏んでしまい、見事にコンロッドを
> 曲げたことがありますから(爆
> コンロッド、といいますかクランクウェブも完全にハの時になってしまい
> 一発で駄目になりましたが…「想定外の応力」が掛かると意外と脆いパーツって
> 一杯あるって事ですね。

http://t.upup.be/?wIsk1SZQoC
この画像の3番目を見てください。
これは一番ひどかったときのものですが、ピストンを外したときは必ずこの
写真のようにピストンピンに毎回、多かれ少なかれ線の段差がついておりました。
(この線上だけ盛り上がっているようなかんじです)
これはクランクをくみ上げて暫く走り、最初にエンジンを開けた際もついていました。

クランクを目視した限りでは何の異常もないんですけどね(汗
ひとつ気になる点があるとすれば、コンロッドのエンジン左右に対するセンターが
出ていなかったかもしれないです(汗
なんせ、腰下を弄ったのはこのときが初めてでしたので、一応形には
なっていますが、精度云々は正直自信ありません(笑

一応、組み立て直後クランクは、手動でスムーズに回転していました。
また、ロングクランクにしてからはなぜかよく回るエンジンになりました。
ベースガスケットを増やした為かも知りませんが、ノーマルクランク時に比べ、
回転数の上限が+1000〜+1500回転増えた感じです。
パワーもしっかり出ておりました。


> > 壊れた時、ファンもシュラウドも使用しておりました。しかし、シュラウドはファン側のみでした。
>
> なるほど、強制空冷併用だったのですね。それなら幾分安心感は出ます。
> が、シュラウドが半分しかないのではシリンダーの左半分は全く冷えて
> いませんから、これではどうにもいけません。

もう片方のシュラウドについても加工して装着する予定だったのですが、
加工して、装着する際に割れてしまい使えなくなってしまったので、
後日薄いアルミ板でシュラウドの代わりとなるものを作るつもりでした。
と言うより、すでに作って装着していたのですが、まだまだ隙間が目立ており
改善の余地ありです。



> それでも、走行風の一番当たるフロントカウルの前にラジエターを
> マウントし、なおかつ地面と垂直に立てて装着していればだいぶマシに
>なるのですが、こういうマウントされる方は今時居ませんよね(笑

すいません、まさにそれに近いマウントをしておりました(笑
ここが一番、熱交換効率が良さそうで、スタイルも嫌いではありませんでしたので。


> そして水冷ヘッドに対し大容量のラジエターが必要なもう一つの理由として、
> 「水冷ヘッドは製造誤差が大きく、悪い物もある」と言う事も現実的にあります。
> …これは企業秘密なのでさわりだけでご勘弁をば。

水冷ヘッドの水路の抵抗になっているあの部分に秘密がありそうですね(笑


> > 実際、7〜8q走った後に5〜8秒程度全開(11000回転〜12000回転)で走行し、すぐにシリンダーに触れてみても、4秒程度なら触れる温度でした。(感覚てきには60℃くらい?)
>
> ええ?シリンダー触れるのですかね(汗
> これが事実ならばオーバクールどころじゃないですよ?
> 暖機以前の問題で高負荷走行をしている自殺行為です…

十分エンジンが暖まったと思ったころに全開走行したのですが、容量の小さい
TZR50Rのラジエターを使用していたにもかからわず、実際シリンダーの
温度が低かったのはなぜなのでしょうか?

安易な考えですが、もしかするとこの時期気温が低く、手が冷たくなっていた
のでシリンダーに触れれたのかも・・・


> それでいて水温計も無いのであれば、これは水冷システムの意味が
> 無いです。
> 各部を管理してこそ初めて生きてくる物ですからねこういうのは。

まさに、おっしゃる通りだと思います。
私もそう思っておりましたが、水温計関係の部品を揃える前にはやる気持ちを
抑えきれず、乗ってしまいました。(汗
いまでは、部屋に飾ってあるアクティブの水温計がむなしくあるばかりです(泣


> これは、「形状がこうだから理想」ってことではなくて、仮に丸い
> 燃焼室に台形のピストンが組み合わされるとすれば、どう見ても効率は
> 良さそうではないでしょう?
> これが先述の「ピストン&ヘッドのフチ=スキッシュエリア」にて
> 形状の整合性が取れていないと駄目、って事ですね。
> 「形状による特性変化」を考えるのはまずそれを把握してからになります。

ポイントは形状の整合性でしょうか。
とにかく私は、何にしても各パーツの形状や寸法の把握不足が目立ちますよね(汗
今後は気をつけたい限りです!


