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記事No 6286
タイトル ベアリングの破損
投稿日 : 2011/10/26(Wed) 15:41:43
投稿者 ともっち
参照先
初めまして、少々メタボ気味のともっちと申します。
いつもこちらで勉強させていただいております。
画像板の方へ質問してしましいましたので、
改めてこちらにてアドバイスいただければと思います。

記事No 6288
タイトル Re: ベアリングの破損
投稿日 : 2011/10/26(Wed) 18:57:43
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
ともっちさん、初めまして。
管理人ねぎのリーダーでございます〜

当HPも参考にして頂けている様で嬉しいですよ。
どうもありがとうございます。


さて、画像板拝見しましたがこれはJOG系の弱みですよね(泣
ここまでインナーレースが爆裂するというのも珍しいですが、
元々弱い所なのでしょうがありませんね…

と、これを私ならどう対処するか、と言えば、ベアリングの
アウターだけがアルミのカバーに残っているのであれば、
普通にベアリングを外す時と同じく、コンロ等であっためて
アルミの熱膨張を使って取り外しますね。

クランクベアリング等と同じで、アルミ材を熱すればベアリングの
金属より熱膨張率が高いのでベアリングはぽろっと取れてきますよ。

網等を使ってガスコンロまたはストーブ、電熱器の様な物の上に
カバーを載せ、弱火でじわじわ温めてやり、120℃程度まで
達すればこういった物だとまず抜く事が可能です。

水滴をカバーの上に垂らしておき、それが蒸発してしばらく経った
頃合、といったイメージだと分かりやすいかと。


こういった奥まった止まり穴へ圧入されているベアリングだと
内掛けプーラーで抜いても良いですが、アウターだけ残ると
それも難しいですから、無理に力を掛けようとせず、じっくり
コトコトと温めてからコツンと叩くか、もしくはベアリングの
入っている方を下向きにして熱し、自然落下させるというのも
手ですね。

ただし、何らかの理由でベアリングの外輪がカバーのアルミに
大してキズをつけてめり込んでいる、とかであれば多少は叩いて
やらないと動かなかったりもしますのでご注意をば。


基本的に、異種金属で圧入になっている部分だと熱膨張というのは
様々な部分で使えますから、そういった方向性も練習しておくと
色々と役に立つ事もあるかと思いますよ。

が、電化住宅等でガスコンロやストーブ等がない場合だと
ちょっと難しいですが、携帯型のボンベ式ガスコンロ等でも時間は
かかりますが不可能では無いです。


後これは個人的な意見ですが、サービスマニュアル等ではこういった
作業の場合はガンガン打ち抜いたりゴンゴン叩き込んだりの指定では
ありますが、ああいうのは「壊れたものを一度だけ補修する為」の
手法でして、パーツ自体を大切にしたいのであればそういった手法は
あまり好ましくない、と私は考えていますね。

それと補足ですが、JOG系はここのベアリングが弱いのは、ギヤオイルが
ここのベアリングまできちんと届いていない、といった説もあるので
私はJOG系だとギヤオイルをちょっとだけ多めに入れてたりしますよ。


ではでは。
ややこしいトラブルだと思いますが、解決する事を祈っておりますです。
管理人でした〜

記事No 6289
タイトル Re^2: ベアリングの破損
投稿日 : 2011/10/26(Wed) 19:18:38
投稿者 ともっち
参照先
お忙しい中早速ご丁寧にアドバイス賜りありがとうございます。
とにかく御指導通りにとりあえずやってみて、また結果を報告させていただきます。
今後他にも御指導いただくこともあるかと思いますので、
その節はよろしくお願い致します。
ありがとうございました。

記事No 6291
タイトル Re^3: ベアリングの破損
投稿日 : 2011/10/27(Thu) 00:30:40
投稿者 もっちー
参照先
はじめまして
久しぶりに復活したモッチーと申します
この場合はリーダーも書いてある通り熱するが正解ですが、熱すると言う方法が取れない箇所にアウターレースが残ってしまった場合の裏技を(と云うほどでもないですが)。

