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記事No 8259
タイトル 2ストジャイロ腰下組み上げ後の症状について 
投稿日 : 2025/01/09(Thu) 12:41:08
投稿者 ジャイロと梅こんぶ
参照先
はじめまして。こんにちわ。
車種:2ストのジャイロキャノピー後期
ちょうど1年乗っております。エンジンオーバーホールをしている最中で行き詰まっております。上手くいかず腰下組み直しを2回実施。これから3回目です。
色々と検索している内にこちらを知りまして、とても詳細に親身に回答をされておりましたので質問させていただいております。教えていただけたら幸いです。

クランクシャフト(KN企画さんのノーマルクランク)とベアリング交換、ボアアップ68cc(マロッシ)をした中での質問です。

組み上げ後の症状として
アイドリング以降(走り出し後から)のエンジン回転が上がるとともに、エンジンの振動なのか、音が騒音レベルで明らかに大きいです(マフラーの音よりも大きい)
ボアアップすると振動についても大きくなると承知しておりましたがそれではなさそうです。というのも1回目の時にノーマルボアに戻し違いを確かめました。(振動はやや減るが)ただ音についてはエンジン付近の唸るようなうるささは変わりませんでした。
※マフラーノーマル、ハイパーリバイブマフラーの両方を試し排気漏れでは無いことも確認しました。
※圧縮(アストロプロダクトさんの計測機読みで)
OH前ノーマル計測8.5
OH後ノーマル時計測8.5〜9以下 ボアアップ時計測9〜10以下

使用した工具組み付け方法は
ベアリングインナーにカラー(KN企画さんのカラー)をはさみ、社外インストーラーを使用。
※2回とも新品クランク、ベアリング使用

1回目は引きすぎはダメなことを知らず組み上げたため明らかな失敗と2回目へ。
※左右ケース間に液体ガスケット使用
※ベアリングとクランクの隙間を計測(0.1以下、クランクとベアリングが部分的に擦れる状態)

2回目はクランクシャフトの引き過ぎを留意して、オイルシール組み込み前に、ベアリングの回りを確認し(動画にあるようなスムーズに回る状態)組み付けが出来たと思います。
※左右ケース間に1mm紙ガスケット使用組み付け。
※ベアリングとクランクの隙間を計測(両側ともに0.4mm)。

※1回目2回目ともクランク割った時の状況はベアリングがクランクシャフトに両側ともに残っておりました。
駆動系はOH前のままです(1年前にノーマル純正でクラッチ以外新品を組み直し)

思い当たるところを記入させていただきました。
振動と音の原因は
組み上げの問題なのか?別にあるのか?
よろしくお願いします。

記事No 8260
タイトル Re: 2ストジャイロ腰下組み上げ後の症状について 
投稿日 : 2025/01/13(Mon) 02:43:06
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先
ジャイロと梅こんぶさん初めまして。
管理人ねぎのリーダーでございます。

この質問板はちゃんと稼働しておりますので、ご利用頂けて嬉しいですよ(笑
ではでは早速ご質問の件へ。


> 車種:2ストのジャイロキャノピー後期
> ちょうど1年乗っております。エンジンオーバーホールをしている最中で行き詰まっております。上手くいかず腰下組み直しを2回実施。これから3回目です。
> 色々と検索している内にこちらを知りまして、とても詳細に親身に回答をされておりましたので質問させていただいております。教えていただけたら幸いです。
>
> クランクシャフト(KN企画さんのノーマルクランク)とベアリング交換、ボアアップ68cc(マロッシ)をした中での質問です。

なるほど、2stジャイロキャノピーをOHした上で、社外腰上とクランクを組み込んだ後に
異常が起こっている、という事ですね。
私、ジャイロキャノピーにはあまり明るくありませんが、2stスクーターエンジンとしての
基本としてお答えしてみたいと思います。
(…親身、と申しますが私は文章がクドいのでご容赦下さいませ)