> 最後にもういっこ補足なのですが、TPI製クランクベアリングに
> ついては…過度な期待はしない方が良いかと私も思います。
> もっちーさんのおっしゃる通り、タマがでかいからと言って
> 見た目の耐久性は高そうですが、本当にNTN製品と同等の精度が
> 出ているかなんて誰も分析していないですからね。

> これも物の比較には大事なことで、「純正新品」と「TPI製」と
> どちらも同条件で比べてテストしないと差なんて分からないんです。
> 劣化したノーマルをTPI製に変えたら、そりゃ調子は良くなって
> 当たり前ですからね。

信頼がおけるのは現時点では、日本製なのでしょうね。
TPI製を組んだ当初は、純正以外このベアリングしか流用出来るのを知りません
でしたので・・・

また、NTN製のベアリングという物に興味が沸いて参りました。


> そして…これは私的な経験上ですが、クランクベアリングの耐久性は
> 確かにヤマハ等に比べてホンダは短いのはあります。
> が、無茶をして組んだりクランクに大きなショックを与えたりしなければ
> そうそう壊れはしません。
> 私がコンテンツにてシビアに書いているのは、「扱う場合には特に慎重に
> 行って欲しい」というのが一番にありますからああ書いているだけなんです。
> 少なくとも私個人としては、ハイチューンでもちゃんと出来ている
> エンジンであれば、「耐久性が低い」とは思っていませんからね。

わたしは、ライブのクランクベアリングについて、少し間違った認識をしていたようですね(汗
あれ程、詳しく書かれているのに、ねぎのリーダーさんの意図していたとらえ方
が出来ていなくて申し訳無いです。




またしても長くなってしまいましたが、この辺で失礼したいと思います。

P.S. 文章のみですべてを伝えるというのはなかなか難しいものですね。
 国語力の大切さを身をもって体感することができました。
今回は、画像も用意致しましたが、私の分かり難い文章を理解するために、
皆様の役に立てていれば幸いです。

記事No 5356
タイトル Re^7: 原付スクーター改造の限界って?
投稿日 : 2008/12/23(Tue) 09:16:58
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://wwwi.netwave.or.jp/~leader/
あらきまさん毎度でございます〜


っと、今回もひっじょーに分かりやすい文で嬉しいですよ。
こういう風に写真とか副えて頂けるとめっちゃ楽し…いや素敵です(笑


> 実は、ベリアルの水冷ヘッドが68cc用に対しデイトナのシリンダーが71cc、
> 直径の差が約1mmありまして、ヘッドの方が若干小さいんですよ(汗

ぐおお(汗
これは…径の差が逆だともう問題外ですが、これだと本来角度のついている
ピストンのフチに対し、燃焼室側は片側0.5oといえど水平になって
いるワケで。
良い事は一つもありません(笑

が、径で1oであればまあまあ「動かす分」には許容範囲ではないかと
思いますけれどね。


> 「スキッシュクリアランス」の余力についてですが、今まで一度も計ったこと
> がありませんでした(汗
> ピストンがヘッドに当たればエンジンが回転しなくなるから分かるだろう、
> ぐらいのスタンスでしたので。
> お恥ずかしいかぎりです。

で、上と同じ流れで、スキッシュクリアランスがギチギチの場合は
そのヘッドの内径差が1o差でもやばいと思います。
ですがこれはとりあえずある程度空いていれば異常燃焼の原因には
「いきなり壊れるLV」ではならないので、エンジン組む時は最低限
スキッシュクリアランスの計測は必須です。

で、おっしゃるとーりスキッシュクリアランスが0やマイナスであれば
手でクランク回すとこつん、って当たりますから分かります。
後、スキッシュクリアランスは0.3oとかでほんのわずかしかない場合、
高回転でピストンやコンロッドが伸びた時にHITする事があるので
ある程度の余裕は要りますね。


> 特に水冷ヘッドは、私にとって安く無いものなので、見たとき血の気が引きました(笑
> 貧乏学生にはつらい現実です。

早速写真拝見しましたが…こりゃ酷いですね_| ̄|○
確実に異物混入で無いとここまでならないと断言出来ます。
…水冷ヘッドは高いですからねえ(泣


> シリンダー&ピストンは仕方ないとして、
> 水冷ヘッドはどうにか安く直すor買うことが出来ないか検討中です。
> TIG溶接で燃焼室のべこべこ部分を盛ったあと、旋盤等で成形し直す等
>
> 学校の機械を使えれば・・・
> と自分の持つ低い技術は無視してサクセスストーリーのみ日々妄想しております(笑

