記事No |
: 2443 |
タイトル |
: Re: Re: Re少し視点を変えて |
投稿日 |
: 2024/05/16(Thu) 15:59:15 |
投稿者 |
: ねぎのリーダー@管理人 <neginoleader@yahoo.co.jp> |
参照先 |
: http://wwwi.netwave.or.jp/~leader/ |
特攻一番鬼さん、こんばんはです〜
うーん…あらかた基本的な所はチェックされた様子ですね。 プラグに火が飛んだり飛ばなかったり、というのはちと気になりますが、これは山田さんの おっしゃる通りCDIやIGコイル等、一つ一つ原因を潰していくしか無いです。 (以前にも書きましたが、作業中に配線系を断線させてしまった可能性もありますし)
燃料系は…エンジン始動に何度も失敗すると、グッピさんのおっしゃる様にケース内部に 生ガスが溜まってしまい、始動は困難になる一方になります。 もちろんガソリンだけなら放置でなんとか気化出来ますが、オイルが溜まって来ると 運良くエンジンが始動した所で、きちんと回して「カブリ」を取る事も難しくなって来ますね。 ある程度のLVを超えると、一度ケースを洗浄した方が良いです。
後、当HPの「シリンダー&ピストンの組み方について」にも書いていますが、エンジンを組む時に 過剰なオイルを塗りたぐった場合だと、余計に始動は困難になります。 これは「オイルは少なめに塗る」と分かっていても、実際は結構ベトベトに塗ってしまう方が 多いので。 本当にうっすらオイルを塗らないと、ガスが濃いという症状とは比べ物にならない程始動は させにくい物ですので…
では、今回は少し物の見方を変えたアドバイスなどを。
基本的に、「腰上を交換」されてからエンジンがかからないのですよね? 色々な所のチェックは問題無し、確実に正常なパーツ(特に電装系)を組んでいるのが大前提ですが… よくあるパターンなのですが、組みつけ&パーツ自体が正常でも、「エンジンがかからない」のでは無く、 「(上手く)エンジンをかけられない」場合もあるんです。
要は、パーツには問題は無いのに、始動させること自体が出来ていない、という事です。 ボアUPKITでしたら、「ポン付け」で、キャブセッティング等が以前のままでエンジンがすぐに 始動すること自体おかしいんですよ。
正直、2stエンジンだとピストンが少々欠けていようが組み方が適当だろうがエンジン自体に 「火を入れる」のは可能なんですね。 組み付け自体が原因でエンジンがかからないのはなかなかある物では無いです。 しかし、極端にエンジンの仕様が変わった場合だと、「それに対するセッティング」を出せずに 1発目の始動も難しい事がある、という事です。
これは具体的にどうやる、というのは難しいのですが、エンジンを始動させるにもセッティングは 必要なので、基本理論に基づいて色々試すしか無いんですね。
燃焼温度が低くて火が飛びにくい→プラグの熱価を極端に下げる アイドリングの兆候すらない→スローが薄すぎて燃焼が行われない 爆発の兆候はあるが回転が維持出来ない→アイドリングを少し上げる&アクセルの開け具合を 多めにしてキックを踏む(この場合エアクリは手で塞ぐ) キックした時に通常より大きな爆発音がする→スロットルバルブの開きすぎで流入混合気が 多過ぎ、上手く点火出来ない
等です。
この辺りはどちらかと言うと経験が無いとなかなか判断出来る物では無いのですが、そういった 事もあると言う事を覚えておかれると良いですよ。
最後に…CDIが怪しいと思われるのなら迷わず交換されるべきかと思います。 こういった場合「確実」な物を使用しないと、いくら他の原因を探した所で全くの無意味になりますのでね。 自分のパーツの取り付けやセッティング、作業ミスによる配線の断線等なら、後々納得も出来ますが、 結果的に「正常だと思い込んでいたパーツが実は悪かった」と言う事になると…かなり嫌ですからね。
厳しい言い方になりますが、たとえ新品のCDIを購入して実験し、それが原因では無かったとしても、 チューニングでのトラブルシューティングという物はそういった「無駄金」を惜しんでいては 何も解決しません。これは断言しても良いですよ。 先にも書きました通り、電装系は特に「分からなければ交換」が基本だと私は思っておりますので。 (もちろんサービスマニュアルを参照し、全ての配線をチェックするというのも手ですが)
長くなりましたが…少し違った方向性から私なりに分析してみましたので参考にして下さいね。 では頑張って下さい。回復を祈っておりますよ。 管理人でした〜
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