記事No |
: 2115 |
タイトル |
: Re: アクシス90のCDIについて |
投稿日 |
: 2024/05/17(Fri) 02:24:58 |
投稿者 |
: ねぎのリーダー@管理人 <neginoleader@yahoo.co.jp> |
参照先 |
: http://wwwi.netwave.or.jp/~leader/ |
北野さん、初めまして。 当HP管理人の「ねぎのリーダー」でございます〜。 当HPに訪れて頂きありがとうございます。
さて、ご質問の件ですが、アクシス90にJOG系列のフルデジタルCDIを流用するとなりますと… ローターベース等、電素系&ハーネスをそっくり取り替えるしか無いと思います。
実際私はアクシス90にデジタル装着、という作業はやった事が無いので憶測ですが、50の 車体に90のエンジンを載せる時には良く使われる手法ですよね。 (フライホイールのみ90を使用、ベースは車体用の物を使います) ただ北野さんの場合、ローター(フライホイール)は元のままで電装系の交換になりますので、 少々手間がかかってしまうとは思います。
ヤマハ系は基本的にホンダと違い、同色の配線を繋ぎ換えるだけでは全ては上手くいかないと思うんですよ。 キーBOXでのON/OFFとCDIへのON/OFFが連動していない場合があり、点火系自体ハーネス自体は 正常になってもキーOFFじゃないと火が飛ばない、といった現象が起こることがあるんです。
もしCDIのみを装着しようとした場合、このあたりは私、電気(といいますかヤマハ電装系)について 詳しくないので断言は出来ませんが、配線図との格闘になると思いますよ。 キーBOXごとハーネスをフル交換した方が、手間はかかりますが確実ですね。
そして点火時期についてですが、これは50と90では大幅に違っています。 どちらかというと90の方がかなり進角気味の印象を受けますので、50のCDIを付けたとしても かなりトルク感は落ちると思います。 なので進角気味の特性のCDI、そしてローターべース進角による「全体的な進角」が必須と なってきますね。
最後に補足ですが…デイトナデジタルを使用して劇的に加速が良くなった、との事ですが、これは決して「デジタル」の 影響ではありませんよ? よく誤解されていますが、「デジタル」というのは点火マップが精密に設定され、それによる きちんとしたタイミングの点火が行われているのもであって、デイトナデジタルで「加速が良くなる」のは、 CDI自体の進角得性が異常な程進角タイプだからなんですよ。
ノーマルに近い「カブらない程度に濃い目」のジェッティングだと、ガンガン進角させても 濃い目の混合気を燃やしきる事が出来、結果的な「完全燃焼によるトルクアップ」に繋がりますが、 普通のジェッティングのエンジンに装着するとかなりの確立で異常燃焼を引き起こします… 個人的にはデイトナデジタルは全くおすすめ出来ないCDIですよ。
話がそれましたが…「点火時期の進角」がトルクアップに繋がっているのであり、決して 「デジタル点火マップ」がトルクアップに繋がっているのでは無いという事をお伝えしたいのです。 確かにデジタル点火マップですと、かなり「きめ細かな点火」になり、実質のレスポンスUPは 見られますが、「点火時期」が同じならトルクが急に上がることはありえないです。
POSHのJOG用デジタルCDIですと、同社のアナログと比べても点火時期設定はほぼ同じタイミングに設定されている 点火MAPがあり、それだとアナログよりも若干の「スムーズな点火&回転上昇」が見受けられただけで、 トルク感が上がるという事はありませんでしたよ。
90用にデイトナデジタルを使用されるのであれば意外とうまくいく物かもしれませんが、あのCDIだと どちらにしてもリスクはかなり大きいと思います。
高回転を常用しない90エンジンなら、ノーマルCDI+進角加工のみでもかなり性能を発揮させる 事が可能ですが…回転リミッターの無いノーマルCDIでも、11000rpm辺りになるともう高回転時の 遅角特性が追いついてこず、どうセッティングしてもダメという状況もありますね。 (そういった場合だと、さすがに社外CDIが必要ですが)
すごい長文になりましたが…不明瞭な点があればご指摘下さいね。 では失礼します。 管理人でした。
|