えと、この位の破損であれば肉を盛らなくても、今破損している傷の
深さより大きくヘッドを掘り込んで修正してやれば使えますよ。
この手の水冷ヘッドというのは加工前提の品なので、水路までの
肉厚は異常な程にたっぷりの余裕があるんですよ。
ただ、写真で拝見する分には結構深めの傷なので、燃焼室がぺったんこ系に
なる様に設計しないといけませんね。

もちろんそれで必要な寸法と容積が取れる設計と言うのが大前提ですが…
私はこういうの修正した経験もありますんで、やってみなければ分からない
LVの破損ではありますが、ヘッド容積をちっこく取る方向でシリンダー等を
加工していき、ヘッドの容積を小さく出来る方向性にてチューンの
見直しを行えば修正も不可能では無いと思います。

…これ、他の所の修理の目処が立てば、宜しければ私に直接メール下さいな。
補修に関してはお手伝い出来る事があるかもしれませんので。


> 先日、上記の方法で試みたのですが、ダメでした(泣
> ボルトが千切れるわネジ山がつぶれるわで、出来るかぎりやってみたのですが
> 結局ピストンピンがピストンの半分あたりまで来たとこりで、抜けなくなりました。
> ボルトをステンレスに変えると良いかもしれませが、丁度良いものがありません。
>
> 最終手段は、グラインダーでピストンを破壊してピストンを取ろうかと思って
> いるのですが、やはり無謀でしょうか?
> もうこれくらいしか、手段が思いつきません(汗

これはきついですね_| ̄|○
うーん…そこまで来ると正直コンロッドも無事とは思えないです。
が、とりあえずピストン取らない事には始まらないので、これはもう
ピストンの上半分をグラインダでぶっ飛ばしていくしか無いでしょうね。

半分ピンが抜けているのであれば、なんとかピストンをフリーにしつつ
上半分すっ飛ばしてから、ピストンを割っていけば良いと思います。
コンロッドだけは最優先で保護し、力は絶対掛けない様にって事で。


> http://t.upup.be/?wIsk1SZQoC
> この画像の3番目を見てください。
> これは一番ひどかったときのものですが、ピストンを外したときは必ずこの
> 写真のようにピストンピンに毎回、多かれ少なかれ線の段差がついておりました。
> (この線上だけ盛り上がっているようなかんじです)
> これはクランクをくみ上げて暫く走り、最初にエンジンを開けた際もついていました。

これまた写真を見る限りでは…これ洒落にならんですよ。
「傷」って事でしたが、これじゃ全くもってありえないLVのおかしな
ところがあるとしか思えません。

ピン自体これだけ破損するとなれば、まともに組んだのが前提だとしても
ピン自体の強度がなかったとしてもここまではならないでしょう。
何千kmも走ったのならともかく、使用時間的に見てあまりにおかしいです。

例のベアリングズレは結構大きそうな感じですが、それがあったとしても
ここまでなるのは私見た事無いですよ。
正直、想像の範疇にしかなりませんが…これ、コンロッドが激しく
曲がっていませんか?

ピンのですね、ベアリングはまってるべき所の左右に「焼け」が
出来ていますよね。
これ、写真的にベアリングの「左側に寄って」変な焼けがついてます。

これだと、どう考えてもコンロッドのセンターにピストンとベアリングが
居たとは考えられないです。
ベアリングは進行方向左側にズレおちる様な感じで回っていて、
ピストン&ピンは右に傾いていたのでは。
ひょっとしてコンロッドのベアリングの入る部分の「カド」も削れて
いるのではありませんかね?

