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記事No 6347
タイトル ノーマルプーリーでの減速比測定その後
投稿日 : 2011/11/20(Sun) 21:54:28
投稿者 金ちゃん
参照先 http://kinsan.blog.ocn.ne.jp/
ねぎのリーダー様毎度お世話になります。

先日は実際にノーマル構成での減速比測定をして頂いてのご回答ありがとうございました。
お手数お掛けいたしました・・・(汗
今回はその後の結果報告と関連質問させて頂きます。
まずは結果からですが、

手回し実測・・・2.687

ドライブ側45.00φ ドリブン側111.70φ

107.7÷41=2.626

・・・と0.06程度誤差がありますが手回しとかかり径では近似値が出ました。
ただサービスマニュアルの2.850と0.16程度誤差があります・・・


使用したパーツ
プーリー・・・22110-GBL-700(新品)
ボス・・・22105-GAG-750(新品35.99mm)
スライドピース・・・22132-GWO-000(新品ランププレートの動き良好)
ランププレート・・・22131-GAH-780(HG刻印)
ウエイトローラー・・・22123-GZO-000(16φ新品)
ベルト・・・カメファク(671mm/17.97mm/8.5mm)
ベルトは走行で潰れて来て、丁度18mm程度でしたのでそのまま使いました。

今回気を付けた点は、出来るだけ正規の寸法のパーツを使い
動きの良いスライドピースを組み、新しいトルクレンチを使用した位です。この件につきましてはある程度走行した後にも再度計測を行うつもりでおります。

そして質問ですが、
今回ドライブ側での考えられる事柄はひと通り試してみましたが
ドリブン側にクレアカムを使用している場合、ベルトかかり径に影響するものでしょうか?

もうひとつの質問です、ちょっと基本的すぎますが(汗
駆動系セッティングとしてまずはクラッチのスプリングを強化するなり、クラッチ自体を軽量化して
インとミートをパワーバンド内に入れ、ミートと同時か少し上の回転域に変速ポイントを設ける物と
理解しておりますが考え方として間違いはありますでしょうか?
どうもミートしている回転数と言うか状態が掴み辛く思えるので・・・

今現在の理解としては全開スタートで一気に回転が上がりタコメーターの針がピタッと止まった時と判断しています。

記事No 6350
タイトル Re: レスその1 減速比測定について
投稿日 : 2011/11/22(Tue) 22:35:53
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
金ちゃんさん毎度でございまっす〜


さてさて、前回のノーマル駆動系の減速比ですが、さらに改めて計測等を
行われたみたいですね。
…各パーツまで別の新品を用意されるとは本当に頭が下がります(汗

と、早速ですが分析結果の方は…


> 手回し実測・・・2.687
>
> ドライブ側45.00φ ドリブン側111.70φ
>
> 107.7÷41=2.626
>
> ・・・と0.06程度誤差がありますが手回しとかかり径では近似値が出ました。
> ただサービスマニュアルの2.850と0.16程度誤差があります・・・

これだと、前回金ちゃんさんがお手持ちのパーツで測られた最大減速比よりは
私の測った物の数値に近くなっていますね。

さすがにサービスマニュアル値まで100%合致、というのは難しいと思いますが、
実回転数との差異も無いのであれば、これはこれでいつも通りの正確な計測が
行われていると解釈して良いでしょう。


で、何故に差が出るのか、についてはですね、前回もご指摘がありましたが
プーリー表面の鋳型のザラザラとかの具合でもちょびっとは変わったりも
するんですよ。

出来ればこれもしばらく使い、全面を慣らした後にて計測するのも良いと私も
考えていますね。
純正新品だと社外品とは違って結構ざらざらでベコベコなのが定番ですし。


後、ベルトもちょっと馴染んだものを使われたみたいですが、ベルトというものは
新品から使って熱を入れて動作を繰り返すと、少しは幅も狭くなって長さも
縮んでくるんですよ。
よく言われている「伸びる」なんてのはもう末期症状です(汗

ゴムなので当たり前といえば当たり前なのですが、ド新品もしくはそれに近い
物での計測だと、「V形状」になっている部分のプーリー&フェイス間や
ドリブン&トルクカムの皿の間へはまり具合、といった物まで違ってきたりもします。
くさびの打ち込まれ方、とでも言いましょうか、そんな感じの所ですね。

これ、ちょっと分かりづらいかもしれませんが、ベルトへの側圧というものは
すでにご自身にて分析された通り、ホンダ系なら8.5oの厚みのある物の
かなり「上の方」、上面から2oの部分へ対し、側面から数十kgものぐいーっと
挟む力が掛かっている訳です。

なので、実際には「上面の幅」がほぼ変わらないとしても、そこから下へ向かって
いる側面の角度、とでも言いましょうか、くさび形状の部分は馴染みが出てくると
プーリーやフェイスの面角度に形状的な影響を受け、意外と形状が変わって
来たりもするんですね。


上記のマジック計測でのベルトかかり径では

> ドライブ側45.00φ ドリブン側111.70φ

となっていますが、これが私の計測値だとベルト幅は同じく上面18o幅ですが

> ドライブ側 43.8φ ドリブン側 109.9φ

こんな感じになっており、少なくともベルトのかかり径としては小さい、すなわち
「円の中心側へ向いてベルトが食い込んでいる」とも取れるんです。
上面幅が同じでも、多少の食い込み具合の相違が出る、というのはこういった
「状態」の違いも出てきたりもしますよ。

