記事No |
: 2184 |
タイトル |
: Re: 初めまして〜 |
投稿日 |
: 2024/05/15(Wed) 12:07:40 |
投稿者 |
: ねぎのリーダー@管理人 <neginoleader@yahoo.co.jp> |
参照先 |
: http://wwwi.netwave.or.jp/~leader/ |
ブラストさん、初めまして。 当HP管理人の「ねぎのリーダー」でございます。 この様な僻地にようこそいらっしゃいました〜。
さてさて…ご質問の件ですが、クランクシャフトの挿入方法でしょうか。 これは…まず初めにご理解頂きたいですのですが、シャフトはベアリングとは違い、「入るところまで入る」と いった物では無いんですよ。
どうやらブラストさんのお考えの方法では、「ケースに入ったベアリングを暖め、シャフトを冷却し、金属膨張率の差で入れる」と いう事の様ですが…方法自体は十分理にかなっていて大変安全な方法だと思います。
しかし、そういった方法でクランクシャフトを入れた場合、運が悪ければクランクシャフト自体が ケースに対して左右どちらかに「片寄って」組まれてしまう可能性が大きいです。
もちろんクランクベアリングにクランクウェブが当たってしまう様には設計されていませんが、 クランクシャフトやクランクケースの精度が悪いと、片側に寄ってしまったクランクシャフトが ケースに接触する、といった事例もたまにあるんですよね。 (ノーマルでも「当たった跡」があるエンジンも存在しますので)
「シャフトが片側に寄る」というのは…腰下を組んだ状態でクランクウェブを眺めると分かりやすいですが、 左右のクランクウェブと外側のケース部分には、ほぼ左右均等のクリアランスがあるはずです。 もちろん、ノーマルでもこれが寄ってしまっていて、「右は2mmクリアランスがあるのに左は0.5mmしかない」 といった事もありえるんですね。
もちろん…クランクシャフトはクランクベアリングが一番良く回る箇所で固定しなければならないのが鉄則ですので、 それを合わせていくと左右全く均等なクリアランスにはならない場合もありますが。
ですので…細かなクランクとケースの「セリ」を出すには、熱膨張だけでは無くそれなりの インストーラーを使って、本当に微妙にクランクシャフトの位置調整をしなければならないんですよ。
確かに理論的には熱膨張だけでもシャフトの挿入は可能ですが、せっかく腰下を割るのであれば 出来るだけ精度を出して組まないと…組んでも変わらないどころか悪くなる場合も多々あるんです。 「組んだは良いが、クランクウェブとケースが接触していた」「回転が重い」のでは悲しいですからね…
最後に…クランクシャフトを左右のケースに熱膨張で入れたとしても、最後にケースの固定ボルトを 締め付ける段階で、どうしてもクランクを「引く」作業が必要になりますので、絶対に専用工具は あった方が良いかと思います。 コレをやらないと、ベアリングに無理な力がかかってしまい、クランクが軽く回る事はほぼ ありえないんですよ…
長文になりましたが…不可解な所がありましたらご指摘下さいね。 (次回更新の内容からの引用が多数ありますので…)
後、リンクを貼って頂きありがとうございます〜。 ただ、当HPでは今の所、色々ありましてリンクコーナーは作成していないんです。 ですので現段階では相互リンクという訳には行きませんがご容赦下さいませ。
では本日はこれにて失礼します。 管理人でした〜
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