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記事No 5379
タイトル Re: ライディング
投稿日 : 2009/01/28(Wed) 02:30:08
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
蛍さん初めまして。
管理人ねぎのリーダーでございます〜


お、ライディングのご質問ですね?
私、乗るのはあんまし上手くは無いのですが…人様にアドバイス位は
出来ますんで参考までにどうぞ。

さてさて。
お乗りの車種はライブDioSRと言う事で、基本的にスクーターに特化した
手法として解説してみますね。


> フロントブレーキはどのように使うのでしょうか?

まずコレですが、フロントブレーキの使い方と言えばまず一番に、

「車体を減速させるのはほぼ100%フロントブレーキに依存する」

というのが大前提になります。

これ、バイクであれば全ての車種に当てはまるのですが、減速時に
フロント側に荷重が大きく移動する物なので、荷重の抜けるリヤタイヤは
ほぼジャックナイフ状態に近くなり、リヤブレーキを強く効かせても
実際にはロック率が上がるばかりで有効な制動力が伝わらないと
言うのが基本ですね。

この辺はライディングの本とかにも書いてますが、例外としてスクーターの
場合は重いエンジンが車両後部にあるミッドシップレイアウトなので、
ブレーキを掛け始めてからある程度フロントが沈み込むまでのわずかな
時間だけは、リヤブレーキも強く効かせて制動力とするテクニックも
あります。

ですが、攻める走りをする場合はどんなライダーでも基本的に
フロント/リヤのブレーキ比率は「10:0」に限りなく近くなります。

私なんかは例外中の例外で、「9:1〜8:2」程度のフロント/リヤの
バランスでブレーキを「掛け始め」ますが、最初の一瞬を除けば
ほぼフロントブレーキのみしか使っていませんね。

(基本的にサーキット走行用のスクーターだとリヤブレーキは
スカスカに調整しているのがセオリーだったりします)


> コーナー進入→脱出までどのように使っているか教えていただきたいです。

これは普通のバイクと変わらず、まずはフロントをロック寸前まで
握り込み、リヤも合わせてロックしない程度まで補助的に掛けます。

コーナーに侵入しバンクを始める段階になれば、リヤブレーキは完全に
リリースし、フロントフォークにも余裕を持たせる為にフロントもわずかに
リリース、それと同時にイン側ステップに荷重を移し、一気にバンクさせて
クリッピングポイントまで突っ込みます。

と、ここまでが「ブレーキング〜突っ込み」になりますね。
クリッピングポイントまでは状況により、フロントは徐々にリリースし
フロントフォークの動きに余裕を持たせて行くのも大事です。

で、コーナーで一番イン側を回る点であるクリッピングポイントに
到達し、出口が見えればそこでフロントは完全にリリース、車体を
起こしつつアクセルを開けて立ち上がるだけです。

基本的にリヤは立ち上がりのトルクカム調整といった小難しいテクに
使うのが一般的なので、フロントは「減速→突っ込み」の間は
ほぼ100%依存として使わなければいけないんですよ。

これはあまりスポーツ走行の経験が無いと分かりづらいかも知れませんが、
スクーターといえど二輪なので、フロントブレーキ一つで車体を
ガツンと止められる事がテクニック的には必要だ、と言う事です。


後、スクーターの場合は車体がホールドしづらいので、腰から下は
何が何でもマシンを放さない気持ちでがっちり掴むのも必須です。
極端な話、左手を離して右手と下半身のみでブレーキング出来る位の
練習をしないとこの感覚はなかなか難しいですね。


> 膝すりは擦り始めたら引っ込めた方が良いのでしょうか?

そうですね、膝を擦るといっても文字通り「バンク角のセンサー」として
把握する為の手段なので、どこまでバンクしているかを感じれば
すぐに引っ込めても良いです。

峠や高速コーナー等だとどうしても膝を擦っている時間は長くなりますが、
安定させる為に膝を当てっぱなしというのもテクの一つではあります。
これは基本的に自分のやりやすい方法を取れば良いと思いますよ。


> そもそも膝すりの意味は?

一番の目的は「バンク角の把握」で、次に「三点支持コーナーリング」と
いう意味合いでの安定性でしょうか。

ウェットコンディションだと、無理膝ライディングもありですし、
ちょっとタイヤが流れた位だとそれを膝で止めることが出来るという
メリットもあるので。

そして、スクーターの場合はあまり当てはまらないかもしれませんが、
膝を擦るというのはちょっと間違いで、「体をイン側に落として
ハングオンスタイルを取ると自然と膝を擦ってしまう」だけなんです。

この膝の使い方も色々とありますが、現在のロードスタイルのライディングと
しては、膝を擦るというフォームは完成された物なので、なるべくして
なっている、と考えれば良いかと思いますよ。


ハングオンスタイルはある意味難しいのですが、逆にジムカーナで
行う「リーンアウト」スタイルも一緒に練習してみれば、双方のメリットも
デメリットも分かります。
両者共に正反対のライディングになりますから、ね〜

(参考までに、先月のモトチャンプ1月号の137Pに乗ってるハイアップRの方、
この方はリーンアウト乗りがすごく上手だと思います)


大事なのは、どちらのスタイルにせよ

「車体の中心軸が人間の真下に居なくなる」

という事で、これに慣れられるかどうかがまず最初の壁ですね。


後、蛇足ではありますが、こういうのは感覚と勢いだけではその内
上達が確実にストップしますんでご注意をば。
頭で考えたり、本を読んだりしないとなかなか走るのも上手くなれないので
やっぱりお勉強は大事なんですよ、って事で(笑


でもって最後に…

> 因みにバイクはライブDio SRで、タイヤTT91で他ノーマルです。
> まだ攻め始めたばかりですがよろしくお願いします。

タイヤを換えられてるのは良い事だと思いますよ。
ですが、リヤサスは安物でも良いので社外品に交換した方が良いです。

正直、原付一種のノーマルリヤサスだと攻めるとかそういう次元ではなく、
いくら練習しても危険なばかりで上達しにくいのでこれは早々に
変更する事をオススメしますよ。

フロントはある程度仕方ありませんが、ライブならだいぶマシなので
まずはリヤサスですね。


と、長くなってしまいましたが(汗
わけのわからん点があれば遠慮無くご指摘下さいね。
管理人でした〜

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