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記事No 4602
タイトル Re: Re: ライディングについての長文
投稿日 : 2024/05/15(Wed) 16:06:24
投稿者 ねぎのリーダー@管理人   <neginoleader@yahoo.co.jp>
参照先 http://wwwi.netwave.or.jp/~leader/
たっかさん、こんばんはでございます〜

と、今回もなかなか深いご質問ですね?


>Fフォーク、言われてみれば確かに怪しいです(汗)転倒を繰り返す後にスコスコになってしまったので丁度オーバーホールを考えていた次第でございます。やはり全長が短くなるほどということはOHの際に中のメインのバネは要交換となるのでしょうか??


まずコレですが、あまりにスコスコなのでしたらオイルは当然として、スプリングも
新品交換が望ましいでしょう。
数千km攻めた物とノーマル新品を比べると、数十mm単位で縮んでへたっている物もありますので…
ちなみに途中から曲がってしまう事もありますよ。

そして明らかにインナーチューブが曲がっていたらもちろん交換ですが、O/Hの場合は
そこまでしなくとも良いでしょうね。
あ、バラすのでしたらシートパイプリングの交換は絶対忘れてはいけませんよ??


フォームの件は参考にして下さった様で嬉しいですよ〜
そうですね、おっしゃる通りご自分のラィディング写真を見た上で色々分析するのは
大変良い事なんですよ。
自分で頭の中でフォームをイメージし、それを写真にとってバッチリイメージ通り、と
言うのが最終的な理想です。
ソレが出来ると言う事は、体のどこがどう動いているのかを完全に把握している、と
言う事ですのでね〜



で、

>知人の方に写真を撮ってもらい見てみると確かに体は全然落ちてないです、知人と比較してみても上体が入っていないのが明らかに違うポイントの一つでした。


これ、上半身が普通、といった解釈でお話進めます(汗
えっと…ぶっちゃけ上半身はあんまり気にせずとも良いですよ。

私の言っているのは主に下半身の事で、シートにどの位お尻を残すか、そして
どの位体を「下に」落とすかという事なんですよね。
確かに上半身も前後左右のバランスコントロールにおいては自由自在に動かせるのが
一番良いですが、まずはそれよりも下半身の場所…といいますか、どの位腰を落として
どの位ヒザを開けばどこも接地せずにヒザが擦れるか、と言う事が第一なんですね。

あんまり上半身にこだわるのは良くありません。
前に荷重を掛ける為に上半身が前のめりになっても、「肩」には力を入れてはいけませんし、
曲げる為に横や斜め前方に上半身を「入れて」も、それにより下半身がおろそかになり
バンクが稼げない、といった悪循環も初心者の方には多いんですよ。

なので個人的には、まずは下半身の位置とヒザの開き方のみに集中して練習されると
良いかと思いますよ?
下半身は意識して「落とす&入れ」ないとまともに走れませんが、上半身は基本的に
おのずとついてくる物なんですよ。
それが出来ないという事は、上半身がガチガチになってしまい無駄な力が入っている、と
言う事なので…
スクーターは特に「腰」が大事なんですよね〜


>ということはバンクさせない=ハンドル切り角をつけて曲がるということになるのでしょうか

これは…ちょっと難しいお話になりますが、こうではありませんよ(汗

確かに私、バンクさせないで曲げるとは言いましたが、最低限のバンク角はまず必要です。
ですが、バンクさせないで曲げるには「トラクション」が必要と言う事ですね。

「タイヤの縦方向に掛ける荷重」と言い換えても良いですが…
タイヤって傾けて転がる「キャンバースラスト」という旋回力と、縦方向に押し付けて
その反力で反対側に進もうとする「コーナーリングフォース」の2種類の曲がり方を
両方とも生かして曲がっていくんです。


なので…「ハンドルを切る」と言う事は、タイヤに舵角を与え、その反力でコーナーリングフォースを
増大させるという事なのでこれも間違いではありません。

が、ハンドルを切るという事は重大な走行の抵抗になってしまいますし、フロントタイヤの
キャンバースラストの力よりもハンドルの舵角が勝ってしまうと、すぐにグリップを失って
真っ直ぐ滑ってしまいますよね?
これでは曲げ方がシビアなだけであまり有効な方法とは言えなくなります。
(もちろん、路面が極端に悪い場合や水溜り等、こういった舵角重視で旋回する場合もありますが)


>それても体をしっかり落とす事ができればそれが旋回力に繋がるのでしょうか?

結局、この方法が「現在よりさらに旋回力を生み出す」方向性となりますね。
前述した通り、タイヤの縦向きにかけられる力を人間でもっと増やし、より一層
「タイヤの反力」を強くし旋回力に変換する、といった事になります。

なので、腰を落とさずにシートに完全に座っているライディングだと、この「縦方向の荷重」を
掛けるのにはかなり不向きです。
もちろんすごい勢いでコーナーに突っ込み、ブレーキングとフルバンク状態でも荷重を
与え続けられる乗り方ですと腰を落とさずとも荷重は掛けられますが、滑った時の
リカバリーが難しくなりますね。

もちろん、「腰を落とす」と言っても肩の力は抜きますし、シートに「ぶら下がる」のは
絶対ダメですよ。
…本当はぶら下がった方が楽に旋回力を得られるのですが、これでは万一の時の対処が
いつまでたっても身につきませんので私はお奨め出来ません。
腰を落としたフォームでも下半身のみでマシンを完全にホールドし、その状態でヒザを擦り、
コーナーリング中に遠心力に頼らずに体がずり落ちない、程度の下半身の筋力は必要なので、
これは人間の強化も必要なんですね(笑
…とりあえずの目標は低速右コーナーでヒザ擦りながら左手を離す事です(断言
これが出来ると「下半身ホールド」はほぼ完璧といって良いでしょう。


最後に…
体を落とす&バンクさせずに曲がる、このどちらの方向性も練習は必要なのですが、
こちらばかり気にしていると逆に全然バンク出来なくなる可能性もありますので、
そこは注意が必要です。
雑誌にある様な「バンクさせつつ体を落とす&入れる」のはかなり難しいので、
全体的に写真でバランスを見ながら練習するのが一番かと思いますよ。


ではでは。
毎度毎度長文で申し訳ありませんが、不明瞭な所がありましたらご指摘下さいね〜
管理人でした。

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