あらきまさん毎度でございます〜 管理人ねぎのリーダーです。
さてさて、皆様の助言はさらに加速しておりますが。 私もこうなると楽しくてしょうがないタチなので(笑
と、エンジンを再度改められた様ですが…
> 後日よく観察してみると、小端ニードルベアリングの破片によってできたピストントップの凹みとは別に、ピストントップの縁が0.5〜1mm凹んでいてヘッドと干渉したような後がありました。
あらら、これはかなり不味い、と言いますかおかしいですよ。 ピストントップのフチがヘッドと干渉という事であれば、これは 正直問題外なLVです。
…とはいっても、この辺は自身で「スキッシュクリアランス」の余力を 計測しておく、もしくは定番ハンダ計測でどの程度の余裕があるかを 性能的な物は差し引いても確認しておかなかれば話にもならないです。
しかもこれが、シリンダー関係は当然としてもストロークまで違うと 何がどうずれるかなんて皆目見当もつかない事なので。 万が一、本当にピストンとヘッドが接触していたのであれば、わずかとは 言えど、ニードルベアリングの破損の大きな原因となった事は間違い ありませんね…
> というより、エンジン組み立てて30〜40q走ったあと突然「バンッ!!」という音とともにエンジンが止まったので後者の可能性が高いようですね。 > ちなみに、使用した小端ニードルベアリングはホンダ純正の新品でした。
こっちが原因であれば…ニードルベアリングの破片がヘッドまで飛び込んだので あれば、そんな生易しい壊れ方では済んでいないと思いますよ? ヘッド内に異物がある場合だとフチだけ破損なんてまず無いですから。 ヘッドどころかピストン上面べっこべこでもおかしくありません。
と、これはどちらが原因でも、といいますかどちらも可能性は ありますが、物の寸法と言う物を測っていなかった事に一番の 原因があるでしょうね。
これまたきつくなって申し訳ありませんけれども、「ポン付け」と いうのは私から言わせると「そんなトラブルは起きて当たり前」と 言う事なんですよ…
ちなみに、スキッシュクリアランスってのはノーマルだと効率なんか 考えていませんから数mm単位で存在するので、よっぽど無茶しないと ピストン&ヘッドの接触ってありえない物だったり。
> この件に関しては今まで全然気にも止めなかった点なので大変興味があるんですが、現在ピストンピンがとれなくなっていてピストンの裏が見れらないんですよ(泣 > 今度、筒と長いネジ、ダブルナット等を駆使してがんばってみます。
…定番ですがまずそうなるでしょうね。ピストン取れないのはホント 私もイヤです(笑
こんな場合、筒やダブルナットってのは最良の方法で、とにかく コンロッドにダメージを与えない方法で頑張ってみて下さいな。
> じつは、ロングクランクを組み込んで以降、ピストンピンのちょうど小端ニードルベアリングと接するの片方の端(スクータを正面から見て左側のみ)の辺りにぐるりと細い段がつくようになっていました。(見た目はごくわずかな段差で、ピストンは抵抗もなく自由に可動します)
次にコレなんですが。 うーん、普通ではなかなか見られない症状ですね。 粗悪品や耐久性の悪いピンだと、思いっきり均等に段差がついてしまって ガッタガタってのはたまにありますが… (皆さんのおっしゃるピン自体の質の問題です)
左だけ、ってのはかなりおかしいですが、原因を考えるならばこれは 物の精度と異常な劣化具合だと思われますよ。 ピストン裏のピン横形状ももちろん要因としてはあります。
で、台湾コンロッドに関しては私も懐疑的ではあるのですが、まさか元から コンロッド斜めになってるってのはさすがにちょっと考えづらいですが、 上記のピストンとヘッド接触のおかげでそうなってしまった可能性も 0ではありません。
私、大昔にこれも上記の様に、「ヘッドとピストンのスキッシュクリアランス」を ハンダを入れて計測している時に、間違って硬い材質のハンダを ピストンの上に置いてキックを踏んでしまい、見事にコンロッドを 曲げたことがありますから(爆 コンロッド、といいますかクランクウェブも完全にハの時になってしまい 一発で駄目になりましたが…「想定外の応力」が掛かると意外と脆いパーツって 一杯あるって事ですね。
あ、そしてこの件に関しては「組み立て」はまず関係無いでしょう。 腰下を組むときに無理をしてはいけませんが、ちゃんと組んだ状態で するっとクランクが回せていたのであれば、思いっきり斜めに組んだとか いうのはまず無いです。
インストーラとかを力任せに引き込んだりするとクランクがハの字に 歪んでしまう事はありますが、そこまで行くとまともに組めているLVでは 無いので、目視でクランクがブレておらずちゃんと軽く回っていれば OKの範囲ですね。 …プレス使ってコンロッド組み直したってのなら話は別ですが(笑
> 壊れた時、ファンもシュラウドも使用しておりました。しかし、シュラウドはファン側のみでした。
なるほど、強制空冷併用だったのですね。それなら幾分安心感は出ます。 が、シュラウドが半分しかないのではシリンダーの左半分は全く冷えて いませんから、これではどうにもいけません。
