記事No |
: 2085 |
タイトル |
: Re: MJとプラグと混合 |
投稿日 |
: 2024/05/15(Wed) 18:43:22 |
投稿者 |
: ねぎのリーダー@管理人 <neginoleader@yahoo.co.jp> |
参照先 |
: http://wwwi.netwave.or.jp/~leader/ |
KYO壱さん、初めまして。 当HP管理人の「ねぎのリーダー」です。 この様な僻地にようこそいらっしゃいました(汗
さてさて…熱価の問題ですか。 コレは…すでに他の皆様がおっしゃられています様に、キャブとの兼ね合いが非常に重要 になって来ますね。
冷却面だけで考えますと、確かに吸入混合気での「燃焼温度」を下げられた場合、プラグの 熱価を下げてやらないと、燃焼温度が下がってしまいます。
基本的にプラグの熱価という物は、「最終的な燃焼温度の微調整」に使う物であって、これについては KYO壱さんのお考えとは全く逆になるんですよ。
キャブセッティングの場合、まず大体の外気(空気密度)を判断し、MJ等ジェッティングを調整します。 冬ならば空気密度が高く、ジェットも大きくなる傾向ですよね。 (注:単純に「夏よりはジェットが大きくなる」のであって、「濃くしている」のではありません)
この状態でセットを出していき、理想的な「混合気の空燃比」が出たら、そこで初めて「絶対的なプラグでの燃焼室温度」を 考える物ですね。
もちろん、ハイチューンなのにプラグが6番、というのはダメです(汗 プラグ番手によって冷やせる(放熱させられる)温度には限界がありますので、この辺りは自分の チューン具合&常用回転数によって、「自分のエンジンなりの基準プラグ番手」をある程度決めて おかなければなりませんが…
「プラグを上げて冷却効率を高める」というのは…基本的には間違いなんです。 燃焼温度は基本的に「空燃比」で決定する物なんですよね。
そして混合仕様による冷却効率の違いですが…こちらはプラグ熱価とはあまり関係が無いと 私は思っています。 確かに混合仕様だと「オイルが気化しやすい事による冷却効率」が良くなり、エンジンの冷却効率は 格段に向上しますが、決して極端に「燃焼室温度」が下がる訳ではありません。
厳密に言うと。オイル成分や理想的な混合比調整で燃焼室温度も下がるとは思いますが、混合仕様だと どちらかと言うと「良好な潤滑」による、シリンダー温度&ピストン温度の低下のメリットの方が はるかに大きいと思います。
混合仕様といえど、極端に薄かったりすればピストンに穴は空きますよ。 その代わりシリンダーピストンは無傷、というのは良くありますね…
長くなりましたが…「冷却」といえど、ヘッド内に対しての「燃焼温度低下」なのか、もしくは エンジン自体(シリンダーやピストン、クランクやベアリング)に対しての「潤滑による冷却」なのか 色々ありますので…この辺りは色々密接に関係してくると思います。
冷却はジェッティングでも大幅に換える事が可能ですが、それだけでは「全体の冷却」には ならない事もある、という事を考えてみられると分かりやすいかと思いますよ。
では、参考にして頂ければ幸いです。 管理人でした〜。
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