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記事No 6837
タイトル 音(笑)について
投稿日 : 2014/10/08(Wed) 13:18:11
投稿者 にけ
参照先
リーダー様

毎度お世話になります。

かなり以前より気になりつつ、質問をするのを忘れていた事がありまして
の質問致します。

当然ですが改造されたエンジンについてです。

走行中にアクセルを戻した瞬間にカリッ!という音がすることがあります。

殆どの場合、プラグのワッシャーを追加すれば直るのですが

この現象は、ワッシャーを追加した為に圧縮が低くなり

直ったのか、あるいは電極がピストントップから離れたために

直ったのか定かではありません(汗)

何かお気づきの点がありましたら宜しくお願い致します。

それと、先日のライブ素ディオの件なのですが、エンジンが温まると

パワー感が無くなるようです。こちらも何かお気づきの点がございましたら

宜しくお願い致します。

記事No 6838
タイトル Re: 音は難しいです(泣
投稿日 : 2014/10/08(Wed) 22:48:57
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
にけさん毎度でございます〜
…今週末のSSも雨になりそうな管理人です_| ̄|○

さてさて、今回もご質問という事でさくっといつものヤツをば(笑


> 当然ですが改造されたエンジンについてです。
>
> 走行中にアクセルを戻した瞬間にカリッ!という音がすることがあります。

ふむふむ、走行中のアクセルOFFでエンジンからの異音、という事ですね。
これは…どんな音か、にもよりますがカリッ、といった感じなのであれば
プレイグニッションからのデトネーション、すなわち異常燃焼の可能性もあるかと
思いますです。

アクセルON時の高負荷時でも同様に異音がする事もあるかと思われますが
その場合はすでに走行感覚やエンジンの熱でかなり不味い状態で無いと
起こりえないので、さすがにそこまでのレベルではない、と判断したいですね。


> 殆どの場合、プラグのワッシャーを追加すれば直るのですが
>
> この現象は、ワッシャーを追加した為に圧縮が低くなり
>
> 直ったのか、あるいは電極がピストントップから離れたために
>
> 直ったのか定かではありません(汗)

プラグのかさ上げにワッシャーを追加すれば直る、という事であれば、微妙〜にでは
ありますが、圧縮比が高すぎる、もしくはヘッド内の燃焼効率がおかしすぎる為に
そのわずかな「差」によって異常燃焼が起こりえているのではと推測します。

…とはいえ、原付二種ベースの車両にて、プラグへのワッシャー追加程度で
変化させられる圧縮比もしくはヘッド容積というモノはかなり影響力は小さい
物ですから、元々の状態がかなりギリギリで無いとその変化、というモノは
ワッシャー追加程度では起こそうと思っても起こせないですね(汗


で、プラグの電極位置ですが…これは私の経験上、ピストンTDC時のトップに
対して、2〜3o程度しかクリアランスが無くとも、「そのもの」が原因での異音や
トラブルが発生したことは一度も無いですし、物理的に接触しているならともかく
そうで無いのであればプラグの電極位置によるトラブル、というのはちょっと
考えづらいです。

これ、にけさんならばお分かりになると信じておりますが、プラグの位置を変更したと
いってもそれは圧縮比は変更前と同じに設定した上で、スキッシュエリアの範囲や
角度も変更せず、プラグ位置のみを換えていないと「プラグ位置のみ」の悪影響が
あるのか無いのかは正確には判断出来ませんが、一応は個人的にはそういった
テストもやった事がある、という事で参考までにどうぞ。


後、プレイグニッション等の異常燃焼の可能性を考えるならば…正直、アクセル
ON時の連続高負荷時には何も起こらない、というのは逆に不自然ですし、
アクセルを閉じ、キャブのベンチュリ部分が塞がれると、エンジンそのものは燃焼が
ほとんど起こらなくなるので、その段階で以上燃焼をしているとすればかなり
「元の構成」がヤバい状態であろう、とは推測出来ますしね…