> 組み上げ後の症状として
> アイドリング以降(走り出し後から)のエンジン回転が上がるとともに、エンジンの振動なのか、音が騒音レベルで明らかに大きいです(マフラーの音よりも大きい)
> ボアアップすると振動についても大きくなると承知しておりましたがそれではなさそうです。というのも1回目の時にノーマルボアに戻し違いを確かめました。(振動はやや減るが)ただ音についてはエンジン付近の唸るようなうるささは変わりませんでした。
> ※マフラーノーマル、ハイパーリバイブマフラーの両方を試し排気漏れでは無いことも確認しました。

ふむふむ…こういった異音系のトラブルというものは実際に現物を拝見しないと
正直なんとも言えない事が多いのですが、排気音より音が大きく鳴っていて
明らかなる異音である、となれば確実に何かがおかしいのでしょうね。

腰上に関しては社外ボアアップキットなど怪しい物しかありませんが、純正腰上を
取り付けて可能性を潰されているのでこれは無し、としまして…
チャンバーもノーマル含め試されている、となれば明らかに排気系でも無いかなと
私も判断するかなと思います。


> ※圧縮(アストロプロダクトさんの計測機読みで)
> OH前ノーマル計測8.5
> OH後ノーマル時計測8.5〜9以下 ボアアップ時計測9〜10以下

圧力に関してはOH前と後で数値が極度に変化していないとなれば、物の組み立てに
関する致命的なミス等は無いと思えます。
ただし、これはあくまで目安にしかならない数値の為、絶対値ではなく相対値として
把握される事をお奨め致します。


> 使用した工具組み付け方法は
> ベアリングインナーにカラー(KN企画さんのカラー)をはさみ、社外インストーラーを使用。
> ※2回とも新品クランク、ベアリング使用

そして怪しいと思われる腰下の組み立てですが、当然ですがクランクベアリングの
インナーにアテモノをしてシャフトを引く、といった事は行われている様ですね。
これをやらないと、アウター側にかなりの無理が掛かりボール部分に圧痕が付いて
組んだのにゴロゴロ異音、という事もありますから基本中の基本になりますね。


> 1回目は引きすぎはダメなことを知らず組み上げたため明らかな失敗と2回目へ。
> ※左右ケース間に液体ガスケット使用

1回目は引き過ぎ、との事ですがこれに関しては感覚での把握の面もあるので、
なかなか表現が難しいですが…

基本、腰下という物は「ちゃんと組めていても、クランクケースの製造公差によって
シャフトに適正なガタが出せない事もある」ので、組み立て後に重くて回りづらい
となれば話は別ですが、このあたりは数をこなすしか判断する方法って無いんですよね(汗


> ※ベアリングとクランクの隙間を計測(0.1以下、クランクとベアリングが部分的に擦れる状態)

が、これがちと怪しい点かなと私は感じます。

おそらく左側ベアリングに余裕を持たせて組み始めると思いますが、その場合
左側ベアリングインナーとクランクウェブの隙間自体は、0.1oを残すとなると
かなりギリギリまで引かなくてはならないですが、これは最初に引きすぎても
右側の「引き具合」を調整しながらカバーする事も可能なので、と言いますか
左側を一杯に引き切っても、だからといってクランクシャフトがハマらないとかの
異常事態にはまずなりえないですね。

で、「クランクとベアリングが部分的に擦れる状態」とありますが…
これはクランクウェブ側面が、ベアリング部分を擦れているといった解釈で
宜しいでしょうか?

こちら、クランクシャフトが真っ当な物であれば、一部分が擦れるといった事に
なってはおかしいものです。
社外のクランクシャフトのウェブ外周や側面って、当たり前ですがそこまで高精度に
出来ているものでは無いので、計測するとぐわんぐわんと振っていたりもしますが、
だからといって、シャフトの芯がきっちり出ていればウェブ側面とベアリングの側面が
擦れる、といった事になってはいけません。

