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記事No 2241
タイトル Re: S.DIOです
投稿日 : 2024/05/16(Thu) 02:12:58
投稿者 ねぎのリーダー@管理人   <neginoleader@yahoo.co.jp>
参照先 http://wwwi.netwave.or.jp/~leader/
リフォームさん、初めまして。
当HP管理人の「ねぎのリーダー」でございます。
この様な僻地にようこそいらっしゃいました〜。


さてさて…ご質問の件ですが、太軸エンジンの相違についてでしょうか。
これは、スーパーDio&SR、そしてスーパーDioZXの2種類に大別されますね。

まず、リフォームさんのおっしゃる様に、プーリー、ランプ、ボス、ベルト、は全く別物になります。
他には、ドリブン側シーブ(フェイス)、トルクカムも違っています。
(ギヤについてはそんなに大差はありませんが)

ホンダエンジンの駆動系が2種類あるのはご存知かと思いますが、太軸&細軸関係無く、
どちらかのパターンで構成されている物なんですね。
AF27スーパーDio&AF28SRは、駆動系全般が小さい「小径」の駆動系&細ベルト、AF28ZXは駆動系が
大きくベルトも太い「大径」の駆動系構成になっています。


前置きが長くなりましたが…腰下の相違点はこれだけでは無いんです。
ゆうさんのおっしゃる様に、クランクシャフト自体に大きな違いがあるんですよ。
長さ自体はちょっと手元に無いので比べられないのですが、ボスの入る部分の長さが違うんです。
(長さについては失念しましたので…正確な寸法は分かりませんがご了承下さい)

ランププレートをクランクシャフトに差し込むと、クランクの出っ張り部分まで差し込めますよね。
ここの位置が、SDioだとZXより「手前側」にあるんです。
すなわち、クランクシャフトの長さが同一だと仮定しても、ボスが短くなっているんですね。
SDioはボス長33mm、ZXは36mmですので、この部分で約3mmの違いがあるんです。
(これに対応し、ベルトも幅的に同じ様な差がありますね)


これにより、最小変速状態でフェイスとボスの感覚が小さくなり、ベルトが落とし込めないという現象が起き、
それがサービスマニュアル上での「変速比」の違いとなって現れているワケです。
(もちろんドリブン側が小径の為、ベルトが上がりきらない、という事もあわせて起こっていますが)


…ここは勘違いしている方が多いのですが、決してプーリーの径やベルトの太さ&長さのみで
SDioとZXのギヤ比(変速&減速比)の違いが出ているワケでは無いんですよね。
このボスの長さ、そして取り付けられた各パーツすべての影響で、絶対的なギヤ比の違いに
なっているんです。

前述しました通り、SDioとZXにはクランクシャフトという腰下の相違があるため、駆動系の
互換性はほとんど無いと思って頂きたいです。
ランプやプーリー、ドリブンは入らない事は無いですが、各部分の取り付け位置がかなりズレて
しまうので、そのあたりを確実に計測して使用しないと、全く持って走らないエンジンになって
しまいますので…


話がズレましたが、太軸同士なら基本的にはクランクシャフト左側、ボスの取り付け位置にのみ大きな差が
あると思って下さい。
他は全く同一といって良い程同じですよ。

あ…最後にクラッチ軸のギヤシャフトなのですが、これはSDio(12丁)、ZX(13丁)となっていますが、
実質はギヤの歯数だけの違いでは無く、クラッチを取り付ける部分のオフセットが違っていますので
単純にギヤシャフトだけを交換したのでは、ドリブンユニットがズレてくっついてしまいますので
お気を付け下さいね。



長くなりましたが…不明瞭な点があればご指摘下さいね。
参考にして頂ければ幸いです。
管理人でした〜。

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