なお、これは可能性として、ですが…
ご存知かとは思いますが、圧縮比そのものが適正なところにセットされていたとしても
ヘッドのスキッシュエリア部分の範囲が広すぎるとか、はたまたスキッシュ部の角度と
ピストンの角度が合っていないとか、その上でスキッシュクリアランスが狭いとかで
あれば、「圧縮比そのもの」が適正であっても、高負荷時等では異音が出て来ることも
あったりします。

一例で、V100ピストンだとノーマルの「肩」の角度は16°程度ありますが、ヘッドを
いじくってスキッシュエリアをこしらえ、仮に肩角度が15°になっていたとしましょう。
その時点でスキッシュクリアランスが1oを切っている、といった仕様の場合ならば
圧縮比がノーマル程度でも、ヘッド周りからデトネーションちっくな異音がする可能性も
0ではありません。

このあたりのヘッドの構成そのもの、といった面においてはそういった怪しげな異音は
出やすい傾向にもありますし…いつものクチですがこればかりは圧縮を圧力で
基準としていた場合だと、出て当然のトラブルと言える上に他の箇所をきちんと
見極められないので、結果的に回避不可能なトラブルになってしまう、といった点も
大いにありますね。


と、話が突っ込みすぎなのでもちっとライトに考えれば…(汗
単純に二次エアを吸っているとか、排気ポートの面取りが足らずにアクセルOFF時の
ピストン暴れ状態で一瞬だけリングがポートを引っ掻いている、とかでも同様の
音がしたりもします。

ポートの面取り等の場合、アクセルON時でもカリカリ音は出てしまう事が多いですが
ギリギリの状態の場合、高回転時からアクセルをOFFにした瞬間のみから音が出る事も
あり、その場合はそのままアクセルOFFにて停車するとリングに対して不味いので…

これ、アクセルOFF時には一気にではなく、ゆるりとアクセルをOFFにしても同様の
音が出ているかどうか、を試してみると原因の切り分けになるかもしれませんね。


> それと、先日のライブ素ディオの件なのですが、エンジンが温まると
>
> パワー感が無くなるようです。こちらも何かお気づきの点がございましたら
>
> 宜しくお願い致します。

ご老体のライブDioですが…暖まるとパワーが無くなる、というのは暖機後の
状態なのか、もしくは数十分程度走行した後なのか、で話が異なってきますね。

前者であればほぼ間違いなく駆動系の劣化でしょう。
エンジンパワー云々は、前回も記しましたがもしも熱が過剰に入ってしまって
いる場合だと、焼き付き寸前の段階とイコールなのでこの場合は多少のみ
パワーが低下する、程度では済まないのでほぼ間違いなく体感で分かります。

…前回やらないとおっしゃられましたが、腰上がそこまで不味い状態になって
いるのであれば、一度は腰上をはぐって目視してみないと実際の状態は
分かりませんしね。


で、数十分走行後の問題であれば、それはもはや経年劣化によりそういった
ものである、と納得した方が宜しいかなとも。
正直、何が悪いというものではなく、全てが悪い、としか判断出来ないレベルなので…

が、私はおそらく駆動系の問題では、と推測しますよ。
こればっかりは正常な駆動系パーツを全て交換してみないと分からない物ですし、
エンジンそのものの性能低下において、走行感覚があまりにもおかしくなる、と
なればすでに致命的な破損が出ている可能性が大きいので、また冷えたならば
まともになる、という事自体がほぼありえないんですよね(汗


後、これも一例なのですが、腰下をO/Hしてちょっとケースのセリ合わせがきつく、
その上で慣らしの終わっていないクランクシャフトを用いている状態であれば、
数分程度の走行でもかなりエンジンが「重い」感じにはなってしまうのですが。

本来、これがエンジン本体の熱ダレ、と言われている症状の一つなのですが、
3万km走行の車両であれば、クランクの熱ダレ的な物はまず出るはずもないので
エンジンのトラブルであれば焼き付き寸前、といった状態しか推測出来ないです。

