記事No |
: 6609 |
タイトル |
: Re^3: キャブレターのメインノズルとベンチュリ |
投稿日 |
: 2012/10/26(Fri) 06:16:39 |
投稿者 |
: ねぎのリーダー@管理人 |
参照先 |
: http://www.neginoleader.com |
メールギアありちゃんさん毎度でございます〜 さて今回も少しづつレスさせて頂きますね。
> スクーターはヤマハのニューズギアです。ノーマルの番数はSJ44、MJ84です。ベンチュリは細い縦長丸です。
車輌はお名前通りヤマハのギアなのですね。 伝統のヤマハ縦型エンジンを搭載した息の長い車種だったかと記憶していますよ。 3AAと共通点が多いのも面白いエンジンですよね。
> アプリオのキャブの中身(SJ、MJ、バルブ等)をギアのキャブに移して口径をアプリオのキャブと同じにしようという内容でした。アプリオはノーマルでSJ50番が付いていました。
なるほど、キャブ本体は規制後のままで中身の移植とボア径拡大を狙ったという事かなと。 となれば、通常の丸キャブ相当では16φ程度ですね。
> カッタウェイの3.0番で平面からマイナスから3o、というのは25と30を比べて計ってみたら、そうだったと言う自分の納得でした。何も手は加えておりません。
そういう意味合いでしたか。 ちなみにスロットルバルブの番手というのは、3.0番だとスロットルバルブの斜めカットの部分が、下面に 対して角度が30°になっている、といった解釈になります。 なので番手が大きい程、アクセル開度に対してのエア量が多めになる訳ですね。
> よく見たら、左右の壁に余裕はありませんでした。アプリオの口径より大きくなってました。
ベンチュリ径ですが、余裕が全く無いのは不味いですね。 せめてスロットルバルブの円筒の径よりは多少は狭くないと、何らかの要因で2次エアを 吸いまくる可能性が大きいので…
> 良いキャブは欲しいんですが、今2本ワイヤなので1本に改造しないといけないんですが、ギアに付けれるワイヤがあるかどうかです。
うーん、これは基本的に通常のJOG系とかのスロットル周りと同じと考えても良いのでは 無いでしょうか? 規制前のJOG系とかだとスロットルホルダーごとの交換であれば問題なく1本ワイヤーで 取り回せる事もありますし、ギアでも通常の開閉2本ワイヤータイプであったと記憶していますし スロットル部分も特殊なハンドル外径とかでは無かったかなと。
そこまで難しく考えなくとも、適当な物を見繕って現物合わせを行ってみれば良いでしょうし 2JAや3AA型エンジン用途の社外品マニホールドを使えば一般のキャブも結構選べるかと 思いますよ。
ただしあの2本ワイヤーを撤廃した場合、アクセルのすこっと戻る感覚、という気持ちよさが なくなるのはちょっとデメリットかもしれませんね(笑
> もうひとつのギアのキャブをベンチュリのサイズを変えて、今度はノーマルより3割位の拡大で削ってみました。(微細なテーパー状っていうのを忘れてやってしまいました。自分には出来ないでしょうが。)、インマニ側を小さくすると、コンベンセイタ付けたままで、SJ46、MJ82(エアスクリュは一回転と4分の1戻し)とバルブ3.0と型の似たちょっと細いサイズのニードルに替えて2,3日走ってみましたが、30〜40キロ付近で回転が落ちスピードがあまり出なくなりましたのでニードルのみノーマルに戻しました。(プーリーに溝ができた様で、まだひっかかります)
えと、これはご存知かとは思いますが、スクーターの場合は出ている速度にてキャブセットとの 兼ね合いを判断するのはとても難しいんですよ。 開度と回転数の兼ね合いで見ないと、低速=低回転では無い場合も多いので、スクーターの キャブセットはある意味では凄く難しいですね。
なお、加速状態の良し悪しでキャブセットの調子に対して加味を行う場合、駆動系の構成は 少しも不調があってはいけませんし、何かしらの不具合があるとキャブのおかしさなんてのは 全て打ち消してしまう位の不調になってしまいますから、駆動系の性能維持はとても大切です。