ベルトの上幅が同一でも、実際に組み込んだ状態では収まり具合が異なる、と
いった状況もベルト自体の具合によっては起こりえるんですね。
…ドリブン側の差異はちと納得出来ませんが(笑

ちなみに私が計測に使ったベルトはレース用途のセッティングパーツの一つでして、
新品ではなくそれなりに熱と負荷を与え、距離も数十kmは走らせて完全に
純正プーリーに対して「馴染み」が出来ているものであり、計測基準としては
そういった物を使っているという事も後出しながら捕捉させて頂きます。

実際にベルトの上幅自体は計測誤差も出るものですが、ノギスの口をベルトの
側面に対して長く挟める様に挟んでやり、それを数箇所計測した平均値を
取っていきますが、それでも各部では多少の誤差もありますしね。


そして、馴染んで上面のはじっこがちょっとめくれているみたいなベルトだと
上幅が「ほぼ」同じでも下側の形状も全く同じか、といえば違ったりもします。
同一寸法のベルトでも組んでしまうと計測結果が違う、という訳で…

なお、ベルト側面の角度というものもこれはこれで測ってみると面白いのですが…
正直、ここまでこだわっても活用のしようがありませんし、そういう事もあるのだと
いった認識さえ持っておけばOKでしょう。

プーリー側にしても、多少でも「面」が減ってくると15°だった物が鋭角的に、
すなわち16°とかに近くなっていく減り方をしたりもしますから、ベルトなんて
もっともっと角度的、寸法的な変動は大きいんですよね。


…本当に後出しで申し訳ありませんが、前回の金ちゃんさんの計測では明らかに
こういった誤差、許容範囲を含めてもちょっと減速比が外れすぎているといった
感じを受けたので、ボスの突出具合も含めプーリー本体の誤差に原因があったと
読みましたが、「馴染ませてからもう一度測ってみる」といった点までご自身にて
到達されたので、遅まきながらベルト変化の件を出させて頂きました。

ただし、前回の純正プーリーがいまいち納得行かない物体であるのは
否定のしようもありませんが(汗


と言う訳でして、コンテンツのどこかにも書いていますが、ベルトってのは本当に
こういった変化が色々な所に絡むので、ぱっと見の寸法のみではどうにも分からない
事もあります。

が、だからこそこういったマジック計測等を活用すれば、計測値がおかしかったり
「いつも通り」にならない場合の補正、すなわち「構成の修正」が出来る様になって
行くんですよ。

これを、この寸法のベルトだから絶対にこれでOK、といった活用の仕方であれば
寸法だけ測って組んだ場合だとこういった微細な変化に対応し切れませんし、
マジックでベルトかかり径を取っておけば、多少ボスワッシャーを追加するなり
抜くなりでさくっと狙っている状態への補正を効かせる事が出来るんですね。

これこそ、私の提唱する駆動系構成のバランス取りの一環、セッティングという物の
一環であり、こういった理論を持たないと減速比、変速比の補正すら出来ないという事、
これはとーっても大切なんですよ。


金ちゃんさんも経験された様に、今回の計測と前回の計測では下手すれば発進時の
最大減速比的には「同じパーツを組んだのに」0.2以上の差が出ている訳でして。

これだけ違えば実際の走行でも発進において違いを感じ取れるかと思われるLVなので
組んで測って違っていたならそれを「無理の無い範囲で」補正出来る、その手法自体は
すでに今までの経験で身に付けられていると思います。

極論を言えば、WR重量がいくつ、と言うのと似通っていて、ベルトやらプーリーの
寸法でも、ある程度の目安は出せますが実際に運用するとなるとこのベルトと
このプーリーであれば皆同じになる、といった事は無く、人に聞いても参考にしか
ならない事柄のひとつである、とも言えたりしますね。


…あまり細かいところにこだわってもキリがありませんが、それを判断出来るのは
一度細かい所までこだわってみた人間のみです、という事は断言出来ます。

もちろん、最初は誰でも体感等でのトライを試みるものですが、それだけでは
どうしても納得出来ない、不可解な部分が出てきたならばどうするか、といった
そうなった時の方向性がその後の明暗を分ける、とも言えるかなと。

私も捕捉捕捉で色んな事を書きまくりましたが、正直金ちゃんさんにここまで
深く取り組んで頂けた事にはちょっと驚いていたりしますよ。
もちろん良い意味で、です。


ちなみにおまけでキリがないLVであれば、クランクシャフト自体のケースへの
組み付け時にも、左右へのほんのわずかなズレというものは出ますし、それが
駆動系ドライブ側の装着位置そのものの初期ズレに対しても影響があり、
決して完全な0ではありません。

フェイスの絶対位置は可能な限り不変であるべきなのですが、ここまで気に
しているとボス長すらほとんど換えられなくなるので、さすがにここまでは
気にしても意味がない、という事の一例だとお考え下さいな(笑



> 今回気を付けた点は、出来るだけ正規の寸法のパーツを使い
> 動きの良いスライドピースを組み、新しいトルクレンチを使用した位です。この件につきましてはある程度走行した後にも再度計測を行うつもりでおります。

ナット締め付けのトルク値なんですが、これははっきり言って関係ありません。
コレが異なると最大変速具合が違う、といった事も昔は耳に入ったりも
しましたが、気にしてもしょうがないLVな上に、私自身もトルクレンチって
自分の車両のドライブフェイスナットには使いませんよ。
慣れと感覚で締めてたりします。

元々、ホンダ太軸系クランクシャフトへの6kg-mってのはちと締めすぎだ、と
考えていますし、トルクレンチでその位までトルクを掛けているとクランクが
おもむろにしなっているのが手でも分かりますから私は少々怖いんですよね。