なので、私はおそらく駆動系周りでは、と推測しますが…後はマフラーもありますが
まともに走っているのであれば温間時のみおかしくなる、という事はまず無いので
可能性としては低いと思われます。


っと、何か最近以前にも増して長文ですが(笑
参考にして頂けますと幸いです。

ではでは今回はコレにて失礼をば。
管理人でした〜

記事No 6839
タイトル Re^2: 音は難しいです(泣
投稿日 : 2014/10/09(Thu) 17:51:28
投稿者 にけ
参照先

リーダー様
毎度毎度お世話様です(汗)

お話を聞いておりますと、どうもプレイグニッションのような感じですね。

このエンジンは改造車とはいえ、私にしてはかなり安全マージンを取った仕様
でしたので、なんでこんな症状がでるのか???でした。

簡単に仕様を書きますと、ヘッドはねぎシリ準拠?(笑)進角はノーマル+3度

タイミングはBTDC90度のつもり・・・これが怪しいかもです(汗)

ポートもノーマルマフラー前提で、弦長は67パーセント程度のスクエアポートです。

おっしゃるように、最初組み込んでナラシをしている時に加速状態で

ヤバい雰囲気がありました。もしかするとポートの削る寸法を間違えて

異常な高圧縮になっていたかもしれません(汗)

プラグにかましたワッシャーは合計2ミリで、その後は症状は収まっていますが、

変に力強い?回転フィールながらも少し多めにアクセルを開けるだけで変速回転数は

7300rpmを示しておりました。

このまま全開にしていたらおそらくデトネーションになっていたのでしょうか?

その後ワッシャーをかまして同じ駆動系のままタコをつけたままにして

全開走行などしておりますが、変速回転数はMAX7200rpmまでです。

やはりといいますか、高圧縮によってパワーだけは出ていたのかなと?(無論危険な状態で)

こうなったらもう一度シリンダーを外して検証してみます。

また、ライブディオの方は、何かと興味があるので、代車が手配でき次第

預かろうと思います(笑)

壊すリスクもありますが、好奇心が勝りました(笑)

またご質問しますのでその節は宜しくお願い致します。

記事No 6840
タイトル Re^3: 正確にはバラせませんがねぎシリヘッドについて
投稿日 : 2014/10/10(Fri) 23:40:49
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
にけさん毎度でございます〜
さてさて今日も補足なんかを少々。


> このエンジンは改造車とはいえ、私にしてはかなり安全マージンを取った仕様
> でしたので、なんでこんな症状がでるのか???でした。
>
> 簡単に仕様を書きますと、ヘッドはねぎシリ準拠?(笑)進角はノーマル+3度
>
> タイミングはBTDC90度のつもり・・・これが怪しいかもです(汗)

ふむふむ…エンジンはライトチューンな仕様の様ですが、ヘッドがねぎシリ準拠、と
いう事ですがSTD用かSP用かでもちょっとは差があったりしますよ。

数値はバラせないのですが、容積のみの差で言えば0.4〜0.5cc程度の差なので
その位であればなんとかプラグにワッシャー追加でもカバー出来ない事は
無いですね。


で、排気ポートタイミングはBBDC(ですよね)90°に設定してある、という事ですが
これが怪しい、となればちょっと問題です(汗

V100のノーマルシリンダー構成を崩さず、排気ポートの開口部のみの位置で
記せば、シリンダー上面からの「距離」は26.3〜26.4o程度でBBDC90°になります。
ただしこれはシリンダー全長が84.1〜2o程度であり、なおかつピストン上死点時の
「肩落ち」が0.5〜0.6oある状態が前提なので、コンマ1程度の製造誤差等は
ありますが基準の数値的にはそんな感じになりますね。

(※大丈夫だとは思いますがクランク角度で計算する場合はピストン上死点時の
「肩落ち」を忘れてはいけません)


仮にねぎシリSPヘッドの容積を用いた場合だと、排気ポートの位置的には
シリンダーの上面から28oとかだとちょっと不味くなってきますが、かといって
圧縮比的には9:1オーバーとかの数値では無いので、いきなりプレイグニッション
誘発という可能性は低いのでは…とも思います(汗

