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記事No 6333
タイトル 点火方式の変更について
投稿日 : 2011/11/13(Sun) 00:37:22
投稿者 なかひ
参照先
ご無沙汰しております。結婚後二年経ち、ようやくうまいこと自分の時間が取れるようになってきました(^^;)。バイクいじりも再開してます。

ディオエンジン搭載のスカイをいじってるのですが、ちょいと問題にぶち当たりましたのでご質問させてください。

ちょっと考えるところがあって、今のとは別のエンジンを載せることになりました。

AF51タクトのエンジンを安く入手できたのですが、諸元素表をよく見たらAF51タクトは「バッテリー点火」ではありませんか!

我がスカイはメインハーネスは縦型ディオ用、バッテリーは搭載スペースが無いためにバッテリーレス仕様なのです。

AF51タクトのエンジンのACジェネレーターとフライホイールを、AF18E系のものに替えるだけで、マグネット点火方式に替えられるものなのですか?

せっかくなので、使えるものなら使ってみようかなと思いまして。

よろしくお願いいたします。

記事No 6335
タイトル Re: 点火方式の変更について
投稿日 : 2011/11/13(Sun) 03:19:05
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
おっとなかひさんご無沙汰しております〜

最近はまたバイクいじりを行える環境になったのですね。
…やはりこればっかりは趣味的に見ても良いモノだと思ったりします(笑


さてさて、今回はAF51タクトのエンジンとのスワップ、という事ですが…
おっしゃる通り、この手のタクトは縦型エンジンにDC点火仕様がくっついてるという
システムになっていますね。

メインハーネスはDio用という事でAC点火仕様、これならバッテリーは無くても
いけるといえばいけますが、DC点火だと正常安定動作を行うにはそれでは
駄目になってしまいます(汗


で、パーツリストをめくった限りでは、この手のエンジンってFitとかと同じ感じで
全てGCW品番でのパーツ構成になっていますね…
フライホイール、ローターベース、ファンまで品番がGCWですしクランクシャフトも
そうなっているという_| ̄|○

うーん…これが発電系がGBLとかでライブ系構成のままかな、といった雰囲気があれば
AF18系との互換は多少はあるかも、と思えたのですが。
実際にはくっつくのかもしれませんが、品番のみからではその判断がしづらいと
言いますか出来ないですね。

私もこの手のエンジンにAF18系の発電系を突っ込んでみた事は無いので、実際に
はまるかどうかすらも明言は出来ません。

が、雰囲気的に見ればいけそうではありますし、伝統的にフライホイール側の
クランクシャフトのテーパー形状やらウッドラフキー溝が変更されてはいないと
いった事もふまえれば、おそらくではありますが配線色も同じかなと推測したり
しますね。


> AF51タクトのエンジンのACジェネレーターとフライホイールを、AF18E系のものに替えるだけで、マグネット点火方式に替えられるものなのですか?

点火時期と言いますかフライホイールピックアップマグネットの角度と位置が
問題ですが、いくらなんでもそこまで大きな変更はしてこない…と読みますが、
こればかりは現物見ないとなんとも言えないです。

点火方式自体はACマグネット発電のコイルを入れて対応フライホイールを
きちんと回せれば問題無く動作しますが、それがズレ等が無くちゃんと付くか
どうかが問題であり、次に点火時期の問題、最後にファンやら何やらの整合性が
あるかどうか、ですね…

エアシュラウドも特殊なのでこの辺も問題がある可能性は0ではないかなと。
専用発電系+専用ファンでないと厚過ぎてシュラウドがはまらないとか…(汗


もしくは、DC点火系のシステムをそのまま流用し、ACメインハーネスに割り込ませて
キースイッチ辺りもCDIへの電源入力も加工して無理矢理DC点火仕様にする、と
いうのも一つの手ではあるかなと。

とはいえ、レクチファイアは共用で行けると思いますがそれなりにハーネスを
引きなおさないと保安部品等の不具合も出そうですし、これはこれでかなりの
分析が必要かなとも思いますね…
後バッテリーも必須ですが…バッテリーレスKIT+純正系CDIなら多少の事では
壊れなかったりもしますよ。