実際は4kg-m程度でも外れたりはしませんし、一度締めて何千kmも全く
触らないしチェックもしないのであればさすがに不味いでしょうが、自分でばらしたり
組んだりを頻繁にする方であればそこまでの高トルクは要らないであろう、と
私は経験上ではありますが一応の分析としていますよ。

サービスマニュアル値はあくまで「廃車になるまでノーメンテで走っても外れる事が
無い位の指定トルク」であると私は考えていますね。
普通はそんな所は頻繁にばらしたり組んだりはしませんから。

初期型Dioの細軸クランクとかであれば、ナット自体が薄かった事もあり何もして
いないのに外れてしまうトラブルもあった模様ですがすかさず対策されていますし、
当時は初期型Dioに乗ってる人のフェイスナットはフロントホイールを止める用の
ロックナットに交換する、なんてのも流行ったもんですよ(笑


と、いつもながら分割しておきますね。
ご質問の件は次回にて。

記事No 6351
タイトル Re^2: レスその2 クラッチインとクラッチミート
投稿日 : 2011/11/22(Tue) 22:37:07
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com


さてさて続きになります。


> そして質問ですが、
> 今回ドライブ側での考えられる事柄はひと通り試してみましたが
> ドリブン側にクレアカムを使用している場合、ベルトかかり径に影響するものでしょうか?

さてさてここからはご質問の件ですが、クレアカム、すなわちノーマルではない
ドリブンユニット構成の場合、と言う事ですね。

これ、物によってはベルトかかり径には多少影響がある場合もあります。
が、それは上記の通り、気にしてもしょうがないLVになりますし、私も何十個も
ドリブンやらトルクカム等を計測してみた事も過去にありますが、製造誤差や
皿の角度のつき始め等の違い等に関しては、いくら人間で測ってもそれを生かせる
LVまで到達出来ず、実測を元にして補正を入れる、といった事でカバーするしか
無いというに結論づいています。

これが仮に、一応の同寸のTodayのドリブン皿を使った、とかであれば多少の差が
あったりもしますが、実際に運用するのであれば何が違うかを自分で判断出来ないと、
こういう誤差の範囲の調整という物は出来ませんから。

なお着眼点は素敵なので、実際にそのパーツ違いにて差が出るかどうかも測ってみると
面白いかと思いますよ〜
もちろん、これが段差が付く位に表面が減っているとかの物であればそういった点にも
差異は出てきて当然ですが(笑


> もうひとつの質問です、ちょっと基本的すぎますが(汗
> 駆動系セッティングとしてまずはクラッチのスプリングを強化するなり、クラッチ自体を軽量化して
> インとミートをパワーバンド内に入れ、ミートと同時か少し上の回転域に変速ポイントを設ける物と
> 理解しておりますが考え方として間違いはありますでしょうか?
> どうもミートしている回転数と言うか状態が掴み辛く思えるので・・・

次にクラッチイン、クラッチミートですが…
コレは別に基本的過ぎる、と言う事も無いかと思いますよ(汗
ここいらへんは本来はとっても難しいんですが、あまりに簡単に説明しすぎている
きらいがあるのが世の中ってモンだと私は考えてますんで。

ではまた細かくなりますが、ちょっとずつ突っ込みをば。


>インとミートをパワーバンド内に入れ

まず、クラッチミートはパワーバンドに入れるのが当然としても、クラッチインは
エンジンの仕様によってはパワーバンド内に入れる事は不可能な場合も多いです。

メインのパワーバンドの直前には谷があるので、クラッチインはその谷には絶対に
合わせてはいけませんが、これは仮にそれで発進出来たとしても、その後の半クラ
シフトアップにより、ほぼ確実にオーバーレブ域まで達した後にクラッチミートして
しまいますしね。


分かりやすく高回転型のエンジンを例に出しますが、私のSS用Gダッシュなんかは
9000〜10000rpm辺りに谷があり、メインのパワーバンドはそこから上なんですよ。

とはいえ、10000rpmオーバーから始まって13500rpm程度まではある程度のパワーの
出るパワーバンドを維持出来るのでそこそこ広めですが…その反面谷はものすごく、
クラッチインを9000rpm近辺にするともはや真っ当に発進出来ないです。

実際の運用ではクラッチインは9000rpmもは行きませんし8500rpm程度を狙いますが、
これはボスワッシャー長を変更したりすると途端に変化するので、この辺は乗り方やら
アクセルの開け方でコントロールしていますね。
なおクラッチミートはおおむねですが11500〜12000rpm程度になります。


が、その「谷の前」の回転域は、パワーバンド内には及ばなくともそこそこのパワーは
出ていないとおかしいのが2stエンジンなので、SAクラスのSSマシンの様な
超ピーキー特性でもない限り、パワーバンド意外ではまともに発進出来ないLVに
なる、という事は通常の車両ではまずありえません。

厳密に言えば、クラッチイン回転数をパワーバンド内に入れられない事も多く、
ノーマルマフラー仕様の様なパワーバンドが広く、なおかつ谷も小さく谷の前の
回転域も結構力強いといった仕様であれば、はっきり言ってあまり気にする事も
無い部分だったりもしますが…

これは表現的に、ですが小排気量のピーキーエンジンではそういうのは無理といった
意味合いでして、可能であればクラッチイン回転数は谷に被らないギリギリの高い地点に
セットしておいた方が良く、それ以下ではパワーの無駄遣いになるだけ、とは言えますね。