ちなみに、圧縮比で言えば異常なデトネーションが起こるのが圧縮比に要因が
ある場合、数値的には9:1とかオーバーじゃないとなかなか起こらないです。
10:1超えているともう何やってもボン、ですね(笑
もちろん他が不味いとそこまで行かずともあっさりトラブります。


> ポートもノーマルマフラー前提で、弦長は67パーセント程度のスクエアポートです。

排気ポート弦長がボア径の67%あれば、熱的にもまずまずクリア出来るかとは
思いますし、上側形状が一直線のスクエアならば余計に大丈夫でしょう。


> おっしゃるように、最初組み込んでナラシをしている時に加速状態で
>
> ヤバい雰囲気がありました。もしかするとポートの削る寸法を間違えて
>
> 異常な高圧縮になっていたかもしれません(汗)

慣らしの時点で異常があった、となればそれはやっぱり異常ですよ(汗
しかし…作成時のミスを鑑みるならばねぎシリ準拠のヘッド、というのも
ちょっと怪しいかもしれません。

容積対比としては二種エンジンの場合はそこまでシビアにはならないのですが、
色々ネタバレは出来ませんが一応の目安として、ねぎシリヘッドはSTDでもSPでも
計測容積では11ccもはありませんし10ccを切ってもいません、という点のみ
記させて頂きますね。
(一応、ノーマルは13.5ccという基準データです)


> プラグにかましたワッシャーは合計2ミリで、その後は症状は収まっていますが、
>
> 変に力強い?回転フィールながらも少し多めにアクセルを開けるだけで変速回転数は
>
> 7300rpmを示しておりました。

うーん…プラグに2o分のワッシャー追加でそこまで変化した、というのがどうにも
しっくり来ないんですよねえ。

HリーチのB○HSを用いていたとしても、2o分ならば容積的には0.3〜0.4cc程度の
差にしかなりませんから、圧縮比に影響する部分としてはかなり小さいですし。
(※二種のローポート仕様だからこそ、です)


> このまま全開にしていたらおそらくデトネーションになっていたのでしょうか?

こればかりはどうにも分かりづらいですね。
実際、そこまでヤバい状態なのであればプラグの先端は白めでしょうし、
エンジン周りやマフラー回りも、いつもとは体感で分かる位にまで熱を持って
いるはずですから…


> その後ワッシャーをかまして同じ駆動系のままタコをつけたままにして
>
> 全開走行などしておりますが、変速回転数はMAX7200rpmまでです。
>
> やはりといいますか、高圧縮によってパワーだけは出ていたのかなと?(無論危険な状態で)
>
> こうなったらもう一度シリンダーを外して検証してみます。

そうですね、不安があるのであればもう一度再計測してみるのが一番精神的にも
良いと思いますよ(笑
うっかりミス、というのは誰にでもあるものですし、私もたまに非常につまらない事を
やらかしたりはしますんで、気になったら目視&計測、を旨としておりますよ。

…しかし、V100ノーマル仕様でMAX7200rpmであれば排気ポートタイミングが
BBDC90°よりは遅そうな気もしてしまいます(汗


> また、ライブディオの方は、何かと興味があるので、代車が手配でき次第
>
> 預かろうと思います(笑)
>
> 壊すリスクもありますが、好奇心が勝りました(笑)

なるほど、それはそれで面白いと思いますよ〜
にけさんは以前にスーパーDio-ZXにもお乗りだったかと記憶していますが、
大径ではない小径の駆動系、そしてライブDio特有の色々なやりづらさ、なおかつ
経年劣化の進んでいる原付一種、となれば色々発見もあるかとも。

これは別に強制するつもりではありませんが、自分の専門以外の車種ってのも
たまに触って素直に挑んでみるのもスクーターいじりの面白さだと思いますんで。
また良き結果を期待しておりますです。


ではでは今回はこの辺りで失礼しますね。
管理人でした〜

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