発電系はそのままAF51を使うとしても、レクチファイアへの入力線は
そのまんまでもいけるはずですし、DC点火だとCDIへの電源を取る赤黒線が
ありませんがそれは要りませんから、ローターベースのコイルから出ている
黄色と白を発電と充電に素直に振り分け、緑はメインハーネスにアースすれば
ちゃんと動くのでは?とも思います。
あ、CDI自体はDC点火用に変更して配線もしないといけませんし、キーとの
連動もきちんと確認しないといけませんが…


と、あまり有効なアドバイスにならずに申し訳ありませんが、現物があるのでしたら
まずはフライホイールとローターベースの寸法差を確認し、クランクシャフトの形状も
差がある様であればチェックしつつパーツをあてがってみるのが一番でしょう。

「多分」いけそうな気がしますが、この辺をクリア出来れば素直にいけそうな気も
するのでまずは分析をばお願い致しますね(汗


ではでは頑張って下さいね。
管理人でした〜

記事No 6336
タイトル Re: 点火方式の変更について
投稿日 : 2011/11/13(Sun) 07:20:39
投稿者 だいこん
参照先
なかひ様、はじめましてだいこんと申します。
> AF51タクトのエンジンを安く入手できたのですが、
これって私が1100円まで吊上げたやつですか。
吊上げるまえは100円代でした。ごめんなさい。
>「バッテリー点火」ではありませんか!
最悪部品取りでと考えていました。
> AF51タクトのエンジンのACジェネレーターとフライホイールを、AF18E系のものに替えるだけで、マグネット点火方式に替えられるものなのですか?
AF24系及びfitエンジンを使えるかは大変興味があるところです。
がんばって下さい。私もチャンスがあれば挑戦しようかな。

近況報告
スーナー50のトルクカムを入手変なデッパリがあったので削って使ったら割れてしまい。それからZXエンジン不調になりとうとう逝ってしまいました。
AF27エンジンにJCCピストンを逆につけてしまい、上のピストンリング破損。
この後にZXエンジン腰上分解、上のピストンリングが薄っぺらでした。
ZXエンジンの下のピストンリングをJCCピストンの上に取付けました。
ZX駆動系しか持っていないのでクランクシャフトの軸の付け根を削って現在好調。
このほかアホなこといっぱいやっています。
それでも動いてくれるエンジンに感謝。

記事No 6337
タイトル Re^2: 点火方式の変更について
投稿日 : 2011/11/13(Sun) 14:29:01
投稿者 なかひ
参照先
リーダーさん→なるほど。いつも丁寧なレスありがとうございます(^^)。僕もウッドラフキーの位置・ローターベースの角度は気になっておりました。点火時期が狂ってしまいますもんね。
あとはファンやカバーといった物理的な問題ですね。

面倒くさいので転売しちゃおうか、それとも勉強がてらチャレンジしてみようか、迷っているところです(^^;)。
またちょっと忙しくなってきちゃったもので。

DC点火仕様への変更は…僕のスキルではなかなか厳しそうな予感(T_T)。
あとスカイがもともと6V車なので、バッテリースペースが超小さいんです。


だいこんさん→初めまして。タクトエンジンは、まさしくそれです(笑)。公平なオークションのためには、仕方ないことですので、お気になさらずに(^^)。

AF24E系は、ネタばらししますとAF24タクト・ジョルノはマグネット点火なのでAF18E系にかなり似ています。ただ、燃料タンクがキャブよりも上にある「負圧コック式落下型」のため、腰下に負圧のパルスを取るニップルが付いておりません。なので、通常のディオの車体で使うのはかなり困難が伴います。ほぼ無理といっても過言ではないかと。

スカイは「手動コック式落下型」なので、AF24E系でも大丈夫なんですよ〜。
でもAF30タクトからは足元タンクに変わったんじゃなかったかしら。
ちょっとうろ覚えです(汗)。

調べ直してきます。

記事No 6340
タイトル Re^3: 点火方式の変更について
投稿日 : 2011/11/16(Wed) 02:36:11
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
なかひさん毎度でっす〜


> リーダーさん→なるほど。いつも丁寧なレスありがとうございます(^^)。僕もウッドラフキーの位置・ローターベースの角度は気になっておりました。点火時期が狂ってしまいますもんね。
> あとはファンやカバーといった物理的な問題ですね。