これも変速回転数と同じで、クラッチインがそれなりに高い所にセットされていた場合
鋭く発進「したくない」のであれば発進時にアクセルを大きく開けなければ良いだけの
話ですし。
どかんと飛び出すのが分かっていて大きく開けるなんてただの馬鹿です(笑

クラッチイン回転数というのは基本的に駆動系依存で変化させる事は難しいですが、
一気にクラッチイン回転までエンジン回転数を持って行くのとそうでない場合では
発進具合に差があるというのは当然ですしね。
…理由はちとややこしいので今回は割愛します(汗


なおクラッチインした直後にがばっと開ければ変速回転数自体は全開加速時と同じに
なりますから、発進直後の加速力に問題が出る訳でもありません。

…なので、「全開フルパワー時に最高効率のセット」をしておくのは一応の基本に
なりますが、かといって常に全力全開で走らなければならない、なんて不可思議な
レギュレーションはどこにもありませんので(笑



>ミートと同時か少し上の回転域に変速ポイントを設ける物

こちらはですね、基本としてまずはWRの調整である程度正常な変速回転数を最初に
セットし、自分のエンジンのピークパワーも見極められているのを大前提とします。

これが出来た上で、次に発進時のセットを行うのが基本であり、まずは最初に
何が何でもどかんと発進しなければならない、といった方向性は大間違いになりますね。
発進のセットなんて後回しで良く、そこばっかり気にしていた方がミスが多いです。

なので、WRと変速回転数が無理のない所にセットされていれば、おのずとクラッチインの
回転数も変速回転数よりはそれなりに下になりますし、かといってノーマルセットの様な
極低回転にもならなかったりしますよ。

ちゃんとパワーを出して発進出来、なおかつムラなくミートして加速出来るポイントと
いうのは、こういった流れを行っていけばそうそう極端におかしな事になったりは
しない物ですから、そこをちゃんとセット出来る人ならクラッチインも半分位は自動的に
決まってくる、とも言えます。


金ちゃんさんの車両だとピークはおおむね9000rpm程度にありそうですが、それならば
ライブDioのノーマルマフラー特性を加味しても、クラッチインはよくて6000rpm前後が
上限でしょうね。

谷は感じづらいかもしれませんが、おそらくは6000〜7000rpm弱には存在するかと
思いますし、その辺にクラッチイン回転数を叩き込んでみれば体感も出来たりします。
とはいえ、71cc+ノーマルマフラー+ビッグキャブという仕様だと、谷にはまっていても
あまり問題ないLVで発進するかなとも(汗

クラッチイン、ミートの理想点を追求するならばとても判断しづらくやりづらい仕様に
なっている、というのは確実にありますね…
高回転型のチャンバーをくっつけた方がこれは勉強しやすいです。
あ、もちろんチャンバー付けましょうって意味ではありません(笑


そして、これはクラッチセットの話の場合私はいつも言っている事なんですが。

「一度は確実にオーバーシュートする様な高回転クラッチイン&ミートを体感すべき」

と、これが必要ですね。

ピークが9000rpm辺りにあるのにクラッチインを7500rpmとか、そういったセットも
一度は体験しておかないと、「高めのクラッチイン」というものが分からない上に
かなり低い回転でインさせている状態が普通だと認識している、といった方も
たまにおられたりしますんで。


> 今現在の理解としては全開スタートで一気に回転が上がりタコメーターの針がピタッと止まった時と判断しています。

クラッチミートの解釈としてはこれでおおむねOKでしょう。
金ちゃんさんの場合、タコメーターが針式なのでこの辺は余計に分かりやすいと思います。

で、これはクラッチミート、メーカーによってはクラッチタイトとかクラッチストールとも
呼びますが、要は発進後に半クラ&シフトアップが終わり、完全にシューとアウターが
密着してその勢いで一気に駆動系がローギヤに戻った瞬間を言いますが。


これ、一つの確認方法の目安として、ブレーキを思いっきり握ったままアクセルを
一気に全開にしてみるんですよ(笑

これだと油断してるとすっ飛ぶかもしれませんが、そこを堪えて車体をぴくりとも
動かさずにタコメーターを凝視し、一瞬ですがエンジン回転数表示が止まり気味に
なる所を見極めるんですね。

とはいえ、これは停車状態で半クラシフトアップを無理矢理起こし、ほぼ完全ミートに
なった瞬間にしかタコには表示が起こりえないのでかなりシビアですが(汗
確認方法としては目安の一つになりますよ。
そして当然ですが駆動系パーツには優しくありませんし多用は駄目です(笑

ちなみにコレ、某メーカーのサービスマニュアルにも表記されているれっきとした
車両メーカー側での正規のクラッチミート回転数の把握方法だったりします。


おそらく、これがご自身にて体感されている「タコメーターの針がぴたっと止まった
瞬間」とさほど相違ない回転数になるはずです。

実際に針が止まるのは変速開始、すでに変速回転数ですからそれよりはいくらか
低い回転数になるのがセオリーですが…これも正確に判断する事は難しく、
一つの目安としてお考え下さいな。


もっと簡単な手法だと、発進して加速し、「音が変わる瞬間」を見極めてもOKです。
タコを睨みつつ耳も研ぎ澄まし、「パア〜〜〜〜」と半クラっている状態から
「パイーン!」と変速に移り変わるその瞬間の回転数になります。

