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記事No 8029
タイトル 駆動系セッティング2
投稿日 : 2019/05/13(Mon) 21:11:42
投稿者 ライブディオ大好き
参照先 https://youtu.be/OeygytWRhx8
ネギのリーダーさま
お久しぶりです。
ライブディオ大好きです。

駆動系のセッティングはその後ハイギアを組み込んでみても
最高速がメーターの底付近で頭打ちで伸び悩んでおりました。
給油の際、燃費を計算すると25キロほどしかいっておらず、
タイヤの空気圧不足がわかりました。0.5位しかありませんでした。

ハイギア24%弱で吹け上がらないセッティングだと、風向き次第で80以上からまだまだ伸びる
状態になりました。逆に風向き次第では70も苦しかったりするのでもはやなにが最高速か
よくわかりませんが^ ^

しかし、ハイギアだとやはり出だしの半クラッチがもたつくのでノーマルギアに戻してセッティングを試みております。

動画を撮ったのでアップロードしますが、やはり70付近からこれまで異音と話していた音が目立ちます。しかし、これは異音ではなくセカンダリーが高速回転している音なのではないかと思い始めました。気にはなっているので少し確認してもらえたらと思っております。

この動画のセッティングは
af61 プーリー加工:ローラーガイド低速側、高速側。フェイスタッチする仕様。
ベルト:17.8 668
センタースプリング:ジャイロ純正
トルクカム:af61 純正
フェイスセットドリブン:HM R1
クラッチオフセット:1.5mm
アウターオフセット:1.5mm

80出るセッティングになると更にショートベルトなどを使用しないと苦しい感じがしますが、それ以前の問題として、メーターの底付近での走行を数分すると熱ダレの症状が酷く、しばらくは40付近の再加速がまともにしなくなります。ハイギア 装着時には出なかった症状です。

ハイギア 装着時に比べ変速が進んだ状態でセンタースプリングの圧力が強いのと、駆動系が高速で動くことで熱ダレしやすいのかとも考えています。仮に80出る駆動系を組めたとして、熱ダレが半端なくなりそうな気がしています。

これくらいのセットを組んだ時、熱ダレが普通なのか、それとも何かよろしくないセッティングがあやしいか?などなにか経験談はないでしょうか?

熱ダレと併せてセカンダリーからと思われる音も精神的にしんどいので、長距離走る際は出だしを妥協してハイギア装着も良い選択肢なのかと思い始めております。

記事No 8030
タイトル Re: 駆動系セッティング2
投稿日 : 2019/05/16(Thu) 08:26:22
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先
ライブディオ大好きさんお久しぶりでございます〜
さてさて、今回もいつものレスをば。


> 駆動系のセッティングはその後ハイギアを組み込んでみても
> 最高速がメーターの底付近で頭打ちで伸び悩んでおりました。
> 給油の際、燃費を計算すると25キロほどしかいっておらず、
> タイヤの空気圧不足がわかりました。0.5位しかありませんでした。

燃費、ノーマルエンジンでリッター25kmだとちょっと悪い気もしますが…
空気圧0.5kgでは正直、いつ飛んでもおかしくないので注意ですね。

一般タイヤでの指定空気圧はF1.25kgR2.0kgですが、リヤはそこまで
入れると法定速度以上だと跳ねるので 1.7kg程度で良いでしょう。
特に社外リヤサス等を入れている場合は2kgってのは自殺行為だったり。


> ハイギア24%弱で吹け上がらないセッティングだと、風向き次第で80以上からまだまだ伸びる
> 状態になりました。逆に風向き次第では70も苦しかったりするのでもはやなにが最高速か
> よくわかりませんが^ ^

ファイナルはキタコの減速比9.2でしたよね?これで動画の様に加速が
出来るのであればエンジン自体は悪くないどころか、ノーマル前提なら
結構な物だと私は判断しますよ。

ただ、実際の動画での加速具合を拝見するに、バランス的には確実に
パワー負けしてしまっていますね。
ハイスピードプーリー&ハイギヤすぎ、という感じだと私は思います。

あ、最高速度、というのはあくまで私は、0発進からムラ無く加速していき、
スムーズに到達出来る速度域だ、という勘定です。
ベタ伏せして何kmも走らないと到達しない、ってのはただのおまけ数値だと
考えているので(笑

