ひろさん毎度でございまっす〜
ふむふむ、クラッチミートの問題でしょうか?
>ミート回転を上げようと思い素ライブのシューにリードのクラッチスプリングを組んだのですが、半クラ状態がきつく(4〜5秒)前に進まず、スタートダッシュしてくれません。
との事ですが、「半クラ」と言うのは、回転が上がりきらずに もたもたしてる…ってコトでしょうか? よっぽどエンジンパワーと駆動系のマッチングが良くないと これは最低限は起こりえますが、この状態が4〜5秒もあるとはさすがに 長すぎますね。
>シューとアウターは新品から1000km位です。
とりあえずは新しいパーツなので劣化に関しては問題は無さそうですが、 これ、シューとアウターの「アタリ」はそれなりに出ていますかね? 両者の接触面を見れば良く分かるのですが、クラッチシューの 当たり面は出来る限り広い面積でアウターに接触していないと いけないんですよ。
いっぺんクラッチがミートしきってしまえば、その接触面積が いくら狭かろうとも問題なんか出ませんが、半クラッチ状態の 長短はこのアタリ面積にも結構左右されますので。
これは頻繁にバラしてアタリをとってやるしかありませんね。 ちなみに、クラッチシューとアウターの組み合わせ、これを違った物に 頻繁に変えるのはよろしくありませんので。 基本はセット使用が大原則です。
>社外のトルクカム40゜45゜純正加工の50゜55゜・純正センスプ、D社ノーマルレート 3%アップレート・WRトータル12g〜36g全ての組み合わせを試してみたのですが、ミート後の変速特性が変わるだけで駄目でした。
色々試された様ですが、この辺りは正直、「クラッチが一度繋がりかけてから 負荷が大きいとキックダウンが起こり、ローギヤードに戻る」という 発進後の一瞬の駆動系の動きを変えているだけで、直接的には 半クラッチ状態が長いと言う事には関係はしてきません。
>エンジン自体は、純正センスプ、WR8g×3がベストな状態です。タコメーターがないのでミート回転数はわかりませんが、そんなに高くないと思います。(変速回転は越えてないです)。
ミート回転が変速回転数を超えてもいないと言う事ならば、これは原因は 一つですね。
「現在のエンジンパワーに対して、クラッチスプリングが硬すぎる」
これに尽きます。
クラッチスプリングが硬すぎる場合、ミート回転数そのものは適正でも、 ミッション車に例えると、「クラッチをゆっくり繋ぐ」という 動きになりがちなんです。
なぜかと言えば、スプリングが硬いと、完全ミート寸前の領域でも スプリングが伸びきりにくいからです(笑
これ、逆にシューが軽めでミート回転が同じ仕様だと、この症状が 改善される場合もあるのでこういったパターンも試されてはいかがでしょうかね?
その代わり、軽いシュー+弱めのスプリングだと、かなりきっちりと ミート回転を合わせないといけません。 逆に軽すぎるシューだとこれまたミート直前領域では圧着力が 足りなくなり、半クラ長くなりますので(汗
パワーに対してクラッチスプリングが硬すぎる場合は、基本的に 半クラが長めの症状が出るものなんです。
エンジンパワーがあれば、一気にエンジン回転を上げられるので クラッチシューも一気に広げられ「アウターに接触してから当たりきる」までの 時間短縮にはなりますし、一気にガツン!とアウターに当たる感じになります。
この場合、パワーが無いとそこでキックダウンが起こり余計にロスに なりますが、停止している車体を押し出すだけの走行抵抗に打ち勝つ エンジンパワーがあれば、半クラなんかほとんどなくドカンと 発進が可能なんですね。
…とはいっても、50ccチューン+高回転型エンジン、そして重めの 車体では、高回転ミートによる半クラを完全に無くす事は不可能に 近いです。 よほどパワーを上げるか痩せるか、インナーローターでも入れるしか 方法がありませんね(笑
と、理屈はこんな感じですが…どういった仕様にせよ、半クラが4〜5秒も あるのではいくらなんでもおかしいので、まずはアタリをチェックし、 その上で、シュー軽量化と現在より弱めのスプリングにて構成を 換えてみるのも手だと思います。
ややこしくなりましたが、一度別の構成を試してみて下さいな。 管理人でした〜
P・S
ご依頼のプーリー加工の方はしばしお待ち下さいませ〜
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