あ、いつも言ってますがフルノーマルとか超低中回転型でも無い限り、全開加速の折に
発進時からいきなり「パアアアアアア!」ってずっと音が変わらないのはベルトだだ滑りの
証拠なので、これでは完全ミート回転数なんてのは判断出来ません。

と言いますか、そのセットだとアクセル開けた瞬間にクラッチは完全ミートしてます(笑
…その代わり、ベルトがだだ滑りだからまともに発進出来てるだけなので。
これは熱ダレを誘発しベルトを痛めつける最悪セットなので、これだけには絶対に
陥らない様にお気をつけ下さいな。

これはSSの動画とかを見てるとモロに出てたりする車両もあるので、「音」に気を付けて
人様の走りを見たりするのもある意味セッティングの勉強になったりします。
短距離走のSS限定ならば、世の中にはコレを上手く利用して素早い発進に繋げる
方もいるのである意味では凄いと思ったりもしますね。


なお、ベルトの裏をわざとボスに当てるとか、ベルトセット時のドリブンの閉じ側の
余裕を完全に0にしたりし、自分の車両であえてこれを体験してみるのもなかなか
面白いですよ。
これが半クラなしのベルト滑り発進法だ、という物を経験しておくのもミソですね。

ベルト裏のボスヒットもしくはドリブンの余裕なしのどちらかがあってもこれは起こるので
両方がきちんとセットされていないと真っ当な駆動系ではない、と言えますので…



と、いつも通り長くなりましたが。
本当はこういうのを詳しくコンテンツに書けって話ですが…参考にして頂けると幸いです。
管理人でした〜

記事No 6355
タイトル Re^3: レスその2 クラッチインとクラッチミート
投稿日 : 2011/11/23(Wed) 21:59:46
投稿者 金ちゃん
参照先 http://kinsan.blog.ocn.ne.jp/
ねぎのリーダー様、いつもありがとうございます。

あっ・・・Gダッシュオヤジさんへののレスかぶってしまい申し訳無かったです。
弄り始めの頃と境遇が似ていたので、即レスしてしまいました。

>…各パーツまで別の新品を用意されるとは本当に頭が下がります(汗

前回のプーリーが不可思議な状態でしたので、不安材料は排除する方針で進めました。
費用は掛かりましたが、社外プーリーキットを買うより1/2程度で済みましたし
WRは特に純正品の出来の良さも実際手にとって体感できましたので、
そう言う意味からも良い勉強が出来ました。

>私の測った物の数値に近くなっていますね。

そうなんですよ、リーダーの計測値と接近できたので
少なくとも小径駆動系の構成値では無くなりました。
サービスマニュアル値まで100%合致には至りませんでしたが、
この後記述して頂いたベルト形状の変化や各パーツの馴染み方等の差異で発生している物と
納得が出来ましたし、今後も繰り返し計測を重ねて行けば、
いつかはサービスマニュアル値に迫れる日が来る物と思います。
いささかいい加減かも知れませんが、
今の時点でサービスマニュアル値にセットしたければ調整方法はありますしね(笑

>純正新品だと社外品とは違って結構ざらざらでベコベコなのが定番ですし。

これは正直安心させて頂きました、
恥ずかしながら今までプーリーの純生新品を見た事が無かったので。

>…本当に後出しで申し訳ありませんが、前回の金ちゃんさんの計測では明らかに
>こういった誤差、許容範囲を含めてもちょっと減速比が外れすぎているといった
>感じを受けたので、ボスの突出具合も含めプーリー本体の誤差に原因があったと
>読みましたが、「馴染ませてからもう一度測ってみる」といった点までご自身にて
>到達されたので、遅まきながらベルト変化の件を出させて頂きました。
>ただし、前回の純正プーリーがいまいち納得行かない物体であるのは
>否定のしようもありませんが(汗

これは逆に後だしにして頂いた事で、自分の頭で(頭悪いですが・・・)
考えて実行してみて結果を出して見る事で身に着いたり知識を増やす事が
出来たのでありがたかったですよ。
前回のプーリーは今回の新品と比較して大きな差異は無かったと認識しましたが、
それだけに余計計測値の違う事が釈然としません。
がっ・・・これはこれで保管しつつ時折実動させながら他の馴染んだパーツ構成で
計測してみたいと思います。

>だからこそこういったマジック計測等を活用すれば、計測値がおかしかったり
>「いつも通り」にならない場合の補正、すなわち「構成の修正」が出来る様になって
>行くんですよ。
>これこそ、私の提唱する駆動系構成のバランス取りの一環、セッティングという物の
>一環であり、こういった理論を持たないと減速比、変速比の補正すら出来ないという事、
>これはとーっても大切なんですよ。
>もちろん、最初は誰でも体感等でのトライを試みるものですが、それだけでは
>どうしても納得出来ない、不可解な部分が出てきたならばどうするか、といった
>そうなった時の方向性がその後の明暗を分ける、とも言えるかなと。

もはや計測手順は何も恐れる事は無いので、バラせば計測が習慣になって来ました。
時間が無くても不調やいつもと違う走行感になった時、手動回転計測だけでも行えば
簡易的な駆動系チェックになりますし、その結果から不具合のある駆動系パーツは
これでは?と言う切り分けも予測出来ますしね。

>私も捕捉捕捉で色んな事を書きまくりましたが、正直金ちゃんさんにここまで
>深く取り組んで頂けた事にはちょっと驚いていたりしますよ。
>もちろん良い意味で、です。