やはりベアリングズレの影響もでかいと思われますが、これって
色々な複合要因だと思いますんで、まずはピンとコンロッドを
確認しないと始まりませんね…


> クランクを目視した限りでは何の異常もないんですけどね(汗
> ひとつ気になる点があるとすれば、コンロッドのエンジン左右に対するセンターが
> 出ていなかったかもしれないです(汗
> なんせ、腰下を弄ったのはこのときが初めてでしたので、一応形には
> なっていますが、精度云々は正直自信ありません(笑

これはですね、これも写真拝見する限りではちゃんと組めてると
思います。
が、これは写真映りだとは思いますがコンロッド曲がってる様な
気も…ピン見た後なので余計に思ってしまいます(汗

で、クランクシャフト自体のセンターですが、これは関係無いですよ。
さっきの話と同じですが、そうなっても動く様にコンロッド自体は
横方向にクリアランスがありますし、クランクシャフトもしかりです。
なので、ケースを片側1o削ってクランクをわざわざ寄せて組んだとかで
無ければ、組み込みのセンターに関しては気にする事ありませんよ。
と言いますか、それを気にして組むのは至難の業ですから(汗


> 一応、組み立て直後クランクは、手動でスムーズに回転していました。

ちゃんと軽く回転したのであれば失敗ではありませんね。
本気で駄目な場合はかなり回転重くなりますから…


> また、ロングクランクにしてからはなぜかよく回るエンジンになりました。
> ベースガスケットを増やした為かも知りませんが、ノーマルクランク時に比べ、
> 回転数の上限が+1000〜+1500回転増えた感じです。
> パワーもしっかり出ておりました。

うーん、パワーを言われるとこれは他のポートタイミングや圧縮比が
ストロークアップ前と同等でなければ単純比較は出来ないです。
ポートタイミングってのはクランクの位置にもよりますが、1o違うと
数度に渡ってクランク角度的なタイミングが変わる物なので。
1000〜1500rpmも変化があったのでれば激変の部類ですから、
悪くは無いと思いますがかなり「変わっている」のは確実かなと。
…クランクの性能でちゃんと回り始めた、って説も(以下略


> もう片方のシュラウドについても加工して装着する予定だったのですが、
> 加工して、装着する際に割れてしまい使えなくなってしまったので、
> 後日薄いアルミ板でシュラウドの代わりとなるものを作るつもりでした。
> と言うより、すでに作って装着していたのですが、まだまだ隙間が目立ており
> 改善の余地ありです。

なるほど、シュラウドは作製予定だったのですか。
が、これは無いと走らない方が無難ですよ(汗
すぐにぶっ壊れたりはしませんけども、シリンダー側だけが結構
傷入ったり劣化したりしやすくなるので。


> すいません、まさにそれに近いマウントをしておりました(笑
> ここが一番、熱交換効率が良さそうで、スタイルも嫌いではありませんでしたので。

いやはや、個人的に大好きなマウント方式です(笑
そして冷却効率もこれが最高ですからね。

んが、ひとつ突っ込み入れますと…
これ、ラジエターはもうちょっと地面と垂直に立てないと駄目です。
これではただでさえ前面投影面積の狭い50用ラジエターですから、
結構冷却効率落ちてますよ。

おそらくフロントカウルとのエアの流れを考慮されたのだと
思いますが、立てた方がはるかに効率良いので参考までにどうぞ。


> 水冷ヘッドの水路の抵抗になっているあの部分に秘密がありそうですね(笑

お?鋭いですね〜
でも企業秘密なので残念ですがスルーさせて頂きます(笑


> 十分エンジンが暖まったと思ったころに全開走行したのですが、容量の小さい
> TZR50Rのラジエターを使用していたにもかからわず、実際シリンダーの
> 温度が低かったのはなぜなのでしょうか?
>
> 安易な考えですが、もしかするとこの時期気温が低く、手が冷たくなっていた
> のでシリンダーに触れれたのかも・・・

うーん、気温のせいだと思いますけれどね。
万が一、手で触れたLVでカブりもせずちゃんと吹けていたのであれば
温間時には濃すぎて発進すら出来ないと思いますからね。

あ、水冷ヘッドとラジエターの効率に関してはですね、いくら
ヘッドだけを冷やしたとしても限界ってのはあるんです。
なので、ラジエターが極限まででかくてもヘッド内燃焼室が
べったべたでピストン周りはからからで白っぽいって事も
ありますから。

シリンダーだけ自然空冷の場合だとよくこうなるのでプラグの焼けなんか
全くアテに出来ないですからね(笑
焼けの確認はピストントップ見るしか無いんですよ…


> まさに、おっしゃる通りだと思います。
> 私もそう思っておりましたが、水温計関係の部品を揃える前にはやる気持ちを
> 抑えきれず、乗ってしまいました。(汗
> いまでは、部屋に飾ってあるアクティブの水温計がむなしくあるばかりです(泣

気持ちは分かりますが、それが全てを駄目にしたってのも良い教訓だと
思いますしね。
同じ失敗をしなければ良いだけです。
…といいつつ私も昔は気ばかりはやってムダに壊してましたからね。
人間何事も経験とお勉強です。


> ポイントは形状の整合性でしょうか。
> とにかく私は、何にしても各パーツの形状や寸法の把握不足が目立ちますよね(汗
> 今後は気をつけたい限りです!