いえいえ、これは一回あてがってみるといけそうかいけそうでないかは分かると
思いますんで、売り飛ばす前に一度確認されてはと思いますよ。


> DC点火仕様への変更は…僕のスキルではなかなか厳しそうな予感(T_T)。
> あとスカイがもともと6V車なので、バッテリースペースが超小さいんです。

これ、配線図から辿れば別に難しくは無いですよ。
単純に、キーONでDC12Vが流れる配線からCDIへ入力してやるだけで、
他の配線はほぼそのまんまで真っ当に動くはずです。
ピックアップコイルだけはDC用を使っておいた方が無難かもしれませんが。

バッテリーは前述の様に、キャビーナとかの純正CDIであればバッテリーが
無くともバッテリーレスKITを噛ませて抵抗を作ってやればそうそう不良は
起きないはずです。

端子間にバッテリーも何も無いのが不味いのであって、バッテリーレスKITでも
入れておけば「純正系CDIに限り」ではりますが強力な点火は望めない代わりに
トラブルになる可能性は小さいですね。


と言う訳でして…
個人的には是非チャレンジして頂きたいのですが、またやる気になりましたら
アドバイス致しますんでよろしくです。
管理人でした〜

記事No 6475
タイトル Re^3: 点火方式の変更について
投稿日 : 2012/03/02(Fri) 22:14:41
投稿者 だいこん
参照先
なかひさん遅レスですみません。
私もついにタクトAF51エンジンを超破格、ほとんど送料のみで手に入れてしまいました。(一応実働らしいです)
> でもAF30タクトからは足元タンクに変わったんじゃなかったかしら。
とりあえず、負圧ポンプにつなぐニップルは付いています。
ピックアップの位置がぜんぜん違うようでただの部品取りになってしまうかも。
一度はトライしてみます。

記事No 6339
タイトル Re^2: 点火方式の変更について
投稿日 : 2011/11/16(Wed) 02:34:27
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
だいこんさん毎度こんばんはでございまっす〜

なるほど、勝手に近況報告を拝見しましたが色々とトラブられているみたいで(汗

AF18系でピストン逆付けだとリング合口が排気ポートにはまるのでこれは
どうあっても破壊するでしょうね_| ̄|○
しかしJCCのノーマルコピーピストンのリングって純正とは厚みが違って
いたと記憶しますが…ごちゃまぜで大丈夫なのでしょうか?

その前にこれ、純正セカンドリングはプレーンリングなのでキーストンタイプの
トップリング溝に使うのは、双方の形状が合わずに不味いと思います。
下手したらリングが溝に沈み込まない状態になるのですが…はまったのなら
とりあえずはいけそうですが文面のみ伺うとかなりデンジャラスですね(汗


>スーナー50のトルクカムを入手変なデッパリがあったので削って使ったら割れてしまい。

でっぱりというのが気になるんですが…割れる様な所にそんな物があるとは
ちょっと興味があったりしますね。
現物見た事無いのでなんとも言えませんが、こういうのもあるから流用って
楽しいのかなとも思ったり。


>ZX駆動系しか持っていないのでクランクシャフトの軸の付け根を削って現在好調。

基本、これをやっておけば一応の整合性は取れたりしますよね。
が、これをやるには外からではかなり難しいという点が一番の難問ですが_| ̄|○


>このほかアホなこといっぱいやっています。

いやいや、そういうのも宜しいかと思いますよ〜
発想をそのまま転換してやってみてぶっ壊す、というのも必要だと思いますしね。
もちろん壊れないに越した事はありませんが…


