記事No |
: 4125 |
タイトル |
: Re: 駆動系のセッティング・・・ |
投稿日 |
: 2024/05/16(Thu) 02:40:39 |
投稿者 |
: ねぎのリーダー@管理人 <neginoleader@yahoo.co.jp> |
参照先 |
: http://wwwi.netwave.or.jp/~leader/ |
旅人さん、こんばんはでございます〜
ふーむふむ。なにやら苦労されてらっしゃる様ですね(汗 パワーバンドが20km/hからと言う事ですが…「WRを軽くしたら0からパワーバンドに入る」とは ちょっと難しいですね。
コレ、まずはクラッチ周りはフルノーマルに戻し、WRの調整で「一番おいしい変速回転数」を 見極めましょう。
確かにゆうさんのおっしゃる通り、ドリブン側の回転数うんぬんは常に変化する物ですが、 「実走状態で一番パワーが出せる回転域」を判断しないと、ある程度の変速回転数の目安すら 出来ませんので。
その上で、クラッチミートをパワーバンドもしくは直前に入れるというのが基本となりますが… 正直、旅人さんのDioですと、その「WRを軽くして0からパワーバンドに入る」のが エンジン回転数&パワーの使い方としては「正解」かと思いますよ。 (速度に繋がるかどうかはとりあえず置いときまして)
その状態では変速がまともに出来ていない、と言う事ですが、本当にそうでしょうか? プーリーやドリブンにマジックで線を引いてみて、現在のセットでWRの遠心力が足らずに まともにプーリーを使いきっていないのなら問題ですが、その症状でのWRの重量が分からないので(汗
後、「加速と最高速が最悪」という事ですが、コレはどの程度元のセットに劣るのでしょうかね。 20kmしか出ない、と言う事ならさすがに問題があるかと思いますが、そこそこのチャンバーを 使われている様なのでそこまで酷くはならないかとも思います(笑
クラッチミートは400g+KNスプリングなら結構高めかと思いますが、クラッチミートという物は 高すぎてもあまり良くは無いので、マッハ豆蔵さんのおっしゃる通り少しミート回転を落とすのも 判断材料の一つかと。
変速がクラッチミートより先に始まっている、というのは縦Dioの場合、ケースカバー後ろ側を外し、 ある程度目視で判断出来るのでこれもチェックですね。 しかし通常は、よほどの事が無いとその症状は起こりえないですよ。
そしてここでかなりぶっちゃけたお話を一つ。 旅人さんのセッティングでは、WRを軽くすれば発進は0からバッチリで、なおかつ回転も 周り、それならばレスポンスも良いですよね?
コレ、前述しました様に「作成したエンジンのパワーの使い方」としては、特に問題が無いと思われませんかね??
正直、セッティングが速度に繋がるか繋がらないか、という事は二の次なんです。
まずは現在のエンジンの「おいしい所」に対しての変速回転数の設定、そしてミート回転の設定が大事ではありますが、 それらが狂っていても「速度」には繋がる事もありますが…「バランスが良い」とは間違っても言えない物なんです(断言
仮にノーマル車を例えに出しましょう。 ノーマル車のセットと言うのは…ミート回転は「妥協できる位に低め」で、変速回転数は 「ギリギリパワーバンドに入るか入らないか」といった具合なんですよ。 フルノーマルのセッティングと言うのは「おいしい所を結構ハズして」いるんです。 なので、大して回転を喰われずともそこそこ走るという部分もあります。
これらは突き詰めていけばミート回転と変速回転数を変更する事で、ノーマルのパワーバンドの おいしい所を使い切れる様になりますが… その代わり、常用回転数は高くなり音量や燃費が悪化しますね。
が、その「突き詰め」が速度に直結する場合というのは、パワーも上げず変速比も変えず、あくまで 「ノーマルパワーにあわせたセッティング」を行った場合のみです。 少しでもパワーがあれば、「ノーマルの変速幅」や「ノーマルのギヤ比」のままで いくらセットを行っても、根本的にパワーに対して「変速比&ギヤ比が足りない」事も 多々あるんですね。
…えーと結局何が言いたいのかと申しますとですね(汗
「そのWRの軽いセットでパワーバンドをおいしく使えているのなら、 パワーに対して変速の粘りとギヤ比が圧倒的に足りない為、速度に繋がらない」
と言うコトなんです。
いくら回転が上がって進まないマシンがあったとしても、回転が小気味良く上がり、 なおかつレスポンスも良ければ、「エンジンとしては」それでOKなんです。
「回らず、なおかつパワーも無い所で変速させてじわじわ速度を稼ぐ」なんてのはそれこそ メーカーさんが行うノーマルの「デチューン」ですよ(笑
レスポンスが良く、なおかつ0発進も良いのであれば速度が出る様に変速を鈍らせるか、 ギヤ比を上げるとかタイヤをでかくするとかが良いんです。
「回りすぎて走らないから少し下の回転を使う」なんてのはよほどパワーバンドが狭いエンジンでも 無い限り行う物ではありませんのでね… (競技車両を見た事があればご説明しやすいですが、エンジン回ってても「前に進んで」いますよね)
最後にもっとぶっちゃけますが、パワーや最高回転数が上がっても、ノーマルギヤやプーリーで セットしては味付けにすらならず、根本的な構成を見直さなければならないと言う事ですね。 この辺り、私が言う、駆動系等を「トータルで」考えないといけない、と言う事になりますのでね〜
それでドツボにはまる人ってかなりいますので… パワーが充分あるのにギヤやタイヤ径がノーマル、では効率良く速度を出す事はまず無理と言っても良いでしょう。
…それでもホンダ車である以上、駆動系構成には致命的な弱点もいくつかありますので、 それらを見極めないと速くする事は難しいですね(泣
と、あんまし参考にならないかと思いますが(汗 全体の構成、バランスをもう一度考えてみるのも良いかと思います。 「根本的に間違っている」と、いくらセッティングに時間をかけてもあまり有意義とは 言えませんのでね…
管理人でした。
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