ですね。ヘッドとピストンはまず形状がそれなりにあっていないと
圧縮比がどうとかいうLVじゃないんです。
ノーマルや多少の面研みたく余裕のあるLVであれば構わないですが、
ハイチューンだと一発で壊す原因にもなりえますからね。

とはいってもこの辺は難しいので、いろんな所に気を遣う事から
始めれば良いかと思いますよ。


> 信頼がおけるのは現時点では、日本製なのでしょうね。
> TPI製を組んだ当初は、純正以外このベアリングしか流用出来るのを知りません
> でしたので・・・
>
> また、NTN製のベアリングという物に興味が沸いて参りました。

ああ、これは言葉が悪かったですね。
NTN製ってのはホンダがNTNに作らせている純正品、って事です。
これはもっちーさんもおっしゃっていた様に、純正でも他をちゃんと
組んで運用すればそうそういきなり壊れたりはしないですから。

…腰下の組み方一つにしても、クランクが丈夫でベアリングも規格品という
ヤマハであれば、言葉悪いですがある程度適当に組んでもそれなりに
持っちゃいますし、トラブルの種にはなりにくいんです。
ここまで気遣いが要るのはホンダならではですね。


> わたしは、ライブのクランクベアリングについて、少し間違った認識をしていたようですね(汗
> あれ程、詳しく書かれているのに、ねぎのリーダーさんの意図していたとらえ方
> が出来ていなくて申し訳無いです。

これは上でご説明した通りなんですよね。
これも脅しまくりで申し訳ないコンテンツになっちゃってるんですが、
その位気を遣わないと組み直しても元の木阿弥どころか余計に酷くなるぞと
いう事も含んでるんです。
私だって「初めて」腰下組んだときは100%思う通りにはなりませんでしたしね。


> P.S. 文章のみですべてを伝えるというのはなかなか難しいものですね。
>  国語力の大切さを身をもって体感することができました。
> 今回は、画像も用意致しましたが、私の分かり難い文章を理解するために、
> 皆様の役に立てていれば幸いです。

いやーホント、言葉と文章ってのは難しいですホント(笑
ですけど、自分の脳内のイメージを言葉に出来るってのに慣れてくれば、
その分イメージを理屈に変えて考えられるって事にもなりますから。
決して損にはならないんですよ。

後、やっぱし写真はあった方が分かりやすいですね。
ここも画像張れる様にしようかなと考えてみたり…


という訳で。
また無茶苦茶長くなりましたがツッコミお待ちしておりますよん。
管理人でした〜

記事No 5331
タイトル Re^5: 原付スクーター改造の限界って?
投稿日 : 2008/12/16(Tue) 22:12:16
投稿者 プチ*ナオ
参照先
ねぎのリーダー@管理人様、常連の皆様、あらきま様、プチ*ナオと申します。
宜しくお願い致します。

あらきま様、初めまして。
私は94ライブディオZXに乗っておりまして、ライブ大好き人間の一人で、愛着も人一倍もっております。

19歳で結果はどうあれ、これだけイジル事が出来るのは、すごい事だとおもいますよ。
私が19歳の時なんて、リミッターカットにスプロケ交換位しか出来ませんでしたからね。(当時はRZ50規制後に乗っておりました。)

ただ残念なのが、弱点?が解っているなら(ライブのエンジンが弱いということは少なからず理解しているつもりです)なぜ対策しなかったのでしょうか?

部品交換をして、パワー&スピードが上がったのなら、弱点対策をして底上げされると(何もしないよりは)耐久性も上がるのではと思いますが...

管理人様のサイトにも在ります様に、分離給油+混合給油でもかなり違いが解りますよ。(多分記憶違いでなければ、どこかに書いてあったと思います。)

「失敗は成功のもと」と言うように、これからもライブイジリ頑張って下さい。


ねぎのリーダー@管理人様。

お世話になります。

疑問に思った事がありますので、別で質問致しますので、宜しくお願いします。

それでは、失礼致します。

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