ではでは。
あまり無茶はされない様に…と言いますか壊れない事をお祈りしておきますです。
管理人でした〜

記事No 7113
タイトル 私もチャレンジしました
投稿日 : 2017/03/07(Tue) 00:05:22
投稿者 Su−27
参照先
皆様はじめまして、Su−27と申します。ご察しのとおり普段は27ディオを乗り回しています。
今回ひょんなことからエンジン不動のAF−30タクトを入手、替えのエンジンを探していたところ転がり込んできたのがAF−51のエンジンでした。
ここの情報や整備マニュアルを参考に思案した結果…
DC点火化はCDIの仕様が違うため却下
(AC点火式はジェネレータからの147VACをON、OFFするもの、DC点火式は12VDCからイグニッション電圧を発生させるもの、と解釈)
結果こうなりました。
・30のACジェネレータ、パルスジェネレータ一式を移植
・フライホイールは51のものを使用
これでエンジン始動には成功しました。が、まだ問題が山積しています。
・ジェネレータの電力が弱い?(ライトが暗い、プラグのスパークも弱い)
30のフライホイールでは始動できず、と言う事はのウッドラフトキーのミゾを掘りなおして点火位置を合わせないととダメなのか…シビアな加工になりそう。
・51のエンジンカバーはでかい
マフラーなど艤装品が干渉して付けられない。30のカバーも点火プラグ、ネジ穴の位置が違う(30は斜め、51は垂直にプラグが付くのでやや前になる)
まだまだすり合わせが必要なようです。「27を修理に出したらDIO−FITのエンジンが付いて帰ってきた」なんて情報もあったので不可能ではないと踏んでいたのですが、正直かかる手間の割には…ですね。
一説には51のエンジンはギア比がZX同等とも言われているようですのでポート加工その他手を入れまくればおもしろいエンジンにはなりそうなんですが。

記事No 7116
タイトル Re: AF30と51ですか〜
投稿日 : 2017/03/08(Wed) 05:09:37
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先
Su−27さん初めまして。
管理人ねぎのリーダーでございます〜

さてさて、古いツリーですがこういった所までお読み頂いた上にさらに
お話を追加して頂けるとは恐悦至極でございますです。
…もちろん、私はどんなジャンルでもスクーター話は大好きですので
どんどんご活用下さいませ。


> 今回ひょんなことからエンジン不動のAF−30タクトを入手、替えのエンジンを探していたところ転がり込んできたのがAF−51のエンジンでした。

ふむふむ、AF30タクトにAF51タクトのエンジンですか〜
同系で縦型ベースとはいえ、おっしゃる通り根本的に点火システムが
異なるのでなかなか組み合わせとしては面白いなあと思いますよ。


> DC点火化はCDIの仕様が違うため却下
> (AC点火式はジェネレータからの147VACをON、OFFするもの、DC点火式は12VDCからイグニッション電圧を発生させるもの、と解釈)

そうですね、AF51だとセミDC点火形式になり、ライブDio系統とかと
同様のシステムになっていますが、AF18型から継承されている伝統の
AC発電AC点火はおっしゃる通り、発電コイルの1個、黒い布が巻かれて
いる部分のみが独立回路になっており、直接CDI駆動AC電流のみを
発電させている仕組みになってます。
(なのでそこだけ残して他を全部カットしてもエンジンは始動出来ます)

一応、基準としては単体での発生電圧がAC110 〜120V程度になるはずで、
CDI側からIGコイルへの出力もAC70Vとかが正常のはずですね。


DC…私はセミDC点火と読んでいますがそっちの方は12Vではなくて
14.4Vが基準電圧になっていますよ。
CDIへはDC14.4Vの電圧が基本でして、バッテリーの補助を介していても
完全なるDC点火の様には電圧が上がらない、というのもなかなか
難しい物です_| ̄|○


> 結果こうなりました。
> ・30のACジェネレータ、パルスジェネレータ一式を移植
> ・フライホイールは51のものを使用
> これでエンジン始動には成功しました。が、まだ問題が山積しています。

ふむふむ…ちょっと変わった組み合わせだと思いますがこれで動作して
いるのも素敵だと思いますよ(汗

まず、AF30のコイルとパルスジェネレータだと、AF51のフライホイールに
対しては、磁力がほぼ届かない位置になりませんか?
私は現物を持っているワケではないので憶測ですが、AF51のフライホイールは
GCW品番で相違はありますが、GBLライブDio系のものと同等な気がします。

その場合、インナー側コイルがAF18系統の5+1極だと、鉄芯の長さが
短いのでAF51系フライホイールの内側磁石まで磁力が到達していない
可能性が大きいですね。

個人的な経験だと、その組み合わせでは全く電磁石効果が発生せず、
発電も充電も出来ない気がするのですが…(汗


なお、パルスジェネレーターの方はAC車とDC車で共用ではありませんが、
取り換えてもフライホイール外側ピックアップ部のパルスを読む事は
可能です。

しかし、これも抵抗値とか異なるのであまりにおかしな組み合わせだと、
他が正常でも「CDIへの信号が安定しなくなる」といった点にはご留意
下さいな。


> ・ジェネレータの電力が弱い?(ライトが暗い、プラグのスパークも弱い)