1.同じサイズのベアリングをばらします
保持器を壊せばボールがぽろぽろと取れます
2.グリスでもなんでも良いので粘りっ気のあるものをボールに付け
取り出したいアウターに貼り付けます
3.ボールを片側に寄せインナーレースを組み込みます
4.ボールを均等に配置します。
5.ベアリングプーラーで抜きます

要するに残ったアウターレース上でベアリングを組み立ててそれを抜くと言う感じです。

JOGのギアボックスのベアリングはどれも壊れやすいので、ケース側の場合はこの方法で取れますよ。

記事No 6292
タイトル Re^4: ベアリングの破損
投稿日 : 2011/10/27(Thu) 06:10:13
投稿者 ともっち
参照先
モッチーさん初めまして、ともっちといいます。
そういう方法もあるのですね。
考えも及びませんんでした。
昨晩早速リーダー様の指示通りやってみたのですが、
びくともしませんでした。かなり手強いです。
モッチーさんの方法のやり方も一度試してみます。
ご教授ありがとうございました。
今後もよろしくお願い致します。

記事No 6294
タイトル Re^5: ベアリングの破損
投稿日 : 2011/10/28(Fri) 06:59:15
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
もっちーさん&ともっちさん毎度でございます〜


>もっちーさん

おお、お久しぶりでございます〜
ボールレースを破壊して球と内輪を移植…
これ、素敵な手法ですねえ。目からウロコがぼろっと落ちましたよ(笑

…ベアリングの分解を考えるのは樹脂レース品のみだと思ってたり
しましたが、レースを破壊して球を取り出し、アウターのみのブツに
組み込んでいけばがっつり引っ張れる内輪をこしらえる事が可能、と。
MY脳内にしっかりインプットさせて頂きますね〜


>ともっちさん

ありゃ、残念ながら熱膨張ではびくともしませんでしたか…
それであれば熱し方が不十分であるか、どこかが噛みこんでいる
可能性が高そうです。

内掛けプーラーがあるのであればもっちーさんご提示の手法も
非常に有効かと思いますので頑張って下さいな。

後、内輪に掛けるタイプのプーラーでも、止まり穴に対して
使えるものもありますし、サイズが合えばアンカーボルトを流用して抜くと
いった方法もありますので参考までに。


ではでは。
管理人でした〜

記事No 6298
タイトル Re^6: ベアリングの破損
投稿日 : 2011/10/29(Sat) 06:53:44
投稿者 ともっち
参照先
リーダー様、ありがとうございます。
熱し方についてはかなりしつこくやってもダメでしたので、
何かが噛んでいる可能性が高そうです。
モッチーさんのやり方も同サイズのベアリングを交換した際に
試してみようと思います。
最悪はリューターで破壊ですが、カバー自体がアルミですので、
カバー自体を傷つけてしまったら元も子もないので、
出来れば避けたいです。

記事No 6300
タイトル Re^7: ベアリングの破損
投稿日 : 2011/10/29(Sat) 22:25:40
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
ともっちさん毎度でございます〜

ちょっと一つだけ補足をば。

> 最悪はリューターで破壊ですが、カバー自体がアルミですので、
> カバー自体を傷つけてしまったら元も子もないので、
> 出来れば避けたいです。

これ、さすがにベアリング鋼をリューターでほじくるとなると
かなりきついですが、やってやれない事はありませんし、
もしもやるならば一箇所のみを局所的に破壊してやり、薄い
部分をこしらえてそこを割る、といった感じが良いでしょう。

もしくは、内掛けプーラーの爪が入るだけのヘコミをベアリングの
外輪の内側に上手い事掘ってやれば…とも思いますがこれだと
破壊した方が簡単ですね。
丸ノコみたいなマンドレル?てやってみた事ありますがさすがに
文字通り歯が立たないです(笑

後、可能であればアルミ部分にキズを付けるのは避けたいですが、
多少であればそこまで問題は無いですよ。
ベアリング全体は「絞って」固定されてるといった感じなので。

クランクケース合わせ面のダウエルピンがサビで固着しているとかで
あれば破壊以外に方法が無かったりする時もあるので、場合によっては
破壊工作もやむを得ない場合もある、という事で_| ̄|○

ではでは頑張って下さいませ。
管理人でした〜

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