記事No |
: 4532 |
タイトル |
: Re: ボアアップによる変化 |
投稿日 |
: 2024/05/16(Thu) 03:04:42 |
投稿者 |
: ねぎのリーダー@管理人 <neginoleader@yahoo.co.jp> |
参照先 |
: http://wwwi.netwave.or.jp/~leader/ |
太郎@関西人さん、初めまして。 当HP管理人のねぎのリーダーでございます〜 当HPをご覧頂きありがとうございます。
ふむふむ。まずはボアアップでのジェッティングの変化について、ですね? これは…まず大前提として、「ボアアップ」という要素があまりに不確定すぎます。
排気量が上がるだけのボアアップならばジェッティングはほぼ変わらないと断言しても 良いのですが、通常ポートタイミングの変更が共に行われる物ですので、その場合ですと ポートタイミングによるジェッティングの変化は出てきてしかるべきかと思います。 なので「ボアアップ」と言うだけでは一概に考えられないと思って下さいませ。
>理論で考えれば吸入空気量が増えても、それに応じて >キャブが燃料を吸出し増量するため変化が内容に思うのですが
完全に「おかま」だけが大きくなったと仮定してお話を進めますと… 確かにおっしゃる通り、ボアアップによる吸入負圧の増大の為、空気吸入量だけが増えても それに伴いジェットから吸い上げるガス量はそれなりにUPし、相対的にはジェット番手の 変更はありえないんです。
ですが、あまりにも巨大なボアアップ、といいますか「シリンダー&ケースでの吸入負圧の増大」が 起こった場合ですと、ベンチュリー径に限界のある小径キャブでは、あまりに吸入負圧が 大きくなるとエア吸入速度に対してジェットからのガス供給(吸い上げ)のバランスが 大変悪くなると思われるのでそれを補う、といったケースのジェットUP、と言うのが 定番化している件ですね。 (吸い上げ穴が小さすぎる霧吹き、というコトです)
もちろん理想ではありませんが…個人的にはノーマルエンジンに対しても、「パワー」だけを 考えるとノーマルキャブ口径と言う物は小さすぎると思っておりますので…
当然、ビッグキャブやビッグリードバルブ&ブロックこそが、ボアアップに対する 基本的なパーツチョイスとなるのは言うまでもありませんね。 ノーマルキャブだと高回転時のアクセルOFF、がまかないきれませんし。
次にオイル供給量の件ですが。 こちらはご自分で計算されていますので混合比率はおおむねメドが立っている様ですね。 40:1…そうですね、オイルポンプの駆動量の差はあれ、私もノーマルでのトータルな混合比は その位かと思っていますよ。
>50ccから65ccにボアアップすると、 >分離給油のままの場合大幅なオイル増量加工は必要でしょうか?
これは…なんとも言えませんね。 焼き付きに対してオイル量を増やす狙いのご様子ですが、オイルを供給過多にしても 燃焼効率が悪くなってしまい結果的に熱を持たないというだけのお話ですので…
オイル量を増やしても「潤滑」の効率は上がるかと思いますが、「冷却」に対しての 効率は正直上がる物ではないと私は考えています。 もちろん理想は太郎@関西人さんがおっしゃる様に、混合比は変えずに高性能なオイルを食わせてやる方が はるかに建設的ですね。
しかし、ボアアップに伴う「発熱」はいかんともしがたいです。 65ccですと仕様によっては空冷でもOKかと思われますが、結局は冷却効率を上げないと 根本的な解決にはなりえませんね。
私ならば、大きなキャブとリードブロックを併用し、大量の混合気を喰わせる事による 「気化冷却」を一番に狙います。
この辺りは私の持論でもありますが、「ボアアップ+ノーマルキャブ+分離給油は自殺行為」と 言う事ですね。 …正直、オイルをケチったり熱を持つエンジン構成で走っていると、ピストンやシリンダーの 熱による劣化はすさまじく早いんですよ。 これではボアアップの意味がほとんど無いと言っても良いでしょうから…
個人的な経験では、70ccで10000rpm以下、空冷ビッグキャブ&リードで混合比40:1ならば それなりのオイル(当時はA747とか)を使ってもいきなりトラブルが出ると言う事は ありませんでした。 が、もちろん腰上の劣化はすさまじく早かったですよ(笑
現在ならば、ゾイルを100%ならかなりの所まで耐えてくれると思いますので、 吸気混合気量さえ稼いでおけば、そうそう壊れる物では無い、と言うのが 現在の私の見解になりますね。
と、無茶苦茶長くなってしまいましたが(汗 不明瞭なところがありましたらご指摘下さいね。 管理人でした〜
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