うーん…AF30コイルとAF51フライホイールでは全く発電していない気も
するのですが、試しにバッテリーを取り外したらライト等は点くかどうか
実験されると宜しいかとも。

なお、AF51タクトのコイルだと8極のはずですが、これはフライホイール側の
磁石が4個で対応している為にしっかりとS→N→Sの切り替わりが起こって
くれるのであり、真っ当に磁力が届いていると仮定しても、AF30タクトの
6個の磁石ではちとおかしくなる気もしますよ。

元々は5+1極の6極に対しての6個の磁石なので、このあたりも全然異なる
仕組みなので注意が必要かなとも。


> 30のフライホイールでは始動できず、と言う事はのウッドラフトキーのミゾを掘りなおして点火位置を合わせないととダメなのか…シビアな加工になりそう。

これはですね、AF30フライホイールだと確かピックアップの位置がエンジンの
右側から見て上死点に対し「右下」にあると思いますが、その上でウッドラフ
キーの溝は完全に上死点に合わせると、フライホイール外側ピックアップ
マグネット位置は「BTDC17°あたりを通り過ぎた時点」になるかと思います。

実際にはACでもDCでも、ホンダ2st系50ccスクーターはおおむねピックアップの
点火信号を拾う位置というのは実際の点火時期と同じ位の「場所」にて
拾っていまして、多少の進角や遅角のみをCDI側で補正していたりしますね。

なので、AF51フライホイールの場合もウッドラフキー溝は上死点側に
存在しているはずですが、ピックアップ位置は「右上」でしょう。

ここにAF30フライホイールをくっつけて点火信号を取るとすれば、
右下から右上まで回転するくらいの進角をもってやっと点火信号が飛んで
いくので、おおよそですが始動時にはBTDC110°くらいになっているのではと
私は思いますよ(笑


なお、ウッドラフキーの位置云々は基本的には「上死点側」と言いますか
コンロッド根元側に向いているのが基本でして、そこいらへんを変更して
あれこれするのではなく、ピックアップの位置を上死点前いくつにするかと
いった変更の方がベターになるかなとも。

ただし、AF51クランクケースのピックアップ位置に上手いこと合うAC点火系の
フライホイールってのは存在しないはずなので…おそらく現実的には
実現するのはかなり難しいでしょう。

フライホイールのピックアップ部を全てカットし、新規で鉄板等を貼り付けて
位置を変更しても良いのですが、フライホイール外周部のピックアップ部は
中身は空洞なので意外と難しいです。


こういうのは、ちょっと難しいかもしれませんがまずは上死点でのピックアップ
マグネットの位置を基準とし、そこから何度の位置に点火パルス取得ポイントが
あるのか、をきちんと調べていくと分かりやすいと思います。

かつ、あくまでCDIという物は、点火信号を拾ってから何秒後にIGコイルへ
点火するか、を時間で見ているものなので、極端な話フライホイールの
外径が同じ位であればそのあたりも把握しやすいんですよね。

で…ピックアップ位置の変更により、CDIへの「点火信号の時間」が同じに
発生させられたとしても、CDIの特性によってはてんで駄目な点火時期に
なる事もご留意をば。

仮に、リード100なんかはアイドリングでBTDC21°(だったはず)ですが、
フライホイールそのものが異なるライブDioにCDIのみくっつけた場合、
BTDC12°から始まり6000rpmで7°とかまで遅角するという意味なしさに
なったので、このあたりをしっかりと分析するにはタイミングライトも
必須である、という事で。


> ・51のエンジンカバーはでかい
> マフラーなど艤装品が干渉して付けられない。30のカバーも点火プラグ、ネジ穴の位置が違う(30は斜め、51は垂直にプラグが付くのでやや前になる)

AF51は基本的にAF18系クランクケースを踏襲してはいますが、腰上に
関してはかなりの新設計で寸法も異なるので、これはAF51の腰上と
シュラウド等を用いる方がベターでしょう。

AF30のシュラウドだと右半分が全然合わなくなると思いますし、おっしゃる
通り垂直センタープラグのAF51ではそのあたりも不整合が出る為、
全てを揃えた方が安全ではありますね。

