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記事No 5439
タイトル Re: 半チャーについて
投稿日 : 2009/04/05(Sun) 06:02:33
投稿者 ねぎのリーダー@管理人
参照先 http://www.neginoleader.com
直也さん初めまして〜
当HP管理人のねぎのリーダーです。


おお、ライブDioZXとZ400GPとの両刀使いの方なのですね〜
Z400GPとはこれまた渋いかと思ったりします。

さてさて、「半チャージャー」と言う事ですが、これはファンの風圧を
エアクリに加圧して押し込むというスーパーチャージャーのアレですよね?

えっと、最初に言っておきますが、私個人としてはこの手法は全く
試した事はありませんので全て妄想での感想だと言う事でお願い致します。


> 疑問に思うのは必要以上にエアーを送ってエンジンは喜ぶかです。個人的には直キャブで十分ではないのかと思うんですが…求める分だけを吸わせれば良いのでは?と。

そうですね、本当に「加圧」した上で、一定の体積のシリンダー内に
大気圧以上の混合気を押し込めればパワーは出るでしょうが…
基本的に、2stってのは1次圧縮と、チャンバーの反射派にて、排気ガスと
一緒に抜けようとする掃気(混合気)の押し戻し効果、と言う物があるので、
ノーマルでも過給されていると同義の部分がある、と私は考えていますよ。

なので、多少であれば「真っ当な」ターボ&スーパーチャージャーで
あれば効果はあると思いますし、圧縮比は低くとも充填混合気の量が
増えれば効果が無い訳では無いかとも。


が、おっしゃる様な「求める分」と言うのが難しい問題でして。
エンジンの回転数、2stはパワーバンドが明確なので最高にエンジンの
充填効率が良くなる部分では、出来る限りの混合気を入れてやるのが
必須ですが…

これ、キャブレター式である限りは、アクセル小開度だと少ない負圧に
対するガスしか吸い上げませんし、アクセル開度が大きいとそれに見合った
ガスを吸い上げ、多量の混合気となりエンジンに入っていく訳です。

固定のジェット番手で、幅広い回転数をカバー出来るのは正にこの
スロットル開度によるコントロールがあるからこそ、なんです。


が、これとは逆に、「エンジン内部の効率を良くし、吸入負圧を増大させた」場合も
同じで、ジェットやエアクリが全く同一でも、それなりの所までは
ちゃんとエア量もガス量も上がるんですよ。

あくまで、この「吸入負圧に対する混合気量」が絶対的に不足してから
始めて、ビッグキャブやビッグリードが大きな効果を発揮出来ると
言う事になります。


なので、この点を見極めていれば

>直でも足りないなら話は別ですが自分はそこまでハードな体験したことありません。

直キャブでもエア量が足らない、という事も十分起こりえるんですね。


なので、スーパーチャージャー方式でも、仮にノーマルキャブに対し
施工した場合でも、「掃気の吹き返し」に負けないだけの圧力で
エア(混合気)を叩き込めば、シリンダー内の充填効率が同一でも
充填される混合気量は増えるので、無駄とは思いませんね。


ですが、現実的には

>いくらハードなチューンを施された車両を見てもその半チャージャーを採用しているのはなかったです(*_*)

これが全てを物語っているんですよ。
何故かと言いますと、バイクってのは基本的にアクセラレーション、
アクセルコントロールにて乗る物ですから、あまりアクセルの開閉に
シビアでないモノというのは乗りにくい上にコントロールしにくいんです。

そして…これは個人的意見ですが、そのファンの風圧をエアクリに
叩き込むとなれば、確かに回転数依存でエア量は決定出来ますが、
スクーターってのは「アクセル一定開度」でも「アクセル全開」でも
変速回転数は違えど「ほぼ一定」に保たれ、そのまま速度が出て行くんですよ(笑

そうなったら…「アクセル全開8000rpm変速」で加速している時と
「アクセル半開で7000rpm」で加速している時とはかなりアクセルの
開度は異なってしまいますよね?

ですがエンジン回転数においてはさほど変化が無く、全開8000rpmに
キャブセットをあわせてしまうと半開7000rpmの加速では死ぬほど
ジェッティングは濃くなってしまいますよね?
これがあるからこそ、スクーターの様な「回転数の上昇と共に速度が
上がっていかない」エンジンには全くもって不向きなのだと考えています。


後、それ以前の問題として…
そのファンからの風圧がどれ程の物か、って事です。
エンジンの吸入負圧に対し、完全に勝てるだけの正圧をキャブまでに
作り出しておかなければ過給機としては成り立たないですよね?

これ、ファンの風程度でそんな事が可能だと思われます?(笑
普通のターボやスーチャーでも、ブレードの回転数とエンジンの回転数だけでも
無茶苦茶な差がありますよね。

そして、4stまでとは言いませんが、2stのケース内部の負圧、そして
掃気ポートが開きチャンバーにて「混合気が引っ張られる力」という力も
そんな馬鹿には出来ないと思いますよ。
それを全て上回る「吸気圧」が無いと過給が出来ないのですから…


はっきり言いますが、私あのシステムは完全に眉唾だと思っています。
実際に見た事はありませんが、物凄いピンポイントでセットを行わないと
まともに走れないと思いますし、アクセル開度に対しても無茶苦茶な
セット必要だと思いますから、少なくとも現実的では無いでしょう。

MJが100番まで上がったと言われても、ムリにエアを叩き込めば過給に
ならずともジェットを上げる事は簡単に出来ますからね。
「それ、本当に過給されているの?」って思いますよ…


で、最後に仕様も拝見しましたがなかなか手を入れられているご様子ですね〜

>ノーマルキャブで結構走ることがびっくりです。

が、私の言いたい事はこれに集約されてるかなと(笑
前述した様に、「エンジンの効率を上げて吸入負圧を高めれば、
キャブ口径が変わらずともそれなりに吸う」のですよ。

なので、これを実感されているのであればそこで始めてビッグキャブを
考えるので大正解ですね。

もっとぶっちゃけますと、ノーマルエンジンででかいキャブを付けても
キャブの性能なんて出せませんし、そんなパターンだと高効率エンジン+
ノーマルキャブにでも余裕でパワー負けしますから(笑


…個人的には、PWKを選ばれるのであればおかしなシステムは無視して
普通に楽しんだ方が良いと思いますよ?
2stなんですから、エンジンをいかに高効率にするかを第一において
モノを考えられる方が結果的に面白いのでは、と…


> 単車も並行して触ってるのでかなりお金使います…生活は辛いですがやはり楽しいですねf(^_^)先月愛車ZGPのEGをセルフでフルOHしまして部品代の少々の借金が(^^ゞ

いやーこれは誰でも同じ悩みですよ(笑
メイン一本で行けてる人の方が珍しいと思いますし、それをなんとかするのも
チューニング等の楽しみのひとつって事で。


ではでは。
個人的には否定意見になってしまいますが、参考にして頂けると幸いです。
管理人でした〜

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