で、風向きでそれなりに最高速度が変わるのであれば、それこそが
「パワー負けしている」証左だと判断しても良いと思いますよ。


> しかし、ハイギアだとやはり出だしの半クラッチがもたつくのでノーマルギアに戻してセッティングを試みております。

駆動系自体はハイスピードプーリー仕様だとしても、ロー方向はどの程度
改善されているのか、も大切です。

フルノーマルだと最小変速状態での駆動系の実回転数、「最大変速比」は
おおむね2.6〜2.7で、これにファイナル10.912を掛けると発進時の総減速比は
「28.3」あたりになります。
(緒元値の様に2.850もは絶対にありません)

そして、ファイナル9.2を用いた上で、駆動系での最大変速比をローに
振るとしても、物理的には3.0程度いければ御の字なので、この場合だと
発進時の総減速比は「27.6」ですね。

なので、最小変速状態でのロー方向への調整をそれなり行えば、ファイナルが
9.2であったとしてもせめてノーマル車に近い発進具合にする事は可能なので、
ハイギヤ仕様で発進があからさまに遅い、となればそのあたりに問題が
あるかと分析しますよ。

特に、4st系純正プーリーはポン付けの場合ボス長換算で1o程度短くなって
いるので、これをノーマルレベルに戻すだけでも結構苦労はしますが…

このあたりはある程度数字でモノを考えないといけない、というのはあります、
って以前も記した気がしますが改めて(汗


なので、私ならばファイナルはそのままでプーリー等を純正に戻し、その上で
駄目な点を改善していく方向性を取ると思いますよ。

発進時の問題を鑑みるならば、4st系プーリーはあまり良くない場合も
多いですし、プーリー加工を行えばある程度はなんとかなりますが、それでも
結構あれこれ考えないといけないので…


> 動画を撮ったのでアップロードしますが、やはり70付近からこれまで異音と話していた音が目立ちます。しかし、これは異音ではなくセカンダリーが高速回転している音なのではないかと思い始めました。気にはなっているので少し確認してもらえたらと思っております。

異音に関しては確かに何か唸っている様な音が聞こえますね。
風切り音も大きいのではっきりとは分かりませんが…ドリブンユニットの
高速回転に依存する異音ならば、それはファイナルギヤの異音と同義に
なりますし。

ドリブンユニット自体はクラッチイン後はファイナルギヤ軸に固定されて
しまいますし、劣化によるドリブンの「横ガタ」があっても一度クラッチイン
してしまえば走行中は一切関係無くなるので、思い込まずにちょっと
視点を変えて異音を探ってみれば宜しいかなとも。

後、前回も記したかもしれませんが異音系は気になるならば全ての箇所を
リフレッシュ、O/Hするのが精神的に一番良いです。
悪くなければそれに越した事はありませんが、別にベアリングを新品に
交換しても壊れなければ交換する価値が無い、という訳でも無いですし。

壊れる前に予防交換する、というのがメンテナンスの鉄則だ、と私は
割り切っていますんで(汗


> この動画のセッティングは
> af61 プーリー加工:ローラーガイド低速側、高速側。フェイスタッチする仕様。
> ベルト:17.8 668
> センタースプリング:ジャイロ純正
> トルクカム:af61 純正
> フェイスセットドリブン:HM R1
> クラッチオフセット:1.5mm
> アウターオフセット:1.5mm
>
> 80出るセッティングになると更にショートベルトなどを使用しないと苦しい感じがしますが、それ以前の問題として、メーターの底付近での走行を数分すると熱ダレの症状が酷く、しばらくは40付近の再加速がまともにしなくなります。ハイギア 装着時には出なかった症状です。

ベルトに関してはこれだけのハイスピードプーリー化ですと668oではかなり
不味いと思いますよ。
短めのベルトがメリットになるのは、あくまでハイスピードプーリーではない
ノーマル風味の仕様で、ドライブ側のベルトかかり径がある程度決まっている
場合に、ドリブン側のベルトかかり径を小さくする為の手法であって、現状の
様にノーマルから+2o以上もプーリースライド量を増やしている場合だと、
668oでは逆にベルト長が足らない可能性も大きいです。