ご存知かとは思いますが、エアシュラウドがしっかり閉まっていないと
いう事は冷却エアの漏れがあり、ラジエターに穴が空いているのと
同じですから…


> まだまだすり合わせが必要なようです。「27を修理に出したらDIO−FITのエンジンが付いて帰ってきた」なんて情報もあったので不可能ではないと踏んでいたのですが、正直かかる手間の割には…ですね。

ですね。これは私もそういった中古車を見た事がありますが、AF18系の
エンジン構成とマウント位置は変わらないのでそれもあり、という事で。

と、それを見て思い出しましたが、DioFitって確かピックアップ位置は
AF51タイプで、かつコイル等は以前のAC点火のままの仕様のはずですよ。
これらを用意すればAC点火ではありますが、そのままAF51ケースを用いた
ボルトオン仕様になるのでは、と今更ながらひらめきました(汗


後、これも今更なのですが。
前述された様な、AF51エンジンそのものに合わせたセミDC点火化ってのも
実際にはそんなに難易度は高くないんですよ。

AF51の発電系統をそのまま用いるとしても、CDIをAF51とかDC系の物を
選び、コイル側から来るメインハーネス赤黒線のAC100Vラインをカットし、
おそらくキー周辺にあるノーマルの白黒線、これをカットしてやり
メインハーネスからDC12V出力線を繋いでやります。
白黒線は元々AC-CDIのON/OFFスイッチですが、これを撤廃して変わりに
12V出力かつメインキー連動スイッチ線とする、という方向性です。

そしてその白黒線(DC12Vライン)はすでにノーマルでCDIカプラーまで
来ているはずですから、それをDC-CDIの赤入力、すなわちDC12V駆動の
電源線とすれば、キーのON/OFFでCDIをカットオフ出来、普通に走行が
出来る様になりますね。

なお、他の発電(黄色)、充電系(白)はそのままレクチファイアに入れて
問題はありませんし、そもそもレクチの規格が共通なので、ここは車体が
ACでもDCでも問題は出ないです。

かつ、パルス線とIGコイルへの出力、アース等も全て共用でいけるので
むしろAF51コイル&フライホイールのまま、車体側をDC化した方が
不具合は少なくなると私は思いますよ。
(もちろんDio-Fitコイル&フライホイール等でAC化もありです)


> 一説には51のエンジンはギア比がZX同等とも言われているようですのでポート加工その他手を入れまくればおもしろいエンジンにはなりそうなんですが。

えと、AF51のファイナルギヤはおっしゃる通りで10.912ですね。
が、肝心の駆動系が「小径駆動系」なので、あまり融通が効かず
遊べない仕様なので…(泣

私は、ですが基本的に小径駆動系構成だと何も出来ないに近いと
考えておりまして、元々がそれなりに完成されている上に純正の
互換パーツも無いに等しい為、あまり手を入れていくのはお奨めは
しません、とだけ記しておきますね。

元々小径駆動系車乗りの方にこれを言うのは忍びなくはあるのですが、
ファイナルギヤのギヤ比のみをアテにし、エンジンパワーを向上させて
いくのが一番ベターな遊び方かな、と思いますです。


ではでは、面白いネタをどうもありがとうございました。
私も久々にあれこれ記してしまったので何かツッコミ等あれば是非
お願い致しますね。
管理人でした〜

記事No 7124
タイトル Re^2: AF30と51ですか〜
投稿日 : 2017/03/14(Tue) 22:01:32
投稿者 Su−27
参照先
Su−27です。早速のアドバイスありがとうございます。先の週末もいろいろ手を尽くしてみましたが…
> > 結果こうなりました。
> > ・30のACジェネレータ、パルスジェネレータ一式を移植
> > ・フライホイールは51のものを使用
> > これでエンジン始動には成功しました。が、まだ問題が山積しています。
>
> ふむふむ…ちょっと変わった組み合わせだと思いますがこれで動作して
> いるのも素敵だと思いますよ(汗
>
> まず、AF30のコイルとパルスジェネレータだと、AF51のフライホイールに
> 対しては、磁力がほぼ届かない位置になりませんか?
> 私は現物を持っているワケではないので憶測ですが、AF51のフライホイールは
> GCW品番で相違はありますが、GBLライブDio系のものと同等な気がします。
>
> 個人的な経験だと、その組み合わせでは全く電磁石効果が発生せず、
> 発電も充電も出来ない気がするのですが…(汗