さすがに苦労しました〜(汗
何といいますか・・・性分なんですよね(笑
この性格はこの歳になるとなかなか補正も効かず何とも度し難いです。

>ちなみにおまけでキリがないLVであれば、クランクシャフト自体のケースへの
>組み付け時にも、左右へのほんのわずかなズレというものは出ますし、それが
>駆動系ドライブ側の装着位置そのものの初期ズレに対しても影響があり、
>決して完全な0ではありません。

ここが1番不安だったり・・・(汗
万が一クランクシャフトやベアリングの納まりが悪かったら、道具もありますし
場合によっては組み直しも必要ですね。この辺は注意深く見守りつつ考えたいと思います。

>サービスマニュアル値はあくまで「廃車になるまでノーメンテで走っても外れる事が
>無い位の指定トルク」であると私は考えていますね。
>普通はそんな所は頻繁にばらしたり組んだりはしませんから。

よく考えてみればそうですよね、カメファクボスが肉薄とは言え
3.8kg-mで不具合が無いのにサービスマニュアル値は6kg-mですものね。
これからは程ほどに組みたいと思います。

>なお着眼点は素敵なので、実際にそのパーツ違いにて差が出るかどうかも測ってみると
>面白いかと思いますよ〜
>もちろん、これが段差が付く位に表面が減っているとかの物であればそういった点にも
>差異は出てきて当然ですが(笑

なるほど、基本的に大差は無くあったとしても補正は現物合わせで対応ですね。
手持ちの新品予備パーツやジャンクパーツも含めて色々楽しめそうですね〜

・・・ここからクラッチイン・ミート関連です。

>厳密に言えば、クラッチイン回転数をパワーバンド内に入れられない事も多く、
>ノーマルマフラー仕様の様なパワーバンドが広く、なおかつ谷も小さく谷の前の
>回転域も結構力強いといった仕様であれば、はっきり言ってあまり気にする事も
>無い部分だったりもしますが…
>これは表現的に、ですが小排気量のピーキーエンジンではそういうのは無理といった
>意味合いでして、可能であればクラッチイン回転数は谷に被らないギリギリの高い地点に
>セットしておいた方が良く、それ以下ではパワーの無駄遣いになるだけ、とは言えますね。

クラッチイン回転数ですが、アイドリングから少しづつ回転を上げて行くと5200rpm程度で
リアタイヤが動き始めるので表記する場合5200rpmとしています。
スロットルを大胆に開けてスタートすると読み取りが難しく5000rpm〜6000rpmの間となります。
デイトナボアで高回転型になっているとは言え、ノーマルマフラー仕様の範囲ですので
リーダーがおっしゃる通り、かなりパワーバンドが広い物と認識しております。
なので今現在困ってしまっていると言う事はないのですが、ふとこのセットで良いのかと感じた次第です。

>なおクラッチインした直後にがばっと開ければ変速回転数自体は全開加速時と同じに
>なりますから、発進直後の加速力に問題が出る訳でもありません。
>…なので、「全開フルパワー時に最高効率のセット」をしておくのは一応の基本に
>なりますが、かといって常に全力全開で走らなければならない、なんて不可思議な
>レギュレーションはどこにもありませんので(笑

クラッチインに関する一連のご回答を拝見すると、それでももう少し高めにセットした方が
良さそうですね。手持ちのクラッチスプリングで22401-KG8-000と2YM-16626-00がありますので
純生クラッチに組み込んで試してみます。

>基本としてまずはWRの調整である程度正常な変速回転数を最初に
>セットし、自分のエンジンのピークパワーも見極められているのを大前提とします。
>これが出来た上で、次に発進時のセットを行うのが基本であり、まずは最初に
>何が何でもどかんと発進しなければならない、といった方向性は大間違いになりますね。
>発進のセットなんて後回しで良く、そこばっかり気にしていた方がミスが多いです。
>なので、WRと変速回転数が無理のない所にセットされていれば、おのずとクラッチインの
>回転数も変速回転数よりはそれなりに下になりますし、かといってノーマルセットの様な
>極低回転にもならなかったりしますよ。
>ちゃんとパワーを出して発進出来、なおかつムラなくミートして加速出来るポイントと
>いうのは、こういった流れを行っていけばそうそう極端におかしな事になったりは
>しない物ですから、そこをちゃんとセット出来る人ならクラッチインも半分位は自動的に
>決まってくる、とも言えます。

おっと・・・発進の前にある程度正常な変速回転数へのセットとピークパワーの見極めですね。
これとても重要ですね(汗
今現在ですと、カメファクプーリーWR5.5g×6個でおおよそ8000rpm辺りで変速していると思われます。
私的判断基準としては、ミートしてタコの針がピタッと止まり再び動き出すまでの間としています。

>金ちゃんさんの車両だとピークはおおむね9000rpm程度にありそうですが、それならば
>ライブDioのノーマルマフラー特性を加味しても、クラッチインはよくて6000rpm前後が
>上限でしょうね。

なるほどです、やはりもう少し高目が良さそうですね。
今7800〜8000rpm辺りのミートをもう少し高めにしようとすれば、自動的にインも上がり、
そしてWR調整で変速ポイントを決定すると・・・

>谷は感じづらいかもしれませんが、おそらくは6000〜7000rpm弱には存在するかと
>思いますし、その辺にクラッチイン回転数を叩き込んでみれば体感も出来たりします。
>とはいえ、71cc+ノーマルマフラー+ビッグキャブという仕様だと、谷にはまっていても
>あまり問題ないLVで発進するかなとも(汗