> エアスクリューの調整は回転が高くなる位置がわかりにくかったです。幾つかセッティング、調整して走りましたが、ボォー気味なので、ほぼ同サイズに削ったらエアスクリュをあわせ易くなり、ボォー気味が減少しました。
エアスクリューはですね、そこまでシビアになる必要はありませんよ。 目一杯締めこんだらエンストするので普通、2回転以上緩めるとアイドリングがモロに上がる、と いった極端な部類でもなければ正直適当で良いLVですね。
純正風味の小径キャブの場合、1/4回転程度を明確に差として体感出来るとなればかなり エンジン自体のメンテが行き届いていないと不可能ですし、各ガスケットやらOリング類やら、 エアクリの継ぎ目のゴムとかまでもが一切合財全て二時エアを吸っておらず、漏れも無いと いった状態で無いと、エアスクリューをシビアに調整する意味はありませんので…
言葉を返せば、エアスクリューの調整でそこまで体感出来ないという事はあまりにも大きく SJの番手が外れているか、他の部分のメンテが出来ていない証拠とも言えますので。
> 今度は番数の違うバルブを試してみます。 > TKキャブはこれ位にして早く良いキャブを買って試して見たいと思います。
ですね。おかしな物言いですがTKは程々にしておかないと自分の体感力に変なクセがつく、 と言っても良いと私は分析しているので。
> 仰る様に、TKキャブは造りも意外と適当ですね。よぉーく見ると口径を削った部分に粘土をヘラで撫でたような跡があり、口径がほんの僅かにひょうたん型になってたり、バリがあったりとか。
こればかりは何故ヤマハがわざわざTKに純正採用キャブを作らせてるのか分かりませんが 伝統的なものなので何かあるのでしょうね。 正直、ヤマハ系のスクーターならミクニのVM18でもほぼボルトオンではまるという素敵な 構成なので、何かしらの理由が無い限りはフルノーマルでもハナからそちらを使っていた方が メリットは大きかったりします。
> 新たにお聞きします。 > 2JAのリードバルブですが2つの長方形の穴の周りの加工してある黒いゴムのようなものはなんでしょうか?
黒いゴム…というのはリードブロックのニトリルゴム部分の事ですよね。 これが何か、と言われましてもリードバルブの開閉振動を受け止める緩衝材の意味合いのある ゴム質の部分、だと私は解釈しておりますよ。
> 薄い板の下部分以外、角度のある所は同角度を残して削っても大丈夫ですか?
すみませんがちょっと質問の意味が分かりかねます… 可能であれば写真に注釈を書いて画像板にUPして頂いても結構なので、もう少し分かりやすく お願いしたく思いますよ。
申し訳ありませんが私、2JAのノーマルリードブロックとなると完全に形状を記憶している訳では ありませんので… ヤマハの縦型エンジンはリードブロックごとマニホールドを交換するのが基本なので、あまり ノーマル風味には詳しくない、とも言えますが(汗
もしも開口部分の拡大を考えられているのであれば、二トリルゴムのある部分をほぼ全て 四角形にくりぬき、外側のフチだけ2〜3o程度残しておき、バルブを一枚板で作り直すのが ベターでしょう。 センター部分のリブ的な所はなくしてしまう勢いで行かないと流量は稼ぎづらいです。
正直、元があれだけ小さいと多少の小細工は行うだけ時間の無駄に近いですから。 これもキャブと同じですが、元があまりよろしくない物はシビアなところをちょこちょこと 詰めても、変化があってもそれを体感しづらい場合が多いので、良かれと思って行った事が 悪くなっていたとしても気付きづらいので。 こういうのは元の状態を分析した上で、ある程度は思い切りも必要ですから…
ではでは。 あまりお役に立てずに申し訳ありませんが本日はこれにて失礼しますね。 管理人でした〜
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