実際には少ないながらも磁力が届いているんでしょうね。このあたりアナログの世界の妙でしょうか。
とはいえこのまま道路を走らせる訳にも行かず…バッテリーがあがったりプラグがかぶったりしたらたちまち立ち往生でしょう。
> > 30のフライホイールでは始動できず、と言う事はウッドラフキーのミゾを掘りなおして点火位置を合わせないととダメなのか…シビアな加工になりそう。
で、30のフライホイールにウッドラフキーのはまる溝を掘ってみましたが…難しいですね。シャフト穴のところで1mm違えば外周では数センチの差に拡大、外周マグネットの長さ調整では処理しきれない誤差。
結果はスロットルを常に開けてないと回らずしかも盛大に煙を噴き上げるという大失敗。
>
> DioFitって確かピックアップ位置は
> AF51タイプで、かつコイル等は以前のAC点火のままの仕様のはずですよ。
> これらを用意すればAC点火ではありますが、そのままAF51ケースを用いた
> ボルトオン仕様になるのでは、と今更ながらひらめきました(汗
>
なるほどその手がありましたか、とはいえDioFitのパーツのタマ数を見るとなかなか出物に出くわすのも難しそうです。
エンジン丸ごとなら普通の27のエンジンそのまま載せたほうがはるかにタマは多いし簡単ですものね。(30のAF-24Eは27のAF-18Eと同じく腰下から負圧を取っているなど非常に近い)
後先考えなければ今乗ってる27からエンジン分捕る手もあるのですが…

あとこれも今更ですが外した30のエンジンの負圧ホースから古いガソリンがどろどろと出てきました。
この30、長期放置車でして多分前のオーナーがエンジンがかからないからとキックやセルを回し続けた結果不発ガソリンが腰下に溜まったのではと思われますが…
ひょっとするとこれを処理してしまえば30のエンジンもまだ望みはあるかも…という希望が出てきました。
実はネット検索したところいくつかこの負圧ホースのトラブル(ひび割れ、詰まりなど)から不動や不調になった例を見かけました。ホンダの負圧コック・ポンプ使用車ならではの事例ではないかと思います。
今度はこっちに賭けてみるか…腰上もオーバーホール兼ねてポートをヤスって51のファイナルギア組んで、という面白みもありそう。

記事No 7126
タイトル Re^3: AF30と51ですか〜
投稿日 : 2017/03/18(Sat) 20:13:47
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先
Su−27さん毎度でございます〜

早速色々実験されたみたいですがご報告ありがとうございますです。
こういうのは好きなので嬉しい限りですよ〜


> 実際には少ないながらも磁力が届いているんでしょうね。このあたりアナログの世界の妙でしょうか。
> とはいえこのまま道路を走らせる訳にも行かず…バッテリーがあがったりプラグがかぶったりしたらたちまち立ち往生でしょう。

磁力ですが、これはあくまでAF51フライホイールとライブDio系の
モノが同等だといった前提なので、ひょっとしたらおっしゃる通り
微弱な磁力到達があるのかもしれませんね。

これはクランクシャフトから余計なモノを外してフライホイールを手で
回せば、磁石の抵抗感で判断は付けられるかなとも。


> > > 30のフライホイールでは始動できず、と言う事はウッドラフキーのミゾを掘りなおして点火位置を合わせないととダメなのか…シビアな加工になりそう。
> で、30のフライホイールにウッドラフキーのはまる溝を掘ってみましたが…難しいですね。シャフト穴のところで1mm違えば外周では数センチの差に拡大、外周マグネットの長さ調整では処理しきれない誤差。
> 結果はスロットルを常に開けてないと回らずしかも盛大に煙を噴き上げるという大失敗。

キー溝を掘りなおされたのですかね(汗
これまたかなりの難易度かと思いますが…おっしゃる通り、フライホイール
中央部のキー溝だとものすごくシビアな寸法になりますから、なかなか
真っ当には修正出来ないので正解だと思います。

…エンジンが逆回転しないだけ良かったかなと思いますが、それをやるならば
きっちりと上死点を出しての角度計測とタイミングライトは必須になると
思いますよ。


> なるほどその手がありましたか、とはいえDioFitのパーツのタマ数を見るとなかなか出物に出くわすのも難しそうです。
> エンジン丸ごとなら普通の27のエンジンそのまま載せたほうがはるかにタマは多いし簡単ですものね。(30のAF-24Eは27のAF-18Eと同じく腰下から負圧を取っているなど非常に近い)
> 後先考えなければ今乗ってる27からエンジン分捕る手もあるのですが…