谷は感じた事が無いですね、6000〜7000rpm辺りは一気に通り越してしまうので。
法定速度で走る場合(爆)この回転域を使いますね・・・
しかも巡航ですとスロットルを1/4程度で開け閉めしないと50〜60km/h維持出来ないです。
確かに7000rpm辺りを越えないと力強くならないですね。

>そして、これはクラッチセットの話の場合私はいつも言っている事なんですが。
>「一度は確実にオーバーシュートする様な高回転クラッチイン&ミートを体感すべき」
>と、これが必要ですね。
>ピークが9000rpm辺りにあるのにクラッチインを7500rpmとか、そういったセットも
>一度は体験しておかないと、「高めのクラッチイン」というものが分からない上に
>かなり低い回転でインさせている状態が普通だと認識している、といった方も
>たまにおられたりしますんで。

確かにそうですね、今まで体験した事がない事=それ以上は無い・・・となりがちですものね。
イーキさんがよくおっしゃるギャンギャン言うセットも体験してみたいと思います。

>これ、一つの確認方法の目安として、ブレーキを思いっきり握ったままアクセルを
>一気に全開にしてみるんですよ(笑
>ちなみにコレ、某メーカーのサービスマニュアルにも表記されているれっきとした
>車両メーカー側での正規のクラッチミート回転数の把握方法だったりします。
>おそらく、これがご自身にて体感されている「タコメーターの針がぴたっと止まった
>瞬間」とさほど相違ない回転数になるはずです。
>実際に針が止まるのは変速開始、すでに変速回転数ですからそれよりはいくらか
>低い回転数になるのがセオリーですが…これも正確に判断する事は難しく、
>一つの目安としてお考え下さいな。

これも有効な判断基準ですね、早速多用しない程度で試してみます。
メーカー指定のクラッチミート回転数の把握方法を想像すると
専用の計測機器的なもので、白衣を着た人たちが行っている様な
イメージでしたが、以外に実用的な方法なのですね(笑

>もっと簡単な手法だと、発進して加速し、「音が変わる瞬間」を見極めてもOKです。
>タコを睨みつつ耳も研ぎ澄まし、「パア〜〜〜〜」と半クラっている状態から
>「パイーン!」と変速に移り変わるその瞬間の回転数になります。
>あ、いつも言ってますがフルノーマルとか超低中回転型でも無い限り、全開加速の折に
>発進時からいきなり「パアアアアアア!」ってずっと音が変わらないのはベルトだだ滑りの
>証拠なので、これでは完全ミート回転数なんてのは判断出来ません。
>と言いますか、そのセットだとアクセル開けた瞬間にクラッチは完全ミートしてます(笑
>…その代わり、ベルトがだだ滑りだからまともに発進出来てるだけなので。
>これは熱ダレを誘発しベルトを痛めつける最悪セットなので、これだけには絶対に
>陥らない様にお気をつけ下さいな。

今まであまり意識していませんでしたが、ちょっと耳を澄ませて聞き取ってみますね。
ベルトだだ滑り・・・そうなっていない事を祈ります・・・
この症状はベルトの裏のボス接触やドリブンの閉じ側の余裕を完全に0にしたりして
半クラ無しの状況で起こるのですね。

>なお、ベルトの裏をわざとボスに当てるとか、ベルトセット時のドリブンの閉じ側の
>余裕を完全に0にしたりし、自分の車両であえてこれを体験してみるのもなかなか
>面白いですよ。
>これが半クラなしのベルト滑り発進法だ、という物を経験しておくのもミソですね。
>ベルト裏のボスヒットもしくはドリブンの余裕なしのどちらかがあってもこれは起こるので
>両方がきちんとセットされていないと真っ当な駆動系ではない、と言えますので…

おーっ・・・あえてその状況を作り出して体験する・・・面白そうですね〜
これも今のかかり径やどの程度調整すればボスヒットもしくはドリブンの余裕なしセットになるか
そしてどの手法で行うのかが解っていないと出来ませんね(笑
かかり径計測からの減速比算出・・・これ、やはりリーダーがおっしゃる様に基本となりますね〜

いやはや今回も有意義な勉強をさせて頂きました。
1度に全部は無理ですが、ひとつひとつ噛み締めながら実践してみます。
ありがとうございました。(かなり文章を圧縮してしまい申し訳ないです・・・)

P.S.
雨は降らないと思われますが、11/27のUWAの空杯頑張って下さい。
N氏も参戦のご様子で、リーダー・N氏また関係者の皆さんのご健闘をお祈りしております。

記事No 6361
タイトル Re^4: いつもの蛇足です
投稿日 : 2011/11/26(Sat) 22:33:41
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
金ちゃんさん毎度でございます〜

さて、今回はいつもながらちょっとだけ補足になります。


> これは正直安心させて頂きました、
> 恥ずかしながら今までプーリーの純生新品を見た事が無かったので。

純正プーリーですが、基本はそんなものだという解釈でOKですよ。
あれだけ表面がザラザラでも馴染むのですから、慣らしってのは大切だと
思えてしまいますしね〜


> 時間が無くても不調やいつもと違う走行感になった時、手動回転計測だけでも行えば
> 簡易的な駆動系チェックになりますし、その結果から不具合のある駆動系パーツは
> これでは?と言う切り分けも予測出来ますしね。

そうなんですよ。
実際、手回しでの数値でも控えておけば、ベルト幅すら測らずとも幅が劣化して
いるんじゃないか?的な事まで判断出来たりしますんで(笑
物は使いよう、とはこういう事だと考えていますよ。


> 万が一クランクシャフトやベアリングの納まりが悪かったら、道具もありますし
> 場合によっては組み直しも必要ですね。この辺は注意深く見守りつつ考えたいと思います。

