記事No |
: 4543 |
タイトル |
: Re: Re: Re: ボアアップによる変化 |
投稿日 |
: 2024/05/16(Thu) 09:10:05 |
投稿者 |
: ねぎのリーダー@管理人 <neginoleader@yahoo.co.jp> |
参照先 |
: http://wwwi.netwave.or.jp/~leader/ |
太郎@関西人さん、こんばんはでございます〜
納得頂けたご様子で私も嬉しいですよ〜 私も自分の理論が絶対正解、とは言えませんが、色々と突き詰めて行くと「一般的」な モノとは違った結果になる、という事も多々あると思って下さいませ。
んで今回もちょっと気になった点を。
>ノーマルキャブだと高回転時のアクセルOFF、がまかないきれませんし。 >これは冷却、潤滑の点に関してでしょうか?エンブレ時には燃料は不要ですよね?
確かにエンブレ時には「多大な燃料供給」は必要ありませんが、「全く必要ない」訳ではありません。 アクセルOFF時にはもちろんスロットルバルブは全閉ですが、だからといって100%の 混合気供給がストップしている訳ではありませんよ?
もしも高回転時に混合気供給…混合仕様だとオイルもですが、これらが完全に絶たれてしまうと まずエンジンは熱に耐えられずに焼き付くでしょう。
これは、
>混合気量が増えれば燃焼する量が増え、逆に発熱量が増えそうな気がするのですが。
と言う事と密接な関係があります。 「燃焼する」混合気量ではなく、「吸入される」混合気量、といったコトを考えて下さいませ。
確かにシリンダー内に掃気され、圧縮工程から爆発工程、そして排気に向かっていく過程のみならば ボアの増大とそれに伴う発熱(爆発)量の増大により、腰上に関しては熱量は上がります。
が、クランクケースリードバルブが大半のこの世の中、混合気は一度ケース内に充填されますよね? 混合気が掃気され、燃焼室に届くまでの間にも「冷却」と言う物は行っているんですよ。 ケースの温度がシリンダーに比べて低いのは、内部で混合気が燃焼する所ではない、と いったコトも大きいですが、吸入した混合気で冷やされている、といったコトも大きいんですよ。
なので、高回転でエンジンが回っている時、スロットルバルブを閉じ混合気の供給が 明らかにエンジン回転に対して足らなくなった場合だと… ケース内は当然、起こっている吸入負圧の割にキャブから混合気を吸えず、ケース内も 冷却されずオイルも通らず、結果腰上の温度も増大する事になりますね。 ピストンにしても、「裏側から冷却されている」といったコトもあるのです。
なお、ビッグキャブやビッグリードの仕様だと、このアクセルOFFの場合を全部カバー出来るとは 言いませんが、幾分余力も出ますし、まずクランクケースに大量の混合気を充填出来るので 混合気そのものを利用した冷却の効率は格段に違ってきます。
気化冷却については、冷やされる&圧縮されると水分が生まれる空気が大量であればある程、 瞬間的な冷却効率は上げるコトと同意かと私は考えていたりしますよ。 単純に、キャブから水を吸うと燃焼温度が下がってカブりますよね? そんな感じかと(笑
>オイルポンプ増量加工の件は、以前加工した車両を見た時調子は悪くは無いのですが >プラグが明らかにオイルで汚れており、それぐらいまでオイルが必要なのかと疑問に >なりました。
順番が前後しますが、これはおっしゃる通りです。 分離給油システムのオイルポンプをいくら増量した所で、混合気と混ざり合う「気化効率」は 上がるどころか落ちる一方ですので、結果べたべたなエンジンになってしまうワケですね。 …もちろん、そのべたべたで潤滑を行っている事は明確なのですが。
>それでこちらのHP内に120:1のオイル量でも焼けなかったとの記事を >見て、30%の排気量UPならノーマル量でカバーできるんじゃないかと言うスケベ心 >でした。でも考えれば熱量増加の分も考えねばなりませんでしたね。
そうですね。これはあくまで実験ですので、絶対の保障は出来ないのですが、 「混合給油だと、オイルの気化効率が段違いに良い」と言う事をご理解頂きたくて こんな無茶を書いているのですよ(笑
上にも書きましたが、いくらオイルを増やした所で、「増やした分効率良く気化し、 それがクランクケース&シリンダー内に充填されているか」と言う事なんです。 ボアアップで吸入負圧が上がるとはいえ、増大したオイル量に対してはまだまだ足らないでしょう。
一つの例えですが、私のFNマシンでもケースへのオイル溜まりは発生しますので。 フルノーマルエンジンでオイルポンプは半開なのに、必要最低限のオイルを喰わせても まだ完全燃焼には程遠い気化率になってしまう量、と言う事になるやもしれませんね。 リッター6000円のオイルを使えど、「分離給油」の限界です。
>個人的な経験では、70ccで10000rpm以下、空冷ビッグキャブ&リードで >混合比40:1ならばそれなりのオイル(当時はA747とか)を使ってもいきなり >トラブルが出ると言う事はありませんでした。 >が、もちろん腰上の劣化はすさまじく早かったですよ(笑
>これはオイルの質が原因だったと言う事でしょうか?
おそらくその通りですね。 これは当時植物油のレーシングオイルとして最高性能だと思われたA747だと無事だった、と 言う経験ですが、他のカストロTTS等だと見事に抱き付きとまでは行きませんが 縦キズが入ってしまってましたので…
ちなみに「劣化」は、空冷だとどうやっても持ちませんでした。 ボアアップシリンダーのおいしい所は約2000〜3000kmだったので… 冷却フィンやファンの効率を考えると、やはり強制空冷では限界はあるかと 私は思っていますよ。
混合仕様や水冷ヘッドも、劣化を少なくする為であって50ccと同等な耐久性を得られる者ではない、と 私は考えていますよ。 正直、下手なボアアップ仕様ならば50ccハイチューンの方がはるかに長持ちする、というのが いつもの私の理論ですね〜
と、無茶苦茶長くなってしまいましたが(汗 …深夜なので何かボケている可能性もありますのでおかしな所があれば突っ込みお願いしますね(汗 管理人でした〜
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