エンジン丸ごとならばAF27でも問題無いと思いますがそれでは何か
味気ない気もしますしね(笑
個人的にはFit電装での互換を試して頂きたい気もしてなりませんよ〜


> あとこれも今更ですが外した30のエンジンの負圧ホースから古いガソリンがどろどろと出てきました。
> この30、長期放置車でして多分前のオーナーがエンジンがかからないからとキックやセルを回し続けた結果不発ガソリンが腰下に溜まったのではと思われますが…
> ひょっとするとこれを処理してしまえば30のエンジンもまだ望みはあるかも…という希望が出てきました。
> 実はネット検索したところいくつかこの負圧ホースのトラブル(ひび割れ、詰まりなど)から不動や不調になった例を見かけました。ホンダの負圧コック・ポンプ使用車ならではの事例ではないかと思います。

腰下の負圧取り出し口からのヘドロ排出でしょうか。
これ、ガソリンのみではなくオイルも腰下に落ちていると思いますよ。

負圧…と言いますか実際にはホンダのダイヤフラムポンプは正圧&負圧の
両方を使っているので負圧だけでは無いのですが、正圧も掛かるからこそ
ホースの劣化が起こりやすいという状態もあるんですね。
ここってプラスチックで守られてはいますが内部まで劣化しないという
事は無いので、ある程度の年式なら問題なさそうでも交換しておかないと
後で痛い目を見そうですね…

で、腰下にオイルが落ちている場合はほぼ間違いなくオイルポンプの
シャフト周りのオイルシール劣化なのですが、ここだけ交換しても
内部が詰まっている事も多々あるので過信は絶対に禁物ですよ。


> 今度はこっちに賭けてみるか…腰上もオーバーホール兼ねてポートをヤスって51のファイナルギア組んで、という面白みもありそう。

手を入れられるベースとなるエンジンならば面白いでしょうね〜
が、パワーを上げるとなれば各部の状態には気を遣っていないと
後でボン、となってはなかなか悲しいものがありますんで(泣


ではでは、珍しい車種だとは思いますがまた何かあればお相手させて
頂きたく思いますのでよろしくです。
管理人でした〜

記事No 7132
タイトル 51エンジン、保留です
投稿日 : 2017/03/22(Wed) 00:00:11
投稿者 Su−27
参照先
この連休、ちまちま作業の結果30エンジンが息を吹き返しました。
30の入手から数ヶ月、長かった…見初めたツンデレっ子にあれこれアプローチかけてようやく「もう、しょうがないなー」と笑顔を見せてくれたような気分です(爆)
これでゴールではなくスタートです。
不動の原因は思ったとおり、負圧ホースのガソリン詰まりでした。ホースと腰上を外しエアでブロー、ついでに傷のあったシリンダーをスペアの27のシリンダーに交換しオーバーホール。
負圧ホースも51のものに交換しました。
(ドロドロといっても感触はススの混じった混合ガソリンのような粘度、オイルポンプはひとまず様子見…)
「気体の管に液を混ぜるべからず、液の管に気体を混ぜるべからず」
エンジンに限らず圧力を扱う機器の基本でした、お恥ずかしい限りで…

> エンジン丸ごとならばAF27でも問題無いと思いますがそれでは何か
> 味気ない気もしますしね(笑
> 個人的にはFit電装での互換を試して頂きたい気もしてなりませんよ〜

回り道になりましたがそれでもいろいろ発見させてくれた51エンジン、何か出ものが見つかれば実験してみたいですね。
コレを使うとなればマフラーはどうしよう、27系の互換マフラーから取り付けボルトの付く台座の小さいものを選別するかはたまた自分で削るかしかなさそう。

> で、腰下にオイルが落ちている場合はほぼ間違いなくオイルポンプの
> シャフト周りのオイルシール劣化なのですが、ここだけ交換しても
> 内部が詰まっている事も多々あるので過信は絶対に禁物ですよ。

そうですね、51エンジンにはまだオイルポンプをはじめドナーとしての役割も残ってるかも。前述のハイギアも。

というわけでこちらは一旦区切りですね。また何かありましたらその際もよろしくです。Su−27でした。

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