いやいや、これは組み直しまでは考えずとも良いでしょう。
せっかく新しいクランクケースなのに、ベアリング抜いて入れるという作業を
無駄に増やすのはあまり得策では無いですしね。

私、この辺のベアリングの出し入れも、中古ベースであるなら出来る限り
控えた方が無難だ、とは言ってますが、新品ベースであるならば2〜3回は
腰下O/Hしなおしてもベアリング挿入部がおかしくなったりはしないので。

後々のO/H回数を残せている、といった意味での新品ケースの場合は
やってもOKですが可能な限りは割って組む、という作業は控えた方が
後々のメリットになりますんで。

…それと、クランクの左右ズレなんてホント気にしてもしょうがないです(笑
ケース誤差等を言い始めるとキリがないどころでは済まなくなるので。


> おっと・・・発進の前にある程度正常な変速回転数へのセットとピークパワーの見極めですね。
> これとても重要ですね(汗
> 今現在ですと、カメファクプーリーWR5.5g×6個でおおよそ8000rpm辺りで変速していると思われます。

現在の仕様だと8000rpm変速でしょうか?
全開加速時にはもうちょっと上でも良さそうな気もするんですが…
最大変速後にも9200rpmまで到達、という事であれば、ノーマルマフラーの
仕様ではちょっと伸びしろがありすぎると私は受け取りますね(汗


> 私的判断基準としては、ミートしてタコの針がピタッと止まり再び動き出すまでの間としています。

変速回転数の判断はそれでOKですね。
針式タコだとよく分かるかと思いますが、本当に針が動かないでしょう(笑

ただ、これまたご自身で変速している速度域を計算してみて、その「範囲内」では
一切タコに変動は見られないのか?といったあたりが次の課題になって
来るかとも思いますよ。


> なるほどです、やはりもう少し高目が良さそうですね。
> 今7800〜8000rpm辺りのミートをもう少し高めにしようとすれば、自動的にインも上がり、
> そしてWR調整で変速ポイントを決定すると・・・

クラッチインを上げれば自動的にミートも上がりますが、これが変速回転数を
越えてはいけないだけ、という実にシンプルな手法になりますが。
実際にはそれを起こせるのはかなり高回転ピークのエンジンでしか起こり得ないので
あまり気にしなくても良いといえば良いですね。


> 谷は感じた事が無いですね、6000〜7000rpm辺りは一気に通り越してしまうので。
> 法定速度で走る場合(爆)この回転域を使いますね・・・
> しかも巡航ですとスロットルを1/4程度で開け閉めしないと50〜60km/h維持出来ないです。
> 確かに7000rpm辺りを越えないと力強くならないですね。

では、実際にアクセル全開で7000rpmで変速する様にセットして走ってみれば
どんな感覚になるでしょうかね?
6000rpmでも良いですが、明らかにパワーダウンしている感覚を感じ取れれば
そこはすでにパワーバンドの外である、といった分析も出来ますんで。

これも結構手間ですし、下手すると加速出来なくなるので通勤時に行うのは
お奨め出来ませんが、現状だと6000〜9000rpmまで500rpm刻みで変速回転数を
セットして全開加速すればおのずとパワーバンド域とかは把握出来ますね。
と言いますか、こうやった方が正確に見極められますんで。


> メーカー指定のクラッチミート回転数の把握方法を想像すると
> 専用の計測機器的なもので、白衣を着た人たちが行っている様な
> イメージでしたが、以外に実用的な方法なのですね(笑

いや、もちろん正確なデータ等を取る場合は白衣の人たちがそうやってると
思いますよ(笑
サービスマニュアル表記というのは一般のバイク屋さんが出来ないと駄目な
手法なので、それとこれとは話が別だと私は思います。



> 今まであまり意識していませんでしたが、ちょっと耳を澄ませて聞き取ってみますね。
> ベルトだだ滑り・・・そうなっていない事を祈ります・・・
> この症状はベルトの裏のボス接触やドリブンの閉じ側の余裕を完全に0にしたりして
> 半クラ無しの状況で起こるのですね。

半クラなしベルト滑り発進ですが、これまたノーマルマフラー仕様だと
分かりづらい面もあるんですよ。

…金ちゃんさん自身、あまり気にされたことは無い、との事ですが、カメファクでは
なくノーマル駆動系セットを使っても全く違いを感じませんかね?
さすがにこれだと違いが分かりやすいとは思うのですが(汗


> おーっ・・・あえてその状況を作り出して体験する・・・面白そうですね〜
> これも今のかかり径やどの程度調整すればボスヒットもしくはドリブンの余裕なしセットになるか
> そしてどの手法で行うのかが解っていないと出来ませんね(笑

これはやるだけなら簡単なんですよ。
ボスの余裕とか考えず目一杯ボスワッシャーを足しまくってやり、ドリブン側も
はみ出るとか気にせずにガンガン調整してやればそれで出来上がりです(笑

見た目だけはすごくローギヤちっくな構成になりますが、正常動作は絶対に
しないだけ、というオチですね。


> P.S.
> 雨は降らないと思われますが、11/27のUWAの空杯頑張って下さい。
> N氏も参戦のご様子で、リーダー・N氏また関係者の皆さんのご健闘をお祈りしております。

後こちらですがすでに明日に迫ってきました。
今回は練習すら出来ていないのでもはや走るだけになりますが、天気も良さそうなので
ぼちぼちと楽しんで来ますよ〜


ではでは。
管理人でした〜

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