仮に純正のクランクシャフトをベアリングインナー一杯まで引いても、それが原因で
ウェブ側面がどこかと接触なんて私は経験した事がありませんね。

よほどクランクシャフトが曲がっているのか、ウェブの精度が悪いのか…
社外クランクは新品の様ですが、社外品は大端ピン部の「芯出し」で、元々の精度が
悪いのを無理やり芯出しで修正している物も多数ありますから、そういった物だと
引き込み時に無理な力をかけるだけでも、誤魔化されていた芯が戻ってきてしまい
ウェブのブレが発生するという事例もあります。

こちら、クランクシャフトの構造や精度も一度疑ってみてはいかがでしょうか?
(※社外新品クランクだと何の疑問も持たず組む人って多いです)


> 2回目はクランクシャフトの引き過ぎを留意して、オイルシール組み込み前に、ベアリングの回りを確認し(動画にあるようなスムーズに回る状態)組み付けが出来たと思います。
> ※左右ケース間に1mm紙ガスケット使用組み付け。
> ※ベアリングとクランクの隙間を計測(両側ともに0.4mm)。

次にこちらですが、ケースの合わせ面には紙ガスケットの指定は無かったのではと
思いますが…追加した事によってベアリングとクランクの隙間を稼げたことはプラスに
なるのかな、とも思うのですが。
私はそういった事での補正は行った事がありませんし、元々左右精度がそこそこ
きちんとしている紙ガスケット無し縦割りケースだと、紙ガスケットを挟む事による
剛性や強度の低下の方が私は恐ろしいですね。


で、いくら「ケース側の組み幅」が広がっても、クランクシャフトとベアリングインナーの
位置関係がおかしくなっていればそれは無意味にしかならないです。

確かに、前述の様に何らかの要因でクランクウェブとベアリングが擦れていると
なればこういった手法も手段としてはありかなと思いますが、基本的には
「収まり具合」を決定するのは引き方の問題であって、組み幅がおかしいとなれば
それはクランクやケース側の構造的問題では、と私は感じますね〜

とはいえ、シール無しの状態でスムーズに回転が出来ているならば、そこまで
おかしな作業であるとは感じませんし、その上で異音が出てくるとなれば
作業時にベアリングに高負荷を与えていないのであれば、前述の様な
クランクシャフトの一部接触があるのでは、とも考えられますね…

が、そんな事が起こっているならケースを割った時にケース内側に確実に擦れた
傷跡が残りますが、そういった物が無いのであれば異音の原因だとはちょっと
考えづらいです。


> ※1回目2回目ともクランク割った時の状況はベアリングがクランクシャフトに両側ともに残っておりました。
> 駆動系はOH前のままです(1年前にノーマル純正でクラッチ以外新品を組み直し)

うーん…新品のクランクとベアリングの組み合わせだと、さほど実働していない状態での
分解時には、普通はベアリングはシャフトとの勘合が強いのでシャフト側に残って来る
可能性の方が高いのでは、と思うのですが…

前述のクランクウェブ側面の擦れと同じく、なんとなくですが現在お使いである
クランクシャフトにも何か問題が隠れていそうな気がしてなりません。
シャフトのベアリング挿入部ってかなりシビアな寸法精度なのですが、普通の力で
「引き込める」のであれば、そんな簡単にシャフトからベアリングが抜けては
おかしいのですけれどね。

が、それが明らかなる異音の問題となるのか、と問われれば怪しいですが。
組み方そのものが正確なのであれば、実働時の何かしらの接触の可能性を
鑑みたい所ではあります。

一つの例として、新品ではまずありえませんが大端ピン部の縦ガタが出始めている
劣化の場合だと、とんでもない打音が聞こえますしベアリングの摩耗等の比では
無かったりします。

あまりありませんがピストンピンの摩耗でも似た様な事は起こりえますが、そういった
異常な打音なのかどうか、といった事は現物を見ていない私には判断のしようが
ありませんので、憶測でのアドバイスになってしまう点はご了承願います。


ではでは、取り急ぎ文面から判断出来る限りの内容となりましたが、不明瞭な点や
間違い等があればご指摘下さいませ。

では今回はこれにて失礼をば。
管理人でした〜

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