記事No |
: 1874 |
タイトル |
: Re: JOGのPWK28セッティング |
投稿日 |
: 2024/05/16(Thu) 13:47:55 |
投稿者 |
: ねぎのリーダー@管理人 <neginoleader@yahoo.co.jp> |
参照先 |
: http://wwwi.netwave.or.jp/~leader/ |
ぷうきちさん、初めまして。 当HP管理人の「ねぎのリーダー」でございます。
早速ですが…ご質問の件、なかなか難しい所の様ですね。 仕様を拝見する限り、PWK28のキャブ性能がエンジンに対して大きすぎる、と言う事は まずありえないと思いますよ。 確かにあまりにもキャブとエンジンのバランスが狂っているとなかなかセッティングは 難しくなる物ですが、PWK28でしたら50ccでも普通にアクセルワークが可能な範囲のキャブですので その点については問題無いと思われますね。
ぷうきちさんのおっしゃる様に、「ガバ開けするとかぶる」という事でしたら、やはり SJ〜JN〜MJへの「繋がり」がとても悪い状態だと推測出来ます。
かぶらせない程度に(吸入混合気のバランスが一気に悪くならない程度に)アクセルをじわっと 開けていけば回転&スピード共に伸びきるのであれば、全体的なガス量うんぬんよりも、 JNやSB(スロットルバルブ・カッタウェイ)あたりのバランスがSJ&MJと取れていないのでしょうね。 実際、MJを10番UPさせて全く回転が上がらないのでしたら、おおよそのトータルガス量は ほぼ合っていると思います。
ここからはあくまで予想&経験での憶測になりますが、使われているジェット番手を見る限りでは SJ48は少々大きい様な気もしますね。 SJが大きいと、いくらそこから上のアクセル開度のセッティングをしても、ちょっとした事で すぐに「全体的に濃い目」の方向に行ってしまう傾向があるんですよね。 (私、コンテンツ内でも説明しておりますが、SJ+MJの番手=絶対的ガス量、だと考えてますので) ですのでまず限界までSJを下げ、それに合わせてJN&MJをセッティングされる事をおすすめしますよ。
後、使われているJNは「N68A」の5段目だそうですが、PWKの様な高性能キャブの場合、JNが 1段目や5段目にならざるを得ない場合、JNそのものを交換したほうが良いです。 あまり極端な段数にしてしまいますと、JNがNJ(ニードルジェット)に刺さっている状態そのものが 極端に変更されてしまいセッティングが出しづらくなりますので。
そして「N68A」のJNだと結構「薄め」のニードルですよね? コレ自体に問題がある、とは言いきれないのですが、どちらかと言うと薄め薄めの物だと 思いますので、基本的には「N68F」「N68E」あたりの市販品での「中間位」のニードルを使われてはいかがでしょうか? (これはあくまで私の憶測ですが)
それに加えてスロットルバルブ(カッタウェイ)もPWKの場合選べますので、JN変更だけではどうしても 繋がりが悪い場合、これを変えるのも一つの手段ではあります。 高価ですけれども…(汗
スロットルバルブのベンチュリー形状の件は、これはある程度仕方が無いと思いますよ。 出来ればベンチュリーが乱流を起こさない様にアクセルワイヤーを調整するのが良いですが… アクセルで引ききれる範囲でセッティングすべきでしょうね。 明らかに体感出来るのでしたら、それは流速が乱れていると思って間違い無いです。 (実際、アクセル(スロットルバルブ)全開よりもちょい戻しの方が最高回転って上がったり しますしね)
最後に補足ですが…PWKはその特性上、スロットルバルブがものすごく減りやすい、という傾向があります。 スロットルバルブ表面やキャブボディ側がへたれて2次エアを吸っていると、いくらセッティングを 詰めようと思っても少しの状況変化でころころ変わり、とてもマトモにはセッティング出来なく なりますので。 このあたりもチェックされる事をおすすめしますよ。
あ、後油面の調整もPWKでは結構なセッティングポイントになって来ますので、どうしても 濃い傾向でしたら油面を下げるのも一つの手かと思います。
すごい長文失礼しました。 分かりにくい所がありましたらご指摘下さいね。
では頑張って下さい。 管理人でした。
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