あくしす90じじいさん、初めまして。 当HP管理人のねぎのリーダーです。
さてさて、10年以上も当HPをご覧頂けているという事ですがこれはどうも ありがとうございます。 開設直後から見て頂けているとなれば、内容の変遷もご存知かとは思いますが ちょっと照れますね(笑
と、本題ですがあくしす90じじいさんはアクシス90にお乗りなのですね。 こちら、54φのボアアップ仕様という事ですがピストンの重量について、と いう事で個人的見解を述べさせて頂きます。
まず、参考までに3VR品番のピストンだとノーマルにておおむね120g程度だと 思われますが、これを基準とした場合のボアアップ用途のピストンであれば、 それなりに重量に差があるかと思われます。
で、リングやピストンピンやらの重量も含めた状態だと、その総重量で10g、となれば そこまで大きな差は出ない、というのが個人的分析になりますね。
何故かと言いますと、原付一種系のヤマハであればピストン本体は75g程度であり、 これが10g重くなれば15%程度の重量増になりますが、元々120gのピストン回りが 10g重くなってもそれは10%にも満たない変化です。
それに加え、原付二種であれば元々のピストンを叩く力、燃焼圧力波についても 一種よりは大きく、同一の重量増であってもロスになる度合いが異なるとも 言えますよね。
こういった重量の面、というモノは元々の燃焼圧力波が小さい程、重量の増減に 対するメリットもデメリットも出やすくなる物でして、正直二種系のボアアップ用途の ピストンであれば、10g前後ならば変わっても気にするレベルではない、と私は 考えていますよ。
100cc近いエンジンで10g程度のコンロッドより上の部分の重量差、ともなれば正直 全く気にしない重量差という認識です。 むしろ、多少重くなっても良いのでピストントップ部の肉厚が厚いとか、ピン穴周辺の 強度が保たれていそう、といった物を個人的には選びたいですしね。
なお、こういった点はこだわる必要が無い、という意味合いではなく、構造という物を ある程度分析して考えないと、細かくこだわりすぎても無意味になる、という事に なるので誤解無き様にお願い致します(汗
そして補足ですが、ピストン自体を選定する、というのはボア径等は当然としても ピン上ピン下寸法やらピストントップの具合、はたまたリングの良し悪し等を先に 優先しなければいけませんから、ピストンの重量というモノはある意味では なるようにしかならない、とも言えますので。
軽量なピストンのメリットを享受したいが為に、他の大事な部分がおろそかに なったり、寸法的に食い違いが大きく発生する様な事はあってはなりませんし、 2stである以上はピストン単体の重量よりはそういった面の方がはるかに重要で ある、という点も忘れてはいけないと私は思いますよ。
…特例として、さすがに私も原付一種ベースで二種並みの排気量を持たせようと する様な場合であればある程度は気を遣いますが、それでもエンジン本体の パワーがそれなりに出せるのが前提であれば、ピストンの重量増はデメリットには ならないレベルで考えている、という事で。
ではでは、何か不明瞭な点があれば遠慮なく突っ込み下さいませ。 管理人でした〜
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