コンテンツのどこかで書いていますが、強制空冷システムをきちんと 作動させるには、プラッグキャップ周辺は当たり前で、シュラウドの 隙間すらあってはならないのです。 ノーマルならともかく、油断してるとハイチューンの場合持つ訳ありませんからね。
> 水冷ヘッドということだったのでNS-1等の水温対策として流用されているTZR50Rのラジエターで十分ではないかと思ったのですが・・・
これはですね…NS-1とかですとノーマルで下手すれば90度オーバーとかの 水温になってしまいますから、ノーマルですらすでに限界を超えて 爆熱なんですよ。 それを多少カバー出来る物でも、「普通」LVになっているかといえば なっていないですからね。
これは今の時代、なかなか分からない物ではあるのでやむなしだとは 思いますが、水冷ヘッドを効率よく冷やせるラジエターってのは 少なくとも2st50cc用程度では絶対に足らないのです。
それでも、走行風の一番当たるフロントカウルの前にラジエターを マウントし、なおかつ地面と垂直に立てて装着していればだいぶマシに なるのですが、こういうマウントされる方は今時居ませんよね(笑
そして水冷ヘッドに対し大容量のラジエターが必要なもう一つの理由として、 「水冷ヘッドは製造誤差が大きく、悪い物もある」と言う事も現実的にあります。 …これは企業秘密なのでさわりだけでご勘弁をば。
> 実際、7〜8q走った後に5〜8秒程度全開(11000回転〜12000回転)で走行し、すぐにシリンダーに触れてみても、4秒程度なら触れる温度でした。(感覚てきには60℃くらい?)
ええ?シリンダー触れるのですかね(汗 これが事実ならばオーバクールどころじゃないですよ? 暖機以前の問題で高負荷走行をしている自殺行為です…
それでいて水温計も無いのであれば、これは水冷システムの意味が 無いです。 各部を管理してこそ初めて生きてくる物ですからねこういうのは。
> 正直、ピストンの形状やスキッシュエリアの形状が違うことによる特徴の違いは、ほんと何となくしか知りませんでしたので、まだまだ勉強不足なんだということを痛感しました。時間がある時にでも調べてみたいと思います。
これは、「形状がこうだから理想」ってことではなくて、仮に丸い 燃焼室に台形のピストンが組み合わされるとすれば、どう見ても効率は 良さそうではないでしょう? これが先述の「ピストン&ヘッドのフチ=スキッシュエリア」にて 形状の整合性が取れていないと駄目、って事ですね。 「形状による特性変化」を考えるのはまずそれを把握してからになります。
> 確かにそうですよね、私の地元は田舎ですので信号の無い3,4qの直線道路や長い坂道なんてざらにありますし。そんなとこずっと全開走行なんてしてたら結果は目に見えてますよね。 > 有る意味ストリートでの負荷はそのマシンにのるライダー次第なのかもしれないですね。
ええ、条件が厳しいかどうかは乗り方次第なのですが、その過酷な状況にて 「ちゃんと走って耐久性も持たせたい」のであれば、各部を勉強して 行くしかないのですよ。
自身のLVが上がってくればそれも不可能ではありませんし、乗り方も エンジンの理屈がそれなりに分かっていれば人間の方が無意識に無茶を しなくなりますし、もし壊れそうな症状が起こってきた場合でも 早期にそれを察知する事が出来る様になりますからね。
最後にもういっこ補足なのですが、TPI製クランクベアリングに ついては…過度な期待はしない方が良いかと私も思います。 もっちーさんのおっしゃる通り、タマがでかいからと言って 見た目の耐久性は高そうですが、本当にNTN製品と同等の精度が 出ているかなんて誰も分析していないですからね。
これも物の比較には大事なことで、「純正新品」と「TPI製」と どちらも同条件で比べてテストしないと差なんて分からないんです。 劣化したノーマルをTPI製に変えたら、そりゃ調子は良くなって 当たり前ですからね。
余談ですが、私車用エンジンオイル添加剤等に凝ってた時があったのですが、 基本的に汚れたオイルの上にまずそれをぶちこんで性能比較して ましたからね。 それで変わらないのであれば意味は無い、って事で(笑
そして…これは私的な経験上ですが、クランクベアリングの耐久性は 確かにヤマハ等に比べてホンダは短いのはあります。 が、無茶をして組んだりクランクに大きなショックを与えたりしなければ そうそう壊れはしません。 私がコンテンツにてシビアに書いているのは、「扱う場合には特に慎重に 行って欲しい」というのが一番にありますからああ書いているだけなんです。 少なくとも私個人としては、ハイチューンでもちゃんと出来ている エンジンであれば、「耐久性が低い」とは思っていませんからね。
> 台湾キットの品質の悪さには最近ようやく気づいたのですが、精度のみならず材質等も疑ったほうが良いのでしょうね。
ええ、私もその通りだと思います。と言いますか全部疑ってかかった方が 身の為だとは行っておきますね(汗
と、またまた長くなりましたが… 次回復活の折には今回の教訓を生かせることを祈っておりますよ。 ではではまた何かあれば遠慮無くどーぞ。 管理人でした〜
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