記事No |
: 3610 |
タイトル |
: Re: Re: 大熊 |
投稿日 |
: 2024/05/16(Thu) 08:40:36 |
投稿者 |
: ねぎのリーダー@管理人 <neginoleader@yahoo.co.jp> |
参照先 |
: http://wwwi.netwave.or.jp/~leader/ |
大熊さん、初めまして。 当HP管理人の「ねぎのリーダー」でございます〜
なるほど…アクセル開度とスピードの関連性でしょうか。 なかなかツボ的なご質問かと思いますよ〜。
ええとまずアクセル開度をスピードが比例しないのは、「アクセルが全開でも、エンジン内に入る混合気量には限界がある」と 言う事があります。
ノーマルのキャブ口径では、いくらアクセルを開けていたとしても、絶対的な混合気の量は 知れていますし、ノーマルエンジンではチャンバーの性能も知れていますので。
その代わり、アクセル開度が少なくとも、エンジンを回して「吸入負圧」を高めてやれば、 ある意味「アクセル開度にそぐわないスピード」が稼げますよね? これが本来の「アクセル開度&エンジンの吸入負圧&混合気吸入量」がベストマッチしている状態となり、 それ以上アクセルを開けてもあまり効果が無くなってしまいます…
特にノーマルキャブですと、「アクセル全開で常に使用」する設計ではありませんので、 余計に開度によるスピード差、が出にくいと言う事もあるんですね。 逆にキャブがノーマルでも、チャンバーが「良ければ」アクセル開度以上にパワーも出せますし。 これは未燃焼混合気をシリンダー内に押し戻す効率が良くなる為、原理的にはノーマルとアクセル開度が 変わらずともパワーが出ないとおかしいですね。
「アクセル開度」はあくまで混合気の吸入量の調整の為の物であり、「スピードに繋がるパワー」の調整?は、 根本的なエンジンの吸入負圧による所が大きいんですよ。 (まずパワーがないとスピードは出ませんよね?)
そしてスクーターなら特に「無段変速」ですので、変速回転数さえ保っていればスピードはどんどんと 上がっていく物ですので、さらに難しいですね(汗
私のGダッシュもアクセル開度4分の1で60オーバーとは表記していますが、他の所がノーマルに 近い為、実際はアクセル全開にしても「パワー」は得られますが「スピード」は物理的な 回転数&変速比&ギヤ比の限界までしか出せません。
…私のGダッシュですと、アクセル開度が大でも小でも、7500rpm回して85強といった所ですし。
中にはJOG系の様にエンジン回転&アクセル開度に対してスピードの出る設計、という仕様もありますが… それらの「走行抵抗」に負けないだけの「パワー」を微調整するのがアクセルの本来の約だと 私は思っていますよ。
改造車ならばアクセル開度に対してある程度素直なスピード、と言う傾向がありますが、 それでもアクセル開度に完全に対応したスピードが出る訳ではありませんので。
次にリングの件ですが…メーターが一回りしているのでしたら、シリンダー&ピストンごと 全て交換しても十分な距離かと思います。
私はどちらかというとかなり頻繁にメンテを行う方ですので、街乗りスタンスでも リングは長くとも2000km、シリンダーは10000km使う事はありませんね。 シリンダーは明確に壊れない限りは通常仕様だとまだ持つ物ですが、リングは強制空冷 2stエンジンである以上、かなり消耗する物ですので。 (後リードバルブ&ブロックもかなり消耗する物です)
レーシングなスタンスですともはやストリートとは交換サイクルは比べ物になりませんが、 距離的にはリングは500km未満、シリンダーは3000km程度が寿命ですね。 (詳しくはスクーターレースのコンテンツを参照下さいませ)
2stスクーターが「中古でメーター1周している」となると、少なくとも腰上のパーツは使えた物では無い程 劣化が進んでいますよ。 メーター一回りですと問答無用で交換ですね…
と、長くなりましたが、不明瞭な所がありましたらご指摘下さいね。 管理人でした〜
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