…前述しましたが、このあたりにこそベルトかかり径を測定してみて簡単な
算数で物理的限界を求める事が必要なのであって、言葉がきついとは
思いますが、当てずっぽうに近い手法ではいつまで経っても改善は
見られづらい、と私は判断しますよ。


> ハイギア 装着時に比べ変速が進んだ状態でセンタースプリングの圧力が強いのと、

このセンタースプリング反力ですが、1o2o単位でのプーリースライド量の
増加にて、増えるセンタースプリング反力というのは正直誤差のレベルです。
数十kgある、トルクカム作用力+センタースプリング反力が、プーリースライド
2o分のセンタースプリング反力、ジャイロX用ならわずかに1kg程度しか
プラスされないワケですしね。
この差で「ベルトを挟んで張る力」が極度に変化する道理はありません。


>駆動系が高速で動くことで熱ダレしやすいのかとも考えています。仮に80出る駆動系を組めたとして、熱ダレが半端なくなりそうな気がしています。

これはですね、駆動系パーツで一番熱の影響を受けやすいのはベルトで、
次点でプーリー中央部のメタル部分です。

ベルトに関してはあまりにも古いとかでなければ材質が粗悪、熱が入りすぎて
ダメになっている等の要因が一番ですが…前回も記したと思いますが私は
こういった不安定さが大嫌いなので純正ベルトオンリーなんですね。

次に、プーリー中央部のメタルも、これは磨耗ではなく含有油脂が完全に
使い切られてしまうともはや熱に対する動作は全くポンコツになるので、
プーリーの「熱に対する寿命」というのは実際はかなり短いです。

フルノーマル車でも、街乗りで熱の影響が出てくる走行距離というのは
よくいっても3000〜4000km程度ですから、これ以上使っているならば
問答無用で新品交換すべきですね。

社外品だともっと寿命が短い事もありますし、駆動系の熱ダレが体感出来る
レベルで発生しているならば、パーツを新品交換するしか改善方法は
存在していませんので…

前述の異音ではありませんが、自身が納得されたいのならばこのあたりも
投資と手間を惜しんでは遠回りになるだけだ、と断言しても良いです。


> これくらいのセットを組んだ時、熱ダレが普通なのか、それとも何かよろしくないセッティングがあやしいか?などなにか経験談はないでしょうか?

エンジンが完調のノーマルパワーであれば、純正ベース構成の駆動系ならば
多少のハイスピード&ロースピードプーリーで熱ダレを感じる、というのは
私は経験がありません。

ただし、前述の様にベルト長が短すぎて無駄なストレスを与えているとかで
あれば話は別ですし、プーリーが劣化しているなら100%それが原因だと
断言しても良いです。

熱ダレ、と言いますかエンジンというモノは基本的に特殊な状況下で無い限り
熱ダレなんて起こしませんが、駆動系パーツは熱に弱い上、劣化していると
それがとんでもなく速い段階で起こり始める、というのは基本なので。

そもそも、純正駆動系構成ベースを前提にするならば、経験上では60cc70cc
程度のハイチューンエンジンで、純正ちょっと改の駆動系構成を用いても
12000rpm変速でサーキット20分間連続走行でも駆動系が熱にやられる、と
いった事はまず無いものなので。

熱ダレが起きる場合はどこかが劣化しているか、構成が無茶苦茶であると
いった場合にしか絶対といって良い程に起こらない、と言い切っても
良いでしょう。これが私の経験値、です(笑


> 熱ダレと併せてセカンダリーからと思われる音も精神的にしんどいので、長距離走る際は出だしを妥協してハイギア装着も良い選択肢なのかと思い始めております。

こちらは、9.2のファイナルなのであればきちんと数字で最小変速状態の
変速比を出して詰めていけばノーマルレベルにならばなんとかなる
範囲ですよ。

さすがにノーマル以上を求めるのは構造的に難しいですし、短いベルトを
併用している点もさらにそれを助長していますから。
なお、671o〜長のベルトが前提で無いと、最大変速比3.0近く、というのは
絶対に無理です。
ベルト裏がボスに接触しても良いのなら可能ですが、それは当サイトでも
解説している様にただの愚策でしかありませんので、ね(汗


ではでは、今回もいつも通り長くなりましたが、不明瞭な点があれば
ご指摘下さいませ。
管理人でした〜

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