記事No |
: 6881 |
タイトル |
: Re^7: メインはAF18系オイルポンプの構造です(笑 |
投稿日 |
: 2015/04/17(Fri) 04:45:30 |
投稿者 |
: ねぎのリーダー@管理人 |
参照先 |
: http://www.neginoleader.com |
Gダッシュ大好きさん毎度でございます〜 どんどん長くなってますが今日も今日とていつものレスをば(汗
> すぐにではないですが大体30分位経ってから開けていました。それでしっとり湿った状態でしたのでポンプは正常には作動はしているかと思いました。
クランクケース内部のオイルですが、30分後であれば真っ当な状態である、と 認識しても良いでしょうね。 なお、これはある程度の目安にしかなりませんが、ガソリン燃費としてリッターあたり 25km程度走るとし、仮にオイルタンクのオイルを1000kmで警告等が点く、といった 感じであれば800〜1000cc程度のオイルを100kmで消費している感じになります。
となれば、ガソリン1リッターに対してオイル燃費としては20〜25cc程度ですから、 混合給油換算であればおおむね50:1〜40:1程度の比率になります。 概算ですがこれを大きく下回っている様ならば、明らかにオイルラインでの不良が あると見て良いでしょうね。
> 恐ろしいですね。再生計画でも書かれていた様にある日突然吐出しなくなるというトラブルも書かれていましたね。オイルポンプを分解していて思ったのですが内部の一部オイル通路にもしかしたらワンウェイ的な所ってありますか?エアーを吹いてみて抜けがおかしいのでふと疑問に思いました。
コチラ、当時は私も本当に謎で困ったんですよね_| ̄|○ …とはいえ、いくら稼動実験済みポンプだからとはいえ、年式を鑑みるといつ壊れても おかしくは無い、というのはある意味当然ではありましたよ。
で、オイルポンプのラインですが、これはワンウェイ通路が一箇所あったりします。 オイルラインの「出口」に相当する、真鍮製のニップルの付いてるブツなんですが これが本来のオイルの流れの逆流等を防ぐ為に存在している模様です。
ここはボールが入っており、オイルが送られる時には通路の邪魔にならない所に ボールが位置し、それ以外はラインを塞いでおくといった仕組みになってるかとも。 これ、ご説明しづらいので後で画像板に参考画像UPしておきます。
で、お察しの通り、ここはその構造上、エア等では片側からしか通路が「通らない」ので 洗浄や清掃が難しい上、ニップル部分もボディ本体への圧入ではありますが… ガスケットやOリング等が無い非分解構造の為、ここを外してまたくっつける、と いうのはかなりデンジャラスなので、実質はどうしようもありませんね_| ̄|○
なお、Gダッシュ大好きさんも遭遇された事はあるかと思いますが、長期放置車の 場合だと、クランクケースではなくキャブのフロートにオイルがたっぷりと溜まって しまっている、といった事例がありますよね。
これ、オイルライン出口のワンウェイバルブ機能がちゃんと働いていれば、キャブ側へ オイルが「上がって」くるという事はあってはいけないと思うのですが(笑 単純なるボール移動のシステムですらすでに動作がおかしい、となっているレベルの オイルポンプであれば、ワンウェイバルブ部分や内部の細いオイルラインなんてもう どんな状態になっているか判断するのも恐ろしい、という事で…
実際、内部通路もかなり細い上、自己責任でオイルライン入り口のフタを外して シャフトと内部のトロコイド式パーツを外しても、内部通路全てをきっちりと掃除して やる事が不可能である、と私は判断しているからこそ、素人修理も効かない上に 古いのなら新品交換しましょう、といった事を推奨しているワケです。
結局、このあたりに物理的に詰まる要因はあるのかと思われますが、非分解パーツの 上にバラしても消耗品は出ないので私は駄目な物は駄目、と割り切っていたりしますね。 まだこのワンウェイ部分が取り外せ、なおかつフタのOリングやシャフト側オイルシールが 単品で出るのであれば内部清掃も考えますが、それが無理なのが現実です(泣
…どこがおかしくなるのか、といえば結局はこのワンウェイ周辺と内部の極細通路なので シャフト側オイルシールを交換したり、はたまたカム山を加工したりしても根本的な 解決にはなってません、というのがAF18系オイルポンプです、という事で。
> おっしゃる通りガタはありました。 > 今まで負荷をかけてガタが出てきたものは半々くらいだと記憶しています。やはり当方の組み方の問題があるのではないかと思います…。
割る前にはクランクシャフトにガタがあり、組み立てた物でも負荷を掛けた後にガタが 出るのは半々、となればやはりおっしゃる通り、組み方も問題がある可能性が 0では無いかなとも(汗
しかし、それだけハズレを引いた可能性もありますから、一概には言えないのが 感覚作業であるクランクケース組み立ての難しいところですが…
これも要らない腰下を用意し、おもいっきりクランクシャフトを引ききってみるとか、 逆に全然引かずにケースを左右から締結ボルトだけ締めまくるとか、色々と 実験してみれば練習にもなるかと思いますよ。
> すごく偏っているのが分かります。これだけズレているのにまっすぐに走ってしまうものなのですね。今回はレストアついでにこの部分をきっちりセンターを出してみようとおもいましてエンジンハンガーのパイプ部をちょっと削って(ブッシュだけをズラすとかなりブッシュが飛び出て抜けないか不安でしたので)駆動系側に戻してやろうと思っています。 > どう変化するのか結構楽しみであったりします。
そしてリヤホイールのオフセットの件ですが、これは地面に対してタイヤが傾かず 直立してさえいればズレていても意外と「真っ直ぐ」には走るんですよ。 ただ、その状態で左右にバンキングさせると違いは出てきますが…
逆に真っ直ぐ走れないのは、どちらかのタイヤが地面に対して傾いている状態なので ステムの曲がりやフレームの湾曲、はたまたエンジンハンガーの曲がりなんかは 直進安定性にかなりの影響を及ぼす、という事ですね〜 極低速走行にて、両手をハンドルから離して真っ直ぐ進めばまあOKでしょう。 (…一番良いのは全く曲がりの無い車両と乗り比べる事ですが)
ちなみに、オフセットを解決させたいならおっしゃる通りのハンガー部分のちょっとした 加工でOKだと思いますよ。 ブッシュそのものを移動させるのも手ですが、ミリ単位であれば少々ブッシュの外筒が クランクケース部からはみ出ていても大丈夫ですんで(笑
> いつも内容の濃いご返答ありがとうございます。目から鱗です。 > 3WFの方も触っていますのでまたこちらの方もまた今度質問させていだだきます。 > しかしヤマハエンジンはよく出来ていますね。嫉妬してしまします…。
お、3WFもお持ちなのですね〜 私は3WFは専門ではありませんが、最低限度+α程度は分かりますんでそちらもまた 何かあればご質問下さいな。
…ヤマハ2st横型エンジンは本当に名機だと思いますし、出来の良いのも頷けますが 個人的に色々見て来た私としては、面白味といった面ではやはりAF18系ですし、 良い方向に向けるのがとんでもなく難しいAF35系とかの方がやりがいを感じては しまいますね(笑
ただ、ヤマハ系エンジンでもやはり万能で完全無欠というワケでは無いので、それは それでまた楽しい、という事でひとつ。
ではでは今回はこの辺りで失礼をば。 管理人でした〜
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